獄門橋

獄門橋

小説・文芸
3,410円 (税込)

17pt

4.0

終戦間近のアメリカで起こる大統領候補暗殺事件を追う骨太の警察小説
1944年、カリフォルニア。刑事サリバンは、大統領候補ウォルターが暗殺された事件を追いかけていた。やがて、同じホテルで10年前に少女が不審な死を遂げていたと知る。サリバンは、政治的圧力を受けながらも名家の影に隠された衝撃の真相を突き止めるが……。

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獄門橋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    オリジナルタイトルは『THE GOLDEN GATE』。邦題は『獄門橋』。編集さんが横溝ファンだったのかしらん。そうではなくて、という編集部による解説が巻末についている。本筋の謎解きの背後に戦中(戦前、戦後も変わらないけれども)アメリカの有色人種への偏見が垣間見れるが、時にそれが前景へ。案外それこそを書きたかったのかも。wikiによれば、筆者は中国系フィリピン人の家庭に生まれたとある。

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    1944年、カリフォルニア州バークレー。大統領候補ウォルターが暗殺された。容疑者はサンフランシスコ有数の名家ベインブリッジ家の娘たち三人。刑事サリヴァンは現場のホテルで、14年前にも同じ家の少女が不審な死を遂げていたと知る。二つの事件のつながりを追うサリヴァンだったが、市警本部長の圧力や、ウォルターと関係のあった?介石夫人の介入により捜査は難航する。事件の鍵は、容疑者たちの祖母ジェネヴィーヴが握るというが…。終戦間近のアメリカを舞台に描く、謎解きの妙味と緊迫感に満ちた警察小説。

    ミステリとしての魅力もあるが、歴史小説として味わった。日系アメリカ人収容所については、かつて観たアメリカ映画「愛と哀しみの旅路」(1990)を思い出した。

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    1944年のカルフォルニア、まさに日本との戦いの最中に大統領候補者の殺人事件が起きる。担当するのはメキシコとのハーフのアル刑事。容疑者は街の大富豪の3人の孫娘。アルの視点、孫娘の祖母の視点、10年以上前の事故との視点から描かれる。
    貧富の差、共産狩、民族間の差別や、アメリカとの戦争前にロビー活動で日本への憎悪を喧伝した蒋介石夫人の描写などノンフィクションに思える背景での捜査活動がリアル。歴史ミステリーとしても秀逸だった。

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025年の34冊目は、エイミー・チュアの「獄門橋」です。素晴らしい作品だと思います。
    舞台は、第二次大戦中の1944年のカリフォルニア州バークレーです。主人公は、市警の刑事アル・サリヴァンです。〈クレアモント・ホテル〉の一室で、フランクリン・ルーズベルトと大統領選を争ったウォルター・ウィルキンソンが殺されます。たまたま事件直前にホテルに居た事も有り、サリヴァンが捜査の指揮を取る事になります。
    事件は、カリフォルニアの名家ベインブリッジ家や蒋介石夫人のマダム・チャンが絡み、複雑な様相を帯びて行きます。一人として正しい証言をしない事件の関係者達に捜査の行方は、二転三転とします。
    私立探偵風でも有り、ミステリーとしても十分に素晴らしいですが、それだけでは有りません。ベインブリッジ家三世代の物語にもなっている点、大戦中の日系人の強制収容の話、主人公サリヴァンがメキシコ人とのハーフという生立ちでメキシコ人の強制退去の話も触れられる等、当時の世相や雰囲気が良く表れており、より重層的でミステリーだけではない物語に仕上がっています。
    文句なしに年間ベスト10級だと思います。
    タイトルの「獄門橋」は、原題の通り、1937年に竣工したサンフランシスコの象徴、ゴールデン・ゲート・ブリッジの事です。多くの日本人移民が、この橋の下を越えて新天地に到着した事に思い馳せると、よりタイトルの意味が見えて来ると思います。
    ☆4.8

    0
    2025年09月24日

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