作品一覧

  • たしなみについて 新装版
    3.0
    1巻891円 (税込)
    初期傑作の新書の新装版。毅然として生きていく上で、いまを生きる男女に有益な叡智がちりばめられる。身につけておきたい五十七の心がまえ。人生の本質。
  • ほんもの―白洲次郎のことなど―
    3.8
    1巻572円 (税込)
    無秩序、無鉄砲、無制限。疾風のごとく駆け回り「韋駄天夫人」の名をほしいままにした白洲正子が、時に激しく、時に気さくに綴った26編。お能、骨董、名優への思い、自死した女友だちのこと、そして、白洲次郎、小林秀雄、吉田健一ら猛者たちと過ごした日々――。美しく儚い〈ほんもの〉に満ちた、白洲正子史上もっとも危険な随筆集! 没年に行なわれた阿川佐和子との対談も収録。
  • 鶴川日記
    4.0
    1巻750円 (税込)
    「農村の生活は、何もかも珍しく、どこから手をつけていいか、はじめのうちは見当もつかなかった」――。本書は、名随筆家・当代一の目利きとして今なお多くのファンを持つ著者が、30年余り前に綴った知性と感性が光る珠玉の随筆集の復刻版である。第二次世界大戦が始まると同時に移った往時の町田市鶴川に今も残る藁葺き屋根の農家「武相荘」。そこでの幸福な日々やそこを訪れる人々との交流を描いた「鶴川日記」。山の手育ちの著者が、永田町・麹町・赤坂・麻布など憶い出に残る坂を再訪し、その場所にまつわるエピソードや現在の姿を綴った「東京の坂道」。長い人生の中で出逢った梅原龍三郎・熊谷守一・芹沢けい介・荒川豊蔵ら文化人との心に残るエピソードや、祖父母など肉親と過ごした日々をまとめた「心に残る人々」の3篇を収録する。何気ない日常に温かな目を向け、人々との交流や毎日を丁寧に生きることの大切さ、本物の豊かさとは何かを思い出させてくれる一冊。

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  • かそけきもの 白洲正子エッセイ集<祈り>
    -
    1巻902円 (税込)
    熊野詣や西国巡礼、十一面観音像をはじめとする古寺・古仏をめぐる旅、近江を中心とした隠れ里への思いなど、神仏の信仰や求道的な祈りに共振する正子の眼差し。かそけきものへの思いと在りようを探る。
  • 美しいもの 白洲正子エッセイ集<美術>
    3.0
    1巻660円 (税込)
    絵巻物や屏風、扇面、掛幅などの絵画、光悦・乾山や魯山人などのやきもの、能装束や辻ケ花などの着物、円空や白鳳時代の仏像、硯箱から印籠までの漆工芸など、白洲流の美の発見と古美術に寄せる思いを語る。
  • なんでもないもの 白洲正子エッセイ集<骨董>
    3.0
    1巻660円 (税込)
    古伊万里などの食器や民芸雑器、織部・信楽などの茶陶、天啓赤絵や李朝白磁などの中国・朝鮮のやきもの、古代ガラスの工芸品、十一面観音などの仏像にいたるまで、白洲正子の眼を愉しませた骨董たちを綴る。

ユーザーレビュー

  • 鶴川日記

    Posted by ブクログ

    495

    白洲正子
    1910~1998。評論家・随筆家。日本の古典・芸能・美術・工芸などを研究。祖父は海軍大将樺山資紀、父は貴族院議員愛輔、夫は白洲次郎。著書に『かくれ里』『近江山河抄』『明恵上人』『西行』『日本のたくみ』『お能の見方』など多数。

    0
    2024年07月23日
  • ほんもの―白洲次郎のことなど―

    Posted by ブクログ

    「銀座に行き銀座に死す」
    「吉田健一のこと」
    「『ある回想』を読んで」
    白州次郎との想い出話が興味深い。

    大岡昇平の「花影」、井伏鱒二の「珍品堂主人」を読みたくなる

    0
    2025年09月05日
  • 鶴川日記

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かった。交友関係がそのまま歴史というか、日本を代表するような人たちばかりで、驚く。華やかさ、というものでもなく、厳しさだけでもない。戦前の伯爵家の出身と聞くと、勝手に華美ですましているような雰囲気を感じてしまうが、読んでいると印象は全く違う。明治維新についての感慨も、遠くない親戚たちの様々な想いを汲み取った上での言及であり、それは歴史の本や小説だけで明治維新を齧った私のそれとは天と地以上の違いがある。白洲正子さんのただただ好奇心いっぱいの精神を感じる本だった。育ちの良さとか品格ということを常に感じながら読み進めた。素敵な女性だ。

    0
    2025年07月04日
  • ほんもの―白洲次郎のことなど―

    Posted by ブクログ

    白洲次郎のこともよく知らないが、正子さんの方はさらに知らず、白洲次郎の妻、との認識。武相荘に見学に行ったこともあり、手にした本。今の時代にはもうこういう夫婦は現れないのかな。いつの時代にも先見的、進歩的な人はいるわけだから、私が知らないだけ、世間が知らないだけなのでしょう。
    銀座に生き銀座に死す、の章に出てくるむうちゃんの生き様が印象に残る。むうちゃんみたいな女性はいつの時代にも生きていそう。だからといって、誰もが真似できる生き方ではない。まぁ、真似をして生きるなんてことはできないけれど。そしてもちろん、白洲次郎のことが書いてある章はどれも面白かった。ミニマリストの原点みたいな人だけど、本人は

    0
    2025年06月13日
  • 鶴川日記

    Posted by ブクログ

    第二次大戦中、連合軍の空襲を予測し(怖れて)、神奈川県鶴川に疎開をした白洲次郎、白洲正子夫婦の日常が垣間見えます。どういういきさつで鶴川で暮らすようになったのか等、改めて知る、白洲正子、白洲次郎(実力者に働きかけ徴兵を忌避した経緯もあるようです)の物語。後半で描かれる白洲正子の祖父、樺山資紀の物語(司馬遼太郎の坂の上の雲に出てくる、日清戦争の折の海軍軍令部長、そして幕末寺田屋事件で死んだ橋口伝蔵の弟)も良いですね。維新から明治を経て昭和の物語が淡々と描かれております。★四つです。

    0
    2023年08月30日

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