奈倉有里のレビュー一覧

  • 戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

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    ロシアによるウクライナ侵攻により、過去から続いてきた『日常』が、どう変えられてしまったのか。

    瞬間的な激変や衝撃、外部と内面の関わりが日記として、個人的記録として、今、日本にいる私の目の前にある。
    家族が一緒に居られない不安。
    そのような精神下でも、一人で子ども2人を育み、稼がなければならない不安。
    不安で潰されそうでも、希望に向かっていく強さ。

    日本に来ているウクライナの方々の不安を想像する。

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    2022年10月25日
  • 戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

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    2022年2月24日ロシアによるウクライナ侵攻

    本書は、ウクライナ北東部のロシア国境にほど近い都市ハルキウ在住のアーティスト、オリガ•グレベンニクさんが、侵攻直後から2週間の自身の体験を綴ったものです。

    オリガさんは、ハルキウでの数日の生活の後、ウクライナ西部のリヴィウ、そしてワルシャワ、ソフィアへ、幼い子ども2人と避難していきます。

    本書では、オリガさんの当時の日記であり、その時の鉛筆による文章とスケッチがそのまま掲載されています。

    その筆跡や文章、絵には直接的には過度に感情を揺さぶるような大げさなものはありません。
    (絶望、と書かれた絵にすら、正直なところタイトルと文脈がなければ絶

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    2022年10月08日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    WW2のソ連軍の女性兵士のドキュメント書いた人がアフガニスタンでのソ連兵士にインタビューした本。インパールまではいかないけど凄まじく劣悪な状況。今のウクライナもこんな感じなのかしら。

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    2022年10月06日
  • 戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

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    凄まじく、言葉にできないが、
    この戦争が可能であればウクライナの人々が望むような形で終わることを祈りたい。

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    2022年09月18日
  • 赤い十字

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    ベラルーシで何が起こっているのか、少しでも知る手がかりがあるのでは、と思い読んだ。

    著者のサーシャ・フィリペンコは国外で暮らしているそうだ。かつて見たドキュメンタリー番組でも、同じように心あるベラルーシの人々は、リトアニアに脱出していた。ルカシェンコ大統領の不正選挙の後、民主化運動へ息を潜め、ルカシェンコ政権のもと、自由な発言は国内ではできない状態だ。もちろん、ロシア連邦の中でも同様だ。

    どんな発言が許されないのか。
    社会主義の大義に反すること。そして、独裁者の意に背くこと。

    この小説でも、アレクシェーヴィチの「戦争は女の顔をしていない」でも、逢坂冬馬「同志少女よ敵を撃て」でも同様に描か

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    2022年07月22日
  • 赤い十字

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    「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず」かつて日本が戦時中に兵士たちの訓戒とした言葉だ。それはソ連も同じだった。
    2000年、ベラルーシの首都ミンスクのとあるアパートに青年サーシャが引っ越す事から物語が始まる。同じ階に住む老婦人タチヤーナは91歳でアルツハイマーを患っており強引なコミニケーションで自らの半生を語りだす。彼女が第二次世界大戦で夫が戦地で捕虜になり彼女の生活は一変され放浪されていった。経験した者が話す血の通った話に、青年は引き込まれていってしまう。

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    2022年06月29日
  • 赤い十字

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    著者と同じ名前の主人公、サーシャは、30歳の青年。ロシアからベラルーシの首都、ミンスクに越してきたばかりだ。
    家族に大きな不幸があり、母親が再婚相手と暮らしているこの街に住むことになったのだ。
    だが越してきた早々、階の入口ドアに奇妙な赤い十字が描かれているのを見つける。苛立ちながらそれを消すサーシャに、同じ階に住む老婆が話しかけてくる。十字は老婆が描いたもので、アルツハイマーを患っているため、自分の家の目印にするつもりだったのだという。
    自分の不幸で手一杯で辟易気味のサーシャに、老婆は強引に身の上話をし始める。
    それはソ連の暗部にまつわる、強烈に皮肉な人生の物語だった。

    老婆、タチヤーナは、

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    2022年06月20日
  • 理不尽ゲーム

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    理不尽ゲームとは、理不尽な出来事や物語を語り合うこと。

    欧州最後の独裁国家ベラルーシで、群集事故によって昏睡状態に陥った高校生ツィスクか主人公。
    老いた祖母のエリヴィーラだけがその回復を信じていたが、奇跡的に意識を取り戻したのが10年後の2009年。その時には既に祖母も亡くなっており、母はもう生きる望みがないから、脳死判断しようとしていた主治医と結婚し、義理の弟までいるという始末。
    何から何まで変わっていたが、変わらないと言うか、更に強烈となったのが大統領の独裁。
    ルカシェンコと言う実名までは出てこなかったが、話に出てくる正に「理不尽」な政策と強権は、実態をもの語っていることがひしひしと伝わ

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    2022年03月28日
  • 理不尽ゲーム

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    ベラルーシという国は元々は西欧とロシアの中立的な立ち位置を取っていたが、ルカシェンコ大統領が社会主義的な体制に大きく傾倒し、ロシアの弟国のようになる。たとえば国語においても、ベラルーシ語からロシア語を母語に代えていった。(ちなみにウクライナはロシア語からウクライナ語へと代えていった)
    今回、これだけ国際的に避難されているロシアに対して全く迷うことなくルカシェンコは味方している。ちなみにルカシェンコはコロナはスポーツで吹き飛ぶといっている。サウナにいけばコロナは死ぬらしい。アイスホッケーなんて最高でこんな寒いところではコロナ菌どこにも飛んでない!見えないね!みたいな感じのこと言ってる。これをまわ

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    2022年03月02日
  • 理不尽ゲーム

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    ネタバレ

    ベラルーシ、あまり馴染みのない国だが、その大統領の不正、圧政に共産圏のような息苦しさを感じた。
    10年の昏睡から覚める主人公や献身的な介護をする祖母そういった個人的な物語としても楽しめるが、ベラルーシを正しく見つめ記録すること、小説の形で人々に伝えたいという思いが伝わってきた。

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    2022年02月14日
  • 赤い十字

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    引っ越し先で知り合った隣人は、認知症を患う元ソ連の外務省職員。
    夫が他国の捕虜となったことを彼女が知ってしまったことから始まる運命は、軽妙なタッチでぐいぐいと読ませる。
    そしてそこからの地獄は「理不尽ゲーム」同様。

    国家というものが、いかに簡単にそこで暮らす人々を切り捨ててしまえるのか…ジュネーブに残された赤十字のアーカイブ資料は語る。

    最後の一文に悲しみしかない。

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    2022年01月20日
  • 理不尽ゲーム

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    昏睡状態に陥った主人公が目覚めた10年後。
    そこはより一層独裁に拍車がかかったベラルーシ。

    主人公の長い眠りが、こんな社会になってしまった、こんな社会にさせてしまった世の中への諷刺と、覚醒した後の読者への状況説明の二つの役割を担っているのかもしれない。

    2020年の選挙後の様子を見ても、ベラルーシの状況は変わらない。権力は腐敗する。常に目覚め続けなければならない。

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    2021年11月23日
  • 理不尽ゲーム

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    ネタバレ

    ベラルーシの半ノンフィクション。
    ベラルーシがこんな国だったと今まで知らなかった。
    フランツィスクの昏睡状態と国民の抑圧が比喩として上手に重なっている。
    最後にはドイツの夫婦の手助けもあり国外へ脱出。
    反体制組織の人間が次々消されていったり投票結果の不正操作など、分かりやすく振り切った独裁政権だな。

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    2021年10月28日
  • 理不尽ゲーム

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    ネタバレ

    前半は群衆事故に巻き込まれて植物状態になった16歳のフランツィスクと、彼の回復を信じて語りかけ続ける祖母が描かれ、後半は目覚めたツィスクが目にする社会の理不尽さが描かれる。祖母も繰り返し、社会が昏睡していると話すし、スターズが教えてくれる社会は完全におかしい。盗聴器が仕込まれたカフェ、車の話しかしないように仕向けられた市民、異様な得票率で当選する大統領、選挙前はゆるく、選挙後に激化する取り締まり。ツィスクとスタースが参加したデモでは、その場にいたというだけでGPSで追跡され逮捕される。対立候補は暗殺され自殺と公表される。ベラルーシが独裁国家だから、ルカシェンコが独裁者だから、とばかりは言い切れ

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    2021年05月16日
  • 理不尽ゲーム

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    ベラルーシのこと、あまり知らない。その歴史も現状も文化も、知らないことだらけ。何度か息が詰まりそうになりながら、不思議とポップな主人公に引っ張られて読んだ。おばあちゃんの手紙がよかった。

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    2021年04月16日
  • 文化の脱走兵

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    反戦という重いテーマを、詩やエッセイで真っ直ぐ伝えている。
    詩を読むことで好きな季節を何度も体験できるという考え方に好感が持てる。
    ゲームのチャットでウクライナ人やロシア人を含む世界中の人々が一緒に交流している話には驚いた。
    絶望しないために自分の内面を守る、というメッセージが印象的だった。

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    2026年03月25日
  • 文学キョーダイ!!

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    逢坂冬馬さんが読みたくて借りたら
    まさかの対談集
    それも姉弟って!!
    知らないことが多すぎて困惑
    内容が深すぎて超困惑
    出てくる本を読もうと思う
    ありがとう

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    2026年02月19日
  • 戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

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    本当に一夜にして生活が一変したという事実が強く伝わってきた。
    平和だった日本も昨今何かのきっかけで戦争がおきてもおかしくない状況なので人ごとでは無い。

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    2026年01月31日
  • 理不尽ゲーム

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    語り口自体はライトだけどなんとも重苦しい気分に。結局ベラルーシを出るしかないのか…。地下鉄駅に雨宿りしたい人々が押しかけて圧死者が出た事故はもしかしたらベラルーシで本当にあった事故なのかもしれないけど、もしやスターリン死すの一報を聞いたモスクワ市民が赤の広場に詰めかけて大勢圧死した事故のパロディかとも思えてくる。

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    2026年01月25日
  • 文化の脱走兵

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    知人に勧めてもらいましたが、どうも詩とカタカナ、知らない固有名詞が苦手なため離脱。内容は素晴らしいのだろうけど、私の知的レベルが低すぎてごめんなさい。

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    2026年01月12日