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盲目の地唄の名手・春琴は丁稚奉公の佐助と心を通わせていく。そんなある日、お琴が顔に熱湯を浴びせられるという事件が起こる。そのとき佐助は――。異常なまでの献身によって表現される、愛の倒錯の物語。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
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Posted by ブクログ
激重クソデカ愛をどうもご馳走さまでした。こういうのだいすきなんですァ…。佐助にとって春琴は神さまだったんだね。盲目的どころか狂信的で、春琴が黒と言えばたとえ白でも黒になる。谷崎潤一郎のさらさらとした独特のうつくしい文章で綴られると、とんでもない純愛を読んだような気にもなってくるから不思議。
谷崎潤一郎作品で1番好きです。 痛々しい中にちゃんとした”愛”が存在してることを認識させれる文章力って凄いんだよ。 古の上品で重たい、尽くし系ヲタクくんと拗らせヒロインの話なんよこれは。本当に。
恥ずかしながら初めて読んだ。文体が独特でしたが、だからこそ流れるように入ってきた。個人的に谷崎のマゾヒズムと美が好きなので、良かった。春琴に対して勝手に柔らかく優しい印象を持っていたので、裏切られて良かった。盲目は真っ暗ではないという感覚を生かした、2人の世界の完成だと思う。映画化されているが、若干...続きを読む映像化された春琴抄を見たくない気もする。
あるべき所に句読点のない特異な文章はかなり読みづらいが作者独自の文章のリズムのようなものがあり、句読点のある所まで一つの流れになっているのだと考えて読み続けると少しづつ慣れてくる。春琴と佐助の墓を訪れる所から始まり、時代を遡って二人の生い立ち、出会いそして別れと、3人称の視点で人生を追っていく構成は...続きを読む、二人の間に起こったことを具体的には書かず、読者に想像させる余地を残しつつ興味を引っ張っていき最後まで飽きさせない。文章の長さも丁度良く、点数をつけるとしたら限りなく百点に近い芸術の一つだと感じた。
谷崎潤一郎特有のの美しい文体を堪能できる作品です。歪んだ愛、と言いたいところですが、彼らにとってはあれこそが清純な愛の形だったのでしょう。
知人にすすめられて。ずっと読みたいと思っていたものの、長らく積読になっていたので消化できて良い機会だった。 句読点のすくない文章は読みにくいなんてことは全く無く、無駄が削ぎ落とされていて張り詰めた高揚感をもたらしてくれた。 盲目の鵙屋琴(春琴)と、彼女に献身的に仕える温井佐助。 二人の主従関係は周...続きを読む囲の人間の理解からは遥か手の届かないところにあって、でもその倒錯した愛はたまらないほど耽美でため息がもれる。ただ二人だけのための二人きりですべてが満たされ完結する世界。 わりに私も己の観念のみで人を愛せるタイプなので、春琴の身に起きた悲劇を追うように全盲となってからの佐助の胸中は痛切に感じた。 こんなふうに愛されてみたい。でもきっと重いんだろうけど。
読後、本の説明を読んで、これマゾヒズムだったのかと…… そう思わずに純愛だと思って読んでた 確かに説明するなればサドマゾの関係ではある でもあくまでも他者から見た異常性に名前をつけるならばマゾであって、本質的にはやっぱりマゾとは思えないなぁ 2人は離れ難かった 心の深いところでお互いを思い合っていた...続きを読む 共依存 危うい関係性、だけどそこには確かに愛がある お互いがお互いを想い合うのであればそれでいいじゃないかと思わせられる文章だった
昔の純文学にしては文が読みやすく綺麗だった。佐助の行動に沈黙した春琴はどういう気持ちだったんだろう、と思った。言葉にできない心情を、周りを形どることで浮かび上がらせていて、谷崎潤一郎の力量を感じた。
本自体に厚みはないものの、内容がとても厚くて素晴らしかった。昔の文体に多少読みづらさはあったけれど、理解できないことはなく、佐助の愛の深さと春琴の己の気高さに胸を打たれる作品。
最初はなよい男とうざい女の話かと思っていたが、ここまで徹底した愛になるともうすごい。本当に彼女を理解し彼女につくした強い男だった。文体も流れるようで面白い。
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