さて、ソ連のアフガニスタン侵攻(1979–1989)とアメリカのベトナム戦争(1955–1975)は、いくつかの点でアナロジーが成立する、というのが私の見方。そもそもが、代理戦争である。大国による軍事介入と泥沼化。アメリカもソ連も、冷戦下でイデオロギー的な対立(共産主義 vs. 資本主義・自由主義)の延長として軍事介入を行い、現地のゲリラ戦や長期化する紛争により泥沼化した。また、ベトナムでは、アメリカが南ベトナム政府を支援したが、ベトナム国民の多くは民族的統一を求めており、アメリカは「外国の侵略者」と見なされた。 アフガニスタンでも、ソ連は親ソ派の政権を支援したが、ムジャーヒディーン(イスラム義勇兵)や部族勢力の抵抗を受けた。ベトナムでは、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)が、北ベトナムや中国・ソ連の支援を受けた。アフガニスタンでは、ムジャーヒディーンが、アメリカ・パキスタン・サウジアラビアの支援を受けて戦った。