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批評家失格―新編初期論考集―(新潮文庫)
小林秀雄の慧眼は批評を、分析でも悪口でもなく、愛情と感動だと喝破した。芸術に対峙し、心打たれることに意義を見出す。この近代批評の確立者も当初、生計を支える稼ぎ手として書く。東大新聞の下品な問いにも不機嫌さを隠さず応じた。一方で美に昏い世を警醒し続ける。人間的な素顔の窺える文庫初収録随想と入手困難だった批評を併せて収録。22歳から30歳まで、瑞々しい52編の文芸論集。(解説・池田雅延) -
遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)
あの日、3月11日。三陸の港町釜石は海の底に沈んだ。安置所に運び込まれる多くの遺体。遺された者たちは懸命に身元確認作業にのぞむ。幼い我が子が眼前で津波にのまれた母親。冷たくなった友人……。悲しみの底に引きずり込まれそうになりながらも、犠牲者を家族のもとへ帰したい一心で現実を直視し、死者の尊厳を守り抜く。知られざる震災の真実を描いた渾身のルポルタージュ。 -
「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
使用済みのオムツが悪臭を放ち、床には虫が湧く。暗く寒い部屋に監禁され食事は与えられず、それでもなお親の愛を信じていた5歳の男児は、一人息絶え、ミイラ化した。極めて身勝手な理由でわが子を手にかける親たち。彼らは一様に口を揃える。「愛していたけど、殺した」。ただし「私なりに」。親の生育歴を遡ることで見えてきた真実とは。家庭という密室で殺される子供たちを追う衝撃のルポ。 -
クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)
俺は、間違いなく殺された。なのに、ここはどこだ? 気がついたら目の前にはリゾートビーチと西洋館。姿の見えない配達人から毎朝届く不思議な新聞によると、現世で惨殺された6人が、記憶を無くした状態で、この天国屋敷に返り咲いたらしい。俺は誰だ? なぜ、誰に殺された!? 俺たちは真相を知りたい――。館(やかた)ものクローズドサークルに新風を吹き込む「全員もう死んでる」ミステリ。 -
自衛隊失格―私が「特殊部隊」を去った理由―(新潮文庫)
戦前生れの厳格な祖母から「女々しいことをするくらいなら死を選べ」と言い渡されて入隊した海上自衛隊。イージス艦「みょうこう」の航海長だった’99年、人生が一変する。能登半島沖で北朝鮮工作船と対峙したのだ。一触即発の事件を機に防衛庁初、特殊部隊の創設に関わることになる。日本人の奪還という迫り来る使命の為に全精力を傾けた8年間。『邦人奪還』の著者が本気(マジ)で明かす国防の真実。(解説・かわぐちかいじ) -
東京いい店はやる店―バブル前夜からコロナ後まで―(新潮新書)
「これは行ってみたい」とメモりたくなる店多数! 当代きっての美食家が、現代日本の外食グルメの歴史を自身の体験と共に記す。70年代から始まるフランス料理の隆盛、バブルと共にやってきた「イタ飯」ブーム、内装とサービスにこだわったエンタメレストラン、グルメメディア事情、フーディーの登場、東京再開発によって活況を呈するイノベーティブレストランまで、「グルメの現代史」を総ざらい! -
検索禁止
決して調べてはいけない。見てはいけない。この世には知らない方がよいことがある。「くねくね」「カシマさん」「コトリバコ」など“検索厳禁”の凶兆の言葉、「エクソシスト」など恐怖譚に潜む戦慄の真相、古今東西の奇談に秘められた衝撃の事実、封印された風習や事件……遂にタブーの扉は開かれ、忌まわしい“恐怖”が今、明らかになる。『出版禁止』の人気作家が初めて書下ろした“史上最恐のホラー”が詰まった禁断の書。 -
消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
七人もの人間が次々に殺されながら、一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた──。明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。まさに鬼畜の所業を為した天才殺人鬼・松永太。人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。渾身の犯罪ノンフィクション。 -
外科医キアラは死亡フラグを許さない―死人だらけのシナリオは、前世の知識で書きかえます―(新潮文庫nex)
天才外科医・桐原アキラは、『シンデレラの婚約』の世界に主人公キアラ・ベルワースとして転生した。そこは魔法での治癒に依存し、医療で救えるはずの人々が見捨てられる世界。そんな状況を許せるわけもないキアラは、本来死ぬはずだった患者を令嬢姿で手術し、物語を改編してしまう。型破りなキアラだが王子になぜかプロポーズされ――転生医療ファンタジー漫画、完全ノベライズ! -
天才少女は重力場で踊る(新潮文庫nex)
卒業単位欲しさに訪れた研究室で俺を迎えたのは、異様に不機嫌な少女だった。彼女は17歳にして教授だという。もう一人の老教授に宥(なだ)められ、案内された先にあったのは、未来と交信するリングレーザー通信機。うっかり未来を観測した俺は、自分と世界の存在を不安定にしてしまう。助かる方法はただ一つ! 天才×美少女×タイムパラドックス×暴走する量子=世界を揺るがす青春小説! -
人魚屋敷の殺人(新潮文庫nex)
姫草櫻(さくら)、初恋の少女は「神様」の娘だった。瀬戸内の孤島「人魚島」で不死身の教祖を崇める「おびくに教」。首吊り桜の下で彼女を助けると誓った高校生の僕は、継承の儀を阻止すべく、京都の怪しい便利屋・樋山さんと島に潜入した。だがそこで直面したのは、密室の神殿と首無し惨殺死体だった――。驚愕のどんでん返しが炸裂する、哀しく美しい恋物語。元カノ実家訪問系トラベルミステリ。 -
冤罪の軌跡―弘前大学教授夫人殺害事件―
警察のストーリー通りの調書と、疑惑の証拠鑑定によって、二五歳の青年は殺人犯にされてしまった。判決が確定し、服役も終えた後、真犯人が名乗り出てきたことで、時計の針は再び動き始めたのだが……司法の不条理に青年と家族はどのように立ち向かったのか。過ちはいつまで繰り返されるのか。戦後日本の冤罪事件の原点、弘前大学教授夫人殺害事件の顛末を新資料を盛り込んで描き出す、迫真のノンフィクション。 -
桶川ストーカー殺人事件―遺言―
ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた……。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さんの殺人事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の真相、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔! -
蟻地獄・枯野の宿
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ひどい砂嵐だった。観光客は砂漠の大きな穴にはまり、炎天下、水も食糧も尽きてしまう。そんな極限状況下の人間の本性を暴く「蟻地獄」……。遅筆の漫画家が一計を案じた。郊外に安い土地を買い、せめてのんびりくらしたい、と。だが、現実は彼の夢を許さない。逼迫した漫画家、その小さな挫折を描く「枯野の宿」……。貸本時代の作品を中心に17編収録。懐かしさ溢れるつげ漫画集第三弾! -
子宝さんのオトナな動物図鑑
「大和山動物園」で働く新人飼育員・倉石孝多は、動物の“繁殖”を補助する「繁殖支援部」に配属され、繁殖のスペシャリスト・子宝恵児と出会う。その圧倒的な情熱ゆえに、繁殖のこととなると見境なく問題行動を起こす子宝のもとで、繁殖にまつわる様々なトラブルに立ち向かっていく――! 動物の繁殖をテーマとした、驚天動地のハイテンションブリーディングストーリー、開幕! 電子書籍版では、コミックバンチKai配信時と同様に一部ページをカラーぺージで収録! -
ネノ國の結ビノ巫女
滅んだ地上を捨て、地下に逃れた人類の隣人は機械の異形。両者を結ぶは幼き巫女。陽の昇らない配管が覆う地下世界でゆるっと目指すは友達100人。ほっこりポストアポカリプス開幕。 -
記憶の鍵盤(新潮文庫nex)
あの日、不思議な少女は僕の目を見つめてこう言った。「わたしには、未来の記憶があるの。」ピアノの音を失い、弟の才能に影を落としながらも懸命に生きる高校三年生の茂住歩人(もずみあると)。想いを寄せる空手女子との関係は曖昧なまま、未来の記憶を持つという不思議な少女の導きが、歩人の運命を大きく動かし始める。未来と過去が絡み合う三角関係のゆくえは――。切なくて儚いひと夏の青春がここに。(解説・杉崎亮) -
きつねのはなし
「知り合いから妙なケモノをもらってね」籠の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現れて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は? 底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。 -
幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)
「他人の気持ちが分からない」ことが悩みの谷原豊(たにはらゆたか)(18)は、曾祖母の死(享年100)をきっかけに、謎の霊媒師・鵜沼(うぬま)ハルと出会った。自称大正生まれのハルは、幽霊が見えず存在を信じてない理屈っぽい理系大学生の豊に、奇妙な“慰霊”のアルバイトを依頼する。彼女の正体と、この街の秘密とは――。モラトリアムの青春を爽やかに描く、すこし不思議なジェントル・ゴースト・ストーリー。 -
空五倍子先生の書けない生活
「ガイコツ書店員 本田さん」「病める惑星より愛をこめて」の著者、最新作! 書けなくなった小説家とゴシップ好き文芸編集者の、再生を目指す執筆リハビリ・コメディ! デビュー小説「再生」がいきなりヒットを飛ばし、将来有望と目された新人小説家・空五倍子唯生(うつぶしただお)。しかし、彼を待っていたのは長いスランプだった。何も書けず、何にも感動できなくなってしまった無気力な唯生のもとに現れたのは、新担当となった文芸編集者・縹ちとせ。彼女の真摯な励ましに感動するのもつかの間、彼女が話し始めたのは、出版業界のヒドイ噂(ゴシップ)の数々だった……!? -
「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー―(新潮文庫)
甲子園も夢じゃない!? 平成17年夏、東大合格者数日本一で有名な開成高校の野球部が、東東京予選ベスト16に勝ち進んだ。グラウンドでの練習は週1日、エラーでも空振りでもかまわない、勝負にこだわりドサクサに紛れて勝つ……。監督の独創的なセオリーと、下手を自覚しながら生真面目に野球に取り組む選手たちの日々。思わず爆笑、読んで納得の傑作ノンフィクション!
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