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盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂点をなす作品。幼い頃から春琴に付添い、彼女にとってなくてはならぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を何者かによって傷つけられるや、彼女の面影を脳裡に永遠に保有するため自ら盲目の世界に入る。単なる被虐趣味をつきぬけて、思考と官能が融合した美の陶酔の世界をくりひろげる。
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Posted by ブクログ
大傑作だ…!!!美の極北!文章や物語の美しさは言わずもがな、マゾヒズムとサディズムという極めて内向的な性癖を巧妙に春琴と佐助の箱庭的な世界観に繋げており、構成の巧さに舌を巻く。そのうえハウダニット的な面白さもあるので本当に完成度がすごい。面白かったです。
大まかなあらすじを知った状態で読んだことも理由だろうが、近代文学の名作にしては読みやすく、純粋に面白かった。 佐助と春琴のつながりは、主従・師弟・相弟子・実質上の夫婦と、複雑かつ奇妙である。そして、春琴の嗜虐性は度を超えた恐ろしいものとして傍目には映る。しかし、佐助は春琴との関係に心底喜びを感じ...続きを読むているようであり、例の事件後には自ら双眼から光を奪うことで、「此の世が極楽浄土にでもなったように思われお師匠様と唯二人生きながら蓮の台の上に住んでいるような心地」となるのだった。 このような、当人にしか分からない関係や感情というのは、谷崎の『痴人の愛』や凪良ゆうの『流浪の月』にも見られると思う。人間、他人のことに口出しするのはよすべきということか。 とはいえ、本作の面白さは、2人の不思議な関係や感情を、軽妙洒脱な文章に身を任せながら眺められる点にあると思う。所々の展開に驚かされつつも、読後にはきっと微笑ましい気持ちになれる、本作はそんなハートフルな物語である。
春琴のほうが佐助の存在にズブズブなんじゃないか 何にも見えない世界で、佐助、と名前を呼べば、いや、呼ばなくても、すぐに察して、手を取ってくれる存在が幼い頃からずっといるんだぞ。どこまでも甘えていい存在が、安心がそばにある。 春琴にとっての佐助、依存どころか世界そのものでしょ 春琴ってファムファター...続きを読むル的な存在として語られるんだろうけど、どっちかというと絶対離れられない麻薬みたいな男を得てしまった女の子のように思う あまりの高貴ゆえ素直に愛を捧げられない乙女 世界の全てだった男が自分のために世界から目を閉ざしたことの重さ ハッピーエンドなようなそうでも無いような 佐助は盲目になったことで春琴が見ている世界に辿り着けた、春琴と同じ世界に辿り着けた ふたりとも盲目になったことでふたりにしか分かり合えない世界に到達した喜びを感じる しかし、盲目になった佐助が見つめるのは美貌を損ない、歳をとり、内面も変わっていく今の春琴ではなく、かつての完璧な美貌を持つ傲慢な、過去の春琴の幻影である ハッピーなのかそうで無いのか 佐助からしたらハッピーに溢れた生涯でしょうが春琴からしたらちょっと寂しい
琴、三弦の名手であり、盲目の美女→春琴 男女関係があるも表に知られないようにし、最後まで師弟関係を貫き通した→佐助 春琴と佐助、2人の生き様と谷崎潤一郎の文章の妙に、非常に興味を掻き立てられました。こんな愛もあるのかー、とゾクゾク感ハンパなし!とても短い小説でありながら、深みがあります。文章が何し...続きを読むろ素晴らしいです。この小説は、句読点が結構な割合で省略されています。現在も筆でフォーマルな手紙を書くときには、句読点を省くのが通例ですので、谷崎さんは小説の原稿を筆で書かれていたのかな?と想像しました。 芸の道の厳しさ、春琴のわがままな性格と盲目である故の苦悩、佐助の徹底した春琴への敬愛、奉仕の精神......。春琴が襲われて顔に外傷をおった後の佐助の行動に、言葉を失いました。やっぱり佐助はそうするのか- なんとなく予想してました。
佐助はいい男だし、春琴は美しい こんな師弟関係の本ならいくらでも読めますよ 恋愛という言葉の枠から離れてこの二人の間でしか成立しえないタイプの愛情 私の趣味には驚くほど合致していましたし、自分の本の性癖がわかったきっかけでした
美しい。 心理描写なんてないのに、なんでか佐助が好きになっちゃう。 夏目漱石樋口一葉がお札になって谷崎潤一郎がお札にならない理由がわかんない。作品に癖が漏れてるから?? 内容は一歩間違えれば変◯的なのに、文章が美しすぎて純文学みたくなっちゃう、それが谷崎潤一郎。
変な愛 究極の愛 誰にも入ることのできない恋愛! 目が見えない女の子、師弟関係だからこその、この二人でしか完成できない愛の形だなー。こんなこともあるのかぁと思った。 ここまで心で繋がりあってる相手との恋愛、イチャイチャとかは幸福度エグそうやなっと思った こういう古い言葉使いの本読んだことなかったけど...続きを読む、この言葉だからこそ昔の師弟関係の張り詰めた感じ、春琴ちゃんの我儘でお高くとまるお人柄が、伝わった気がした。春琴ちゃんかわいい 目プスプスは好きな人の為or好きな人像を壊したくない自分の為 どっちなんだろう。 あそこの、春琴の喜びに震える声と佐助がそれに気づいて莫大幸福を感じている描写がめっちゃ面白かった。一手一手が細かく書かれていて緊迫して時間がゆっくりすぎる感じ 古風な言葉と狂ってる偏愛が合っていて美しいまである 何回も読み直した! 誰目線やねんって感じの構図もなんか2人のインサイトを詳しく説明してくれて、春琴伝との違いが面白かった
自分の国語力のなさを痛感しながら、意味を見ながらなんとか読めた。 なんとも、理解しがたい愛の形。 最後の10ページくらいで、怒涛の言葉が続きドキドキがとまらなかった。 はじめからか、句読点がないのに読めてしまう不思議。
被虐趣味という言葉で称されることが多い本ストーリーだが、今日の関係性でいえば、そこまで逸脱した関係性と思えない…というのが正直な感想だった。 どちらかというと…伝聞調で記される2人の間の出来事には、主観や心の機微が意識的に記載を避けられている。そのため、あまり直情的に訴えるものがないのではないか。一...続きを読む方で、伝聞調による行間があるからこそ、色々な経験を積んだ人には感ぜられるものが多い…甘酸っぱかったり、苦々しかったり、憧れたり…描写されていない2人の行間を人によりさまざまに味わうことができる。ここが本書の良書たる所以であり、今日に至るまで愛される作品となってる理由なのではないか。
谷崎潤一郎の偏愛に意見が分かれるかとは思うけれど、わたしは大いにありです。淡々と進んでいく描写のはずが、のめり込んでしまう。。佐助は多くは語らず本当に言葉数が少ないが、行動の一つ一つに愛やら、尊敬やら、畏敬やら。。何かしらの情を感じずにはいられない。ただ最初の20ページは本当に読みにくいです。そこを...続きを読む乗り越えたら世界にどっぷりハマれます。
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