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Posted by ブクログ
現在新築でマイホーム計画中で、今流行りの和モダンの雰囲気に惹かれているが、なぜ和の心地良さが自分が好きなのか言語化できないなとふと思い、日本人の暮らしの美学についてさまざまな角度から論究を進めた名著としてこの本を読み始めた。
ふわっとした日本の風情って心地いいなって感覚が綺麗に言語化されていて感性が研ぎ澄まされた気がする!
作者の谷崎潤一郎さんは明治〜昭和時代の方で、文体としては当時の表現のままのため、普段近代小説ばかり読んでる身としては最初読みづらかったが、
谷崎さんの表現がとても繊細で日本の雅致表現の幅に圧倒されて、途中から全く気にならずに読み切りました。
谷崎さんの日本の侘び寂び表現はとても勉強になりました。
古い言葉が多くわからない用語だらけだったが、
チャットGPTに用語調べながら読んだら、昔の言葉の表現って日本の良さが詰まってるなあと感じた。
Posted by ブクログ
漆器がもたらす陰影について初めて思いを巡らせた
だから和食の吸い物椀は漆器なのか
たしかに和食は白い陶器では映えにくく
漆器に盛ると深みのある美味しそうな色に映る
白味噌や豆腐、かまぼこ、とろろ汁、白身のお刺身、白い肌の食べ物も周りを明るくしては引き立たない
ごはんも黒塗りの飯櫃に入れられて暗いところに置かれた方が見ても美味しく食欲も刺激される
深夜のコンビニのような白い蛍光灯ではなくて、暖色の灯りが美味しそうに見える
「私たちの料理が常に陰影を基調として、闇というものと切っても切れない関係にある」
!!!!!!
別の章だったか
トイレまでの廊下、寒々とした暗いトイレで思い出した
子供の頃通っていた魔法使いのようなピアノの先生が純和風なご自宅で
なんでトイレこんな暗いところにあるんだ?と思っていた
トイレへ行くまでの廊下の小窓から見えた謎の苔むした小さな内庭
あれも日本家屋の古来の趣向を凝らしたものだったのか
たしかに、赤々としたオレンジ灯に白い壁、現代風のトイレも良いが、
あのタイル張りの床に、古びた木製の壁、すりガラスの暗がりの寒々としたトイレの方が何故か落ち着く気がする(ただし温度は暖かい方がいい…)
Posted by ブクログ
原研哉さんの『白』という本を読んでいて出てきたので、気になって読んでみた。私には難しいかもしれないと危惧して、理解を助けてくれそうな大川裕弘さんの写真が随所に載っている、パイインターナショナルの版を選んだ。
個人的には、物心ついた時からヨーロッパが好きで、見るのは古い洋画ばかり、家具など、洋風のものが大好きだった。和風のものは、それなりに好きではあるが、洋風のものほどドキドキはしてこなかった。
この本は、日本人が、暗さの中で、全部を赤々と灯さず、明るめの清潔感が溢れる白に塗り固めず、暗さの中に少し障子から漏れる光によって作られる陰翳をいかに上手に捉えて情緒的に暮らしてきたか、文化を築いてきたかを礼讃している。
文章も繊細さを持ちながらもさっぱりとしていてわかりやすく、日本の文化の素晴らしさが自身の感覚に染み込んできた。写真とともに、素敵な一節が切り取られて再度載っているページがあり、ここ、良かったよなぁ、もう一回読めて嬉しいなぁ、と感動した。
ものすごく好きな写真が1枚あって、こういう暗さや空間が好きだなぁと惚れ惚れした。北海道の、あかん鶴雅別荘の写真だった。読み終わった後も、何度もそのページを開いてしまう。
ちょっと西洋の方が読んだら気を悪くするのでは…と心配になったが、これぞ芸術!という文章を楽しめた。
◯もし、あの陰鬱な室内に漆器というものがなかったなら、蝋燭や燈明の醸し出す怪しい光の夢の世界が、その灯のはためきが打っている夜の脈博が、どんなに魅力を減殺されることであろう。
◯畳の上に幾すじもの小川が流れ、池水が湛えられている如く、一つの灯影を此処彼処に捉えて、細く、かそけく、ちらちらと伝えながら、夜そのものに蒔絵をしたような綾を織り出す。
◯美は、物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。
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小説・文芸
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