白洲正子の一覧
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ユーザーレビュー
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戦争の色濃くなる頃、いち早く鶴川に住まいを移した白洲夫妻の日々。友人を疎開させたりとその時代、また人柄が伺える。東京の坂道シリーズが面白過ぎた。麹町、赤坂あたりが閑静な住宅街だったとか今では想像もつかない。赤坂もかつては茜山とよばれていた。プリンスホテルは朝鮮の王子の住んでいた御屋敷跡に建った。色々
...続きを読むトリビアが多すぎる〜。最後の方の人付き合いは華麗なる一族感半端なし
Posted by ブクログ
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白州正子が夫共に第二次世界大戦中鶴川村へ移り住みその村での暮らしや子供の頃から住んでいた東京山手の坂の由来、江戸時代の東京の街並みや由来、知己である錚々たる画家や陶芸家、作家、実業家、政治家の思い出話を綴る。
柔らかな言葉づかいに人を包み込む大らかさと、はっきりと鋭く物事をいうバランスが鼓の音のよ
...続きを読むうで絶妙。
優雅にお茶を楽しみながら、面白い歴史の逸話を尽きることなく聞かせてくれるお茶会のよう。
Posted by ブクログ
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よかったな。久々にエッセイ読む。
いろんな昭和の文化人が出てきてよかった、銀座を味わったような、実際に会う以上に実感がわくような感覚。
出てくる人の本を読んだりしてもそこに期待してるものがないかもしれなくて、こういう本って、その人の視点や慕っている気持ちそのものがすごく読ませるから、もちろんすごい人
...続きを読むたちのすごさはあるにしても、今もこうやって白洲正子さんがピカピカの新本で本屋さんに置いてあって読まれているというのが結局すごい。
でもなんていうか敗戦とか日本とか、そのアイデンティティを守ろうとした人たちの思いっていうのがあふれてて、正子さんも見聞きした人たちからそれこそ実になるくらい食い尽くしたんだろうなと思う。
人の見方がとても良くて、どれも細やかな愛情に満ちあふれてて、スパッとハラを割ってるようで、でもぜったいに誤解されないように、慎重に慎重に何色にも重ねて話してくれるのがすごくいい。健坊のところなんてまさにそれが出でてよかった。けっして持ち上げることはしない。見たまま思ったままに、その時の世間の空気もぜんぶ含めて描いてくれる。だから公平ではっきりする。すごく見えやすい。ちゃんと正子さんの見方がわかるようにぜんぶ書いてくれるから。
おもしろくない文というのはその見方を分かってもらおうとする努力をすっぱ抜いて、どうカッコつけたらいいか、どう言ったら評価されるかばっかり考えてるのかな。正子さんはその点、好きな人たちのことを好きだって書いてるだけでどんな評価も求めてないから潔い。そしてその点が評価されてるのかもしれない。
無駄に持ち上げることは何の評価もしないことと同じくらい愛がないのかもしれない、正子さんの文章には愛があふれてる。こんな人たちがいてよかった。いまはこんな文化が花ひらくことなんてほんとに稀有だろうし、まがいものみたいな場所もきっとコロナでなくなってるんだろうな。
この人たちが生きていた本の文化、(それだけじゃなくて骨董とか、古典とか、能とか)役割も、もう生きた場所にはないのかもしれない。私も動画をよく見るようになって、本という媒体を見ることにたまに目がびっくりするときがある。読みはじめると入り込めるんだけど。
だからこんないい本を残してくれて本当にありがとうございます。私もいつか孔雀になって来てくれるようなパートナーが欲しい。そういえば、旦那さんが亡くなったあとに墓のデザインを考え始めたら楽しくなってきた、っていうところにもすごく笑った。教養としてもエンタメとしても本当におもしろく読める本。
Posted by ブクログ
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白州正子が雑誌に寄稿した随筆集の多くが書籍化されているが、この本は中でも日本人の心とも言うべき、日本人が何に美を見出すか、という観点で蒐められた作品集だと思う。どの本でも彼女は同様の観点に常に思いを巡らせており、十一面観音巡礼でも見られたが、日本人は立派なモノでなくとも人々が積み重ねてきた素朴な信仰
...続きを読むで芸術作品が作られていく、それは名もない市井の人々、所謂大衆が育んでいくもの、という捉え方が今回の本でも前に出ていると思う。
結果那智の滝の話が何度も出てくるのは少しおなかいっぱいになるのだけど笑、そうした彼女の研ぎ澄まされた精神世界の一端を覗けるのは大変楽しい。
Posted by ブクログ
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白洲次郎の家庭内での姿が見えるのが面白い。
韋駄天と呼ばれるだけあって、全く家庭に収まらない正子さんの生き方にも惹かれるものがあります。
自分もこういう生き方したいですね。
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#2017年16冊目
Posted by ブクログ
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