奈倉有里のレビュー一覧

  • 背表紙の学校

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    思いと行動と、それを表す言葉が強い。奈倉さんの頭には、きっとここまで膨大に読まれてきたロシア文学の世界と、ご本人が忘れないように大切に保存してきた記憶と、そして何より感情と思考、いろんなものをからませてできたたくさんのことばがあるんだろうな。前作含めて、このかたの視点、世界の捉え方を知れたのはとても幸せなことだし、何かのきっかけになっていると思うのです。背表紙の学校は本好きな人なら覚えのある感覚なんじゃないかなぁ。

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    2026年04月08日
  • 背表紙の学校

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    ロシア文学に精通した著者が小さい頃の記憶から現代のウクライナ情勢までを、現代詩の引用をもとに綴ったエッセイ集。
    「大人は笑わない」という視点を幼い頃から疑問に持っていたところは私も一緒だった。

    大人になって笑わない理由が滲むように理解してきた。

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    2026年04月08日
  • 文化の脱走兵

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    読書の好きなところは、自分にはない経験と知見、そして眼差しを持った他の方の考えていること、思いめぐらせていることを追体験できるという部分なのです。わたしには未知のロシア文学、そしてロシアに深く触れてきた筆者の、ときに幼少期にも飛んでいく経験やその時に考えたことに触れるのは、「知らないことを知れる」素敵な時間となりました。特に「文化の脱走兵」に込められた意味、そして「ことばを聞き出そうとすることが暴力になり得る」という意味のインタビューの箇所、冒頭のくるみの話。あぁ、その世界の捉え方をわたしは知らなかった気がする、となんだかひらけた気持ち。文化や教養、そして想像力を身につけることがせめても今の時

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    2026年03月25日
  • 文学キョーダイ!!

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    ご両親がりぼんをふたりで熟読して、子どもたちに読ませていいか議論してくれたーーというエピソードが印象的。過干渉な親だぜという捉え方もできるだろうに、それを娘も息子も全肯定している姿勢もすごい。信頼、尊敬できる親がいるって素敵。

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    2026年03月22日
  • 文化の脱走兵

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    タイトルは文学作品に因んでいるから強面だけど、内容は力が入ったり抜けたりぽやーんとしたり面白く秀逸なエッセイ。

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    2026年03月20日
  • 文化の脱走兵

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    紫式部賞の川上弘美さんのコメントを読んで、奈倉さんのことを知った。というくらいで、まだあまりよく知らないかた。
    クルミの住人、柏崎に古民家を見にいくお話、あとがきを読み、お人柄に賛同している。賛同はするけれど、なかなかわーっと売れたり有名になったりは…本だけでは少々インテリ感が濃すぎて難しい気もする。コメンテーターとかなさらないのかな。

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    2026年03月17日
  • 文化の脱走兵

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    しみじみと、とてもよいエッセイ集だった。
    ロシア文学者が見たロシアのウクライナ侵略のことや、幸福な子ども時代の記憶や、原発を抱える柏崎に築100年近い家を購入するまでのことや。
    コスパとかタイパとか、そういうことから離れた場所から見える世界。

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    2026年02月28日
  • 文化の脱走兵

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    とても良い。ロシア文学の美しさを知ることができた。他にも人と人の繋がりの愛おしさとか、思い出の暖かさとか。そして、文化は他者を理解する大切な道具で、対立を煽る道具ではないと。誰も戦わなくていい、戦いたくないと堂々と言える社会であれと思う。

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    2026年02月18日
  • 文学キョーダイ!!

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    とても良かった。
    私自身を肯定してくれるようであり、叱咤激励してくれているようにも感じた。

    このお二人がご姉弟であることを知った時の驚きはここ数年ですごく驚いたことの一つで、金原ひとみさんのお父様が金原瑞人さんであると知った時の驚きに匹敵したこともメモで残しておきます。

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    2026年01月31日
  • 文化の脱走兵

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    寒くて、なんだか心細いと感じる夜に読むと、暖炉にあたっているような心地になるエッセイ。
    自分にとって、距離も存在も遠いと感じていたロシアが、こんなに身近に感じる日が来るなんて。
    地球のどこにいたって、みんな仲良く、平和がいいんだ。私たちの敵は別の国じゃない。違う価値観や世代や性別でもない。"階級"ってなんだろう?私に敵がいるとしたら、それは戦争。憎しみ合いの連鎖よ収まれ。

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    2026年01月28日
  • 文学キョーダイ!!

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    この人たちの著書をもっと読みたくなった。
    文学や読書、さらには執筆に対する姿勢や考え方が非常に興味深いし好感を持つ。本の力を私も信じる。
    平和についてもとても大切なことを述べている。対談形式で読みやすいし、ぜひ多くの人に読んでほしい。

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    2026年01月08日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    翻訳なんてほど遠い世界と思っていたけど、クエストを攻略していくように書いてあると、ちょっと身近に感じる。
    「妖怪あきらめ」「新しい言語を習うとは新しい子供時代を知ること」「文化の違い」「いい翻訳家は、いい詐欺師」などなど気になるフレーズもたくさん。

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    2025年12月21日
  • 文化の脱走兵

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    今読めてよかったな〜。どこか遠い世界の話だと思ってしまっていた戦争のことを、ちゃんと考えないと逃げないといけないなと改めて感じた。
    実際日本が戦争にどれぐらい近いのか、一般市民にはわからないかもしれないけど……。
    文化を疎かにしないように。
    どの本もそうではあるけど、この本は奈倉さんの人生を生きている奈倉さんにしか書けないだろうな、と強く思った。
    奈倉さんが描く新潟の夏の景色、冬の景色がすごく懐かしい感じでとても良かった。

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    2025年11月02日
  • 文学キョーダイ!!

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    ロシア文学研究かつ翻訳者の奈倉友里さんと、「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬さん姉弟の対談。ほぼロシアに関して、つっこんだ会話が進む。文学、政治、独裁、戦争、ジェンダーについて幅広く深い。

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    2025年10月17日
  • 文化の脱走兵

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    子どもの頃の思い出がロシア詩の美しさへとつながり、そこから現在進行中の戦争に生きる人々へのまなざしへと自然に広がっていく。そんな文章に彩られた素晴らしいエッセイ集。著者の優しく温かな人柄がにじみ、いつまでも読み続けていたくなる。

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    2025年09月28日
  • 文学キョーダイ!!

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    姉弟の対話式エッセイ。
    次の総裁がきまるまで1か月きった・・
    最後の章はリアルすぎてとても怖い。2人のような人が今のまま表現活動をしていける日本であって欲しい。

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    2025年09月26日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    創元社のこの特集はとても分かりやすく、これは斎藤真理子さんに続いて2冊目だ。翻訳を趣味としてやっているので、どうやったら良い翻訳ができるのか、考えるヒントになればと思って手に取った。しかし翻訳者になろうというのは最後の話で、他言語、文化をどのように自分ごととして学ぶのかから入って行くので、逆に本書を読むことで一番確かな意思を持ち、学んで行くコツを得ることができる。語学を学ぶと言うことは、どちらかと言うと外堀から固めて行く方が楽しいし、長続きするのだ。著者の言う良い翻訳者とは「良い詐欺師」になることということも腑に落ちる。実際に翻訳にかかる前に10回以上原作を読む、それから本の詩想を捉えてから実

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    2025年09月24日
  • 文化の脱走兵

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    戦争が起きている今だからこそ読みたいエッセイだった。ロシアに留学した経験があり、翻訳者で文学者でもある作者が感じていること、そして文学や言葉の力について書かれていた。

    詩の世界の奥行きを楽しむとともに、時代を越えて読み継がれる詩の力を感じた。詩は少ない言葉で表現するからこそ、読み手の世界や感覚に委ねられる。戦争をうたった詩、雪をうたった詩、夏や海、渡り鳥など、たくさんの詩が挙げられていて興味深かった。

    戦争や原発についても考えさせられる。今はまだ読み終わった段階で、受け止めきれていないところもあるので、詳しく言語化できないけれど、読んで良かったと思う。
    いくつかの章を授業で扱いたい。高校生

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    2025年09月19日
  • ロシア文学の教室

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    おもしろかったー!!初めは登場人物がラノベのキャラみたいで抵抗を感じたが、ちゃんと感情移入して大学の講義を楽しめた。ロシア文学を読むことは人生を考えることなんだな。
    『人は誰でも自分を肯定したいし、自分を人に誇れるように人生観を作るものなんだ』という一文が本当に心に刺さった。そうよね、みんな自分の人生を正解と思いたいんだ。自分が持っているものが素敵なものだと思いたいんだ。だからみんなそれなりに誇らしそうに生きているし、自分の持っているものを素敵だと言ってくれる人生観が同じ人と一緒にいたがるんだな。

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    2025年09月22日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    若い頃に外国で暮らすことで出会う喜び、1人ではどうにもできない世界の複雑さとの直面、全てのかけがえのなさが痛いほど伝わりました。ニュースからは得られないロシアの姿が、やっと少しわかりました。

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    2025年06月05日