作品一覧

    • 紫の火花
      4.0
      1巻760円 (税込)
      「私の人生に表現せられた私の情緒を見ていると、やはり『長夜の一閃光』のように思えてくる」(まえがきから)。「情緒」「教育」「前頭葉」──近年再評価が高まる数学者による、独自の思想の深まりを書いた朝日新聞社刊行の名著、55年ぶりの復刻。
    • 【5冊 合本版】数学者・岡潔 名随筆
      値引きあり
      -
      1巻1,526円 (税込)
      天才的数学者でありながら、思想家として多くの名随筆を遺した岡潔。戦後の西欧化が急速に進む中、伝統に培われた叡智が失われると警笛を鳴らした。代表的名著『春宵十話:』をはじめ、ロングセラーとなっている名随筆を合本版で。豪華執筆陣による解説付き。 ※本電子書籍は『春宵十話』『春風夏雨』『夜雨の声』『風蘭』『一葉舟』を1冊にまとめた合本版です。
    • 心の対話
      -
      1巻5,372円 (税込)
      「こうして行くところまで行ったのが大東亜戦争です。敗けましたが、私は何も恥ずかしくないと思う(林)/あの戦争で日本民族はじつによくやったと思います(岡)」。1968年、奇しくも明治百年の節目に、日本を代表する数学者と文学者が東京・芝明舟町で対座する。岡潔(67歳)、林房雄(65歳)、民族の自信回復をうながす二日間の対話。
    • 萌え騰るもの
      4.0
      1巻1,599円 (税込)
      「いま何が一番大事かというと、上げ潮になってくる民族精神を、本当に上げ潮にしてしまうことに力を貸すことです」(岡)。奈良女子大学の停年退官から5年、京都産業大学の「日本民族」講義で再び教壇に立つ68歳の岡潔と、『坂の上の雲』を新聞連載中で「なるべく人に会わない生活」をしているはずの司馬遼太郎(46歳)が、古都奈良で語り合う。歴史、民族、天皇、仏教、国防まで縦横無尽。
    • 日本民族の危機
      -
      1巻5,372円 (税込)
      「青年は今、男子女人をとわず立ち上って、日本を再建すべき秋であります」四十年間にわたる思索の総結集として岡博士が熱情をこめて青年におくる民族の書であり、今こそ求められる人間指針の一冊。文部大臣あての手紙「教育の原理」付録。
    • 日本のこころ
      -
      情緒・学問・信仰・教育など、日本人の原点的な精神生活に深い洞察の眼をむけて、〈春宵十話・すみれの言葉・私の人生観〉など、全21編の多彩な思想を集大成した、異色の随想集。碩学・岡潔博士の、現代におくる生きた思索の書。不朽の名作!
    • 数学する人生(新潮文庫)
      4.2
      1巻605円 (税込)
      日本が誇る世界的数学者にして、畑仕事と研究だけに没頭した孤高の人――。数学の枠にとどまらない、その思想エッセンスを余すところなく一冊に凝縮。「人は本来、物質的自然の中に住んでいるのではなくて、魚が水の中に住んでいるように、心の中に住んでいます」と語る哲学的にして詩的な世界観を、小林秀雄賞を最年少で受賞し、岡に私淑する俊英の編集により完全再現した驚異的選集。(解説・角川祐司)
    • 岡潔 数学を志す人に
      3.6
      1巻1,232円 (税込)
      世界的数学者でありながら、日本人の心性や情緒などにも洞察を深め、多くの文章を遺した岡潔。代表作「春宵十話」をはじめ、近年世代を超えた人気を集める岡の随想を一冊で。
    • 一葉舟
      4.0
      1巻844円 (税込)
      「人が現実に住んでいるのは情緒としての自然、情緒としての時の中である」西欧的な物質主義ではない、日本的情緒の大事さを説き続けた岡潔。その思想の根底にはつねに仏教の叡智があった。釈尊の再来と仰いだ山崎弁栄の言葉を辿り、芭蕉の句に日本古来の情を見、時に脳の働きにも注目しながら、情緒の多様な在り方を探る。数学研究での実体験や教育についての対話、仏洋行記も交え仏教への思索を深めた書。解説・若松英輔
    • 風蘭
      -
      「しだいに心身にしみ込んでくる、そういう知見に満たされている」――内田樹氏 人を育てるのは大自然であり、その手助けをするのが人間である、だが何をすべきか、あまりにも知らなさすぎるのが現状である――六十年後の日本の行く末を憂い、警鐘を鳴らし続けた岡潔。今まさに彼が危惧していた通り、日本は厳しさのうちにある。少子化が進み、教育の形が刻々と変化する現代社会において、岡が示す教育のあるべき姿は多くの気づきをもたらすに違いない。たおやかな語りの中に慧眼が冴える。 文庫版解説・内田樹
    • 夜雨の声
      -
      1巻561円 (税込)
      世界的数学者でありながら、哲学、宗教、教育にも洞察を深めた岡潔。数々の名随筆の中から科学と宗教、日本文化に関するものを厳選。最晩年の作「夜雨の声」ほか貴重な作品を多数収録。解説/編・山折哲雄。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
    • 春宵十話
      4.0
      1巻517円 (税込)
      数学は論理的な学問である、と私たちは感じている。然るに、岡潔は、大切なのは情緒であると言う。人の中心は情緒だから、それを健全に育てなければ数学もわからないのだ、と。さらに、情操を深めるために、人の成熟は遅ければ遅いほどよい、とも。幼児からの受験勉強、学級崩壊など昨今の教育問題にも本質的に応える普遍性。大数学者の人間論。
    • 春宵十話
      値引きあり
      4.2
      「人の中心は情緒である」天才的数学者でありながら、思想家として多くの名随筆を遺した岡潔。戦後の西欧化が急速に進む中、伝統に培われた叡智が失われると警笛を鳴らした、氏の代表的名著。解説:中沢新一
    • 春風夏雨
      値引きあり
      3.3
      「生命というのは、ひっきょうメロディーにほかならない。日本ふうにいえば“しらべ”なのである」科学から芸術や学問まで、岡の縦横無尽な思考の豊かさを堪能できる幻の名著。待望の復刊!解説:茂木健一郎
    • 人間の建設
      3.8
      有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性……主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

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    • 春宵十話

      Posted by ブクログ

      春宵十話

      数年ぶりに岡潔さんを読んだ
      文体も気取っておらず読み易く、それでいて彼の知を感じることが出来る
      大好きな作家だ(作家と言っていいのか?)
      何か一つを突き詰めた人の眼差しで語られる世界はとても好奇心を刺激されます

      本書は、はしがきの"人の中心は情緒である"という一言から始まります
      数学者の岡潔が言うのですから、何か胸を打つときめきやインスピレーションがそこにはあります

      それぞれの章で語られる言葉からは、人生の知恵と言いたくなるようなアイデア達が散りばめてある
      それも全て、情緒を重んじる岡潔さんだからこそなんだろうなと納得するものがありました

      最後の中沢新一さ

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      2025年03月27日
    • 人間の建設

      Posted by ブクログ

      とにかく2人の会話から頭の良さ、品性の高さが窺えて畏敬の念です。本当に文章として残してくれて、読ませてくれてありがとうございますという気持ちでいっぱいです。
      まだまだ内容的に理解が追いつかないところがあるので何度も読み返したいです。そうしている間に2人の知性や品の高さが憑ればいいなと思います笑。

      またこちらの話は小林秀雄全集から読んでいるのですが、全集では井伏鱒二の評論があり、これには本当に同意です。氏の魅力を忍耐強さという言葉で言語化、簡潔に表してくれてありがとうございます。

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      2025年03月24日
    • 数学する人生(新潮文庫)

      Posted by ブクログ

      通読できたわけではないから、いずれまた読み返して 今度は通読できたらと思う。
      社会→自然界→法界、より大きな外側へ意識を向けていくことで得られる境地がある。自分はまだ法界というものを実体験として感じたことがないが、いつかそこに辿り着けるよう人生を刻んでいきたい。

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      2024年10月14日
    • 人間の建設

      Posted by ブクログ

      批評家の小林秀雄と、数学者の岡潔による、
      まさに知の巨人といった2人の対談。

      正直難しくてわからない数学の話しもありましたが、理系とか文系とかのベクトルを超越した地点での、高度な知性での対話は、圧倒的で伝わってくるものがありました。

      小林秀雄がベルクソンを評価している理由など、情緒的かつ逸脱を許さない人生観の情が伝わってきて、そういう感覚が岡潔との共通点だと思いました。

      キリスト教の不信や資本主義の蔓延、または敗戦からの個人主義の導入によって、民衆の知力の低下を憂う、有意義な対話であると思います。



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      2024年08月28日
    • 人間の建設

      Posted by ブクログ

      数学者と文章家の歴史的対談。
      何かを究めた人たちは畑は違えど、物事に対する考え方、表現の方法が似通うものなのか。
      喧嘩のようなやり取りになるかと思いきや、お互いをリスペクトする両者の考えの調和は小気味良い。
      理解ができない事柄も多々あるが、再読を繰り返し、歳を重ねながら、理解を深めたいと感じる。
      茂木健一郎氏の「情緒」を美しく耕すために
      の締めが秀逸でこの本に相応しい。

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      2024年08月22日

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