奈倉有里のレビュー一覧

  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    全篇に「学ぶこと」のすばらしさを心から感じている喜びが溢れている。もちろん、そんな学ぶことの喜びは、その道の先達に出会うことよって、さらに倍化され深化されていくのである。
    ともすれば、文学の持つ力が軽んじられているような昨今、しかしそんな時代だからこそ、文学が復権されていくのは必然なのだと思う。

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    2026年05月10日
  • 背表紙の学校

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    10代の頃、住んでいた街の本屋さんに毎日のように行っていた。本の背表紙を眺めるのが好きだった。店の中を端から端まで上から下まで全部見てお気に入りの背表紙を見つけると嬉しくなった。

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    2026年05月10日
  • 文学キョーダイ!!

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    奈倉有里さんを読み始め、この本を知り、ええー、まさかの姉妹!と驚きました。

    共感することが多い対談で、奈倉さんの本を読むことへの気持ちの純度に痺れました。

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    2026年05月04日
  • 背表紙の学校

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     『文化の脱走兵』に好印象をもち、大きな期待感で手にしました。ロシア文学研究者・翻訳者である奈倉有里さんの最新エッセイ集です。本作も、発想と視点の豊かさに引き込まれました。

     奈倉さんの文章は、どうしてこんなに心に沁みるのでしょう。多分、本や文学へのあふれる想いはもちろん、私たちの今抱える不安や孤独を超え、平和への決して押し付けがましくない温かな祈りに近いメッセージが伝わるからではないかと思います。

     本への渇望の記憶が今の自分を形づくり、その希求が本の究極形となり今につながっているとか、書店で新潮文庫(岩波文庫も)の背表紙を眺めることが好きだったことに触れ、文学が生きる営みと同義で学校に

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    2026年04月14日
  • 背表紙の学校

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    思いと行動と、それを表す言葉が強い。奈倉さんの頭には、きっとここまで膨大に読まれてきたロシア文学の世界と、ご本人が忘れないように大切に保存してきた記憶と、そして何より感情と思考、いろんなものをからませてできたたくさんのことばがあるんだろうな。前作含めて、このかたの視点、世界の捉え方を知れたのはとても幸せなことだし、何かのきっかけになっていると思うのです。背表紙の学校は本好きな人なら覚えのある感覚なんじゃないかなぁ。

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    2026年04月08日
  • 背表紙の学校

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    ロシア文学に精通した著者が小さい頃の記憶から現代のウクライナ情勢までを、現代詩の引用をもとに綴ったエッセイ集。
    「大人は笑わない」という視点を幼い頃から疑問に持っていたところは私も一緒だった。

    大人になって笑わない理由が滲むように理解してきた。

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    2026年04月08日
  • 文化の脱走兵

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    読書の好きなところは、自分にはない経験と知見、そして眼差しを持った他の方の考えていること、思いめぐらせていることを追体験できるという部分なのです。わたしには未知のロシア文学、そしてロシアに深く触れてきた筆者の、ときに幼少期にも飛んでいく経験やその時に考えたことに触れるのは、「知らないことを知れる」素敵な時間となりました。特に「文化の脱走兵」に込められた意味、そして「ことばを聞き出そうとすることが暴力になり得る」という意味のインタビューの箇所、冒頭のくるみの話。あぁ、その世界の捉え方をわたしは知らなかった気がする、となんだかひらけた気持ち。文化や教養、そして想像力を身につけることがせめても今の時

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    2026年03月25日
  • 文学キョーダイ!!

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    ご両親がりぼんをふたりで熟読して、子どもたちに読ませていいか議論してくれたーーというエピソードが印象的。過干渉な親だぜという捉え方もできるだろうに、それを娘も息子も全肯定している姿勢もすごい。信頼、尊敬できる親がいるって素敵。

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    2026年03月22日
  • 文化の脱走兵

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    タイトルは文学作品に因んでいるから強面だけど、内容は力が入ったり抜けたりぽやーんとしたり面白く秀逸なエッセイ。

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    2026年03月20日
  • 文化の脱走兵

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    紫式部賞の川上弘美さんのコメントを読んで、奈倉さんのことを知った。というくらいで、まだあまりよく知らないかた。
    クルミの住人、柏崎に古民家を見にいくお話、あとがきを読み、お人柄に賛同している。賛同はするけれど、なかなかわーっと売れたり有名になったりは…本だけでは少々インテリ感が濃すぎて難しい気もする。コメンテーターとかなさらないのかな。

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    2026年03月17日
  • 文化の脱走兵

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    とても良い。ロシア文学の美しさを知ることができた。他にも人と人の繋がりの愛おしさとか、思い出の暖かさとか。そして、文化は他者を理解する大切な道具で、対立を煽る道具ではないと。誰も戦わなくていい、戦いたくないと堂々と言える社会であれと思う。

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    2026年02月18日
  • 文学キョーダイ!!

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    とても良かった。
    私自身を肯定してくれるようであり、叱咤激励してくれているようにも感じた。

    このお二人がご姉弟であることを知った時の驚きはここ数年ですごく驚いたことの一つで、金原ひとみさんのお父様が金原瑞人さんであると知った時の驚きに匹敵したこともメモで残しておきます。

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    2026年01月31日
  • 文化の脱走兵

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    寒くて、なんだか心細いと感じる夜に読むと、暖炉にあたっているような心地になるエッセイ。
    自分にとって、距離も存在も遠いと感じていたロシアが、こんなに身近に感じる日が来るなんて。
    地球のどこにいたって、みんな仲良く、平和がいいんだ。私たちの敵は別の国じゃない。違う価値観や世代や性別でもない。"階級"ってなんだろう?私に敵がいるとしたら、それは戦争。憎しみ合いの連鎖よ収まれ。

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    2026年01月28日
  • 文学キョーダイ!!

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    この人たちの著書をもっと読みたくなった。
    文学や読書、さらには執筆に対する姿勢や考え方が非常に興味深いし好感を持つ。本の力を私も信じる。
    平和についてもとても大切なことを述べている。対談形式で読みやすいし、ぜひ多くの人に読んでほしい。

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    2026年01月08日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    翻訳なんてほど遠い世界と思っていたけど、クエストを攻略していくように書いてあると、ちょっと身近に感じる。
    「妖怪あきらめ」「新しい言語を習うとは新しい子供時代を知ること」「文化の違い」「いい翻訳家は、いい詐欺師」などなど気になるフレーズもたくさん。

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    2025年12月21日
  • 文化の脱走兵

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    今読めてよかったな〜。どこか遠い世界の話だと思ってしまっていた戦争のことを、ちゃんと考えないと逃げないといけないなと改めて感じた。
    実際日本が戦争にどれぐらい近いのか、一般市民にはわからないかもしれないけど……。
    文化を疎かにしないように。
    どの本もそうではあるけど、この本は奈倉さんの人生を生きている奈倉さんにしか書けないだろうな、と強く思った。
    奈倉さんが描く新潟の夏の景色、冬の景色がすごく懐かしい感じでとても良かった。

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    2025年11月02日
  • 文学キョーダイ!!

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    ロシア文学研究かつ翻訳者の奈倉友里さんと、「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬さん姉弟の対談。ほぼロシアに関して、つっこんだ会話が進む。文学、政治、独裁、戦争、ジェンダーについて幅広く深い。

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    2025年10月17日
  • 文化の脱走兵

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    子どもの頃の思い出がロシア詩の美しさへとつながり、そこから現在進行中の戦争に生きる人々へのまなざしへと自然に広がっていく。そんな文章に彩られた素晴らしいエッセイ集。著者の優しく温かな人柄がにじみ、いつまでも読み続けていたくなる。

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    2025年09月28日
  • 文学キョーダイ!!

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    姉弟の対話式エッセイ。
    次の総裁がきまるまで1か月きった・・
    最後の章はリアルすぎてとても怖い。2人のような人が今のまま表現活動をしていける日本であって欲しい。

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    2025年09月26日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    創元社のこの特集はとても分かりやすく、これは斎藤真理子さんに続いて2冊目だ。翻訳を趣味としてやっているので、どうやったら良い翻訳ができるのか、考えるヒントになればと思って手に取った。しかし翻訳者になろうというのは最後の話で、他言語、文化をどのように自分ごととして学ぶのかから入って行くので、逆に本書を読むことで一番確かな意思を持ち、学んで行くコツを得ることができる。語学を学ぶと言うことは、どちらかと言うと外堀から固めて行く方が楽しいし、長続きするのだ。著者の言う良い翻訳者とは「良い詐欺師」になることということも腑に落ちる。実際に翻訳にかかる前に10回以上原作を読む、それから本の詩想を捉えてから実

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    2025年09月24日