奈倉有里の作品一覧
「奈倉有里」の「亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版」「赤い十字」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
著者は祖父母が住んでいた新潟に家を買った。
雪が降り、海がある。子供の頃によく通った馴染みのある家と同じ環境は、彼女にとってかけがえのないもので、アイデンティティと結びついていたからだ。
エセーニンを好み、戦争を始めたロシアを案ずる著者は、戦争という非道な暴力によって文学の存在が揺らぐことを懸念する。
戦争から逃げること。
それは恥ずかしいことでは無い。
自分の内面世界が傷つかないように守り、自分の物語を大切に保つために、絶対に必要なことだ。
彼女の中には一体どれほどの詩が蓄積されているのだろう。
エセーニンの詩は、ロシアと何の接点もない自分にも響いてきた。
戦争を吹っかけたロシアは絶対
Posted by ブクログ
辛い体験をした青年サーシャが、逃げ出すように引っ越すことを決めた部屋。その向かいに住んでいたのは、90歳でアルツハイマーを患った老女タチヤーナだった。彼女はサーシャの都合など無視するように、自分の体験談を語り始める。
第二次世界大戦時、ソ連の独裁者スターリンは「我が国に捕虜はいない、あるのは裏切り者だけだ」と宣言した。捕虜となった兵士の家族までも犯罪者として逮捕し、財産を没収して強制移住させた。(ちなみに、捕虜になったソ連兵は終戦後に解放され祖国に戻っても、スパイ容疑などをかけられ、そのまま強制収容所へ送られた。)
タチヤーナの夫も捕虜となり、彼女は幼い娘と引き離され、理不尽な尋問を受け、