不滅

不滅

1,826円 (税込)

9pt

※この作品には販売期限があります。2030年12月31日を過ぎると販売を終了致します。

パリ。プールサイドに寝そべっていた「私=作者」は、見知らぬ中年女性の、軽やかにひるがえる手の仕草を見て、異様なほど感動し、彼女をアニェスと名づけた…。こうして生まれた「女」の、悲哀とノスタルジアに充ちた人生が、時空を超えて、文豪ゲーテと恋人の「不滅」を巡る愛の闘いの物語と響きあう。詩・小説論、文明批判、哲学的省察、伝記的記述など異質のテクストが混交する中を、現実と虚構、過去と現在、個人の運命と歴史が交錯し、軽やかに駆け抜けていくポリフォニック(多声的)な、壮大な愛の変奏曲。

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不滅 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『存在の耐えられない軽さ』もそうだけど、男女の物語と哲学的なメタテキストが混然一体となって踊るような構成で、細部の言葉遣いを味わいつつも引っ掛からずに読める滑らかな文章で綴られている。その読書感覚は独特で、クンデラ以外では読んだことがない。現実世界と小説の境界を溶かそうとして敢え無く現実世界に呑み込

    0
    2025年01月08日

    Posted by ブクログ

    まさに自由奔放
    時間は真っ直ぐ進まなく、現実/虚構の区別も曖昧。
    けれども、それぞれの「エピソード」が、複数の主題と結びついていき、壮大な人生の小説となる。

    ■「不滅」「顔」「イメージ」
    2020年代現在、当時よりもより一層、(一般市民の)私たちにとって身近に潜むテーマなのではないか。
    私たちは片

    0
    2023年03月29日

    Posted by ブクログ

    「生きること、生きることには何の幸福もない。しかし、存在すること、存在することは幸福である/人生において耐えられないのは、存在することではなく、自分の自我であることなのだ」ポールとアニェスの関係をゲーテとベッティーナとの対位法的に描きながら次第に既存の物語の手法から逸脱させていく本作だが、それは歴史

    0
    2014年09月14日

    Posted by ブクログ

    学生の頃に一回読んでるはずの本。そのときは、これが小説なんだ、と新鮮な驚きを感じたのを読み返しながら思い出した。学生時代はクンデラやマルケスや色々読んでいて、小説って色々あるんだなあ、と驚いていたと思う。
    最近になり、仕事や勉強の本ばかり読んでいてもよくないような、もっというと精神的な休憩が必要な気

    0
    2012年02月12日

    Posted by ブクログ

    クンデラが、これこそ「存在の耐えられない軽さ」だと
    作中で述べる作品、不滅。

    吾が親愛なるゲーテ先生が語る。

    時系列があいまい。出来事がいろんなところで交差する。
    その絶妙さ。そして不滅の存在について。自我について。

    存在は幸なり。自我こそ苦なり。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    クンデラは、女性のキャラクター描写が上手いなぁ。女をよく見てると思う。今回は、勿論アニエスに共感すること多数。なんかもぅ、本当にアイロニック。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    あるひとつの仕草を発端に作者の中に生まれでた、虚構の人物のはずの「アニェス」が、読み進めているうちにどんどん「存在」してくる様はまるで魔法のようで、いつのまにか「不滅」の世界に呑まれている自分に気付きます。
    「存在の耐えられない軽さ」よりも好きな本です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    クンデラの小説で一番好きなのがコレ。話を一言では言えないけど、エピソードに頼らない小説の力を見たような気がしました。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    長い。プールサイドで見た老女のひと仕草だけからよくもこんなにつらつらと描けたものだ。不滅とか顔とか、存在論的な単語がモリモリ。

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    5章以降、私のことかと思った
    文章の連なりから受け取る感覚も、鋭い洞察も特別あるわけではないが、形式が持つ何かを感じた

    0
    2025年01月13日

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