あらすじ
警視正のキャット・フランクは昔気質の刑事だ。事件現場を歩き、容疑者の眼を見ることが捜査の核心だと信じている。新設の捜査チームを率いることになった彼女は、ロックという名の人工知能に出合う。この新世代の「捜査官」は、ホログラムの体をもち、統計データに基づいて事件解決を支援するのだという。刑事の直感を信じるキャットと、刑事の直感など根拠のない思い込みにすぎないと切り捨てるロック。相反するふたつの頭脳が火花を散らし挑むのは、ありふれているようで、どこか異様な未解決失踪事件……。英国推理作家協会賞受賞、二十一世紀の最前線をゆく傑作警察捜査小説!/解説=村上貴史
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Posted by ブクログ
久しぶりに最高!
休職明けの警視正キャットが未解決の失踪事件の捜査をともにすることになったのは、ロックという名のAIの捜査官だった。
ベテラン刑事とAIが見せる警察小説の傑作。
まずは英文独特の言い回しがなく、とてつもなく読みやすい。
話の緩急のつけ方、さらっとしているが骨太な人物背景と登場人物の成長、絶妙な伏線の張り方など、まさに優等生。
圧倒的なリーダビリティでぐいぐい引っ張る。
警察小説としてはオーソドックスな展開で未解決事件の謎を追うごとに物語が深まっていくという流れで、びっくりするようなどんでん返しなどないのだが、たぶん一番の焦点はもちろん事件の捜査にAIを活用するところだと思う。
今の時代では捜査にAIが活用されるという設定は、そんなに珍しくないと思うのだが、
AIが 「何を」 どこまでできるのか?、
人間は 「何が」 どこまでできないのか?
という線引きが結局のところ一番難しいと思う。
AIが万能でありすぎれば興が削がれるし、人間が本能的でありすぎても混乱するし。
しかしながら本作は客観的な視点から合理的で効率的な判断を下すAIに対して、直感的で経験則的な判断を下す人間の線引きがしっかりしていて、その掛け合いが絶妙だと思う。
人間はバイアスのかかった判断をするし、AIは統計学に基づく判断をするのだが、最終的にはお互いを超越した人間の信念を貫く意志の強さに重きが置かれているように思う。
Posted by ブクログ
人間×AIのバディというSFではよくある設定だけれど、LLMの爆発的な普及の影響でとても解像度高く現実感をもった作品になっている。
最終的に直感というAIの合理性とはかけ離れていそうな判断が噛み合うところや、長年の経験から育った職業倫理がAIの行動規範と合致してタッグを組む展開は熱かった。
ミステリとしては割と分かりやすく解を出してくれるけれど、逆に直感と統計のどちらが先にそれに辿り着くか、はたまた協力して辿り着くか、という展開を楽しませる話運びも楽しめた。
Posted by ブクログ
かなり面白かったです。AIの解釈に些か疑問を感じる部分もありましたが、本作が2023年刊行と言われると確かにまだChatGPTも登場したばかりで、AIが自律して反抗しうると考えられなくもないと思いました。
実は4部作ということで、第2部を非常に楽しみにしております。
Posted by ブクログ
★5 AI捜査官と昔気質の刑事がバディを組むとどうなるか? 近未来AI警察小説 #瞬きすら許さない
■あらすじ
女性刑事で警視正のキャットは町長より特別な指令が下る、AIの捜査官と一緒に未解決事件を追えとの命令だった。捜査対象は若い男性が行方不明になった案件、事件か、事故か分からない。
キャットは長年の経験と直感に基づいて捜査方針を出すも、ロックという名のAIは信憑性が低いと一蹴する。反目し合う彼らは難事件を解決できるのか…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 AIと刑事がバディを組んで事件を捜査する近未来警察小説。よくできてる、おもろい!
物語の大筋としては、未解決事件を捜査するという非常にオーソドックスな警察小説。そこにAI捜査官が一緒に捜査するとどうなるかってのが、一番のポイントですよね。
でも正直そのあたりも想像通りの展開だと思っていただいてOK。昔気質の「直感」で動く刑事と、データ分析をもとにすべて「数値」で判断するAIがタッグを組む。当然ぶつかりあうし、ギクシャクした関係性になるんだけど、捜査が進むうちに理解が進んでいく… という流れです。
この価値観の違いがやっぱり面白くてさー、キャットのイライラする気持ちがよくわかる。彼女がロックに負けないんすよね~ 実際彼女は自らの経験から人間のする行動ってのがよーーーく分かってんのよ。さらにAIに対する個人的な思いもあってさ、何でもかんでもAIってうるせえよって思っちゃうよね。
しかしロックも負けてない、とんでもないデータ量を一瞬で分析し、数値化して提示してくる。実際に人間ができないことをやってくれる優秀なツール。でも私自身、普段からテクノロジーって便利で凄いとは思いつつも、所詮機械だろ何様だって思ってたりします^^
本作の推したいところは人間たちが魅力あふれてる部分。
・キャット警視正:事件の指揮をとるリーダー、昔気質のデカ。自宅では高校生の息子が心配で仕方がないママ
・ハッサン警部補:出世への意欲が強いけど、実は人情溢れるナイスガイ
・ブラウン部長刑事:プライベートで悩みをもつ女性刑事
事件の捜査だけでなく、彼らの横顔や本性をそれとなくストーリーにしたためてくる。さらにAIロックもその中に関わってくることもあって、実は温かみのある人間ドラマだったりもするんですよね。
謎解きミステリーとしては、着実な警察小説で読み応えがありました。特に後半からは緊迫感がぐぐぐっと上がってきて、スピード感も上がってくる。事件解決につながるような伏線もあったりで、エンタメとしても楽しませてくれますよ。
そして事件の真相は… 人間追い詰められてしまうとこうなってしまうという悲しさに、なんとも胸が締め付けられましたね。私も普段から文句ばっかり言ってますが、死に物狂いで生きなきゃなって思い知らされました。まだまだ続編もあるとのこと、翻訳を楽しみに期待しております。
■ぜっさん推しポイント
本作はAIって凄いな~というお話ではなく、あくまで人間を描いている物語なのです。
未解決事件という難しいPJでしたが、これをチーム(複数の人間×AI)で取り組んでいるという点が素晴らしい。チームワークって大切だな、みんなで働くって気持ちのいいことだなっーて思えてくるんすよ。
Posted by ブクログ
AIの判断ミスで旦那を失った警視正キャットと、警察の偏見で兄を有罪にされたオコネド教授がつくった人工知能のロック。
水と油のようなコンビが行方不明者の事件を追う。
直感を信じ、現場に足を向け、被害者家族にも直にあうキャット。
数字と統計を信じ、ネットワークから情報を仕入れ、被害者家族にもZoomでいいんじゃないかと主張するロック。
どっちもどっちなんよー。キャット大人になりなさいよー(笑)って、ちょっと突っ込みたくなるけど、映画化しないかなぁー。おもしろそう。
Posted by ブクログ
人工知能捜査体のロックと、自らの堪に従って動く刑事のキャットがバディとなり、事件解決を目指す話。
AIに肯定的か否定的かと言ったら、キャットは間違いなく後者で、ロックのやることを非難したり、ロックのことを「それ」と呼んだりしており、読んでいて(何もそこまで嫌わなくても...)と思った。
ただ、ロックにしたらキャットの自分に向ける感情なんて気にすることではないから、別に良いんだろうけど。
そんな2人(正確には1人+AI)が一緒に事件の捜査をするって...どうなってしまうのかという心境で読み始めた。
捜査は地味に進んでいく。(地味過ぎて少し眠くなってしまった。)
キャットが夫を亡くしていること、息子が精神的な落ち込みからやっと回復したことが判り、彼女を応援したい気持ちになったが、もうちょっと周囲とうまくやればいいのに...と思ってしまう。でもこれぐらい性格がキツくなければ、女性が警察組織で上に上がっていくのは厳しいのかもしれない。
2つの失踪事件と、息子の失踪との共通点をキャットが思いついたときはまさかと思った。刑事の勘も馬鹿にしたものじゃない。
確かに、AIの統計的な確率も捜査にかなり役に立つが、キャットのような昔ながらのやり方も必要だ。うまくAIを使えるかどうかが鍵だが、人間ってどうしても「人間の方がAIより偉い」と根底で考えているから、うまくいかないところがある。
ロックがなぜ人間は、AIが人間のようになりたがっていると考えるのかと言っていた。確かにそうだ。人間は驕っている。
AIに感情はないことは分かっているのだが、ついつい感情があるように接してしまう。それは悪いことではないよね?
Posted by ブクログ
直観派の刑事と最新のAIがバディを組むという近未来警察ミステリ。
近未来と書いたが数年先の未来ではない。もう今でも最先端テクノロジを惜しげもなく使えば可能なのではないかと思われるような直近の近未来だ。すぐそこにある未来だからこそイメージしやすく、自分の職場でこういうAIがバディだったら仕事も楽だし効率上がるだろうな。いや、待てよ、これだとマネージャーは部下が不要になるんじゃね?とかいう具合に想像できる。少なくとも近々ホワイトカラーはAIに職を奪われる未来が来るだろう。本作を読んでいると「AIすげ~!有能すぎ!」と思うが最大の魅力はそこではない。最先端でありながら英国警察ミステリの伝統を踏襲した普遍の面白さがある。最近読んだ「ストーンサークルの殺人」と似た部分が多いが、頑固で直感で動くベテラン刑事と天才だが社会性に欠けるパートナーが喧嘩やユニークな掛け合いをしながら徐々にお互いを理解し尊重していく流れ。そして事件の謎を解くために地道な捜査による証拠を積み上げていく過程。これらは英国警察ミステリの定番といってよく、だからこそ読んでいて心地いい。英国推理作家協会(CWA)賞受賞も当然だろう。
この凸凹コンビもシリーズ化しているようだが、現在の生成AIの進歩は凄まじいためAI捜査官ロックの進化にキャットがどう対応していくのか楽しみだ。
Posted by ブクログ
500ページ近く有るボリュームのミステリーだったが、ほとんど冗長なか所も無くわりと速く読み終えた。AIが警察官の良きバディとして活躍し、しかし、やはり最後は人が判断するという良心的な落ちでよかった。
シリーズ化されているので次作以降も読んでみたい。
Posted by ブクログ
AI時代のバディもの。
キャットがロックに言う言葉(時には窘める)が良い。
警察の職務内容について問われて、”でもそれが人間のおかしなところなのよ、ロック。不可能だからといって、挑戦を辞めることはないの”など。
面白かった。続編あるようなので読みたいです。
Posted by ブクログ
A Iというハシリモノというか旬というか…を取り入れた目新しいバディ物?と思いきや、いや、どうしてどうして。ちょっとドタバタしてるかなあ、息子に過保護じゃないの?などと思いながらもいつのまにか先を読み進めさせる筆力もなかなかなら、ロックもなかなか魅力的。
最終章が実によく、ホロリとしてしまう。これは第二作も追いかけたくなってしまうではないか。
Posted by ブクログ
タイトルが好みだったのと、創元推理だったこと、帯に小島秀夫とあったので、よし取り敢えず読んでおこう……と購入。展開は割と予想がつきやすいが、人物の描写が良い。素直な性格の人物が多いので、登場時のセリフや行動からどういう人物か推測しながら読むと、大体当たっていたりする。被害者の苦しみを思うと辛い……。あと、AI捜査官のロックが可愛い。続編も翻訳されるなら読みたいかも……。
Posted by ブクログ
海外ドラマを見ているかのような臨場感と展開。
内容とは逸れるが、レイプが日常茶飯事のように描かれていて怖い。泣き寝入りするしかないのもおかしい。
Posted by ブクログ
女性のベテラン警察官が
AIを活用するのではなく
直感かデータか
お互いに反発しながら
行方不明事件を追っていくのが
斬新で面白かった。
そして
人間が人間たらしめる感情や欲こそが
犯罪を引き起こし
物事を複雑で面倒なものにしているわけで
これほど厄介なものはないなー
とつくづく思った。
果たしてAIに
痛み、喜び、悲しみなどを
学習させたらどうなるのだろう。
Posted by ブクログ
AI捜査官と刑事のバディ。こういう設定をすんなり理解できるのは現代の特権だよなあ。おもしろくて一気読みした。ところどころ未回収のような気がしないでもないけれど、キャラクターもみんな良くて最後まで引き込まれた。これがデビュー作なのか。たのしかった。
Posted by ブクログ
AI捜査官と刑事のコンビということで、正直読み始めは半信半疑だったのだが、面白くて一気読みした。
キャットはどこか応援したくなるキャラクターで、彼女を取り巻く上司や部下も色々ありながらも結局実直で、安心して読んでいられる。
AI捜査官の登場で、いかにも近未来的な内容かと思いきや、がっつり人間の倫理観を問うような事件内容だったり、母と息子の関係がリアルに描かれていたりと、読み応え十分だった。読み終えた後に著者自身もパートナーを癌で亡くしたと知ったが、そんな中で本作がデビュー作だというのだから様々な思いが込められた作品なのだろう。
ぜひ続編も読んでみたい。
Posted by ブクログ
2026年の18冊目は、ジョー・キャラハンの「瞬きすら許さない」です。
舞台は、イギリス中部ウォーリックシャー警察のキャット・フランク警視正です。キャットは、少し前に夫をガンで亡くし、1人息子のカムと暮らしています。(ここが結構ポイントかもしれません。)
仕事に復帰したキャットは、人工知能捜査体(AI)のロックを捜査に取り入れた未解決事件捜査のパイロットプロジェクトの指揮を執ることになります。かつては、SFの世界の話で有ったものが、現実に有り得るものと捉えられる所に、技術の進歩を感じます。
AIを信用せず、直感を重視するキャットと正論では有るものの、場の空気を読めないロックは、事有る毎に対立します。そこから先の展開も想像通りです。個人的に面白いと思ったのは、キャットとロック、カムの3人が、ターミネーター2を一緒に鑑賞したシーンでしょうか。
ミステリーとしても中々、良く出来ていると思いますし、倫理観がテーマとしてある所も、読者への提起として良いのではないでしょうか。
救急車がポイントです。
☆4.7
続編の翻訳をぜひともお願いしたい所です。
Posted by ブクログ
面白かった!
絶対それ伏線やろはよ気付いてーーっていうストレスはあったものの、何というか、結果としては(読者に)優しいサスペンスだったかな。
辛いことがあっても生きていくんだと、自分の感情と闘いながら前を向くキャットとカムの姿にジンとしつつ、ハッサンたち憎めないメンバーの成長が楽しみにもなったので、シリーズ全4作全部翻訳されることを期待!
Posted by ブクログ
主人公とAI捜査官の掛け合いや連携プレイが見事だった。高性能なAIにも苦手な領域や意思決定ができないなどのデメリットはあれど、それを凌駕するほどの活躍を見せていたと思う。とてもいいコンビが生まれた。この難解で複雑な事件の真相を解き明かすのは人間なのか、AIなのか、先が読めない展開にハラハラしながら十分に楽しめた作品だった。
Posted by ブクログ
イギリスの作家、ジョー・キャラハンのデビュー作。
夫を亡くした警視正のキャットは、上司からAIを用いた警察捜査のプロジェクトリーダーを任される。過去の未解決事件の再捜査を行うため、さっそく若者の失踪事件を調べはじめたチームだったが…
AIをバディとした警察小説。SFに寄りすぎず、現代警察小説のベースは残したままなので、SFが苦手でも全く問題なく読めると思う。持ち運びできるスーパーpcが相棒みたいなもの。
ただAIを生かした捜査と、昔気質の直感を対比させたかったのか、キャットはあんまりにもAIを毛嫌いしすぎだろうと。過去はどうあれ、プロジェクトだし警視正なんだから、もっと上手く立ち回るのが普通なのでは…とは思った。妊婦とアジア系と黒人というポリコレ感満載のチーム編成もわざとらしく、鼻につく人はつくかも。
手堅いストーリー展開ではあるものの、中盤からの加速はなかなか良かった。後半は若干のやりすぎ感もあったが、着地点としては満足。
おそらくシリーズ通しての謎として、今作では解決できていない点もあるため、次作以降の邦訳を期待したい。
Posted by ブクログ
・あらすじ
イギリスのウォーリックシャー警察に務めるキャット・フランク警視正は25年間の警察人生で培った「直感」と「現場」を重要視する警察官。
休職明けの彼女はAIを捜査に使用するパイロットプロジェクトチームを率いることになる。
まずは未解決の失踪事件をAIであるロックとチームの面々と再捜査することにしたが、無関係と思われていた2件の失踪事件に繋がりがあることが判明する。
・感想
話の筋も展開も素直で特にひねりはなかったので読みやすかった!
面白かったんだけど私にはポリコレが強すぎたかもしれない…。配慮するのも大変だねという第一印象。まぁアジア人は透明化されてるけど。
あと登場人物がみんな感情的すぎたかなぁ、特にジョーは終盤ヒステリックだし。
家族に対する感情が重すぎるし暑苦しくて、ちょっと胃もたれした。
Posted by ブクログ
AIと警視正の共同捜査を書いた近未来的ミステリー
人種や性別なものと権力争い、キャリアの悩みやAIの特性について、生々しく書かれていたと思う
実際にAIがここまでリアルに会話するのはまだ先だと思うが、知識や計算や統計学的な理解といった点では人類は勝てなくなっているのは周知の事実であるため、活用方法は考えなければならない
Posted by ブクログ
AIとの距離が近くなったことで、SFではなく日常として読むことができた。夢中になって読んでしまうほど引き込まれる表現力と作者の想いに詰まった本で素晴らしかった。自分の身内も誘拐されることや手紙のくだりは分かりやすすぎたし、ロックへの最終的な結論も予想の範疇を超えるものではなかったが、それ以上に文章と熱意の力が優っていたので最後まで手を止めずに読むことができた。
Posted by ブクログ
★4.8
めちゃ面白かった!
効率化プロジェクトによりAIを導入する警察、そこには"人間の勘"と"AIの分析"が対立する。直感を信じる警視正とデータに基づくAIが未解決事件に取り組む話
かなり近未来的なミステリーで現実と地続きに読めるのが面白い!
500ページもあるし、リアリティのある警察物なのに飽きさせない細かい場面展開でずっと楽しめる
あと人物描写もイメージとして湧き出てくるぐらい全員凄く上手く描かれてて無駄がないなと感心した!
ただリアリティの追求とどんでん返し的な要素はトレードオフかなぁと感じるしょうがない部分もあったので−0.2って感じでした!
めっちゃ意外!みたいな展開ではないからそこを期待する人には肩透かしかもしれない
ただそれを踏まえてもめっちゃ面白かった!
あとがきも是非読んで欲しい作品
Posted by ブクログ
小島秀夫監督が帯を書いていたので、絶対に読もうと思って手に取った一冊。
AIと警察が協力して事件を解決していく話で、最初は『Detroit: Become Human』みたいな内容かと思っていたが、しっかりとした警察ミステリーだった。
新人作家さんとは思えないほどストーリーがしっかりしており、伏線回収も丁寧。AI「ロック」と主人公の絆が築かれていく王道展開でありながら、ミステリーとしてもしっかり楽しめた。よくできた作品だと思う。
ただ、どうしても主人公が好きになれず。。
傲慢で自信過剰、組織内の協力に否定的で権力争い……という、警察小説でありがちなキャラクター像が今回も出てきてしまい、苦手意識が再燃。
女性主人公を意識しているからか、感情的な面も多く、もしこんな女性上司がいたら嫌だな……と思ってしまった。
もう少し魅力的な主人公だったら続編も読んでみたかっただけに、少し残念。
Posted by ブクログ
CL 2026.6.9-2026.6.12
経験豊かな警視正とAI捜査官のコンビ。
はじめはAIを否定しながらも徐々に歩み寄りステキなバディになるという、わりとわかりやすい設定。
事件の動機がわかりにくいのと、主人公の警視正が感情的すぎるのが気になった。
Posted by ブクログ
アシモフの鋼鉄都市、はだかの太陽はとても懐かしいが、本作は肉体を持たないAI人格がホログラムとして現れ、警察世界に異質さを持ち込む物語。感情や人情を持たないAIは当然ながら捜査側とあらゆるところで深く対立、相容れない状態を作っていく。その状態から犯罪特定、犯人逮捕に向かう過程が面白さを感じるはずだけど、屋台骨のミステリ本筋がなんだかなってとこと、登場人物造形も雑なので、オビ文句とはかけ離れたがっかり感がある。期待しすぎたのはオビの功罪か。4部作の序章ととらえればいいかもだけど、次回作に行く元気が出ない。
Posted by ブクログ
正直、ここ(ブグログ)の外国の小説のレビューはどれも高すぎると思う。
これも4点台と高く
頑張って最後まで読んだけど。
半分くらい読んでからAIに
ここまで単調でつまらなかったけど、今後の展開は期待できるのか?と聞いたら
最後までこんな感じなのでもうやめてもいいと思う。と言われた。
本当にそうだった。
Posted by ブクログ
SFに近いのかと敬遠していましたが、評判が良いので読んでみると、湿度高めの警察小説でした。
デビュー作らしく詰め込みすぎ感はありますが、シリーズ化されているということで次作が読めることを期待。
Posted by ブクログ
Aiって、流行り物を取り込んだ感がなーと思っていたが、これが読みやすく500頁も一気に。後半での、主人公の巻き込まれ方はちょいやり過ぎとも感じるが、十分楽しめた。
Posted by ブクログ
AIと警察官のバディが事件を解き明かす物語なのだが、近い将来間違いなく訪れるシチュエーションだなと感じた。
突拍子な設定や展開ではなくしっかりと組まれたプロットにより現実味があり、母親であり警察官であるキャットの人間的な感覚や感情に対して、ロックのロボット的AIの分析や統計が対立する部分がとても良い。
お互いが素直に受けいられないところから始まり、最終的にどこまで近づけるかを楽しみながら読ませて貰った。長年の勘は馬鹿に出来ないということがちょっとご都合主義すぎる展開で個人的にはマイナスだった。オチや結末はもう少しどうにか出来る気はしたので、続編に期待したい。
シリーズものとしての土台は出来たのでこれからが楽しみ。4巻まで完成しているらしいので間違いなく注目の作家さんだ。