作品一覧

  • 春宵十話 新装版

    春宵十話 新装版

    小説・文芸

    3.7
    1巻814円 (税込)
    数学は論理的な学問である、と私たちは感じている。然るに、大数学者・岡潔は、大切なのは「情緒」と言う。人の中心は情緒だから、それを健全に育てなければ数学もわからない、と。さらに、情操を深めるために、人の成熟は遅ければ遅いほどよい、とも。幼児からの受験勉強、学級崩壊など昨今の教育問題にも本質的に応える普遍性。名著が新装版に!
  • 萌え騰るもの

    萌え騰るもの

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,197円 (税込)
    「いま何が一番大事かというと、上げ潮になってくる民族精神を、本当に上げ潮にしてしまうことに力を貸すことです」(岡)。奈良女子大学の停年退官から5年、京都産業大学の「日本民族」講義で再び教壇に立つ68歳の岡潔と、『坂の上の雲』を新聞連載中で「なるべく人に会わない生活」をしているはずの司馬遼太郎(46歳)が、古都奈良で語り合う。歴史、民族、天皇、仏教、国防まで縦横無尽。
  • 紫の火花

    紫の火花

    小説・文芸

    4.0
    1巻792円 (税込)
    「私の人生に表現せられた私の情緒を見ていると、やはり『長夜の一閃光』のように思えてくる」(まえがきから)。「情緒」「教育」「前頭葉」──近年再評価が高まる数学者による、独自の思想の深まりを書いた朝日新聞社刊行の名著、55年ぶりの復刻。
  • 【5冊 合本版】数学者・岡潔 名随筆

    【5冊 合本版】数学者・岡潔 名随筆

    小説・文芸

    -
    1巻3,053円 (税込)
    天才的数学者でありながら、思想家として多くの名随筆を遺した岡潔。戦後の西欧化が急速に進む中、伝統に培われた叡智が失われると警笛を鳴らした。代表的名著『春宵十話:』をはじめ、ロングセラーとなっている名随筆を合本版で。豪華執筆陣による解説付き。 ※本電子書籍は『春宵十話』『春風夏雨』『夜雨の声』『風蘭』『一葉舟』を1冊にまとめた合本版です。
  • 心の対話

    心の対話

    ビジネス・実用

    -
    1巻5,372円 (税込)
    「こうして行くところまで行ったのが大東亜戦争です。敗けましたが、私は何も恥ずかしくないと思う(林)/あの戦争で日本民族はじつによくやったと思います(岡)」。1968年、奇しくも明治百年の節目に、日本を代表する数学者と文学者が東京・芝明舟町で対座する。岡潔(67歳)、林房雄(65歳)、民族の自信回復をうながす二日間の対話。
  • 日本民族の危機

    日本民族の危機

    ビジネス・実用

    -
    1巻5,372円 (税込)
    「青年は今、男子女人をとわず立ち上って、日本を再建すべき秋であります」四十年間にわたる思索の総結集として岡博士が熱情をこめて青年におくる民族の書であり、今こそ求められる人間指針の一冊。文部大臣あての手紙「教育の原理」付録。
  • 日本のこころ
    値引きあり

    日本のこころ

    ビジネス・実用

    -
    1巻330円 (税込)
    情緒・学問・信仰・教育など、日本人の原点的な精神生活に深い洞察の眼をむけて、〈春宵十話・すみれの言葉・私の人生観〉など、全21編の多彩な思想を集大成した、異色の随想集。碩学・岡潔博士の、現代におくる生きた思索の書。不朽の名作!
  • 数学する人生(新潮文庫)

    数学する人生(新潮文庫)

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻737円 (税込)
    日本が誇る世界的数学者にして、畑仕事と研究だけに没頭した孤高の人――。数学の枠にとどまらない、その思想エッセンスを余すところなく一冊に凝縮。「人は本来、物質的自然の中に住んでいるのではなくて、魚が水の中に住んでいるように、心の中に住んでいます」と語る哲学的にして詩的な世界観を、小林秀雄賞を最年少で受賞し、岡に私淑する俊英の編集により完全再現した驚異的選集。(解説・角川祐司)
  • 岡潔 数学を志す人に

    岡潔 数学を志す人に

    小説・文芸

    3.5
    1巻1,232円 (税込)
    世界的数学者でありながら、日本人の心性や情緒などにも洞察を深め、多くの文章を遺した岡潔。代表作「春宵十話」をはじめ、近年世代を超えた人気を集める岡の随想を一冊で。
  • 一葉舟

    一葉舟

    小説・文芸

    4.0
    1巻844円 (税込)
    「人が現実に住んでいるのは情緒としての自然、情緒としての時の中である」西欧的な物質主義ではない、日本的情緒の大事さを説き続けた岡潔。その思想の根底にはつねに仏教の叡智があった。釈尊の再来と仰いだ山崎弁栄の言葉を辿り、芭蕉の句に日本古来の情を見、時に脳の働きにも注目しながら、情緒の多様な在り方を探る。数学研究での実体験や教育についての対話、仏洋行記も交え仏教への思索を深めた書。解説・若松英輔
  • 風蘭
    値引きあり

    風蘭

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻334円 (税込)
    「しだいに心身にしみ込んでくる、そういう知見に満たされている」――内田樹氏 人を育てるのは大自然であり、その手助けをするのが人間である、だが何をすべきか、あまりにも知らなさすぎるのが現状である――六十年後の日本の行く末を憂い、警鐘を鳴らし続けた岡潔。今まさに彼が危惧していた通り、日本は厳しさのうちにある。少子化が進み、教育の形が刻々と変化する現代社会において、岡が示す教育のあるべき姿は多くの気づきをもたらすに違いない。たおやかな語りの中に慧眼が冴える。 文庫版解説・内田樹
  • 夜雨の声

    夜雨の声

    小説・文芸

    4.0
    1巻781円 (税込)
    世界的数学者でありながら、哲学、宗教、教育にも洞察を深めた岡潔。数々の名随筆の中から科学と宗教、日本文化に関するものを厳選。最晩年の作「夜雨の声」ほか貴重な作品を多数収録。解説/編・山折哲雄。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • 春宵十話

    春宵十話

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻451円 (税込)
    「人の中心は情緒である」天才的数学者でありながら、思想家として多くの名随筆を遺した岡潔。戦後の西欧化が急速に進む中、伝統に培われた叡智が失われると警笛を鳴らした、氏の代表的名著。解説:中沢新一
  • 春風夏雨

    春風夏雨

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻836円 (税込)
    「生命というのは、ひっきょうメロディーにほかならない。日本ふうにいえば“しらべ”なのである」科学から芸術や学問まで、岡の縦横無尽な思考の豊かさを堪能できる幻の名著。待望の復刊!解説:茂木健一郎
  • 人間の建設

    人間の建設

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻572円 (税込)
    有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性……主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

ユーザーレビュー

  • 春風夏雨

    Posted by ブクログ

    私なりの「情緒」の解釈を書き残す。

    岡潔の思想が、自身が元々考えていた「創作論」にかなり深く接続し、僭越ながら、似たような事を考えて言語化されている先人がいた事に驚愕かつ感涙でした。
    不勉強でした。
    知人から「好きそうだ」と薦めて頂き、その本(『春風夏雨』とは別)と、他にも岡潔の著作を三冊一気読みしました。

    ーーー

    「情緒」は、どのように身体に立ち上がるのか。

    世界と身体の接触から、
    知覚が立ち上がり、情緒となり、やがて記憶になる。


    情報や知識が、身体を通過して経験になる。
    経験が、知覚や感情や記憶と結びついて、地下水脈のように流れ続ける。

    それを、情緒と呼ぶ。
    そして、ある日、思いもよらない場所で遇う。

    「情緒」が、世界を深く受け取る。
    何十年も前の経験が、別の場所で、別の言葉や素材に触れて、
    それまで自分の中にあったものが、別のものとおのずから遇うことで、突然ひとつに繋がる。



    文中で引用されている、
    道元の「正法眼蔵」にこんな言葉があります。

    「心身を挙して色を看取し、心身を挙して音を聴取するに、
    親しく会取すれども、鏡に影を映すが如くには非ず。
    一方を明らむれば、一方は暗し」

    「一個の不思量底を思量する」
    「不思量底、如何が思量する」
    「非思量」

    「即是恁麼人、何愁恁麼事なるべし‥‥‥」

    800年前の文章ですが、
    自身の、知覚や認識についての考えに驚く程重なり、身震いしました。

    時空を超えて、道元に遇う。



    想像力と創造力を持って、
    恁麼の側にい続けたい。

    まだ名前のないものが現れてくる、その"ありよう"を感じ取ること。
    この世界にある、まだ見ぬ美しい真理への衝動的な創作意欲を持ち、それを全身全霊で面白がること。

    世界にひらいていたいと思う。

    0
    2026年09月25日
  • 春宵十話

    Posted by ブクログ

    世界的超天才数学者・岡潔先生。
    さすが数学者!と思う理知的な文章の中に、詩人のようにやわらかい表現で人間の本質をさらりと語る。

    戦前・戦後を生き抜いた世界的な数学者は、
    戦後の日本の在り方や教育に未来への不安を感じ本書は書かれた。

    切なる思いで書かれた未来へのメッセージ。

    かといって、
    本書は悲観的でも危機感を煽るでもない。
    よくそんな細かく覚えているなと驚くくらい、
    人との出逢いや文学から学んだこと、
    数学の研究を通して感じたこと、
    自身の体験や思想が丁寧に描かれていている。
    心で学び、掴んでこられた岡先生の悟り。

    中でも、
    創造の原点にある「発見の鋭い喜び」と、
    真善美に対する「なつかしい」情操の話は、
    私の心に強く響いた。

    日本を憂いつつも希望を与えるメッセージ。
    その功績のすごさを知れば知るほど
    超インスピレーショナブルな数学者・岡潔先生。
     
    情緒とは何ぞや?
    人間とは何ぞや?
    教育とは何ぞや?
    数学とは何ぞや?
    美とは何ぞや?
    日本とは何ぞや?

    そんなことを考えたことがある人に、
    ぜひ出会っていただきたい一冊

    0
    2026年09月22日
  • 数学する人生(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    岡潔さんの文章は平易なのに、何を言ってるのかよくわからない。
    情緒はスミレを見ていいなあ、と思うこと、というのは何かわかるけど、どうやらそういう心持ちだけでなくもっと広い意味であるらしい。わからない。

    ただ情緒の話をしているけれども文章そのものにべたついた感情の記述は全くない。喜怒哀楽の記載がない。親友が亡くなったときも、毎夏見舞って、ずっと夏休み中そばにいて、毎日布団を並べて学問の話をしたとあるが、亡くなったあとの描写はほぼなく、悲しかったとは書いてない。だけどものすごい喪失感だったんだろうということが伝わってくる。

    書かれてあることはよくわからないけど、非常に澄んだ、美しいものに触れているというか、その思想に揺蕩っているような気持ちになる。多分無理やり構造を理解しようとしなくてよくて、それでいいんだと思う。

    0
    2026年07月25日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    新潮文庫は、中身はいい本を出すのに、外濠というか脇というか、周辺部分が雑すぎるやろ。
    まず帯文。
    「すれ違いの雑談か、歴史に残る対話か。~」とあるが、表面的に見ても実際的に見てもすれ違い要素ゼロやろ。
    不誠実じゃのう。
    あと、背表紙の紹介文。なにが「主題は激しく転回する」だよ。ずっと同じことについて話してたろ。
    茂木健一郎の文章も、間違ったことを書かないよう、理解できていないのを指摘されないよう、根っこで怯えてるのが透けてる。
    こんな眠たい文章なら、ない方がましやろ。

    二人の、経験に基づいた洞察及びそれらを互いに引き出し、相違点を超えて収束していく様は、対話の究極的な理想系のように映じた。

    岡も小林も、世間から見れば「偏屈おじいちゃん」だろうが、それでも対話がこのようにうまく行ったのは根本で共通の価値観、日本人的性質を共有していたからだろう。
    共有するとはこの場合、自分がその性質を持っていて、相手もその性質を持っていることを感じ取っているということだ。

    人は会話する時、共通の関心事がないと窮する。
    見ず知らずの人と一先ず天気の話をするのは、この理由によるだろう。
    つまり二人は日本人的性質についてずっと話していたわけだ。

    日本人的性質とは何か。
    それは「もののあはれをしる」ということであるし、情緒を重んじるということである。
    それは文学や美学に制限される理念ではなく、人間の本性を左右するものだ。

    二人にはその実態が、人はどのようであるべきかが、直覚として見えていた。
    この対話はそのことを確認するためにあったし、この直覚の輪郭を提示するためにあったと言えるだろう。

    僕も、二人ほど明確に見えているとは言えないが、この対話を通して情緒性について幾らかの形を捉えられたような気がする。

    0
    2026年05月20日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    大変愉しく面白い本だった。
    ちょうどソーシャルワークの倫理綱領を勉強しているときに読んだ。
    そのタイミングで読めたことも大変面白かった。

    言語が違えども言っていることの本質を捉えながら、私たちは話すことができる。

    なんとなく像は見える。目指すものは見える。設定ができる。ただそれを明確に捉えることはできない。それは像として設定することに意味があり、明確に指定することに意味がない。

    人間は、非常に複雑で面白い。いや、この世の全ては非常に複雑で面白い。理想は掲げるものであり、理想を体現し創り出すことではない。ただ向かう方向を指す。
    複雑で難解な問いがこんなに目の前にある。
    難しければ難しいほど、面白い。それに挑むことは愉しいことである。それが理由で良いのかもしれない。だから私は「好き」なのかと。少し納得する理由をくれた。


    0
    2026年05月18日

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