あらすじ
警視正のキャット・フランクは昔気質の刑事だ。事件現場を歩き、容疑者の眼を見ることが捜査の核心だと信じている。新設の捜査チームを率いることになった彼女は、ロックという名の人工知能に出合う。この新世代の「捜査官」は、ホログラムの体をもち、統計データに基づいて事件解決を支援するのだという。刑事の直感を信じるキャットと、刑事の直感など根拠のない思い込みにすぎないと切り捨てるロック。相反するふたつの頭脳が火花を散らし挑むのは、ありふれているようで、どこか異様な未解決失踪事件……。英国推理作家協会賞受賞、二十一世紀の最前線をゆく傑作警察捜査小説!/解説=村上貴史
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Posted by ブクログ
★5 AI捜査官と昔気質の刑事がバディを組むとどうなるか? 近未来AI警察小説 #瞬きすら許さない
■あらすじ
女性刑事で警視正のキャットは町長より特別な指令が下る、AIの捜査官と一緒に未解決事件を追えとの命令だった。捜査対象は若い男性が行方不明になった案件、事件か、事故か分からない。
キャットは長年の経験と直感に基づいて捜査方針を出すも、ロックという名のAIは信憑性が低いと一蹴する。反目し合う彼らは難事件を解決できるのか…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 AIと刑事がバディを組んで事件を捜査する近未来警察小説。よくできてる、おもろい!
物語の大筋としては、未解決事件を捜査するという非常にオーソドックスな警察小説。そこにAI捜査官が一緒に捜査するとどうなるかってのが、一番のポイントですよね。
でも正直そのあたりも想像通りの展開だと思っていただいてOK。昔気質の「直感」で動く刑事と、データ分析をもとにすべて「数値」で判断するAIがタッグを組む。当然ぶつかりあうし、ギクシャクした関係性になるんだけど、捜査が進むうちに理解が進んでいく… という流れです。
この価値観の違いがやっぱり面白くてさー、キャットのイライラする気持ちがよくわかる。彼女がロックに負けないんすよね~ 実際彼女は自らの経験から人間のする行動ってのがよーーーく分かってんのよ。さらにAIに対する個人的な思いもあってさ、何でもかんでもAIってうるせえよって思っちゃうよね。
しかしロックも負けてない、とんでもないデータ量を一瞬で分析し、数値化して提示してくる。実際に人間ができないことをやってくれる優秀なツール。でも私自身、普段からテクノロジーって便利で凄いとは思いつつも、所詮機械だろ何様だって思ってたりします^^
本作の推したいところは人間たちが魅力あふれてる部分。
・キャット警視正:事件の指揮をとるリーダー、昔気質のデカ。自宅では高校生の息子が心配で仕方がないママ
・ハッサン警部補:出世への意欲が強いけど、実は人情溢れるナイスガイ
・ブラウン部長刑事:プライベートで悩みをもつ女性刑事
事件の捜査だけでなく、彼らの横顔や本性をそれとなくストーリーにしたためてくる。さらにAIロックもその中に関わってくることもあって、実は温かみのある人間ドラマだったりもするんですよね。
謎解きミステリーとしては、着実な警察小説で読み応えがありました。特に後半からは緊迫感がぐぐぐっと上がってきて、スピード感も上がってくる。事件解決につながるような伏線もあったりで、エンタメとしても楽しませてくれますよ。
そして事件の真相は… 人間追い詰められてしまうとこうなってしまうという悲しさに、なんとも胸が締め付けられましたね。私も普段から文句ばっかり言ってますが、死に物狂いで生きなきゃなって思い知らされました。まだまだ続編もあるとのこと、翻訳を楽しみに期待しております。
■ぜっさん推しポイント
本作はAIって凄いな~というお話ではなく、あくまで人間を描いている物語なのです。
未解決事件という難しいPJでしたが、これをチーム(複数の人間×AI)で取り組んでいるという点が素晴らしい。チームワークって大切だな、みんなで働くって気持ちのいいことだなっーて思えてくるんすよ。
Posted by ブクログ
最愛の夫をガンで亡くした刑事正キャットを待ち構えてたのは新しいプロジェクト。政府の肝入りで進められたAIとバディを組んで、未解決の行方不明青年の事件を解決するというもの。
AIのせいで夫の病気の早期発見に至らない事で、AIを信用しないキャットの心理が細かく描写されていて、長年の彼女の勘と蓄積された知識の宝庫のAIロックの対比が面白い。文章も平易なのにとてもリアルでわかりやすく、脳内で映像化されてホログラムのロックが隣にいる様だった。ミステリーとしても良い着地点と思った。既に刊行されているという続編も是非邦訳して欲しい。
Posted by ブクログ
最後まで息をつかせぬ展開で、まさにタイトルの通り「瞬きすら許さない」ほど没頭できるミステリーでした。物語を彩る、確率を重んじるロックと、非常に人間味あふれる直感を信じるキャットという対照的な二人の関係性がとても興味深い。一見噛み合わないように見えて、実は互いの足りない部分を完璧に補い合っている様子に、読み進めるほどに温かい気持ちになりました。
本国ではすでにシリーズ3巻まで刊行されているとのことですが、残念ながら日本語版はまだ1巻のみ。ロックが今後どのような変化を遂げ、二人のコンビネーションがどう変化していくのか、気になって仕方がありません。
続きが待てなくて、ついに「英語で読むかな」という思いが頭をよぎるほど、この世界観に魅了されています。ロックのこれからの変化を、一刻も早く見届けたい!
Posted by ブクログ
読み始めは、なんだか入り込みにくく、一旦閉じて別の本に向かいました。また、開いて良かったー。
AIに不信感を持つ45歳の女性警視と、偏見や先入観のないAI捜査官がコンビを組むことになったので、ベテランの人間の勘と、AIの分析がぶつかってしまう。そのあたりの関係が興味深く、重たい雰囲気を少し変えてくれる。中盤から一気読みでした。
このコンビの続編、続々編、早く読みたい。
Posted by ブクログ
いずれ映像化されるでしょう。
最初、コメディタッチの描写などがあり、あまり好印象ではなかったのですが、ストーリーテリングがうまく、徐々に引き込まれていきました。多少無理のある箇所があるものの、伏線回収やキャラクターの作り込みも考えられており、次作が翻訳されるのを期待しています。
Posted by ブクログ
物語のスピード感に圧倒されました。
人間が瞬きする間に、様々なことを処理するAI。AIのロックは、直感を信じない。
けれど直感を信じるキャットとの対立が興味深かったです。確かに直感とは、説明できるものではなく正確性はない。けれど直感によって救われることも多くある。AIには理解できないことだと気付けました。
防犯カメラを瞬時にチェックできるロックと、
直感を信じて行動するキャットだからこそ解決できた事件。どちらか一方だけでは解決には至らなかった。警察小説としてめちゃめちゃ面白いと思いました。
また、AIが人間の感情をどこまで理解できるのかと思いながら読み進めましたが、ロックが少しずつ学習をしている様が見事だと感じました。そんなロックと向き合う人間たちも、少しずつ変化していく。それはAIとの関わり方や、人との向き合い方。登場人物たちの気持ちの変化も読んでいて面白かったです。
日本の警察と外国の警察、違うところは多くあると思うのですが、すごく読みやすく、頭にスッと入ってくる内容で日本の警察小説が好きな人も楽しく読めそうな内容だと感じました。
Posted by ブクログ
素晴らしいミステリー小説でした。AIとの共存みたいなキャッチーなテーマに興味が湧いて手に取りましたが、それ以上にミステリー小説としての面白さ、読みやすさ、そして感動が際立っていますね。
ネタバレになるので詳細は伏せますが、作者個人の過去の経験に着想を得た作品でもあるので、主人公の心情の描写が本当に刺さります。謝辞の内容も感動的でしたね。
本編の続編は既に出ているらしいので、邦訳が待ち遠しいです。
主人公以外のキャラクターも際立っており、彼ら彼女らの人生が今後どうなるのかも本当に気になります。ジョー・キャラハン、今後目を離せません。
Posted by ブクログ
面白いし、なにより熱かった。
捜査から外され休暇を取るように言われたキャットの元に博士とロックが現れて、独断で捜査再開が胸熱。
海外が舞台だといつも名前とキャラを一致させるのに時間がかかるが、本作はそれがなくて読みやすかった。
他の人の感想を見て、まだ翻訳されていないだけで続編があるということなので楽しみに待とうと思います!
Posted by ブクログ
あの日から青年の姿を見た者はいない。事故か、自殺か、あるいは……。休職明けの警視正キャットが失踪事件の捜査をともにすることになったのは、ロックという名のAIの捜査官だった。刑事の直感を信じるキャットと、刑事の直感など思い込みにすぎないと切り捨てるロック。相反するふたつの頭脳が追うごとに、事件は恐るべき貌(かお)を見せ──。
新しい英国警察小説の書き手が登場。大きな拍手を送りたい。
Posted by ブクログ
この本を手元に置いて時々読み返さなければ、と感じています。AIに対峙した人として、上司として、母として妻として、様々な折り合いをつけていく彼女の心理描写が丁寧に描かれています。続編でなくても、この繊細な物語を書く著者の次回作のファンになれるだろうと思います。
Posted by ブクログ
百戦錬磨の警視正キャットと、AI捜査官ロックがバディを組んで未解決事件に挑む作品。
刑事の勘と、データや確率を重視するAIのやり方がぶつかりながらも、少しずつ真相に近づいていく展開は、ミステリとしても純粋に楽しめた。
印象的だったのは、ロックが「お悔やみ申し上げます」と人間に話しかけるシーン。
それをキャットは、自分には理解できない感情に対して、ただ学習した返答をしただけだと不快感をあらわにする。
けれどふと、友人たちが皆やっていることではないかとも思う。
「あなたのことを思っています」というメッセージ。心から思っていなくても、言葉を選ぶことは普通にある。機械の言葉と本当に違うのだろうか、と考え込む。
ロック本人も作中で言っていたが、場にあった返答を学習していっても、感情を持つ非合理的ともいえる人間になりたい訳ではないのだと思う。
これまでは、AIやアンドロイドが登場する作品では、感情を持ちたくても持てない切なさが描かれることが多かった気がする。
人間に寄せて作った機械が感情をもたないことが、なんとなく不気味だったのに、AIが現実のものになりつつある今はむしろ、心がない方が強かったらどうする?という不安の方が大きくなってきているのかもしれない。
とはいえ、この凸凹バディは悲壮感のあるものではなく、最後まで楽しく読めた。
AIと人間の関係がどう変化していくのかとても興味深い。まだ翻訳されていないが、オリジナルは第4弾で完結予定とのことで、続きもぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
タイトルから惹かれてしまう。
ベテラン警視正キャットとAI捜査官のロックが試験的に失踪事件を追う。展開は予想できてもそれを上回る面白さだった。続編も是非。
Posted by ブクログ
楽しい〜!
これこれ〜こういうの読みたかった。
途中ターミネーター2をみんなで見るとこがあって、キャットとロックをサラ・コナーとターミネーターに置き換えたらかなりしっくりきた。
相棒はジョンじゃなくてサラ・コナーだったらみたいなifとしても面白い。ロックが言う言葉に感情などないと一蹴するキャットが後半考えを少し改めるのもストーリーの流れとして最高でした。
事件が起きる予兆がそこかしこに散りばめられてて、被害者の共通点、映画の展開がしっかり物語で回収されているので安心して楽しめた。
オコネド教授やハッサン、ブラウンの話は少ないがシリーズが続いてるからいずれ彼らの話もあるよね。
キャットが亡き夫と心で会話するシーンがいくつか出てきて、最後にはロックがそばにいるって所もグッときますね!最後の1行はめちゃくちゃカッコイイ!
Posted by ブクログ
相容れない、嫌悪の対象から、無二の相棒に変わる一歩目。
未解決事件の捜査が連続誘拐事件に。
色々な人物、色々な出来事、点が、線になっていく過程が凄くリアルで、ぞくぞくした。
家族との向き合い方、病気との向き合い方、自分自身との向き合い方。
登場人物、みんながみんな人間臭くて、いい。
続編というかシリーズ化して欲しいし、なんなら映像化して欲しい。
何かと話題になるAI。凄い。
ホログラム投影で姿が見えるし、座るし歩くし、しかめ面もする。
虚像だけれど、そこに存在している、不思議な感覚。
だんだんと感情、ではないけれど対応力が上がっていくし、今後どう進化していくのか楽しみが止まらない。
Posted by ブクログ
・あらすじ
イギリスのウォーリックシャー警察に務めるキャット・フランク警視正は25年間の警察人生で培った「直感」と「現場」を重要視する警察官。
休職明けの彼女はAIを捜査に使用するパイロットプロジェクトチームを率いることになる。
まずは未解決の失踪事件をAIであるロックとチームの面々と再捜査することにしたが、無関係と思われていた2件の失踪事件に繋がりがあることが判明する。
・感想
話の筋も展開も素直で特にひねりはなかったので読みやすかった!
面白かったんだけど私にはポリコレが強すぎたかもしれない…。配慮するのも大変だねという第一印象。まぁアジア人は透明化されてるけど。
あと登場人物がみんな感情的すぎたかなぁ、特にジョーは終盤ヒステリックだし。
家族に対する感情が重すぎるし暑苦しくて、ちょっと胃もたれした。
Posted by ブクログ
AIと警視正の共同捜査を書いた近未来的ミステリー
人種や性別なものと権力争い、キャリアの悩みやAIの特性について、生々しく書かれていたと思う
実際にAIがここまでリアルに会話するのはまだ先だと思うが、知識や計算や統計学的な理解といった点では人類は勝てなくなっているのは周知の事実であるため、活用方法は考えなければならない
Posted by ブクログ
AIとの距離が近くなったことで、SFではなく日常として読むことができた。夢中になって読んでしまうほど引き込まれる表現力と作者の想いに詰まった本で素晴らしかった。自分の身内も誘拐されることや手紙のくだりは分かりやすすぎたし、ロックへの最終的な結論も予想の範疇を超えるものではなかったが、それ以上に文章と熱意の力が優っていたので最後まで手を止めずに読むことができた。
Posted by ブクログ
小島秀夫監督オススメは必読
海外作品は人種や性別などの差別や文化や歴史など、自分が感じる感覚よりもっと深いんだろうなと思いながら読んでいた
日本だとドラえもんやアトムがいて、エイドに対する拒否感や恐怖感は薄いのかも
Posted by ブクログ
フィクションであり、一部はノンフィクションでもある。
ベテラン女性警視正と2秒弱で長編映画を鑑賞できる高スペックAIが、バディを組み
未解決事件となっていた行方不明者の捜索を開始するミステリー小説。
長年培って来た経験をもとに操作を進める人間と、圧倒的情報量か算出される論理的結果をもとに操作を進めるAI。
本作を読み終えたら、是非謝辞までしっかり読んでもらいたい。
冒頭の一文を理解してもらえるはず!
以前、私も直感についてAIに質問した事があるが…
“直感=高速思考の結果”と本作のAIと同じ事を言っていたな。
Posted by ブクログ
途中途中のいくつかのワードから先行きは予想できましたが、最後は予想だにできない真相でした。
読み進めてて思ったのは人にはそれぞれ思い、考え方、感じ方、偏見、先入観等がありそれこそがこの人間社会をおもしろくさせているところでもあり、また苦しめているところでもあるのだなと感じました。
全体的におもしろく読むことができました。
Posted by ブクログ
★4.8
めちゃ面白かった!
効率化プロジェクトによりAIを導入する警察、そこには"人間の勘"と"AIの分析"が対立する。直感を信じる警視正とデータに基づくAIが未解決事件に取り組む話
かなり近未来的なミステリーで現実と地続きに読めるのが面白い!
500ページもあるし、リアリティのある警察物なのに飽きさせない細かい場面展開でずっと楽しめる
あと人物描写もイメージとして湧き出てくるぐらい全員凄く上手く描かれてて無駄がないなと感心した!
ただリアリティの追求とどんでん返し的な要素はトレードオフかなぁと感じるしょうがない部分もあったので−0.2って感じでした!
めっちゃ意外!みたいな展開ではないからそこを期待する人には肩透かしかもしれない
ただそれを踏まえてもめっちゃ面白かった!
あとがきも是非読んで欲しい作品
Posted by ブクログ
英国推理協会賞最優秀新人賞受賞作。
AI 捜査官× ベテラン警視正の即席バディが未解決行方不明事件に臨む。
捜査には直感が最も大切だと言う主人公に対し、合理的な捜査を進めるAI。
この設定だけでも面白そうなのに、息もつかせぬ展開とミステリの面白さも際立つ。
何より特筆すべきが、大切な人を失った者の悲しみ、絶望、悲哀がこれでもかと詳細に描かれていること。あとがきを読むと、作者も癌で夫を亡くしているらしい。
合理的なAIが、悲しみに打ちひしがれる人間の感情を浮き彫りにする。
AIが身近になった今こそ読まれるべき作品かもしれない。
Posted by ブクログ
警視正のキャットは、実証実験のためにAI捜査官ロックをチームに加え、未解決事件の捜査へと乗り出すことに。チームが着手したのは数ヶ月に渡り行方不明となっている二人の若者の事件だった。刑事の直感を重視するキャットの目には、何事も論理的かつデータに基づき説明しようとするロックが疎ましく映る。
当初は自らの意思で失踪したものと思われていた二人の若者だったが、捜査を進めるうちに何者かによって誘拐された可能性が浮上する。さらにキャットは、姿を消した二人には父親が癌を患っていたという共通項があることを知る。だが部下たちは懐疑的だった。そんな中、今度はキャットの息子カムが姿を消す。キャットの夫でありカムの父親でもあるジョンも癌で死亡していたため、カムも一連の事件の被害者なのではないかとキャットは不安を抱く。一度は捜査から外されてしまったキャットだったが、犯人の目的は遺伝的に癌を発症する可能性のある若者たちを研究の実験台にしているのだということに思い当たり、犯人を追い詰める。
人の心を読めないが故に無神経なことを言うロック。それは決して口にはできない刑事の本音であることもある。かたや人間らしい思考は捜査を鈍らせることもあるがそれだけではない。互いに補い合うことで、最強のバディにもなれる。
英国ミステリは特に犯人を追う刑事も心に傷や闇を抱えているパターンが多く、それが物語により厚みを加えている。
ロックは自由にビジュアルを変更できる点(ピカチュウもあり)が面白い。映像化されてほしい一作。
Posted by ブクログ
AIが急速に発達した現代ならではの主人公設定だ。あからさまにAIを否定するわけではないが主人公キャットには憎しみに近い気持ちがあるということが分かったときに納得した。
事件を捜査するメンバーを率いるキャットが女性であること、警察社会でだから女はダメなんだっていう雰囲気とか、部下になったハッサンとブラウン、AIのロックを開発しているオコンネル教授、白人とそれ以外の人との対比みたいなこと、そういうのがしっかり盛り込まれていて読み応えありです。
事件は未解決事件、それを解決するためにAIを使用することが普通になる前の本当に今のはなしって感じられて葛藤みたいなものもとてもリアルだった。
なんで若い男性ばかり狙われているのか、ロックが人間の捜査官より瞬時にカメラの映像や被害者たちのSNSなどを把握していくところなんかは、ドラマや映画でも見てきたことなのにちょっと怖いと思ってしまう。どんなにロックが人間味あったとしてもそれは彼ではないってキャットが言い続けていたのに変化していくのも。世界は毎日進化してどんな場所も監視対象なんだなって読み終わったらリアルに感じた。
ブラウン部長刑事の今後がどうなるかが知りたいので続きがあればぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
Aiって、流行り物を取り込んだ感がなーと思っていたが、これが読みやすく500頁も一気に。後半での、主人公の巻き込まれ方はちょいやり過ぎとも感じるが、十分楽しめた。
Posted by ブクログ
AIと警察官のバディが事件を解き明かす物語なのだが、近い将来間違いなく訪れるシチュエーションだなと感じた。
突拍子な設定や展開ではなくしっかりと組まれたプロットにより現実味があり、母親であり警察官であるキャットの人間的な感覚や感情に対して、ロックのロボット的AIの分析や統計が対立する部分がとても良い。
お互いが素直に受けいられないところから始まり、最終的にどこまで近づけるかを楽しみながら読ませて貰った。長年の勘は馬鹿に出来ないということがちょっとご都合主義すぎる展開で個人的にはマイナスだった。オチや結末はもう少しどうにか出来る気はしたので、続編に期待したい。
シリーズものとしての土台は出来たのでこれからが楽しみ。4巻まで完成しているらしいので間違いなく注目の作家さんだ。