奈倉有里のレビュー一覧

  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

    Posted by ブクログ

    翻訳家の翻訳についてのお話。

    語学を学ぶポイントについて
    P26
    これをしている時が心地いいな!
    というものを見つけたら、趣味や楽しみのカテゴリーに入れる→ただ楽しむ。
    勉強という自覚がない方が身になる。

    →これは確かに納得出来た。

    P32
    留学生時代にルームメイトのマーシャとの会話。
    「言葉を学ぶと、子供時代を体験出来るみたいで楽しいね」
    と著者が言うと、
    マーシャは
    「世界にはたくさんの言語があるから、まだまだいくつもの子供時代が体験出来るよね」

    こういう発想は無かった。
    赤ちゃんでも大人も、言語学習とはまず、一つ一つの音を覚えることから始まる。
    自分もそうやって中国語を覚えてきた

    0
    2024年09月04日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

    Posted by ブクログ

    作者は、作中の元兵士や母親などに寄り添おうとしていると思う。
    アフガニスタンの元兵士や母親たちの話を同様にまとめる必要があるだろう。

    0
    2024年07月15日
  • 文学キョーダイ!!

    Posted by ブクログ

    逢坂冬馬と奈倉有里の姉弟対談本。いや、これ対談ってレベルの内容じゃないから。知的探究心超強めでベクトルもロシアに向いているっていうのが揃っているからなのか、ロシア・文学(本)・戦争に関する知識の濁流に揉まれました。面白かったです。
    本が好きで人に本を勧めることのある職業の人は読むべき一冊。同士少女~が面白かった人にはオススメ。あと、トルストイとかゲーテ好きな人にも。
    逢坂さんの、大塩平八郎本、楽しみにしてます。
    あと、さとうまきこさんは私も大好き。色々読みたい本が溜まる本でした。

    0
    2024年07月15日
  • 文学キョーダイ!!

    Posted by ブクログ

    奈倉有里と逢坂冬馬による対談集、『文学キョーダイ』。
    逢坂冬馬は『同士少女よ敵を撃て』で鮮烈なデビューを果たし、アガサクリスティー賞、本屋大賞を受賞。迫力ある、フェミニズム小説とも言えるとても力のある作品。今年3月には、2作となる『歌われなかった海賊へ』を出版している。
    一方、奈倉有里はラジオに出演しているのを聞いて初めて知り、その際紹介されていた著書『夕暮れに夜明けの歌を』を読んでみると、文学への愛と情熱があふれており、感動したのと同時に同い年ということもあり刺激を受けた。
    その二人が姉弟であることは、それぞれが文壇に登場後に発覚したことらしく、ずいぶん驚かれたとか。もちろん私もびっくりした

    0
    2024年07月13日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

    Posted by ブクログ

    ロシア文学、ロシア語が大好きな気持ちが溢れ、明るいエネルギーに満ちた本。
    現代の世界のニュースには触れず、あくまで魅力的な文化を持つ国として光を当てている。
    そんなにひたむきになれるものに出会えるのは幸せであるし、語学の学習は魅力的だと感じさせてくれた。

    0
    2024年06月26日
  • ロシア文学の教室

    Posted by ブクログ

    「自分がふだん暮らしている世界とはまったく違う、はるか遠くに感じられるものごとにじかに触れるためには、いったいどうしたらいいのでしょう。この授業では、あなたという読者を主体とし、ロシア文学を素材として体験することによって、社会とは、愛とはなにかを考えます。」
    (シラバスより)
    本書は“ロシア文学”を学ぶ“教室”で、主人公のユーラ達が本を読むことで考えたり体験する話。
    目次だけでも若者世代への簡潔な読書案内になっているのも素晴らしいが、本の世界が一瞬で現実になる演出(それも本の中だけど)も素晴らしい。
    人生経験を積んだ世代ならではの発見もきっとあるはず。豆知識や覚えておきたい名台詞もあり紹介され

    0
    2024年06月20日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

    Posted by ブクログ

    クエスト13の翻訳論は、白眉。
    まず、原文を何度も読むのだ、と。
    それから日本語だ、と。

    トルストイが孫と手を繋ぐ方の手が、手袋を外していること。

    学習法。効率の良さ(文法書)、効率の悪さ(行き当たりばったり)、理解度チェック(執拗な確認)

    言葉を、学ぶことは子供時代を体験するという側面もある。

    占いを毎日見てみる。

    使い捨てカイロはロシアでは役に立たない。

    翻訳は読書体験を再現すること。

    0
    2024年06月08日
  • ロシア文学の教室

    Posted by ブクログ

    例えば、知人の前で本を手にしていて「何の本?」とでも尋ねられた時、「ロシア文学の関係の本で、これから読み始めようとしている」とでも応じたとする。こういう場合、十中八九は「多分…手にしないような種類の本だと思う」という反応が在ると思う。
    実は、偶々ながら例示したような出来事が実際に在った本書である。新書で377頁と、少し厚めな感じがする一冊だ。が、読み易く、その厚さが気にならない。
    雑誌連載を基礎に整理したということであるらしい本書だ。特段にその連載記事に触れた経過は無く、「ロシア文学を説く」ということに漠然と興味を覚えて手にした。そして「意表を突かれた」と思えるような叙述方式に少し引き込まれた

    0
    2024年06月07日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

    Posted by ブクログ

    課題のために読み始めたが、美しい文章と遠いロシアの地で作者に起こった様々な出来事に魅了されてあっという間に読み終わってしまった。

    特に文学大学での日々の回想録において、作者が講義や多様な文学作品に没頭する描写が印象的だった。そして、自分はこんなに文学研究にのめり込めないので羨ましくなった。

    何かに夢中になることとロシア文学の素晴らしさを再認識させられると共に、混乱を極めるロシア周辺の情勢と、昨今の文学軽視の風潮に思いを馳せた。

    0
    2024年06月07日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

    Posted by ブクログ

    珠玉。地を穿つような学びは人間の奥底に通じている。無力のようで、実は深く大きな力として。アントーノフ先生への思いは限りなく尊く、胸を打つが、これは現実なのだと思い直しすと、粛然とせざるを得ない。

    0
    2024年05月31日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

    Posted by ブクログ

    3月に青木理「時代の叛逆者たち」で逢坂冬馬の姉だと知り、4月にネットの古本屋で見つけた「世界臨時増刊」でエカテリーナ・シュリマンのウクライナ戦争に関する講義を読んだ。奈倉有里の翻訳である。
    そして本書。ロシア語、ロシア文学に興味を持ちロシアに渡って文学大学で学んだ日々を友人や教師との交流などを交えて教えてくれる。
    学ぶ姿勢の深さにまず驚かされた。深いから到達点も高い。彼女がこの先もおおいに発信してくれることを願っている。楽しみな人だ。楽しみな姉弟だ。

    0
    2024年05月29日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

    Posted by ブクログ

    とても楽しく、感動もあり、文学を愛す著者の渾身の一冊なのだろうと、共感もありました。魂のこもった文学にまた出会いたいです。

    0
    2024年04月27日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

    Posted by ブクログ

    最近全然聞かなくなってしまった、高橋源一郎の飛ぶラジオで紹介された作者。ゲストで出演もされていた。それを聞いて以来読みたいと思いつつ一年くらいがすぎてしまって、やっと読んだ一冊。
    作者がロシアに留学し、語学学校を経て、ゴーリキー文学大学で過ごした日々を綴ったエッセイ集だ。
    作者は私と同じ82年生まれ。こんなにも言語・文学を探究し、愛し、体感した作者に一種の感動を覚えた。
    素晴らしい先生や友人たちとの出会いを、自身の文学的な力にすることができたのは、紛れもなく、作者のあくなき探究心と好奇心と努力だ。
    作者が愛したロシア文学とそこに住むさまざまな国から来た友人や同級生たち。敬愛する先生との出会いと

    0
    2024年03月30日
  • 文学キョーダイ!!

    Posted by ブクログ

    きょうだいがいるっていいな、と思いました。
    幼い頃、共通のあたたかな経験と記憶があって。成長とともに違う道を歩み、今、重なり合うところにきている。けれど、少し違っている。

    文学、生き方、政治との付き合い方など、深く、骨太で、興味深い対談でした。

    本とともにある生き方。本によるつながり。
    時代や地域を越えて感じる、普遍的なものの存在。

    本好きの私にとってはたまらない内容でした。

    0
    2024年03月19日
  • 文学キョーダイ!!

    Posted by ブクログ

    『ことばの白地図を歩く』。若者向けにゲーム仕立てでおもしろく読みやすいけれど、内容は驚くほど専門的。書いたのはどんな人なんだろう?と気になって経歴をみると紫式部文学賞を受賞した『夕暮れに夜明けの歌を』の著者であり、あの『同志少女』『歌われなかった海賊へ』の逢坂冬馬さんと姉弟だと知り驚いたり納得したり。
    「有里先生」と「逢坂さん」。3歳ちがいのおふたりは対談の中でお互いをこのように呼び合い、「文学」「作家という職業」、「戦争や武器」について、専門家同士としてリスペクトしつつ、存分に語り合う。ご両親のエピソードも紹介されるがこれがまた
    言葉かけと言い距離感といい、「親の背を見て子は育つ」の諺どおり

    0
    2024年03月06日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

    Posted by ブクログ

    ロシア、という言葉の先入観から、大国らしい描写もあるのかと思いきや、等身大の感覚で読み進めることができました。肩肘はらず、またリラックスしすぎず。学生時代の話は、想像を沸き立たせる描写がとても新鮮でした。むしろ、今の社会情勢から振り返ると、周囲の人たちとのエピソードが優しくて泣けるような感覚も。私はあまり表現が得意な方ではないですが、多くの文化や人の感性に触れてその感じ方や対処を学ばれたのだな、と感じました。だから紛争中の今が悲しくなります。
    素敵な人たちが描かれています。おそらくこの本を通じてしか出会えないです。他の人が描いても異なる描写になるでしょう。

    1
    2023年12月24日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

    Posted by ブクログ

    社会人になってから、近くに置いておきたい本の1つ。

    アフガンってこんなに悲惨やったんやというのと、よくもこれを出版したなというのが率直な感想。重い内容なのは間違いないのに、どんどんと引き込まれる。情景が鮮やかに浮かび情が湧きながらも、どこかでそれを冷静に落とし込みながら、アフガン帰還兵の証言と裁判に触れることができた。「戦争は女の顔をしていない」とはまた別の衝撃で、これは、本当に今のロシアがやっていることと見事に重なる。アレクシェーヴィチのようなインタビュアー・伝え手になりたい。自分の原点を思い出したような気持ちにもなって。さて、がんばるか。

    0
    2023年11月30日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

    Posted by ブクログ

    "文字が記号のままでなく人の思考に近づくために、これまで世界中の人々がそれぞれに想像を絶するような困難をくぐり抜けて、いま文学作品と呼ばれている本の数々を生み出してきた。"
    この一文がすごく沁みてくる本。

    0
    2023年11月26日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

    Posted by ブクログ

     翻訳の極意も興味深かったが、ことばに向き合う姿勢が面白い。
     特に、「ことばの子供時代」が新鮮だった。自分の子に読み聞かせしているとき、自分の中にいる子どもの自分にも読み聞かせている感覚になることがあったが、同じようなことなのか?
     「文化」に枠組みはない。忘れずにいたい。

    0
    2023年11月11日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

    Posted by ブクログ

    ロシア語研究・翻訳家の著者が翻訳について語る。
    クエストを提示して、どう解決するかを考える形なのでわかりやすい。
    外国語を学ぶことの意味から始まり、翻訳の極意に至るまで。単に言葉を置き換えるだけでない楽しみを伝えてくれる。

    0
    2023年11月07日