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日本が誇る世界的数学者にして、畑仕事と研究だけに没頭した孤高の人――。数学の枠にとどまらない、その思想エッセンスを余すところなく一冊に凝縮。「人は本来、物質的自然の中に住んでいるのではなくて、魚が水の中に住んでいるように、心の中に住んでいます」と語る哲学的にして詩的な世界観を、小林秀雄賞を最年少で受賞し、岡に私淑する俊英の編集により完全再現した驚異的選集。(解説・角川祐司)
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Posted by ブクログ
岡潔さんの文章は平易なのに、何を言ってるのかよくわからない。
情緒はスミレを見ていいなあ、と思うこと、というのは何かわかるけど、どうやらそういう心持ちだけでなくもっと広い意味であるらしい。わからない。
ただ情緒の話をしているけれども文章そのものにべたついた感情の記述は全くない。喜怒哀楽の記載がない。親友が亡くなったときも、毎夏見舞って、ずっと夏休み中そばにいて、毎日布団を並べて学問の話をしたとあるが、亡くなったあとの描写はほぼなく、悲しかったとは書いてない。だけどものすごい喪失感だったんだろうということが伝わってくる。
書かれてあることはよくわからないけど、非常に澄んだ、美しいものに触れているというか、その思想に揺蕩っているような気持ちになる。多分無理やり構造を理解しようとしなくてよくて、それでいいんだと思う。
Posted by ブクログ
日本の誇る数学者である岡潔さんの講義やエッセイ。
好きになった数学を、探求し続けた岡さんの生きてきた軌跡を垣間見れる一冊。
俳句、絵画、芸術、仏教、日本文化などにも造詣が深く、それが数学にもつながってきたりする「岡さんが見つめてきた世界」を一緒に見ている気分になってくる。
どんな分野でも世界的な偉業を成し遂げるような人は、視野はとてつもなく広く、独特の視点から見つめる先を深く深く掘り下げ、自らの立場に立ち返って視座を高めている。そして、誰も追いつけない高みに到達している。
そのほんの一旦でもいいから、近づきたいとの思いから、日々悶絶している凡人には眩しすぎる。でも、見つめずにはいられない憧れとなる。尊敬する偉人の一人。
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