陰翳礼讃

陰翳礼讃

ビジネス・実用
2,090円 (税込)

10pt

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ほの暗さの向こうに、美しい世界が見えてくる

建築や灯り、漆器や芸能などを題材に、暗がりに潜む日本の美の本質を捉えた谷崎潤一郎の名作『陰翳礼讃』。「日本の美」を考える上でのバイブルとも言える1冊が、作品にふさわしい美しい写真とともに楽しめる、ビジュアルブックとして蘇ります。

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陰翳礼讃 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    谷崎の着眼点もそうだが、何よりもそれを精緻に表現する能力がずば抜けている。文章を読むまで言語化されていなかったぼんやりとした美しさに輪郭が与えられたようだった。

    0
    2026年05月01日

    Posted by ブクログ

    現在新築でマイホーム計画中で、今流行りの和モダンの雰囲気に惹かれているが、なぜ和の心地良さが自分が好きなのか言語化できないなとふと思い、日本人の暮らしの美学についてさまざまな角度から論究を進めた名著としてこの本を読み始めた。

    ふわっとした日本の風情って心地いいなって感覚が綺麗に言語化されていて感性が研ぎ澄まされた気がする!

    作者の谷崎潤一郎さんは明治〜昭和時代の方で、文体としては当時の表現のままのため、普段近代小説ばかり読んでる身としては最初読みづらかったが、
    谷崎さんの表現がとても繊細で日本の雅致表現の幅に圧倒されて、途中から全く気にならずに読み切りました。

    谷崎さんの日本の侘び寂び表現はとても勉強になりました。
    古い言葉が多くわからない用語だらけだったが、
    チャットGPTに用語調べながら読んだら、昔の言葉の表現って日本の良さが詰まってるなあと感じた。

    0
    2026年04月01日

    Posted by ブクログ

    美しい文章とそれを補完して余りある写真の数々。明るさの中にある陰、陰のうちに潜む明るさが本全体を通して静かに迫ってくるよう。

    0
    2026年03月09日

    Posted by ブクログ

    漆器がもたらす陰影について初めて思いを巡らせた
    だから和食の吸い物椀は漆器なのか

    たしかに和食は白い陶器では映えにくく
    漆器に盛ると深みのある美味しそうな色に映る

    白味噌や豆腐、かまぼこ、とろろ汁、白身のお刺身、白い肌の食べ物も周りを明るくしては引き立たない

    ごはんも黒塗りの飯櫃に入れられて暗いところに置かれた方が見ても美味しく食欲も刺激される
    深夜のコンビニのような白い蛍光灯ではなくて、暖色の灯りが美味しそうに見える

    「私たちの料理が常に陰影を基調として、闇というものと切っても切れない関係にある」

    !!!!!!

    別の章だったか
    トイレまでの廊下、寒々とした暗いトイレで思い出した

    子供の頃通っていた魔法使いのようなピアノの先生が純和風なご自宅で
    なんでトイレこんな暗いところにあるんだ?と思っていた
    トイレへ行くまでの廊下の小窓から見えた謎の苔むした小さな内庭
    あれも日本家屋の古来の趣向を凝らしたものだったのか
    たしかに、赤々としたオレンジ灯に白い壁、現代風のトイレも良いが、
    あのタイル張りの床に、古びた木製の壁、すりガラスの暗がりの寒々としたトイレの方が何故か落ち着く気がする(ただし温度は暖かい方がいい…)

    0
    2026年01月11日

    Posted by ブクログ

    潔癖に白くて清潔なタイル張りでは醸し出せない古い木目の深い暖かみのある美しさということ。陰を美しいと思える感覚、新しくないものを美しいと思える感覚はまだ日本人に残っている。谷崎潤一郎の文章、トイレのことを書いていても美しい。再読。


    全文はブログで
    www.akapannotes.com
    @akapanreads

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    日本と外国の違いを言葉化されていて納得しました。集中力が低下している今日この頃ですが、写真があることで、夢中になって読み進めてしまいました。

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    オーディオブックで。
    語りで聴くと、日本語の美しさが沁みる。
    このエッセイ、学生時代に試験の問題文で出たけど、その時「面白いー」と思ってそのままでした。
    今読んで(聴いて)も面白い。
    建物が明るくなっていくことの味気なさを嘆いているのも面白いけで、やっぱりエロティックな眼差しを書かせたら天下一品です。
    日本女性の体型ぺったんこ理論も笑った。
    文豪って精神奥深くかつ俗っぽさも滲みでるのが楽しいな。

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

     原研哉さんの『白』という本を読んでいて出てきたので、気になって読んでみた。私には難しいかもしれないと危惧して、理解を助けてくれそうな大川裕弘さんの写真が随所に載っている、パイインターナショナルの版を選んだ。

     個人的には、物心ついた時からヨーロッパが好きで、見るのは古い洋画ばかり、家具など、洋風のものが大好きだった。和風のものは、それなりに好きではあるが、洋風のものほどドキドキはしてこなかった。

     この本は、日本人が、暗さの中で、全部を赤々と灯さず、明るめの清潔感が溢れる白に塗り固めず、暗さの中に少し障子から漏れる光によって作られる陰翳をいかに上手に捉えて情緒的に暮らしてきたか、文化を築いてきたかを礼讃している。

     文章も繊細さを持ちながらもさっぱりとしていてわかりやすく、日本の文化の素晴らしさが自身の感覚に染み込んできた。写真とともに、素敵な一節が切り取られて再度載っているページがあり、ここ、良かったよなぁ、もう一回読めて嬉しいなぁ、と感動した。

     ものすごく好きな写真が1枚あって、こういう暗さや空間が好きだなぁと惚れ惚れした。北海道の、あかん鶴雅別荘の写真だった。読み終わった後も、何度もそのページを開いてしまう。

     ちょっと西洋の方が読んだら気を悪くするのでは…と心配になったが、これぞ芸術!という文章を楽しめた。

    ◯もし、あの陰鬱な室内に漆器というものがなかったなら、蝋燭や燈明の醸し出す怪しい光の夢の世界が、その灯のはためきが打っている夜の脈博が、どんなに魅力を減殺されることであろう。

    ◯畳の上に幾すじもの小川が流れ、池水が湛えられている如く、一つの灯影を此処彼処に捉えて、細く、かそけく、ちらちらと伝えながら、夜そのものに蒔絵をしたような綾を織り出す。

    ◯美は、物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。 

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    美しいという言葉がぴたりと当てはまるような本だった。豊富に差し挟まれる写真の美しさも然りだが、陰があってこそ映える日本の美しさを丁寧に表現されている。意識しなければ陰の中の美を感じることなどなかった自分に、本来の日本の美を説いてくれた陰翳礼讃に感謝し、この美しい日本に産まれたことの幸運にも感謝したい。

    0
    2024年12月07日

    Posted by ブクログ

    あまり古さを感じない文章&内容。
    SDGsの現代に似合った考え方なのか。
    写真に文章が添えられており、とても読みやすい。

    最近、日本の夜は明るすぎる、と海外の人々が思っていると知った。陰を大事にする日本人はどこにいったのか。他国の夜の部屋はもっと薄暗いそう。睡眠学的にも夜は暗いと良いらしい。
    朝日と共に起床し、日没と共に就寝する。
    理想的な生活、いつか実現したい。



    0
    2024年12月06日

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