弟、去りし日に

弟、去りし日に

小説・文芸
1,599円 (税込)

7pt

弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。車で何度も轢かれて殺されたのだという。保安官のヴィクターは、弟とは憎しみ合った末に疎遠になり、12年近く会っておらず、悲しみは湧かなかった。だが唯一の肉親となった弟の10歳の娘から、真相を調べてほしいと頼まれる。ヴィクターは捜査中の少女殺人事件に取り組みながら、弟の死の謎へも踏み込んでいくが……。まっすぐで聡明な姪との交流と真実を追う旅路が、孤独な日常を送るヴィクターの灰色の人生を、切なくも鮮やかに彩っていく。実力派作家が贈る、一人の男の再生を描くミステリ。/解説=三橋曉

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弟、去りし日に のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公が関係者に話を聞きに行く度に考え方が変わってくる。誰が敵で誰が味方なのかもわからず、自分が何に巻き込まれているかどうかも理解できないまま、進展がなくて足踏み状態がしばらく続くのに、不思議と苦にならずに読み進めることができました。
    人の話で考えが変わるのも、進展がなく足踏み状態なのも現実としては当たり前のことで。そういう意味ではとてもリアルに感じられました。

    0
    2026年01月08日

    Posted by ブクログ

    日本語のタイトルが秀逸
    姪との出会いから
    弟と邂逅する
    終盤の展開は好き嫌いはあると思うが
    兄の姿に静かな感動を覚えた

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    不仲だった弟の変死と、ティーンエイジャーの少女たちを狙った連続殺害事件。一見、無関係の事件が実は深く関係している。ありがちな話だけど、ヴィクターの淡々とした語りが重厚感を与えていて飽きずに読めた。起きていることはグロテスクだけど、つくづく周囲に恵まれているな、というのが第一の感想。同僚、親戚、各州の保安官、誰も彼も協力的。さすがアメリカ。
    終盤は容疑者への拷問が続く。ここはかなり過激。さすがアメリカ。

    0
    2024年11月24日

    Posted by ブクログ

    吉野氏の訳が読み易いのかもしれないが、600ページ弱の作品も一気によめた。
    世間との交流を避ける保安官が10年以上も音信を絶っていた弟の轢死を知らされる所から物語は始まる。真面目で孤独なヴィクターが連続少女殺人事件と弟の死の関連性に着目し、、、と言う展開。読み進める内に、弟との絶縁の理由が明らかにされたりと、ミステリーもだが、中年男性の再生の小説のよう。しみじみ読ませて頂いた。

    0
    2024年11月01日

    Posted by ブクログ

    めっちゃ、名作。
    雑なものが何もなく、足す必要があるものもない。
    文章も美しい。
    序盤ではハードボイルドな文体が、
    徐々に変化して、エモーショナルが垣間見られようになっていくのも素晴らしい。
    主人公がどう変わっていくのか、文体でみせていく。
    長らく日本での紹介がなく、今回16年ぶりで2作目らしいが、是非、他の作品も読みたい。
    イギリスの作家がアメリカを書く、それが絶妙なのだろう。

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。車で何度も轢(ひ)かれて殺されたのだという。保安官のヴィクターは、弟とは憎しみ合った末に疎遠になっており、悲しみは湧かなかった。だが弟の10歳の娘から、真相を調べてほしいと頼まれて……。姪(めい)との交流と真実を追い求める旅路が、ヴィクターの灰色の人生を切なくも鮮やかに彩っていく。一人の男の再生を描く、心震えるミステリ。

    引用したくなる台詞の宝庫。

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    舞台は90年代の米ジョージア州。ある朝保安官ヴィクターの元に、同じく保安官である弟フランクの訃報が届く。弟さんは、何者かによって無惨にも車で何度も轢かれ殺された、と。兄弟は過去の確執から絶縁状態となり10数年会うことなく別の町で暮らしていた。父を亡くし残された10歳の娘から、死の真相を調べてほしいと頼まれる。過去から目を背け孤独に生きるヴィクターは、事件の真相を暴く調査を開始する。

    妻を亡くし孤独そのものの空虚な人生を生きる主人公が、残された姪と心を通わせるうちに事件の究明へと突き動かされていく。ある男の私的な再生の物語と保安官としての犯罪捜査が見事に合わさっていて、とても読み応えがあった。登場人物は多いが、物語はわりと一直線に進んでいく印象で、混乱はなかった。終盤の展開はハラハラし、一気読み。

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    一見冷たそうな叔父さんが事件の真相に迫っていくにつれてのんどか暖かいひとなってくのが読んでいて心地よかった。
    弟、去りし日に
    このタイトルがしゃれてると思って即買いしちゃたんだけど、面白くて満足しました。日本語訳も違和感なかった

    0
    2025年02月21日

    Posted by ブクログ

    弟の死とそれにまつわる事件の謎と1人の頑固な男の心が相関しながら両者が解れていく話。
    独り身の自分には身につまされる言葉が何回も出てくるし、世界を変えるのではなくて自分自身や自分のものの見方を変えることの重要性を描いているのが印象的。
    展開に少し強引さを感じたけれど楽しめた。

    0
    2024年12月30日

    Posted by ブクログ


    弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった
    車で何度も轢かれて殺されていたという…
    ジョージア州の保安官ヴィクターは、弟とは憎しみ合った末に疎遠になっていた
    悲しみは湧かなかったが、唯一の肉親となった弟の10歳の娘・ジェニファーから事件の真相を探って欲しいと懇願される!
    と同時に少女殺人事件もおき、ヴィクターは弟の死の謎、少女たちの殺人事件との関連を調査していくのだが…

    登場人物が多く整理は必要だが、ヴィクター目線で話が進むためとても読みやすかった…
    また登場人物のキャラクターがいい!
    特に弟の娘のジェニファー!
    聡明で人懐っこいかわいい彼女との出合いが、孤独なヴィクターの心を癒やしていく…
    また彼女の存在がなければ、事件の解決もなかった
    さらにヴィクターの職場で働くバーバラは、いつも姉のような存在で彼を精神的に支えている
    ヴィクターは事件を通して否応なしに過去に向き合うことになるが…
    それを通して自分の気持ちの変化に気づき、再生していく!
    正直、ストーリーはありがちかな…と思ったけど重厚な人間ドラマを味わうことができた

    0
    2024年12月26日

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