あらすじ
警視正のキャット・フランクは昔気質の刑事だ。事件現場を歩き、容疑者の眼を見ることが捜査の核心だと信じている。新設の捜査チームを率いることになった彼女は、ロックという名の人工知能に出合う。この新世代の「捜査官」は、ホログラムの体をもち、統計データに基づいて事件解決を支援するのだという。刑事の直感を信じるキャットと、刑事の直感など根拠のない思い込みにすぎないと切り捨てるロック。相反するふたつの頭脳が火花を散らし挑むのは、ありふれているようで、どこか異様な未解決失踪事件……。英国推理作家協会賞受賞、二十一世紀の最前線をゆく傑作警察捜査小説!/解説=村上貴史
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Posted by ブクログ
冒頭から不穏な雰囲気なので、先を進むことに躊躇したものの謎が解ければなるほどといったところ。
AI捜査官と人間臭すぎる警視正というバディはありがちかなと思うもののその対比がこの物語の面白さでもあるのか。
人種差別という視点がつきものだが、母親という視点での描かれ方は、海外ものとしてもあまり違和感がなかった。
ただ、犯罪と動機については腑におちないところもあるかな。
Posted by ブクログ
AIの判断ミスで旦那を失った警視正キャットと、警察の偏見で兄を有罪にされたオコネド教授がつくった人工知能のロック。
水と油のようなコンビが行方不明者の事件を追う。
直感を信じ、現場に足を向け、被害者家族にも直にあうキャット。
数字と統計を信じ、ネットワークから情報を仕入れ、被害者家族にもZoomでいいんじゃないかと主張するロック。
どっちもどっちなんよー。キャット大人になりなさいよー(笑)って、ちょっと突っ込みたくなるけど、映画化しないかなぁー。おもしろそう。
Posted by ブクログ
A Iというハシリモノというか旬というか…を取り入れた目新しいバディ物?と思いきや、いや、どうしてどうして。ちょっとドタバタしてるかなあ、息子に過保護じゃないの?などと思いながらもいつのまにか先を読み進めさせる筆力もなかなかなら、ロックもなかなか魅力的。
最終章が実によく、ホロリとしてしまう。これは第二作も追いかけたくなってしまうではないか。
Posted by ブクログ
2026年の18冊目は、ジョー・キャラハンの「瞬きすら許さない」です。
舞台は、イギリス中部ウォーリックシャー警察のキャット・フランク警視正です。キャットは、少し前に夫をガンで亡くし、1人息子のカムと暮らしています。(ここが結構ポイントかもしれません。)
仕事に復帰したキャットは、人工知能捜査体(AI)のロックを捜査に取り入れた未解決事件捜査のパイロットプロジェクトの指揮を執ることになります。かつては、SFの世界の話で有ったものが、現実に有り得るものと捉えられる所に、技術の進歩を感じます。
AIを信用せず、直感を重視するキャットと正論では有るものの、場の空気を読めないロックは、事有る毎に対立します。そこから先の展開も想像通りです。個人的に面白いと思ったのは、キャットとロック、カムの3人が、ターミネーター2を一緒に鑑賞したシーンでしょうか。
ミステリーとしても中々、良く出来ていると思いますし、倫理観がテーマとしてある所も、読者への提起として良いのではないでしょうか。
救急車がポイントです。
☆4.7
続編の翻訳をぜひともお願いしたい所です。
Posted by ブクログ
イギリスの作家、ジョー・キャラハンのデビュー作。
夫を亡くした警視正のキャットは、上司からAIを用いた警察捜査のプロジェクトリーダーを任される。過去の未解決事件の再捜査を行うため、さっそく若者の失踪事件を調べはじめたチームだったが…
AIをバディとした警察小説。SFに寄りすぎず、現代警察小説のベースは残したままなので、SFが苦手でも全く問題なく読めると思う。持ち運びできるスーパーpcが相棒みたいなもの。
ただAIを生かした捜査と、昔気質の直感を対比させたかったのか、キャットはあんまりにもAIを毛嫌いしすぎだろうと。過去はどうあれ、プロジェクトだし警視正なんだから、もっと上手く立ち回るのが普通なのでは…とは思った。妊婦とアジア系と黒人というポリコレ感満載のチーム編成もわざとらしく、鼻につく人はつくかも。
手堅いストーリー展開ではあるものの、中盤からの加速はなかなか良かった。後半は若干のやりすぎ感もあったが、着地点としては満足。
おそらくシリーズ通しての謎として、今作では解決できていない点もあるため、次作以降の邦訳を期待したい。
Posted by ブクログ
・あらすじ
イギリスのウォーリックシャー警察に務めるキャット・フランク警視正は25年間の警察人生で培った「直感」と「現場」を重要視する警察官。
休職明けの彼女はAIを捜査に使用するパイロットプロジェクトチームを率いることになる。
まずは未解決の失踪事件をAIであるロックとチームの面々と再捜査することにしたが、無関係と思われていた2件の失踪事件に繋がりがあることが判明する。
・感想
話の筋も展開も素直で特にひねりはなかったので読みやすかった!
面白かったんだけど私にはポリコレが強すぎたかもしれない…。配慮するのも大変だねという第一印象。まぁアジア人は透明化されてるけど。
あと登場人物がみんな感情的すぎたかなぁ、特にジョーは終盤ヒステリックだし。
家族に対する感情が重すぎるし暑苦しくて、ちょっと胃もたれした。
Posted by ブクログ
AIとの距離が近くなったことで、SFではなく日常として読むことができた。夢中になって読んでしまうほど引き込まれる表現力と作者の想いに詰まった本で素晴らしかった。自分の身内も誘拐されることや手紙のくだりは分かりやすすぎたし、ロックへの最終的な結論も予想の範疇を超えるものではなかったが、それ以上に文章と熱意の力が優っていたので最後まで手を止めずに読むことができた。
Posted by ブクログ
★4.8
めちゃ面白かった!
効率化プロジェクトによりAIを導入する警察、そこには"人間の勘"と"AIの分析"が対立する。直感を信じる警視正とデータに基づくAIが未解決事件に取り組む話
かなり近未来的なミステリーで現実と地続きに読めるのが面白い!
500ページもあるし、リアリティのある警察物なのに飽きさせない細かい場面展開でずっと楽しめる
あと人物描写もイメージとして湧き出てくるぐらい全員凄く上手く描かれてて無駄がないなと感心した!
ただリアリティの追求とどんでん返し的な要素はトレードオフかなぁと感じるしょうがない部分もあったので−0.2って感じでした!
めっちゃ意外!みたいな展開ではないからそこを期待する人には肩透かしかもしれない
ただそれを踏まえてもめっちゃ面白かった!
あとがきも是非読んで欲しい作品
Posted by ブクログ
小島秀夫監督が帯を書いていたので、絶対に読もうと思って手に取った一冊。
AIと警察が協力して事件を解決していく話で、最初は『Detroit: Become Human』みたいな内容かと思っていたが、しっかりとした警察ミステリーだった。
新人作家さんとは思えないほどストーリーがしっかりしており、伏線回収も丁寧。AI「ロック」と主人公の絆が築かれていく王道展開でありながら、ミステリーとしてもしっかり楽しめた。よくできた作品だと思う。
ただ、どうしても主人公が好きになれず。。
傲慢で自信過剰、組織内の協力に否定的で権力争い……という、警察小説でありがちなキャラクター像が今回も出てきてしまい、苦手意識が再燃。
女性主人公を意識しているからか、感情的な面も多く、もしこんな女性上司がいたら嫌だな……と思ってしまった。
もう少し魅力的な主人公だったら続編も読んでみたかっただけに、少し残念。
Posted by ブクログ
アシモフの鋼鉄都市、はだかの太陽はとても懐かしいが、本作は肉体を持たないAI人格がホログラムとして現れ、警察世界に異質さを持ち込む物語。感情や人情を持たないAIは当然ながら捜査側とあらゆるところで深く対立、相容れない状態を作っていく。その状態から犯罪特定、犯人逮捕に向かう過程が面白さを感じるはずだけど、屋台骨のミステリ本筋がなんだかなってとこと、登場人物造形も雑なので、オビ文句とはかけ離れたがっかり感がある。期待しすぎたのはオビの功罪か。4部作の序章ととらえればいいかもだけど、次回作に行く元気が出ない。
Posted by ブクログ
正直、ここ(ブグログ)の外国の小説のレビューはどれも高すぎると思う。
これも4点台と高く
頑張って最後まで読んだけど。
半分くらい読んでからAIに
ここまで単調でつまらなかったけど、今後の展開は期待できるのか?と聞いたら
最後までこんな感じなのでもうやめてもいいと思う。と言われた。
本当にそうだった。