陰翳礼讃

陰翳礼讃

418円 (税込)

2pt

陰翳によって生かされる美こそ日本の伝統美であると説いた「陰翳礼讃」。世界中で読まれている谷崎の代表的名随筆をはじめ、紙、厠、器、食、衣服、文学、旅など日本の伝統に関する随筆集。解説・井上章一
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陰翳礼讃 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年08月20日

    薄い本です。後半に入っている、他愛もない掌篇のいくつかが、僕は一番好きでした。­
    軽くてふわふわ、何のムツカシサも無く、のどごしまろやか爽やかで。薄味で腹に貯まら­ぬ胃にやさしい。
    肩の力も腰くだけな脱力感の中に、ほのめいた品位。群れない孤高と、「へ~なるほど」­と。何ともくだらなおかしいユーモアだ...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2023年01月17日

    私はこの書を読んで気づけなかった日本の美しさを知り、古典的な考え、便利になりすぎない考えを私は自分の人生の中で大切にしたいと思った。日常のあれこれから陰翳を見つけられたらステキですね

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    Posted by ブクログ 2021年04月23日

    1933年に出版された書
    建築、インテリア、照明を専門とする者においては今なおバイブル的な存在である
    日本的な美のあり方を陰翳を軸に語られている
    改行が少なく読みにくい文体ではあるが丁寧に読み進めると、文章の美しさから情景が浮かび上がってくる

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月18日

    インテリアや照明に携わる職業の方々に幅広く読まれている本書。日本家屋についてだけではなく、すぐれた日本人論としても読める珠玉の一冊。

    日本人が好む美しさとは、省略の美であるということ。空白を持って画面を構成する日本画もそうであるし、無駄な言葉や描写のない小津安二郎、北野武の映画も実に日本的な美と言...続きを読む

    0
    購入済み

    いつ読んでも…

    2016年02月11日

    いつ読んでも飽きない。和紙を眺めるときのように心が和むし、示唆に富んでいて、読みながら様々なことに思いを馳せらせてしまう。私ごときが言うまでもないことですが、名著です。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月10日

    なかなかおもしろい。

    エッセイ集であり、表題にある「陰翳礼賛」をきっかけに「適切」とはなにかを探るエッセイが並ぶ。

    「陰翳礼讃」は文字通り「暗さ」についてのエッセイ。
    日本の建物は以前は暗くて、それがよかったのだという。
    古い料亭で、電気を使わずに、薄暗い灯りの中で食事をするのがよいという。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月18日

    難しそうな本はあまり読みませんが、母の友人から勧められたので、モチベ少々の状態で読みました。
    ですが、読み始めると面白いのなんのって。この人の話が読みやすいのか一日中読んでいました。自分にも日本人が感じる情緒というか雰囲気があるのだなぁと、噛み締めます。是非読んで欲しい!

    将来は和室のある家に住み...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月11日

    電車で読んだらダメリストにランクインのニヤニヤ本。
    繰言もぼやきも偏屈も、文筆家の手にかかれば美しいフレームに嵌められた美術品のようにツンとすました一級品。
    あー、ほんとそれ!そうですよねーと激しく首肯したくなることをスパッと過不足なく言い表しているところは胸がすく。
    今のご時世ではそんな言い方でき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月03日

    松浦弥太郎さんのセンス入門を読んだ時から気になっていた1冊。
    陰翳礼讃を含めた短篇集であったが、全てを通じて言えることは、今一度我々の国、日本と言うものの文化の優美さや趣深さを再認識することが出来るということである。

    今回はとくに陰翳礼讃について書こうと思う。

    近現代となるまさに転換期、様々な西...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年12月07日

    和紙がユネスコ世界文化遺産に登録されたということで読んでみた。近代建築や文明はどんどん光を取り入れる方向へ向かっているが、谷崎は逆に陰翳の賛歌をうたいあげる。漆器や金屏風、掛け軸、和食に至るまですべからく古来日本のものは薄暗い部屋にあってこそその真の価値が分かるという。
    そういうものかもしれませんね...続きを読む

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