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大正末期の函館。旅館の娘コウは客のレイモンと知り合う。ソーセージ職人で缶詰の指導に来たドイツ人だ。恋した二人は天津まで駆け落ちし結婚。チェコで開いた店は繁盛するが、コウの望郷の念を察したレイモンは函館での開店を決意。だが、肉食習慣のない日本人に受け入れられず、戦争が外国人に過酷な仕打ちを……。健康で平和な暮らしを実現しようとソーセージ作りに奮闘する夫婦の愛と信念の物語。書き下ろし歴史小説。
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Posted by ブクログ
北海道民には聞き馴染みのあるカール・レイモンのソーセージ(贈答品としてが多いようですが)。 そのレイモンさんとその妻コウの物語。 実際の地名や大体の場所なども出ているので、地図で位置関係なども確認しながら楽しみました。 以前、函館に旅行した際、カール・レイモンのお店で買い物しましたが、あの場所は昔か...続きを読むらの店舗だったのだと読んで知りました。 なぜ外国人が函館でソーセージを作ることになったのか、そしてそこでの苦労、レイモンさんの人柄や信念、コウの異国の人と結婚したことによる試練や夫婦の危機。 十分小説になりうる題材だと思いました。 そして日本ハムがカール・レイモンの味を引き継いだことも知り驚きました。シャウエッセンはカール・レイモンのソーセージとは違うけれど、ノウハウをヒントに出来たのですね。 あ~、また異国情緒のある函館、行きたくなってきました。
もっとソーセージのところ、書いてくれ。 そこ、そこを知りたかったのに・・・ ウィスキーを広めたあの人や、 即席ラーメンを作ったあの人みたいな話を 私は期待していたのではないのです。
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