瞬きすら許さない

瞬きすら許さない

小説・文芸
1,400円 (税込)

7pt

警視正のキャット・フランクは昔気質の刑事だ。事件現場を歩き、容疑者の眼を見ることが捜査の核心だと信じている。新設の捜査チームを率いることになった彼女は、ロックという名の人工知能に出合う。この新世代の「捜査官」は、ホログラムの体をもち、統計データに基づいて事件解決を支援するのだという。刑事の直感を信じるキャットと、刑事の直感など根拠のない思い込みにすぎないと切り捨てるロック。相反するふたつの頭脳が火花を散らし挑むのは、ありふれているようで、どこか異様な未解決失踪事件……。英国推理作家協会賞受賞、二十一世紀の最前線をゆく傑作警察捜査小説!/解説=村上貴史

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瞬きすら許さない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大好きなM.Wクレイヴン氏からの激賞を浴びたとあっては読まねばなるまい!
    本当は、AIとバディ…うーん、興味が湧いたら…としばらく積んでいたのだが…
    でも読んで良かった!
    やはりM.Wクレイヴン氏、間違いなし…(笑)

    女性として叩き上げで警視正としたキャットはロックという名のAI捜査官とともに失踪事件の捜索をすることになる
    青島俊作のように昔気質の「直感」で動くキャットと
    一瞬で大量のデーターを分析し数値化するロック
    相反するふたつの頭脳が何度もぶつかりながら事件に挑んでいく!というストーリー
    人間はどうしてもバイアスのかかった判断をしてしまう…
    しかし人間の感情などどうでもよいAI捜査官…
    それぞれが足りないところを補い合う
    本作ではそれが絶妙に描かれていたと思う…
    そしてなんといっても
    警視正のキャットやキャットの部下たちも魅力的だ
    実はキャットは休職明けで、女性としても妻としても母としても、なんとか折合いをつけて生きている
    また部下たちも、それぞれに問題を抱えながらも日々を過ごしている
    そんな彼らの心理描写も素晴らしく、人物像が浮かび上がりつい感情移入してしまう
    AI捜査官のロックがキャットから学んだことを理解しようとしている姿もとても良かった
    物語中盤では私の傍にもホログラムのロックがいたしね…
    きっとロックのようなAI捜査官が実用化される時代も遠くない
    青島俊作の隣にいかりや長介のホログラムが現れて一緒に捜索をする!「青島くん、その確率は12%だ…」なんてな…
    まっ…悪くないか…(笑)
    (昨日、踊る大捜査線を鑑賞したところ…)
    本国では既に刊行されているという続編の邦訳が楽しみだ

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    終始ビジュアルが目に浮かび、実に映像向き。整然とデータを語るロックの口調が清々しいです。展開もスピーディーで一気読み。AIにはすでにこれくらいの能力はあるだろうし、人間とバディを組むのは遠い世界の話ではないと思います。何度もmercyを思い出しました。3作目まであるらしいので、またキャットとロックに会いたいです。

    0
    2026年09月10日

    Posted by ブクログ

    いやいや、ホントに“瞬きすら許さ”れないほど、一気読み必至。この発想はどこから?
    で、作家紹介欄を見てみれば、「2024年英国推理協会最優秀新人賞」とある。新人賞⁈それはそれは英国ミステリー界の巨匠から絶賛されたり、続編が既に決まっているのもわかります!いろいろ楽しみ過ぎる。おもしろかった!

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    #瞬きすら許さない
    #ジョー・キャラハン

    ベテラン刑事とAI刑事のバディものという設定はありがちだけれど、本作はそれで終わらない。喪失に立ち向かう母親の姿がもう一つの軸になっていて、子を思う親の心情に心が揺さぶられる。
    ミステリとしての構築もしっかりしていて、進行は映画を見ているかのように、起(対立)、承(理解)、転(危機)、結(解決)が見事。各キャラクターの描写も深掘りされていて、本国で刊行されている続編の翻訳が楽しみ。

    #読書好きな人と繋がりたい

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに最高!

    休職明けの警視正キャットが未解決の失踪事件の捜査をともにすることになったのは、ロックという名のAIの捜査官だった。
    ベテラン刑事とAIが見せる警察小説の傑作。


    まずは英文独特の言い回しがなく、とてつもなく読みやすい。
    話の緩急のつけ方、さらっとしているが骨太な人物背景と登場人物の成長、絶妙な伏線の張り方など、まさに優等生。
    圧倒的なリーダビリティでぐいぐい引っ張る。

    警察小説としてはオーソドックスな展開で未解決事件の謎を追うごとに物語が深まっていくという流れで、びっくりするようなどんでん返しなどないのだが、たぶん一番の焦点はもちろん事件の捜査にAIを活用するところだと思う。

    今の時代では捜査にAIが活用されるという設定は、そんなに珍しくないと思うのだが、
    AIが 「何を」 どこまでできるのか?、
    人間は 「何が」 どこまでできないのか?
    という線引きが結局のところ一番難しいと思う。
    AIが万能でありすぎれば興が削がれるし、人間が本能的でありすぎても混乱するし。

    しかしながら本作は客観的な視点から合理的で効率的な判断を下すAIに対して、直感的で経験則的な判断を下す人間の線引きがしっかりしていて、その掛け合いが絶妙だと思う。

    人間はバイアスのかかった判断をするし、AIは統計学に基づく判断をするのだが、最終的にはお互いを超越した人間の信念を貫く意志の強さに重きが置かれているように思う。

    0
    2026年06月24日

    Posted by ブクログ

    人間×AIのバディというSFではよくある設定だけれど、LLMの爆発的な普及の影響でとても解像度高く現実感をもった作品になっている。
    最終的に直感というAIの合理性とはかけ離れていそうな判断が噛み合うところや、長年の経験から育った職業倫理がAIの行動規範と合致してタッグを組む展開は熱かった。
    ミステリとしては割と分かりやすく解を出してくれるけれど、逆に直感と統計のどちらが先にそれに辿り着くか、はたまた協力して辿り着くか、という展開を楽しませる話運びも楽しめた。

    0
    2026年06月10日

    Posted by ブクログ

    かなり面白かったです。AIの解釈に些か疑問を感じる部分もありましたが、本作が2023年刊行と言われると確かにまだChatGPTも登場したばかりで、AIが自律して反抗しうると考えられなくもないと思いました。
    実は4部作ということで、第2部を非常に楽しみにしております。

    0
    2026年06月06日

    Posted by ブクログ

    経験をもとにした直感を信じるベテラン捜査官と、客観的データをもとに最適解を提示するAI捜査官がバディを組んで、若者の失踪事件を再捜査する。人間とAIそれぞれの長所と短所が描かれ、それを補い合いながら捜査を進める過程も魅力的だし、チームを組む他の捜査官たちの人物造形もいい。ただ、主人公が直感を強調し過ぎるのに違和感がある。

    0
    2026年09月19日

    Posted by ブクログ

    「瞬きすら許さない」
    海外小説で、AIと警視正の刑事がタッグを組んで迷宮入りとなった失踪事件の闇を追うストーリー。
    直感を信じる刑事と、論理的なAIの掛け合いが面白く、物語も意外な方向に進むため、読んでいて飽きませんでした。
    AIらしさ、機械と人間との対立は想像より少なめ。AIのキャラが変わるのも割と終盤になるのも意外だった。

    0
    2026年08月28日

    Posted by ブクログ

    近未来が舞台のAIと警官のバディもの
    映画好きにはささる設定で堪らない

    後半になるにつれて
    面白さが加速して読む手が止まらなかった

    登場人物の過去の重みも含め
    後半はかなり重くなり
    前半との温度差もすごいですが
    これを乗り越えたラストの余韻は堪らなかった。

    0
    2026年08月23日

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