柴田ゆうのレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済み鳴家いっちばん!
どの作品も素敵でしたが、個人的に印象に残った作品は下記の4作でした。
●うそうそ:たった32Pに本編の複雑な内容がキレイに収まって読みやすくなっていたことに、本当に驚愕しました。
佐助の大太刀周りにお比女ちゃんの苦悩、皆の見せ場などもしっかりあって、読後の充足感もダントツでした。
●あやかし帳:オリジナル展開ですが、作家色としゃばけシリーズの世界観が上手く調和しており、もし若旦那が現代に転生していたらこういうこともあるのかもしれない…と妙に納得してしまいました。
●狐者異:本編読後に感じた後味の悪さの輪郭を、これでもかとくっきりはっきり描かれ目前に突き出されたかのような迫力を感じました。
弱さゆえに自分で自分の幸せを壊してしまう愚かさは、あまりにも人の心そのものですよね。
●しゃばけ4コマ:最後の、揃いのアイドル衣装を着たみたいになった鳴家が可愛すぎました。やはり、鳴家いっちばん! -
購入済み
とにかくお気に入り!!!
つい先日「てんげんつう」に出会って読んだのですがたしかにおもしろくへーーーとおもいながらよみました。
昔魔法使いにあこがれていた時がありました。 笑
古来の日本の妖怪たちが出てきましたがはじめてこの方の本を拝見したものですから妖怪たちの名前やらむつかしい読み方など苦労しました。
新しゃばけ読本を読むにあたって興奮状態が収まりませんでした。
ものすごく親切で現代社会の単位と昔の単位など、また地名など、詳しくて喜びました。
最後のおまけやらイラストレーターの方のご案内にも感激しました。色彩の美しいこと!表情のいいこと、挙げればきりがなくて最後まで惜しみつつ拝読しました。 ナノでほかの作品に出会ってまたまた読んで感激したく思いました。よかった!!!!です。 -
購入済み
モー様最高
モー様だから即購入。ビジュアルでこんなにも表現するとは眼福。佐助の目線や体つきが実にセクシー。モー様だけのしゃばけ全編読みたいです。是非。
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Posted by ブクログ
ああああーっ!!!
また最後に爆弾ぶっこんできたー!!!…ってのが読後、いや読み終わる直前に湧き上がった感想。
もとよりシリーズ化を意図していたのかそうでないのかは分からないけど、しかしシーリズそれぞれ、1作の物語としてみたときに、最後の最後に何かを書き置いていくんですよねえ、このシリーズ。
作品のクライマックスという〆の場で、新たなドラマのさわりだけ見せられて満足して納得できますかってーの!!
デザートじゃないぞ、それだけでもうメインですからね!!
…って、興奮して読み終えましたとさー。
体温上がった気がしたわ、ホント。
そんなこんなで今作もとても楽しめました。
東京に戻った遊馬が、しかしまだフラフラと自分をわからずに悩むお話。
でもこれ、遊馬がフラフラしているのではなく、周りの人、世間の人が「かくあるべし」と決めた箱の中に自分を押し込めることに簡単に納得しすぎなんじゃないかなぁ…って気持ちにさせられます。
ある時期にきたら、自分が入る箱を選ぶ。
自分が選んだ箱の中に、ではなくて、出された箱、用意された箱の中に。
決められたレール?(古いか
その時期か、箱かは、人それぞれでしょうが本来は異なるもの、異なってもいいものじゃないかなぁ…と。
モラトリアムとはまた違うカンジで。
やー、しかしですよ。
主税の兄貴も感じているように、なんだかんだ言ってもそれでもやぱし遊馬の境遇というのは恵まれているものだと、やっかみだとは自覚しても思わざるを得ないです。器の小ささと笑わばわらえw
それもまた遊馬と私が異なる部分だと受け止めますし。
出会いと別れを繰り返し、悩みを抱えながらも時間は前へ進んでいき。
時には思いがけない厄災も天から降ってきて。
お茶と剣と弓の道が、生きていく支えにもなって。
そうした道に憧れも抱きつつ、私は私でがんばろうという気持ちに。
あー、気持ち良かった! -
Posted by ブクログ
原作未読、萩尾望都・雲田はるこの作家二人に釣られて購入。根岸奉行もの読みだしてから江戸時代ものが凄く気になりだしたのとシンクロして非常に面白く読んだ。萩尾先生は萩尾先生タッチの異世界ものっぽさ、浮遊感をきちんと出されているし、くもはるさんのユーモアはここでも健在。くもはるさんには是非時代物BL描いて欲しいなぁ、って欲が出てしまった。表情の描き分けの凄さはべらんめえ調に凄く合っている気がする。
妖かしものに惹かれるのは日本人のDNAに組み込まれた何かがあるからかもしれない。祟り神などとは違い、人間を怖がらせはするが直接的に呪い殺したりはせず、「正体の分からないもの」として在るだけで人間の方が勝手に疑心暗鬼を募らせ、自滅するだけのこと、妖かしものは実は人間に何かしている訳ではないのかも。
主人公で「今日も元気に(?)寝込んでいます」と紹介される薬問屋の一粒種の坊ちゃんの、坊ちゃんらしさと言うのはつばな『動く影』が未読の私には一番入り易かった。 -
Posted by ブクログ
再びこうしてまた会えるとは思ってもみなかった。
連載当初から同じ年を重ねて、新しい出会いもあれば、離れていってしまうひといれば、子育てに奔走しているひともいるし、働くようになったものもいる。そんな彼らを見るのはなんだかちょと照れくさいような、それでいて、変わらずにいてくれたことにどこか安心する。
何かあってもなくても、時間は流れ、ひとはその歩みを止めることはできない。自分以上の何者にもなれないし、自分以上のことは誰もできない。
躓く日もあるし、じっと動けないでとどまらないといけない日もある。そんなただ抗うことのできない流れに身を任せて歩んでいくより他ないこの日常の中で、また巡り合えたことは、ほんとうに、有難いことなんだと思う。
時間を隔ててめぐり合っても、出会った当初のことがまざまざ思い出される。振り返るときはあっという間で、自分がこんなところまで歩いてきてしまったことを想わずにはいられない。この次出会うことはもうないかもしれない。それでもまた会ってみたい、そんな風に思わずにはいられない -
Posted by ブクログ
気づひたら新刊が出ていた。
これまでの作品とは異なり、どちらかといふと、読み切り短編の詰め合はせといふ感じであつた。連載形態の都合といふものもあつたのだらう。
かうしてまた、遊馬の歩みを感じられるとは思はなかつた。先の事なんて誰にもわからない。けれどもあたかも確かなものとしてそれを決定しなければならない。どこかで「待つて」と言つてしまふ。
いつも彼女の作品を読んでゐると、過去も未来もどうにもならないけれど、今かうして在るこの自分を抱えて生きるより他ないことを感じる。だからこそ、まだ見ぬ未来に自分を委ねることができる。つらいこと苦しいこと、楽しいこともうれしいこともきつと起こるだらうが、それでもこの自分が自分であるといふことは生きてゐる以上変らない。
今までは時間や場所、立場の違ふひとがそれぞれにそれぞれの道を歩いてゐた。この一連の粗茶シリーズのやうに、同じ物語世界の中で描きつづけたといふことは、それだけ彼女にとつて茶道や武道、それらを通して出会つたひとびとが今もなお息づいてゐるからだらう。それに加えて、やはりどの人物をとつても変らぬ彼女の姿が今もちりばめられてゐる。
今後またこのシリーズで書くことがあるかは知らない。もしかしたら、遊馬の子ども世代の話とか出てくるかもわからない。もしかしたら、別の何かに影響を受けて別の違つた物語が生まれるかもしれない。だが、どのやうな形にしろ、きつと彼女の書くものに変りはないと思ふ。変りはないが、茶道や武道の形を見せてくれた様に、また別の新しい世界の形を見せてくれると信じてゐる。 -
Posted by ブクログ
剣・弓・茶の三道を追求する武家茶道「坂東巴流」の若旦那の成長を描くシリーズ、3作目にして完結編。
このシリーズ、どの程度の人が追いかけているのか今ひとつわからないのだが、個人的にはとても好きで、2作目から7年、気長に待っていた。
1作目が京都新聞に連載された後、単行本はマガジンハウス、文庫版はジャイブ、のち、ポプラ社と版元が変わり、1作目・2作目に関しては、現在ではポプラ社・ピュアフル文庫が入手しやすい版となっている。柴田ゆうの装画は本作の雰囲気によくあっていると思う。
1作目・2作目の舞台は京都だったのだが、本作では東京が舞台となる。
主人公の友衛遊馬(ともえ・あすま)は坂東巴流家元の総領息子でこのままいけば次期家元ということになるのだが、敷かれたレールに乗って走るのが気に入らず、出奔して京都に来たのだ。前髪を青く染め、反抗心むき出しで、音楽の道を志そうとする遊馬。だが、あいにくとそちら方面の才能はからきしなく、何だかんだで茶道とのつながりは切れない。京都にある巴流総本山の宗家巴流や、公家流茶道を嗜む麿言葉の予備校講師、比叡山の老師との交流を絡め、茶道とは、坂東巴流の目指す剣・弓・茶の三道の交わるところとは、そして何より自分の目指すものとは、と答えを探し求めていく。
で、本作では、坂東巴流の本拠地である東京に戻ってくるわけである。答えが出たわけではない。けれども向き合ってみなければ答えも出ない。
「柳緑花紅」は禅語である。柳は緑、花は紅。見たそのままの言葉だが、あるがまま、そのままの姿で、それぞれが尊い。当たり前のようだが、しかしそれを全うするのは、思う以上に有り難いことなのかもしれない。
温かなユーモアがベースにありつつ、禅や茶の道、季節のうつろいを鮮やかに描いているところが本シリーズの魅力である。登場する茶道流派はすべて架空のものというが、流派を越え、茶道というものを活写しているのも特質の1つだ。
主人公の遊馬はもちろん、かなりの数の登場人物たちも背景がきちんと描きこまれている。
特に、と言われれば、和文化に興味を持つ中高生に薦めたいが、そうでなくても幅広く読めるシリーズであると思う。
3作目の本作は2015年から雑誌に連載されている。
遊馬は実家の道場で稽古に励みながら、スカイツリーで警備員のアルバイトを始める。初めは土台だけで、スカイツリーは影も形もない。つまり、冒頭の舞台は、東日本大震災よりも前である。
終盤、ストーリーには震災が絡む。構想時にはおそらく、この形を考えていたということだろう。
物語の最後に、遊馬は1つの決断をする。
奔馬はどこを目指すのか。あるいは疾走しながらどこへ行くか考えているのか。
シリーズは一応、完結ということのようだが、また時を経て、遊馬や未来のその子どもたちに会ってみたいような気もしている。
*個人的には、このシリーズを読んで自分もお茶を習い始めたので、何だか感慨深いですw -
Posted by ブクログ
「しゃばけ」という人気小説を原作とした、漫画アンソロジー。
色々な漫画家が書いているのに、作品世界がブレない。
私は読んだことがないが、原作が確固たる世界を持っているのでしょう。
マンガ家達が実力者揃い。
皆この小説のことを愛しているのだろう。どの人も楽しんで書いているのが伝わってくる。
(そして、鳴家という小さい鬼たちは、どの漫画家が描いても、かわいい。)
話としては、「仁吉の思い人」(みもり)が面白かった。
人情時代劇、輪廻転生の千年ドラマ、満たされない想い満載の恋愛、と、とにかくロマンチック要素抜群で、ぐいぐい引き込まれた。
「ドリフのゆうれい」(鈴木志保)のクールな絵。素晴らしくかっこいい。
女性漫画家が多かったからなのか、女性読者のBL的な人気もあるのかなと、ふと思った。