奈倉有里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ授業のたびに物語の登場人物に転生できたら羨ましい?
…いや、本作品はロシア文学限定なのでそうでもないかな(笑)
平凡な男子大学生が授業のたびに登場人物に転生し、自身の生活も顧みるというなかなかチャレンジングな作品。
こんな授業があれば面白いしかなり身に付きそう(とは思いつつ『ソフィーの世界』では哲学はまったく身に付かなかった思い出があります。)大学に通ってるときもっと勉強しておけばなぁ、反省しきりです。読書って精神状態にも左右されるし、精神状態を左右してしまうので、授業のためなら割切ってどんどん読めるかもしれない。仕事でどんどんいろんなジャンルの作品を読む人、すごいなって思います。
気 -
Posted by ブクログ
この作品 好きだな…♡
銀世界が一面に広がる空の下だったり…
枝葉を広げた大きな木の下だったり…
行間からそんな風景が感じられて
深呼吸をした気持ちになりました
言葉という深呼吸…
ロシアの歌集や詩や作家さんなど
その時代の背景や文化や作家さんのお人柄など
奈倉さんの優しい言葉で綴られており
私の心の中に優しい風が吹いてきたように
感じました
奈倉有里さんは
『同志少女よ敵を撃て 』の逢坂冬馬さんの
お姉様!
おふたりともロシア文化について綴っておられ
素敵な間柄だな〜と思いました
反戦、反原発、誰かを傷つけるものがあるならば
それに意を唱え 芯の強さと優しい心と言 -
Posted by ブクログ
遊び心があって、楽しい本でした♪
するるっと読めながらも、なかなかに感心する部分がありました。
特に4章は、なるほどなぁと唸りました。
何度も何度も読書体験を積み重ね、母語の読者が感じる思いを蓄積させて、日本語が自然に出てくるまで読み重ねる。
「辞書を拡張」していくという考え方。
二葉亭四迷の「詩想」という考え方。
ふむふむ。
あと、外国語の星占いで外国語を学ぶ!
これはぜひともマネしたい!!
最近わりと翻訳本を読む機会が増えてきたんだけども、楽しく読書できていて、なんなら翻訳物(海外作品)いいじゃん!と思えてるのは、ひとえにこういう翻訳家さんの努力の賜物なのだなと、感謝感謝です! -
Posted by ブクログ
ネタバレロシア文学作品の中に実際に入り込んで「体験」した上で、気づいたことや感想をディスカッションする大学の授業、という体で12の文学作品を紹介する本。当時の時代背景や作者が影響を受けていたことなど、注も豊富だし、先生も学生も優秀な設定なので、勉強になるし深い読み取りを知ることができる感じがする。個人的にはファンタジー・アンド・ロマンスなこの本の設定に若干入り込めないのと、いろんな学生たちがディスカッションしているようでいながら、それは筆者の頭の中にあることをいろんな学生に割り振って言わせているだけのようなゴーリキー的な印象もあって、普通の講義形式で語ってくれても、と思う。でもこっちの方が読みやすいの
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Posted by ブクログ
こういう本って初めて読んだような!! すごく新鮮でおもしろかった。
ロシア文学の入門書なんだけどそれが小説仕立てになっている。大学でロシア文学を学ぶ日本の男子学生が主人公。ロシア文学の講義に出るたび、なぜかいつのまにか課題作品のなかにワープする感じで登場人物のひとりとしてその作品を体験する。そして先生の講義があり、学生たちが意見をかわし、主人公もさまざまなことを考える。主人公は同じ講義を受けている女子学生に片思いしていて、それが作品の体験にリンクしたり。
とりあげられているロシア文学はトルストイとか有名作品もあるけど、自慢じゃないけどわたしは一冊たりとも読んだことがなくて、それでもおもしろかっ -
Posted by ブクログ
『夕暮れに夜明けの歌を』では、ベランダで静かに詩を朗唱していた著者の姿が印象的だった。本書購入時にもその面影がちらついていたが、いざページを開くや、些かキャラ変していることに気づく。
いきなり飛び込んできたのは「Quest 0(クエスト・ゼロ)」の表題。
「この本をとったってことは、つまりこの本がきみを探していたってことだ。あ、目のまえが白く光りはじめて、光のなかに1枚の紙が浮かんできた」と続く。その白地図をプリントした印刷機が自分に話しかけてきて(驚)、「旅に出て、世界で何が起こっているのかをことばを学びながら知ってきてほしい」と依頼してくる。そこでようやく著者が案内人として登場。印刷機の