奈倉有里のレビュー一覧

  • 文化の脱走兵

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    よりよく生きるため、
    社会の、世界の、平和を想うこと
    行動するために
    知性的であること。

    そのためにも、本を読む。
    今、世界で起こっていることに
    疑問を持ち、得られた知識、情報をもとに
    自分の考えを持つこと。

    奈倉さんの文章は、穏やかで、丁寧で、
    優しく、強い。

    だから、信頼できる。深く考えさせられる。

    今、こんな時代だからこそ、たくさんの良書を読もう。

    奈倉さんの文章に触れるたびに、
    強く想う。

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    2026年06月15日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    読むほどに胸打たれる素晴らしいエッセイ。

    本を読み、深く考える。
    素晴らしい師との出会いで
    人生が光り輝いていく喜び。

    学ぶことの喜び、言葉という光が
    人の心に与える希望。

    読みながら、あぁそうなんだ。
    と、読むことの幸せを噛み締めた。

    学ぶことを諦めそうな時は、
    何度も読み返し、
    言葉を身につけることの光を
    自分でも見つけていきたい。

    そして、
    読後もずっと、学ぶこと、本を読むことが
    その人にいかに知性の輝きと美しさを
    与えるのか、その尊さを何度も思う。

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    2026年06月04日
  • 理不尽ゲーム

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    ベラルーシの少年ツィスクは、群衆事故に巻き込まれ、10年間植物状態に陥る。
    祖母の献身的な看護により、奇跡的に目を覚ますが、その世界は、大統領の独裁政治により10年前よりも生きづらい世の中になっていた。
    主人公に次々とふりかかる理不尽な出来事に心が痛む。
    筆によってこの国の悲惨な状況を暴いた作者に拍手を送りたい。

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    2026年05月28日
  • 理不尽ゲーム

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    原作は『かつての息子』
    表題訳を見て一瞬首を傾げてしまったが、なるほど理不尽なことが次々と起こる。独裁国家の現状に衝撃を覚えた。

    ウクライナ戦争が始まった時、隣国ベラルーシに関心を持った。ソ連崩壊(1990年)後、ベラルーシ共和国になり、初代大統領ルカシェンコが現在も権力を握っている。
    「この本はベラルーシの書店には並べられない」と書かれた作者のメッセージを読み、フランク・パヴロフ著『茶色の朝』のような危うい空気を感じた。

    主人公ツィスクは若者の群衆事故に巻き込まれ昏睡状態に陥る。回復を信じる祖母が付き添い10年後、やっと目覚めた彼が見た日常は…。

    リアルな描写に、私自身が事故現場に居合

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    2026年05月27日
  • 背表紙の学校

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    ロシア文学研究者であり、翻訳者である奈倉有里さんのエッセイ。『同志少女よ、敵を撃て』『ブレイクショットの軌跡』でご活躍の逢坂冬馬さんのお姉さんでもあります。

    奈倉さんの思考や文章の温度感が好きです。
    前作『文化の脱走兵』でファンになり、待望の新刊を嬉々として手に入れたものの、なかなか多忙にて後回しに。心に余裕がある時にゆっくり読みたかったので。やっと落ち着いて読めて大満足。

    今回も、奈倉さんの子ども時代の記憶とロシアの素敵な詩がたくさん出てきます。
    どれもが美しく、悲しく、そして強い。

    詩は好きですが、あまり読むのが得意とは言えない私は、奈倉さんの文章を読む事でぼやけていたものが透き通っ

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    2026年05月13日
  • 背表紙の学校

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    この人の書いたものをよんでいるとあ、ロシア文学を読みたくなる。ほとんど読まずにきてしまったことに少し焦る。まだ遅くないから読もうと思う。

    大人の笑顔、本当に大事。子どもが小さい頃は朝から笑顔にさせてもらったものだ。今、笑顔でいられる瞬間をできるだけたくさん作っていきたいなと思う。この
    世の中でも。

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    2026年05月12日
  • 背表紙の学校

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    ゲームを長時間していたら怒られるのに、
    本なら何時間読んでいても怒られなかった子ども時代を思い出す。
    寝る前にかいけつゾロリを夢中で読んでいたら、
    小1にはもう目が悪くなっていた(遺伝大)

    同じ娯楽なのになんでだろう?
    大人になった今でもはっきりとは答えられないけれど。

    ロシア情勢や詩文にまつわる話も多く、
    日本も戦争を見て見ぬ振りできないようになってきたなぁとも思うし、ギリギリまで平和ボケさせて…とも思う。
    どんな時も、言葉を紡ぐ人は消えることはなくて
    その言葉から学べることを無駄にしてはいけない。

    表題の「背表紙の学校」、その次の「普通の市民の市長選」いいなぁと思って読んでいたら、「

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    2026年05月10日
  • 背表紙の学校

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    大切な人にいただいたサイン本でした。
    奈倉さんの優しい言葉と文章にふれて、とても気持ちよく読みすすめられました。

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    2026年04月30日
  • 戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

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    ロシアとの戦争が始まったウクライナで、避難生活を始めたと同時に描かれた絵日記。
    鉛筆だけのモノクロの絵がかえって悲愴を醸し出す。
    地下室は、人々が料理したり遊んだりできるくらい広いんだな。
    まだ戦争は終わっていないが、本書は外国語にどんどん翻訳されているようなので、戦禍のウクライナ人の様子を多くの人々が知るきっかけになればいいなと思う。

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    2026年04月22日
  • 文化の脱走兵

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    非暴力という形で反戦を掲げる志し。弱さではなく逃げるが別の強さであること、今この時代に読めて良かったなと思う。権力などの同調圧力からも離れることに繋がるし、「言葉」で戦う姿勢が著者の強さを感じられた。本を読まないと悪い人に利用されてしまうは本当だと思う。

    好きだったのは「体験は誰かと後日共有して初めて体験になる」こと。心の片隅に思っていたことが言語化された気分。どうしてこんなにも言葉にするのが上手なのでしょうか。

    本や文学は決して作用がないわけではない。私もずっと本を読み続けたいと思う。

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    2026年04月10日
  • 戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

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    2022年に出ていた本、知らなかった。綴られる絵日記の絵にも、言葉にも胸がいっぱいになる。22年からはや数年の月日が過ぎた。人々はどう生きているのか、思いを馳せる。

    …わたしは民族で人を分けない。
    人を定義するのは、民族ではなく行動だからだ。
    多くのロシア人が戦争に反対しているということも知っている。…

    その思いで、母語のロシア語のまま本書を綴ったのも、心打たれる。

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    2026年02月01日
  • ロシア文学の教室

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    学生向けの平易なロシア文学の入門書。生徒や先生の会話で多様な視点から作品が紹介される。

    学生時代に出会いたかった。

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    2026年01月09日
  • 文化の脱走兵

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    ロシア文学には馴染みがないけれど、紹介されている詩がとても面白い。
    奈倉さんの感性とエピソードがユニークで可愛らしく、じんわり心が温まる。

    「猫背の翼」が特に好き。
    猫鯨に私もなりたい。

    戦争や原発のことを考えると心がギュッとなってしまうが、「気づくことは気づかないよりずっといい」という言葉に救われた。
    大きなことはできなくても、好きなものを好きだと言う、考えることをやめない、今いる場所でできることをやる。
    そういう生き方を選択したいと思った。

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    2025年12月28日
  • 文学キョーダイ!!

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    実はお二人の著書をひとつも読んでいないまま、なぜかこの対談にたどり着いた。
    ある種極端な環境で育ったおふたりだからか、世の中をとてもニュートラルに見つめているように感じた。この価値観の人達が書く文章は読んでみたいと思ったので、近々手を出そうと思う。

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    2025年12月27日
  • 文化の脱走兵

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    逢坂冬馬さんの本が大好きで、そのお姉さんも本を出されていると知り、興味をもち読んでみた。2人の価値観の根底はやはり似ていて、奈倉さんの本も負けないくらいに素敵だった。以下、感想。

    文学は、多くの人が生きた証であり、伝えたいメッセージであり、時代、その時の価値観が自ずと反映されている。それを一つ一つ丁寧に紐解きながら、思いを馳たり、自分自身に昇華させたりしている、筆者。

    多角的視点と言えば硬い表現になるが、感情や物事の機微に触れる、感じ取る力がすごいし、そんな力を私も読書することでつけていきたいと思った。

    ロシアが大好きな筆者だからこそ、ウクライナ戦争に対してのより強い悲しみ、哀愁を感じる

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    2025年12月14日
  • 文化の脱走兵

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    作者のひとがらがわかる素晴らしいエッセイ。
    読んでると雪が見たくなり、幼い日の景色を思い出したりする。
    しかし、ノスタルジーの中にも鋭い政治批評や反戦の意思があり、読み応えがある。
    ウクライナ戦争から原発まで、静かに行動する姿は胸を突くものがあった。優しいひとがらは両親や周囲の人が育んだものだろう。引用されている詩にも癒された。

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    2025年11月19日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    言語を学ぶ楽しさ、言語を学び続けるためのコツ、学びたい言語圏の文化の理解のしかた…言語を学び翻訳できるように至るまでのルートを分かりやすく楽しく教えてくれる本。
    翻訳したい人は参考にこの本を携帯するのもアリだと思う。読みながらわくわくした。

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    2025年10月23日
  • 文化の脱走兵

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    「文学キョーダイ!!」を読んで、逢坂冬馬さんとの姉弟関係やお二人の世界観が面白くて、こちらの本も手に取りました。弟さんとの対談の時のほうが、より、面白さ際立っていたようです(対談なので第三者の舵取り有った故かと)。エッセイだし、200ページくらいだし、ペロッと読めるだろと思っていたら、想像よりかなり深い考察や文学的素養が散りばめられており何度か寝落ち。これは、短時間の電車内で一つずつ読むべき本だった…。
    ロシアの文学に携わっている人や詩も良く出てきました。猫と鯨の詩はかなり楽しく読みました。ロシア語だと一文字違いなんですって。マザーグースもそうてすが、原文はとても面白いのに訳すと今一つっていう

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    2025年10月21日
  • 文化の脱走兵

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    2025.09.29
    文化の脱走兵

    作者の感性がむき出しになっている、そんな本であった。自然を繊細に感じ表現したり、戦争や国籍などの枠にとらわれることを嘆く優しさ溢れる文は私にはかけないなぁと考えさせられた。

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    2025年09月29日
  • 赤い十字

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    ばあちゃん、安らかに眠れ
    国家に、全体主義に、独裁者と権力側に虐げられた人々よ、安らかに眠れ

    戦争において敵国は脅威
    ぶん殴ってくる
    自国も味方ではない
    平気で踏みつけてくる

    戦争、紛争は各地で続いている
    新たに起こるかもしれない
    酷かった過去のお話ですまないことを皆知っている
    繰り返してしまう歴史に恐れ慄かなければ

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    2025年09月27日