ああああーっ!!!
また最後に爆弾ぶっこんできたー!!!…ってのが読後、いや読み終わる直前に湧き上がった感想。
もとよりシリーズ化を意図していたのかそうでないのかは分からないけど、しかしシーリズそれぞれ、1作の物語としてみたときに、最後の最後に何かを書き置いていくんですよねえ、このシリーズ。
作品の
...続きを読むクライマックスという〆の場で、新たなドラマのさわりだけ見せられて満足して納得できますかってーの!!
デザートじゃないぞ、それだけでもうメインですからね!!
…って、興奮して読み終えましたとさー。
体温上がった気がしたわ、ホント。
そんなこんなで今作もとても楽しめました。
東京に戻った遊馬が、しかしまだフラフラと自分をわからずに悩むお話。
でもこれ、遊馬がフラフラしているのではなく、周りの人、世間の人が「かくあるべし」と決めた箱の中に自分を押し込めることに簡単に納得しすぎなんじゃないかなぁ…って気持ちにさせられます。
ある時期にきたら、自分が入る箱を選ぶ。
自分が選んだ箱の中に、ではなくて、出された箱、用意された箱の中に。
決められたレール?(古いか
その時期か、箱かは、人それぞれでしょうが本来は異なるもの、異なってもいいものじゃないかなぁ…と。
モラトリアムとはまた違うカンジで。
やー、しかしですよ。
主税の兄貴も感じているように、なんだかんだ言ってもそれでもやぱし遊馬の境遇というのは恵まれているものだと、やっかみだとは自覚しても思わざるを得ないです。器の小ささと笑わばわらえw
それもまた遊馬と私が異なる部分だと受け止めますし。
出会いと別れを繰り返し、悩みを抱えながらも時間は前へ進んでいき。
時には思いがけない厄災も天から降ってきて。
お茶と剣と弓の道が、生きていく支えにもなって。
そうした道に憧れも抱きつつ、私は私でがんばろうという気持ちに。
あー、気持ち良かった!