侍たちの沃野 大久保利通最後の夢

侍たちの沃野 大久保利通最後の夢

891円 (税込)

4pt

4.3

明治10年、内務卿大久保利通は、猪苗代湖の水を郡山へ流す安積疏水事業を提案。没落士族救済のため、荒地を肥沃な農地として拓くという。大久保は大分出身の南一郎平を抜擢して責任者にするが、奥羽山脈の硬い岩盤を貫く難工事の上に、癖のある男たちが次々と登場して紛糾。さらに大久保暗殺事件が起こる。南は御雇外国人で土木の専門家、オランダ人のファン・ドールンと協力し、工事を進めようとする。さらにフランスで学んだ若い日本人技術者の知恵を取り入れ、不可能と思われた安積疏水事業を成功に導く。巨額の国家予算を投入した日本初の大土木事業を描く歴史小説。

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    Posted by ブクログ

    安積開拓の歴史を疏水の父南一郎平の視点で書いた歴史小説。旧幕府軍側の地で、士族授産の夢を抱いた大久保利通、郡山の発展を願った中條政恒、阿部茂兵衛、私財をなげうち故郷の利水を願った小林久敬、会津市民の説得にあたったファンドールン、天才土木工学技士の山田寅吉、数々の利権や個性的人物たちの調整に尽力した南

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    大久保利通が士族授産の方策の一つとして描いた安積疎水事業。しかし事業が本格化する前に大久保は暗殺されてしまう。その遺志を受け継いだ南一郎平は、国や県の役人、地元の有力者ら、他の土地から移住した旧士族の働き手などと調整を行い、日本初の土木事業、安積疎水を完成させる。大きな事を成し遂げるには、多くの人の

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    大久保利通が描いた夢と、彼亡き後、その思いを引き継ぎ、日本初の土木事業「安積疎水」に挑んだ人々の物語。

    時に対立し、また協力しながら挑む姿に心が揺さぶられる。

    歴史を知る人がいれば、想いは未来まで語り継がれるだろう。

    0
    2025年04月02日

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