奈倉有里のレビュー一覧

  • 文化の脱走兵

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    戦争が起きている今だからこそ読みたいエッセイだった。ロシアに留学した経験があり、翻訳者で文学者でもある作者が感じていること、そして文学や言葉の力について書かれていた。

    詩の世界の奥行きを楽しむとともに、時代を越えて読み継がれる詩の力を感じた。詩は少ない言葉で表現するからこそ、読み手の世界や感覚に委ねられる。戦争をうたった詩、雪をうたった詩、夏や海、渡り鳥など、たくさんの詩が挙げられていて興味深かった。

    戦争や原発についても考えさせられる。今はまだ読み終わった段階で、受け止めきれていないところもあるので、詳しく言語化できないけれど、読んで良かったと思う。
    いくつかの章を授業で扱いたい。高校生

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    2025年09月19日
  • ロシア文学の教室

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    おもしろかったー!!初めは登場人物がラノベのキャラみたいで抵抗を感じたが、ちゃんと感情移入して大学の講義を楽しめた。ロシア文学を読むことは人生を考えることなんだな。
    『人は誰でも自分を肯定したいし、自分を人に誇れるように人生観を作るものなんだ』という一文が本当に心に刺さった。そうよね、みんな自分の人生を正解と思いたいんだ。自分が持っているものが素敵なものだと思いたいんだ。だからみんなそれなりに誇らしそうに生きているし、自分の持っているものを素敵だと言ってくれる人生観が同じ人と一緒にいたがるんだな。

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    2025年09月22日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    若い頃に外国で暮らすことで出会う喜び、1人ではどうにもできない世界の複雑さとの直面、全てのかけがえのなさが痛いほど伝わりました。ニュースからは得られないロシアの姿が、やっと少しわかりました。

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    2025年06月05日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    ああ、私は生まれ変わりたくて本を読んでいるんだと思った。この人生を生きることは決まっているから、せめて本を読んで、学んで、別のものに変わっていきたいんだと。そして文学はそれができる数少ないものなのだ。嬉しい。そんなものに無限に触れられるこれからの人生が嬉しい。

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    2025年06月01日
  • 文化の脱走兵

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    優しく美しい文章に、同じくらい美しい詩が添えられ時どきの思いが綴られる。ロシア文学に魅せられた著者が、今のロシアとウクライナの戦争について静かに怒り悲しんでいる様子がひしひしと伝わってくる。考えることをあきらめない、絶望してしまわないためには物語が必要。戦う勇気ではなく逃げる勇気を。著者の思いが強く沁みわたる。

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    2025年05月26日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    ネタバレ

    ロシア文学を勉強しにロシアに行き、文学大学に入学した日本人の学生の生活記録である。中にあるロシア文学の半分も翻訳されてはいない。ロシアの地理の棚にあったが、高等教育あるいはロシア語あるいはロシア文学の棚に置くべきものであった。黒田の日本でのロシア語の勉強についての本以上に面白く、ウクライナ情勢も書かれている。1年ちょっとで6刷も出版されているので、人気がある。あとは文庫本になるのを待つばかりである。
     ロシア文学に興味がある学生、ロシア語を学習中の学生へぜひ読むことが薦められる。

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    2025年05月24日
  • 文化の脱走兵

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    本好きなら共感できる、
    言葉にしづらいふわふわした想いを、言葉にしてくれる。
    ロシア、ウクライナに暮らす
    一人一人の友人を思い浮かべながら書かれた文章は、ニュースで見るウクライナ情勢とは別世界。
    多くの人が読んでほしい本。

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    2025年05月11日
  • 戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

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    ラジオで紹介されていたので手に取ってみた。
    本当のこと。
    日常の続き。
    当事者にとってこんなことが日常。
    なぜ?どうして??

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    2025年05月07日
  • 文化の脱走兵

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    あまりに素敵なものごとの捉え方に口角があがる。

    ロシアの詩をはじめとする文学を挟みながら、奈倉さんがこれまで見てきたものや感じてきたことについて書かれているエッセイ、なのですが、
    普通のエッセイとはまた違った読み心地。

    普通に生活してたらロシアの詩に触れる機会なんてないし、詩に関連するような奈倉さん自身のエピソードを交えて紹介されているので心にも残りやすい。
    ただ単に自分で翻訳された詩を読んでいたとしても、ここまで色んな景色は見られなかっただろうなと思う。

    好きな話はいくつもあるけれど、
    「猫背の翼」が特に素敵。
    猫背の痛みが、好きな物(本)を追ってきた証だという、これまた素敵な捉え方で

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    2025年05月04日
  • 文学キョーダイ!!

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    ネタバレ

    よかった!この2人が姉弟という事への興味で読み始めたが、成人してだいぶ経ってからこんなに深い話をする機会はふつうの家ではあまりないのではないか。長い時間をかけて何回も対談をしたものを編集の人がまとめたとの事。
    3つのパートに分かれていて、特にパート3ではまさに今、ロシアやウクライナの人々がどんな状況に置かれているのか、他人事ではない、関心を持ち続けて、考えることを手放してはいけないと、2人ともが話している。国民が賢くなるのを嫌がるのはどこの国でも同じなんだと。翻訳家としてロシアの学者の言葉を伝えたいとか、作家が政治的な発言をしてもいいんだ。自分の作品を誤読されたくない、など切実な話も出てきて、

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    2025年04月25日
  • 文学キョーダイ!!

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     たいへん面白かったです。注目のロシア文学者の姉と「同志少女よ、敵を撃て」の作家の弟。まさかの姉弟ですが、この本の対談で必然的な関係性も分かります。普段からこんな知的な会話をしているのでしょうか。
     翻訳するときに「これを読むことが平和につながるかどうか」と考える姉。読書するときに「自分はこれを好きでもいいんだって思えるのはすごく大事」と考える弟。その2人を育てた放任主義のジブリ映画「耳をすませば」のような家庭。
     今、話題の三宅香帆さんの新書「なぜ働いていると〜」の元ネタもありました。映画「花束みたいな恋をした」のくだり。三宅さんも奈倉有里さん大好きと言っていたので、ここから大ヒットのヒント

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    2025年04月24日
  • 理不尽ゲーム

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    ちょっと前の作品だけど、ベラルーシという国の今が描かれている。10年間昏睡状態で目が覚めた時、ほとんど世界は変わっておらず、むしろ独裁具合は悪化していた。話はちょっとズレるけど、ばあちゃんめっちゃいい人

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    2025年04月16日
  • 理不尽ゲーム

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    奈倉有里の解説を読むべき。この人の解説はいつも素晴らしい。
    もちろんフィリペンコの本作はよくぞ書いてくれたと握手を求めたいほどのできだ。
    ルカシェンコの恐怖政治はウクライナ戦争をきっかけに知ったが、理不尽大統領トランプも尻を捲って逃げ出すほどのメチャクチャぶり。実際の出来事を書き込みながらフィクションとして仕上げたことは驚嘆としか言いようがない。ベラルーシの人々の心に強く働きかけたことと思う。彼の勇気を賞賛する。
    普通の、当たり前の考えの人を苦しめる政治家が跋扈する世の中は正常ではない。あんた気は確かかと叫びたい。あんた! ルカシェンコ、プーチン、トランプ、ナタニエフ……

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    2025年03月23日
  • ロシア文学の教室

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    青春小説のような書き方で進む文学案内が新鮮で面白かった。登場する学生たちの読書体験や、授業の中で作品の感想を言語化する過程、先生とのやり取りが丁寧に描かれていて、紹介されている文学作品にも親しみが持てた。ドストエフスキー『白夜』を扱った章が特に面白く、『白夜』を読み返したくなった。
    例えばドイツ文学や、他の地域の文学についても、こんな案内があったら楽しそう。

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    2025年03月15日
  • 文化の脱走兵

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    なぜ人は文学を読むのか。文学は何を人にもたらすのか。
    文学が持つ力を信じ、文学者に敬意を持つ著者。
    ロシアの詩人の詩を紹介しながら、今の時代にもその力失われていないことを感じさせる。

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    2025年03月12日
  • 文化の脱走兵

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    出てくる詩人や詩は、全くわからなかったけどそれでも面白かった。なんといっても、話の流れが上手くてそこに引き込まれたな。
    買うつもりがなかったのに、本屋さんでパラパラっと中身をみて即購入した本。

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    2025年02月15日
  • ロシア文学の教室

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    な、なんだこの本…面白い……!となった本でした。
    ・小説仕立てでロシア文学を読み解いていく作品。
    ・ロシア文学作品の概要からメッセージまで登場人物の心情や感想を通して伝えてくれているので、大変読みやすい。

    まるで小説を読んでいるかのような文学書評は初めてで、夢中になって読んでしまいました。各国の文学作品でシリーズ化していただきたいくらい…。
    後期の枚下先生の講義も気になります!笑

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    2025年02月11日
  • 文化の脱走兵

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    著者から見たロシアと現代社会、文学との繋がり。今生きているこの奇跡に感謝を覚えながら、大切に読み切った。世界に絶望してしまわないために、文学が、物語が必要であること。改めて気付かされた。いつかロシアに行って、奈倉さんが見た景色や、歴代の詩人が感じた瞬間を自身の身体で受け止めたい。

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    2025年02月09日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    ロシアの作家は名前や作品は知っているが、ほとんど通読したことがないことをあらためて痛感させられた。奈倉さんのロシア文学に対する膨大で愛に溢れた知識と、それを育んでくれた恩師の方々への尊敬の念が最後のページまで感じられた。

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    2025年02月05日
  • 文学キョーダイ!!

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    逢坂冬馬は「同志少女よ…」と「歌われなかった…」
    の2つの小説を、姉さんの奈倉有里のはエッセー「夕暮れに…」と「世界」臨時増刊のシュリマンの講演を翻訳したものの2つしか読んでない。が、注目しているキョーダイである。
    二人が縦横に語る本作は読めば読むほど素晴らしいと思えた。期待の1000倍以上の内容だった。なるほど育てたこの親にして育ったこの子。そうそうありそうな家族ではない。それにしても二人それぞれに見事な自立ぶりである。
    高校生や大学生にぜひ読んでほしい。自分が何者かになろうとすることをきっと支えてくれるぞと思った。
    子どもを育てる親にも必読だ。
    窮屈な世の中に倦んでいる大人にも今一度元気を

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    2025年01月05日