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ロシア文学の研究者であり翻訳者である著者が、自身の留学体験や文芸翻訳の実例をふまえながら、他言語に身をゆだねる魅力や迷いや醍醐味について語り届ける。「異文化」の概念を解きほぐしながら、読書体験という魔法を翻訳することの奥深さを読者と一緒に“クエスト方式”で考える。読書の溢れんばかりの喜びに満ちた一冊。(装画:小林マキ)
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Posted by ブクログ
創元社のこの特集はとても分かりやすく、これは斎藤真理子さんに続いて2冊目だ。翻訳を趣味としてやっているので、どうやったら良い翻訳ができるのか、考えるヒントになればと思って手に取った。しかし翻訳者になろうというのは最後の話で、他言語、文化をどのように自分ごととして学ぶのかから入って行くので、逆に本書を...続きを読む読むことで一番確かな意思を持ち、学んで行くコツを得ることができる。語学を学ぶと言うことは、どちらかと言うと外堀から固めて行く方が楽しいし、長続きするのだ。著者の言う良い翻訳者とは「良い詐欺師」になることということも腑に落ちる。実際に翻訳にかかる前に10回以上原作を読む、それから本の詩想を捉えてから実際に訳す時間は短いと言うのもうなづける。楽しく言語を学び、世界の様々な人々と友だちになりたいと言う人にお勧めの本だ。特に、ウクライナ戦争が起き、ロシアを疑心暗鬼の目で見守る今こそ、筆者の専門分野であるロシア文学を読み、草の根の視点で、理解を深めることは、本当に必要とされていると思う。
翻訳家の翻訳についてのお話。 語学を学ぶポイントについて P26 これをしている時が心地いいな! というものを見つけたら、趣味や楽しみのカテゴリーに入れる→ただ楽しむ。 勉強という自覚がない方が身になる。 →これは確かに納得出来た。 P32 留学生時代にルームメイトのマーシャとの会話。 「言葉...続きを読むを学ぶと、子供時代を体験出来るみたいで楽しいね」 と著者が言うと、 マーシャは 「世界にはたくさんの言語があるから、まだまだいくつもの子供時代が体験出来るよね」 こういう発想は無かった。 赤ちゃんでも大人も、言語学習とはまず、一つ一つの音を覚えることから始まる。 自分もそうやって中国語を覚えてきた。 子供のように言語のシャワーを浴び、一つ一つ覚えていく。 それは記憶が朧気だが確かに歩んできた自らの幼少時代を追体験するようで、ワクワクしてくる! 翻訳についてもページを割いて語られている。 P55 文化とはかつて合意の領域であったが、いまや闘争へと変貌した」 のは何故か。 異文化、という概念はそもそもナンセンス。 異、とは人間が恣意的に作り出す線引きでしかない。目の前の様々な文化に疎外意識を持つことなく、知識や技術を磨いていけばいい。 P122 文学作品とこういうもの、こういう点を伝えなねばならぬ。という思い込みを捨てる。
ロシア文学、ロシア語が大好きな気持ちが溢れ、明るいエネルギーに満ちた本。 現代の世界のニュースには触れず、あくまで魅力的な文化を持つ国として光を当てている。 そんなにひたむきになれるものに出会えるのは幸せであるし、語学の学習は魅力的だと感じさせてくれた。
クエスト13の翻訳論は、白眉。 まず、原文を何度も読むのだ、と。 それから日本語だ、と。 トルストイが孫と手を繋ぐ方の手が、手袋を外していること。 学習法。効率の良さ(文法書)、効率の悪さ(行き当たりばったり)、理解度チェック(執拗な確認) 言葉を、学ぶことは子供時代を体験するという側面もある...続きを読む。 占いを毎日見てみる。 使い捨てカイロはロシアでは役に立たない。 翻訳は読書体験を再現すること。
翻訳の極意も興味深かったが、ことばに向き合う姿勢が面白い。 特に、「ことばの子供時代」が新鮮だった。自分の子に読み聞かせしているとき、自分の中にいる子どもの自分にも読み聞かせている感覚になることがあったが、同じようなことなのか? 「文化」に枠組みはない。忘れずにいたい。
ロシア語研究・翻訳家の著者が翻訳について語る。 クエストを提示して、どう解決するかを考える形なのでわかりやすい。 外国語を学ぶことの意味から始まり、翻訳の極意に至るまで。単に言葉を置き換えるだけでない楽しみを伝えてくれる。
『ことばの白地図を歩く』 ロシア文学の研究者であり翻訳者である筆者が外国語の学び方を小・中学生にも分かるような優しい言葉で指南します。ジュニア向けですが大人で外国語を学びたいと思う方にも発見が多くある本ではないでしょうか。迷信のコラムやロシア語に興味を持ったエピソードが良かったです。
言語を学ぶ楽しさ、言語を学び続けるためのコツ、学びたい言語圏の文化の理解のしかた…言語を学び翻訳できるように至るまでのルートを分かりやすく楽しく教えてくれる本。 翻訳したい人は参考にこの本を携帯するのもアリだと思う。読みながらわくわくした。
翻訳者による言葉についてのお話。 翻訳者がどんなことを意識して言葉を考えているか。その頭の中がちょっとわかったような気がする。 彼女との出会いは、「夕暮れに夜明けの歌を」というエッセイであった。言葉を大切にし、丁寧に紡がれた文章が印象的だった。 そして本書も、言葉に真摯に向き合う著者の姿勢に感銘を受...続きを読むけた。 本書もエッセイも、著者の人となりが滲んでいる。 そんな風に思える文章が書ける人はきっと素敵な人なんだろうなと思う。
10代の頃に読みたかったな(と言っても妖怪あきらめにすぐに負けていたのではないか)。 構成が面白く、イラストも切って飾りたいくらい可愛かった。
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ことばの白地図を歩く
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奈倉有里
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