奈倉有里のレビュー一覧

  • 文化の脱走兵

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    知人に勧めてもらいましたが、どうも詩とカタカナ、知らない固有名詞が苦手なため離脱。内容は素晴らしいのだろうけど、私の知的レベルが低すぎてごめんなさい。

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    2026年01月12日
  • 文学キョーダイ!!

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    あの逢坂冬馬さんに3つ上の姉がいた。しかも同じ時期に作家デビューしているとか。
    名倉有里さんについては知りませんでしたが彼女の作品も読んでみたくなりました。
    対談形式で語られる姉弟の家庭環境とか興味深く、貧乏インテリの家庭に育ったとか謙遜してましたが清貧な学者の家系のようで、好きなことをとことん続けることに手間暇惜しまない精神があればこそなんだなって感じました。
    凡庸な者は生活に追われお金を追い求める暮らしを強いられるわけですが、抜け出した者はお金のほうが自然と集まるような仕組みで生きられるんだって感じました。

    冒頭にカラフトが島なのか半島なのか知るために一人は東、もう一人は西に歩いて再び出

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    2025年07月17日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    ロシア文学の知識がほぼ無い私には(ドストエフスキーとか有名どころの名前のみ知っている)少し難しかったけれど、普通にロシア留学エッセイとしても楽しめる部分が多く、読んで良かった。

    今の情勢を目の当たりにしているからか、どこか切ない気持ちになる。

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    2025年06月20日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    ロシア文学の研究者であり翻訳者である著者が、自身の留学体験や文芸翻訳の実例をふまえながら、他言語に身をゆだねる魅力や迷いや醍醐味について語り届ける。「異文化」の概念を解きほぐしながら、読書体験という魔法を翻訳することの奥深さを、読者と一緒に“クエスト方式”で考える。
    著者は、ロシアに留学していたことから「異」文化の違いが大変だったのではないかと聞かれることが多く、そのたびに「異」文化という言葉に戸惑うという。「文化とは人と人が共通の様式を用いて理解しあうこと」で、人はみな「自分の背負う文化を選ぶ権利」がある。だから、「文化」の枠組みは場所で(ましてや国籍や民族で)決まるものではない」とし、「異

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    2024年12月10日
  • 文学キョーダイ!!

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    ロシア文学研究者であり翻訳者の奈倉有里さんと「同志少女よ敵を撃て」で本屋大賞を受賞された逢坂冬馬さんの対談集です。このお二人はおおらかな家庭で育った実の姉弟です。こういう対談でもないと、なかなかじっくり世の中のことを語り合う機会はないので…ということでしたが、たしかにお互いに忙しくなれば、なかなかゆっくり語り合う時間なんてないし、家族が何を考えてるかとかあえて聞かないもんなぁ…と。お二人の文学論議とても微笑ましく面白かったです。

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    2024年10月25日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    言語の習得や翻訳の極意をRPG風に描いてくれてる。
    作者の文学に対する真摯な姿が胸を打つ。
    巻末のブックガイドもいい。

    巻末記載の
    『戦禍に社会学者はなにができるか』
    エカテリーナ・シュリマン著
    奈倉有里訳・解説
    岩波書店編集部note
    これは一読の価値あり。一読といわず、何度も。

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    2024年10月24日
  • ロシア文学の教室

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    すごく面白い。
    ユニークなロシア文学案内。
    何せ、主人公は授業を出席すると、その課題作品の中に入り込んでしまうのだ。そして、ひそかに思いを寄せる同じクラスの女性が、その作品の中の人物として現れる…青春恋愛小説のカタチで進む。

    新たな戦争の時代にあって、なぜ文学をやるのだろう。戦争、国家、恋、喜劇、愛、悲劇、死、時間…。「社会とは、愛とはなにかを考える」。本書の中で展開される授業の目標だ。最後の作品「復活」を読み終えた学生たちは、その意味をかみしめる。主人公・湯浦葵は「怖いのは考えるのをやめてしまうことだ」(p359)と考えるにいたる。

    文学を通して、言葉を鍛え思考を豊かにし、この社会をとら

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    2024年09月13日
  • ロシア文学の教室

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    ネタバレ

    なんと表現するのかわからないが、素晴らしい「読書案内」の本。
    村上春樹ふうにいうならデタッチメントの文芸が好きな者だが、コミットメントの文芸にも興味ゼロではない。
    というか、デタッチメント側の人間にとって、時事ネタにコミットメントするって文芸作品くらいでしか果たせないという直感がある。
    いい橋をかけてくれた。



    「ロシア文学の教室」から小説の世界へワープ――異色の体験型・文学教室!
    青春小説にして異色のロシア文学入門!

    「この授業では、あなたという読者を主体とし、ロシア文学を素材として体験することによって、社会とは、愛とは何かを考えます」
    山を思わせる初老の教授が、学生たちをいっぷう変

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    2024年08月20日
  • ロシア文学の教室

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    3章まで読んだ。この後も読むかどうか悩む。小説を小説の手法を使って紹介するというやり方は、その大元の小説を適切に料理できていない、という疑念に陥る。手法の方の小説の色(恋愛もの)が強すぎるのだ。2章はプーシキンの本質について触れている部分が最後にあり、得るところがあった。しかし、全体として手法として小説を採択した意味が分からない。変なメタ性はやめて、直接的に文学に切り結んで欲しいな。

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    2024年06月20日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    誰かの感想で興味を持って読みたい本棚に入れたと思うんだけど、語学学習の本だとは思ってなかった。ロシア語って事で、米原万里さんの「不実な美女か貞淑な醜女か」を思い出しましたが、同時通訳者と翻訳家では立場が違うし、少女時代をロシア語学校で過ごした米原さんと、日本でロシア語学習を始めた奈倉さんもまた立場が違いますね。ただ、母国語以外を学ぶことで、母国語以外の考え方・感じ方に触れる事が出来る、今いる世界を多角的に理解するための鏡の様な物だと考えているので、他言語を扱える方のお話は楽しいです。
    英語は中学からずっと、大学でドイツ語やって、卒後にちょっとNHKの語学講座見たりして、息子が大学でスペイン語を

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    2024年05月11日
  • 文学キョーダイ!!

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    家族からのおすすめ。
    実はどちらの作家も未読なのですが、とても面白かったです。
    作家と私の世代がほぼ同じで、家族のタイプも似てるところがあるので、共感がありました。

    政治に無関心な社会への警鐘…、能登の地震を経てさらに強く響きました…。

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    2024年01月12日
  • 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

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    ロシア文学者の留学時代の思い出。ロシア文学というジャンルにハマるというのは凄い縁ですね。好きだからこそここまでできたのですね。私は文学というもの、更にロシア文学というものと全く縁遠く、ついていけない内容も多々ありました。著者のロシア文学への愛を感じ、そしてソ連崩壊後の大学教育や言論への締め付けの悲しみを感じました。文学って、思想?なんですかね?深く噛み締めたら引き込まれるものなんでしょうね。

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    2023年11月06日
  • シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

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    いま暮らしている国で話すのとは別の
    どこか違う国のことばを学ぶ。
    その楽しさと、さらに先にある
    そこに生きる人々とのコミュニケーション。

    作者が小さな頃
    ロシア語にひかれた理由は
    寒い国に憧れていたからですって。
    とっかかりはなんでも。

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    2023年08月01日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    内容は貴重なもので、ここまでのリサーチは大変だったろうと思う。ただ、当然のことながら原書を読まずに言うのだが、すこし翻訳が読みづらかった。三点リーダの多用は、もうすこし控えられたのでは…。

    そのせいというわけではないが、内容も相まって読んでて息苦しさを覚える。時折、著者はインタビュー相手から責められるのだが、その程度の混乱や攻撃性が芽生える程度なら充分ましに思える。

    現在進行形のウクライナ侵攻と結びつくかどうかはわからないが、戦争について、ニュースで見るだけでは伝わらない部分も多いと思う。だからといって文字でなら伝わるというわけでもないだろうが、まだましだろう。

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    2023年07月07日
  • 戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

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    ウクライナの絵本作家(イラストレーター、アーティスト)であるオリガ・グレベンニクさんが、ロシアによるウクライナへの侵攻の端緒から、自身が国外に脱出するまでを綴った絵日記。
    ロシア語で書かれた文章(読めない!)、鉛筆のみで描かれた粗いスケッチを写真に撮りデジタル送信されたものを韓国語に翻訳し出版、本書はそれを基に日本語訳したものだそうだ。
    幸いなことにあまり大きな被害はないまま国外に逃れることができたが、彼女の母と夫は国内に留まっている。リアルすぎて言葉を喪う。

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    2023年01月31日
  • 赤い十字

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    サーシャは幼い娘と暮らすため、アパートへ越してきた。隣の部屋に住むおばあさんタチヤーナは、アルツハイマーで最近の事は忘れてしまうことが多いという。ソ連時代に外務省で働いていたタチヤーナは、サーシャに第二次世界大戦中に自分がしたことを話して聞かせる。
    ソ連の粛清を恐れて文章の改ざんをしたタチヤーナ。長い投獄生活を送り、行方不明の夫と娘を探し続けたタチヤーナ。そして、最後にわかった真実。厳しくも悲しい人生だ。

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    2022年07月01日