あらすじ
盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂点をなす作品。幼い頃から春琴に付添い、彼女にとってなくてはならぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を何者かによって傷つけられるや、彼女の面影を脳裡に永遠に保有するため自ら盲目の世界に入る。単なる被虐趣味をつきぬけて、思考と官能が融合した美の陶酔の世界をくりひろげる。
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Posted by ブクログ
琴、三弦の名手であり、盲目の美女→春琴
男女関係があるも表に知られないようにし、最後まで師弟関係を貫き通した→佐助
春琴と佐助、2人の生き様と谷崎潤一郎の文章の妙に、非常に興味を掻き立てられました。こんな愛もあるのかー、とゾクゾク感ハンパなし!とても短い小説でありながら、深みがあります。文章が何しろ素晴らしいです。この小説は、句読点が結構な割合で省略されています。現在も筆でフォーマルな手紙を書くときには、句読点を省くのが通例ですので、谷崎さんは小説の原稿を筆で書かれていたのかな?と想像しました。
芸の道の厳しさ、春琴のわがままな性格と盲目である故の苦悩、佐助の徹底した春琴への敬愛、奉仕の精神......。春琴が襲われて顔に外傷をおった後の佐助の行動に、言葉を失いました。やっぱり佐助はそうするのか- なんとなく予想してました。
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春琴のため自らの目まで潰す佐助。それは愛情である一方で己はここまで出来るという優越、春琴に捨てられたくないという執着でもある。
また、火傷により美貌を失いかつての勝ち気な性格も失いつつあった春琴の、ありのまま受け止めるのではなく、対等な関係を拒絶し一層自らを卑下し春琴を敬ったというが、それは、自分が好きだったかつての春琴を取り戻したい佐助の自己満足なのではないかとも思った。
共依存と執着の極地。これは愛の物語ではなく恐ろしいほどに深く強く結びつけられた共依存の話だ。
谷崎潤一郎の作品は時間が経っても心にこびりつくドロドロさがあって好きだな。
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短編なので、スラスラ読めました。
序盤、春琴は気が強く、佐助にあたりの強い印象を持ち、佐助は春琴の扱いに苦労する年上男子という印象でした。
ですが、佐助が歳を重ねるごとに、春琴への崇拝(というより忠誠心?)が深まっていくのがわかった。
針で目を突くことは絶対に痛すぎて、自分が佐助と同じ立場ならいくら相手に忠誠心があっても怖くて出来ないと思う。顔に火傷をして、それを見て欲しくないと言った春琴のために目を捨てる覚悟が出来ている佐助は、本当に春琴を愛していたんだと思う。
春琴の死後も佐助がひとり身を貫いたことも、これもひとつの愛の形なんだろうと考えさせられた作品でした。
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佐助はいい男だし、春琴は美しい こんな師弟関係の本ならいくらでも読めますよ
恋愛という言葉の枠から離れてこの二人の間でしか成立しえないタイプの愛情
私の趣味には驚くほど合致していましたし、自分の本の性癖がわかったきっかけでした
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美しい。
心理描写なんてないのに、なんでか佐助が好きになっちゃう。
夏目漱石樋口一葉がお札になって谷崎潤一郎がお札にならない理由がわかんない。作品に癖が漏れてるから??
内容は一歩間違えれば変◯的なのに、文章が美しすぎて純文学みたくなっちゃう、それが谷崎潤一郎。
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高校生のとき初めて読んで、大学で卒論を書いた作品だから、思い入れが強く、定期的に読みたくなる。
名家に生まれながら幼少期に病気で視力を失った春琴と、長年彼女に仕えた佐助の愛の物語。
強い女性と翻弄される男性という谷崎潤一郎らしい構図だ。
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変な愛 究極の愛 誰にも入ることのできない恋愛!
目が見えない女の子、師弟関係だからこその、この二人でしか完成できない愛の形だなー。こんなこともあるのかぁと思った。
ここまで心で繋がりあってる相手との恋愛、イチャイチャとかは幸福度エグそうやなっと思った
こういう古い言葉使いの本読んだことなかったけど、この言葉だからこそ昔の師弟関係の張り詰めた感じ、春琴ちゃんの我儘でお高くとまるお人柄が、伝わった気がした。春琴ちゃんかわいい
目プスプスは好きな人の為or好きな人像を壊したくない自分の為 どっちなんだろう。
あそこの、春琴の喜びに震える声と佐助がそれに気づいて莫大幸福を感じている描写がめっちゃ面白かった。一手一手が細かく書かれていて緊迫して時間がゆっくりすぎる感じ 古風な言葉と狂ってる偏愛が合っていて美しいまである 何回も読み直した!
誰目線やねんって感じの構図もなんか2人のインサイトを詳しく説明してくれて、春琴伝との違いが面白かった
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自分の国語力のなさを痛感しながら、意味を見ながらなんとか読めた。
なんとも、理解しがたい愛の形。
最後の10ページくらいで、怒涛の言葉が続きドキドキがとまらなかった。
はじめからか、句読点がないのに読めてしまう不思議。
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愛ではなく変愛。言葉によってこそ変愛は輝くし、変愛によってこそ言葉は輝く。歪んでなんぼの文学、そう考えると日本文学の最高峰の一つでしょう!非読書家の僕が断言します!!
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被虐趣味という言葉で称されることが多い本ストーリーだが、今日の関係性でいえば、そこまで逸脱した関係性と思えない…というのが正直な感想だった。
どちらかというと…伝聞調で記される2人の間の出来事には、主観や心の機微が意識的に記載を避けられている。そのため、あまり直情的に訴えるものがないのではないか。一方で、伝聞調による行間があるからこそ、色々な経験を積んだ人には感ぜられるものが多い…甘酸っぱかったり、苦々しかったり、憧れたり…描写されていない2人の行間を人によりさまざまに味わうことができる。ここが本書の良書たる所以であり、今日に至るまで愛される作品となってる理由なのではないか。
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美しい。
谷崎ならではの色彩豊かな美しい文章表現や魅力的な女性キャラは健在で、そのうえで狂気的ではありつつも恋の真理が描かれていた。
相手の見ている世界を知りたいと願うのが恋で、同じ世界を見ることができたのであれば、盲目になったことなど災いどころか幸福であるという佐助の考え方は真理ではないか。
文中の「佐助は今こそげかいの眼を失った代りに内界の目が開けたのを知り嗚呼此れが本当にお師匠様の住んでいらっしゃる世界なのだ此れで漸うお師匠様と同じ世界に住むことが出来たと思った」「誰しも眼が潰れることは不仕合せだと思うであろうが自分は盲目になってからそう云う感情を味わったことがない 寧ろ反対に此の世が極楽浄土にでもなったように思われお師匠様と唯二人生きながら蓮の台の上に住んでいるような心地がした」は至言。
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難しい語彙が多い、青空文庫で読んだが句読点がついたりついていなかったりで待ち時間で読むには苦労した、それでも終盤は読むてが止まらない感覚を覚えた
書き手も春琴の見た目を「伝」から想像せざるを得ない、そこに想像の世界、伝聞の世界の美的可能性が込められている
何かが閉じることでその他の感覚が底上げされる現象、スキルポイント仮説とでも呼ぼうか
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感想を書くのが難しい、ある愛の世界を見た。静かに流れていく物語が、突然激しさを増して、俯瞰で眺めていたつもりの物語が、
突如自分の手に針を握らせて黒目に向けさせてくる、恐ろしい体験でもありました。
注解がなければ難しく、短い話ではありますが読むのに時間がかかりましたが、自ら読むことが出来て嬉しいです。
確かに、もう二度と忘れられない2人になってしまったと思います。いや、春琴の事を忘れたとしても、佐助の事だけは忘れられない。
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昔の表現が多くて読むのになかなか苦労する。
師弟であり、主従であり、夫婦もどきでもあるような2人の関係はぶっ飛びすぎていて現代の価値観で完全に理解するのも難しい。
純愛とも言えるし、究極のマゾとも言える誠に不思議な関係である。
私も大きな傷跡が手の甲にあるので同情する部分はあるが、春琴ってなかなか嫌な女だなとは思う。
なかなかここまでの我儘な人間はいないのも思うも、現実はともかくXとかのSNSだとそれ以上の我儘投稿者やインフルエンサーとかいるなと思う。
Posted by ブクログ
我儘で気の強い春琴と崇拝にも及ぶ愛を持った佐助の物語。
私は「愛するということは、その人のために自分の命をも捧げられるということ」と定義している。
佐助は春琴のために「視力」を捨てて、彼女と同じ苦痛(彼等にとっては苦痛ではなかったが)を受け入れた。春琴が私のために死ねと言えば、彼は自分の左目を針で刺したように、自分の命でさえも春琴を想い、満足を感じながら捧げたであろう。
春琴は佐助が盲目になって以降も、依然心を開いていたのは彼に対してだけであり、「ほんとうの心を打ち明けるなら今の姿を外の人には見られてもお前にだけは見られとうないそれをようこそ察してくれました。」というセリフからも、佐助への気持ちが伺える。
物語は三人称視点で書かれており、読み進めていく間、春琴と佐助ふたりの(特に佐助に厳しく接する春琴の)気持ちが気になっていた。形式上、結婚など愛し愛される関係にはならなかったが、以上のように、私はふたりの間にはふたりだけに通ずるものが存在していたことに、美しさを感じた。
あと、あまりにも具体的で繊細であったから、
え、これ実話?違うよね、え??フィクション?すごまじかってかんじ
Posted by ブクログ
「今まで肉体の交渉はありながら師弟の差別に隔てられていた心と心とが始めてひしと抱き合い一つに流れて行くのを感じた」
この一文に佐助と春琴の愛の模様が表れていると思った。
またその後の「盲人の師弟手を取り合って空を仰ぎ遥かに遠く雲雀の声が落ちて来るのを聞いていた」の一文から、最も彼らの愛の深さ、様子を感じられた。
彼らの中でしか通じない愛の形。彼らだけの幸せの形。
Posted by ブクログ
盲目の三味線奏者の春琴と彼女の奉公人である佐助を描いた小説。二人は師弟関係であるが、徐々にお互いに恋愛感情を抱くようになる。ところが話が進んで終盤辺りになると、彼は春琴と同じ状態になろうと針で両目を潰すという行動に走った。その際の描写は痛々しく、佐助の異常さが伝わる。
Posted by ブクログ
盲目の娘・春琴、彼女の下男・佐助、二人だけの人生が描かれた物語。
物語の途中から佐助は春琴の弟子となり歪な師弟愛が展開され、めくるめく耽美を味わうものの、春琴が重い火傷を負い佐助が自ら眼を傷つけ盲目となる件は狂気が過ぎる。読んでて目が痛いーーー。
語り手による物語は自分の拙い想像力では鮮やかに再現できない場面もあり、ところどころ文章を楽しむことに重きを置いて読み切りました。読み慣れていない文章ですがやっぱり文豪の作品って面白いです。
佐助にとって春琴は永遠でありすべてだったんでしょうね。
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はじめての谷崎潤一郎でした。
美しい文章で有名なので一度は読んでみようと思って、薄いからこれなら読めそう!と思って手に取りました。
久しぶりの古典的な文章で、やっぱり私のレジェンドは芥川だなぁと思いつつも、なかなかに面白い。
注釈がかなり丁寧ですが、ほとんど文脈で読み取れる程度のもので、思ったよりも敷居が高くなかったです。
愛と狂気は紙一重だなと思いつつ、間違いなくこの2人の晩年は愛なのだなあと思いました。
谷崎潤一郎がずーっと語りかけてくるような、なんとなくダラダラした文章なのですが、それがまた心地いい感じでした。
そしてそんな描写一切ないのに、なんだか想像してしまうエロがありますね、、、。
この感じ、なんだかハマりそうです、、
次は代表作の細雪かしら、、
Posted by ブクログ
4.2/5.0
盲目の年上S嬢と年下M男。
歪な愛の形に異様な美しさを感じた。
恋には、それまでの常識や世間体を全て吹っ飛ばすような魔力がある。
佐助が自らの目を潰し、何よりの幸せを感じるシーンに恋の偉大さと危うさを感じた。
Posted by ブクログ
プロフのお気に入り、第2位にランクインしているのが本作品である。中学時代の多感なころに、なにげに手にして、強烈な印象を残したのが、今回紹介する『春琴抄』である。この本を切っ掛けに、谷崎潤一郎作品を読みあさった記憶がなつかしい、谷崎潤一郎が求めた至高の愛の姿がここにある。
Posted by ブクログ
今年はこういう作品をたくさん読もうと思う。
谷崎潤一郎といえば、私の中では、昔読んだ『痴人の愛』の異常な愛欲に、共感はできずとも鮮烈さを残した。
『春琴抄』やはりその異常なところを残しつつ、さらに磨きのかかった美しい珠のような愛のお話。
Posted by ブクログ
第三者が日記を解説する形で進む形式であることや解説も充実していることなどがあり内容が理解しやすかった。
初めは句読点がないことに苦戦していたが読み進めるうちに慣れてきてスラスラ読めるようになってきた。
自分が敬っている師匠とはいえあれほどの忠誠を誓えるのは凄いと感じた。
手厳しい稽古などは耐えられたとしても顔を見られたくないという春琴の思いを汲み取り自ら針で目を指し失明するという行為をとれる人はそういないだろう。
視力を失っても春琴と同じ世界を過ごしたかったという佐助の思いの強さには感動した。
春琴と佐助が最期に共にすごした空に向かって真っ直ぐに飛んでいく雲雀の行方を盲目の2人が聴覚だけを頼りに追うというシーンはなんとも魅力的だった。他者には分からない2人だけの幸せを最期に共有できたのはさぞ嬉しかったことだろう。
冒頭の春琴の墓を尋ねる場面も哀愁が漂ってきて個人的に好きだった。
Posted by ブクログ
盲目の美しい三味線師匠・春琴と、彼女に仕える奉公人・佐助が、被虐性愛(マゾヒズム)に傾倒しながらも、それすらをも超える究極の耽美主義と壮絶な愛を描く。『鵙屋春琴伝』という小冊子や、周囲の証言をもとに二人の人生が掘り下げられていくモキュメンタリー作品となっている。フィクションだと分かっていながらも、本当に二人は実在したのではないか、本当にその本が存在するのではないかと錯覚してしまう。昭和初期の文章であるがゆえ、読みづらさは否めないが、それでも情景がはっきりと浮かび上がってくるので、一気に読み終えてしまった。
Posted by ブクログ
高校の時、模試か何かで目に針を刺す場面の文章を読んで気分が悪くなった記憶しかなかった 今読んでもその場面は描写がリアルでいい気持ちはしない
けれど話は面白い
春琴がお前にだけは醜くなった顔を見られたくなかった、て言っていたところでなるほどと思った 理解はできないけれど2人はこれで幸せなんだろうな 大きな愛だな
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読み進める中で、佐助の心理描写が無くていまいち入り込めないな〜と思っていた。第三者的な視点で淡々と描かれているし、内面に言及があるとしても春琴についてであることが多かった。丁稚として仕えているのは分かるけど、なぜここまで従順に春琴に付き従うのだろう?という疑問が拭えないまま読んだ。
だけど、失明してから怒涛の描写で少しだけ圧倒された。句読点がほぼ無く繋がっている文章(めちゃくちゃ読みにくい!!!!途中で慣れたが読みにくい!!!!)であることも相まって、佐助の春琴に対する崇拝に近い想いが強く伝わる。傷ついた想い人を見ないようにするため自発的に失明するというのはどこかで聞いたことがあるような気がしたが、前後の経緯が分かりやすい上に春琴の変貌っぷりも相まって終盤はぐいぐい読んでしまった。
とはいえ子供時代の佐助が春琴を強く想っていた理由や経緯は分からず。そもそもそこが重要ではない、と言われれば同意せざるを得ないけど、なんとなくスッキリしない感覚。ただキャラクターの心理や価値観を分かりやすく深堀るのが良い、というのは意外と最近の作品の考え方で、案外絶対的なものではないよな…?とこの文を書きながら感じてもいる。春琴抄でいえばそこがないからこの短さで話がまとまっているわけだし。著者の中にキャラクターの価値観は存在してて、それを作品の中で深堀ることで読者にも分かるように表していくのだとすると、深堀りは読者への解説サービスのようなものかもしれない。「深堀りがない!キャラクターの価値観が分からないじゃないか!」と文句を言うのは自分勝手な文句のようにも思える。
「マゾヒストが多かった」を「ジャン・ジャック・ルソーが多かったのかもしれない」と表現している文が、著者がシンパシーと嬉しさを覚えて若干テンションが上がっているように感じられて気持ち悪くてよかった。
谷崎は被虐趣味というか女性に屈服して服従したいんだろうな〜と痴人の愛同様春琴抄でも感じた。よく言われる文章の美しさは今回も理解できず。細雪読んだら分かるかな〜と思いつつ、3作あるからなかなか手を出す気になれない。
Posted by ブクログ
愛が重い…
10トンくらいありそう笑
ouiさんにご紹介いただいた1冊。
多分私が手にした文庫本の中でもダントツに薄いんだけども、古文を読んでいるかのような古い文体に最初苦労した。
佐助の愛が金10トンだとしたら、春琴の愛は鉛10トンみたいな、どっちがいいとかじゃなくて種類の違うめっちゃ重すぎる愛…
むしろもう怖いよ。
怖すぎて一周回って面白くなってくる。
なんだろ、誰か第三者が語っているから本人たちの気持ちが一切分からないっていうのがまたね。
いやあすごいもの読ませてもらいました。
長女が今読んでる本(自負と偏見)読み終わったら読んでみようかな。だって笑
Posted by ブクログ
春琴が最後まで性格悪かったので佐助が可哀想にも思えるが、佐助本人は幸せなのだそう。本人が良いなら良いか。佐助の忠誠心は凄い。ストーリーは面白かった。
昔の作品あるあるで本編と注釈の行ったり来たりが多少面倒なのと、句読点が少なく若干の読みにくさはあるが、そこまで長編ではないので割とすぐに読めた。
谷崎潤一郎の他の作品は未読だが、特殊な男女関係や官能、耽美を書くのが得意なようなので『痴人の愛』や『刺青』、『蓼食う虫』、『卍』あたりも読んでみたい。
Posted by ブクログ
オタクは春琴抄が好きらしい(デカ主語)と聞いて、オタクなので読んでみた。
春琴、ツンデレレベル100億って感じ。二人の関係は愛というより信仰とか洗脳みたいなものだと思う。二人とも、もうお互いしか選べないというか。美しい愛!というより、互いに相手の理想の姿をぶつけあっているみたいな息苦しさを感じた。春琴は佐助ならわかってくれるだろうと慢心しているし、佐助は春琴を美しい人だと信じきってしまって、それを献身的に支えられる自分に酔っているように感じた。相手を愛しているというよりも。
「。」がところどころない特徴的な文体だったけど案外読みやすく、するする読めた。こういう文体のものを読んでいると「ムツカシイもん読んでんな〜自分!」という気持ちになって頭がよくなった気がするので楽しい。