春宵十話

春宵十話

517円 (税込)

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数学は論理的な学問である、と私たちは感じている。然るに、岡潔は、大切なのは情緒であると言う。人の中心は情緒だから、それを健全に育てなければ数学もわからないのだ、と。さらに、情操を深めるために、人の成熟は遅ければ遅いほどよい、とも。幼児からの受験勉強、学級崩壊など昨今の教育問題にも本質的に応える普遍性。大数学者の人間論。

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春宵十話 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いつだって私のバイブル、指南書である。日本語をここまで美しく書ける数学者はこの人くらいだろう。日本の未来を憂いて様々なことを書いているが、本人が今の日本を見たらどう感じるのか。私は常にそう考えている。

    0
    2023年01月19日

    Posted by ブクログ

    情緒を磨きなさい。今の教育は急かしすぎている。人の中心は情緒であるからゆっくりと健全に育てなければならないのだ。そうでないと数学も人も社会の心もわからないのだ。損得感情抜きに、自分がこれだと思う直観を大切に理路整然とした行いをしなさいー現在の教育問題にも通ずる大数学者の人間論。

    自明のことを自明と

    0
    2022年03月14日

    Posted by ブクログ

    〈本から〉
    自然の感銘と発見とはよく結びつくものらしい。

    自然の風景に恍惚としたときなどに意識に切れ目ができ、その間から成熟を待っていたものが顔を出すらしい。そのときに見えたものを後になってから書くだけで、描写を重ねていけば自然に論文ができあがる。

    情操が深まれば境地が進む

    何事にもよらず、力

    0
    2022年02月23日

    Posted by ブクログ

    ここで語られる教育論や、情緒とそこに根差す情操と言ったものは今もって説得力があると感じる。
    数学と芸術の類似性についての語りは、あぁこの人天才なんだな、と感じる次第であるが、実際に物事を深く探求するといことは、そうした境地に近づくといことなんだろう。その意味で、文学を含めた芸術に批評的であるというの

    0
    2020年09月21日

    Posted by ブクログ

    著者、岡潔は、この本の中で「なつかしい」という言葉を多用している。そして、数学は情緒であるという。岡潔は、日本的情緒が失われることを今でなく、ずいぶん昔に危惧している。でも、私個人としては、この本の読後感としては、のどかで、温もりを感じ、こころが洗われた。そして、過去のこととは思えなかった。同時に生

    0
    2019年02月11日

    Posted by ブクログ

    "こんな本に出合えることが、読書をやめられない理由の一つ。
    自分自身がこれまでの人生の中で、ありとあらゆる外界と接触して培ってきた感覚と、本書の著者である数学者の岡さんのものは、全然違うもの。
    新たな視点、気づき、驚きを与えてくれた。岡潔さんの目線と同じ場所に到達するには、まだまだ精進が足

    0
    2018年11月23日

    Posted by ブクログ

    世界大戦後の日本を憂慮して教育に関して自身の経験を交えつつ書いたエッセイ.
    読み始めたときは数学者とは思えないほど表現力に富んだ柔らかな文章だなと思ったが,数学者だからこそ,特に筆者の言う"情緒"に富んだ方だからことこのように興味深い文章が書けるのだと納得した.
    歴史や昆虫採集な

    0
    2016年07月16日

    Posted by ブクログ

    世界的数学者・岡潔(1901~1978年)の代表的な随筆集で、1963年に発表され、その後何度も復刊を重ねているロングセラー。(本書は2006年光文社文庫で復刊)
    岡潔は、京大時代には後のノーベル賞学者の湯川秀樹や朝永振一郎に講義を行い、広中平祐のフィールズ賞受賞業績にも影響を与えたといい、また、自

    0
    2016年11月23日

    Posted by ブクログ

    11冊目『春宵十話』(岡潔 著、2006年10月、光文社)
    1963年2月に刊行された、大数学者・岡潔による随筆集の新装文庫版。表題作を含む23篇を収録。
    数学とは学問芸術の一種であり「情緒」がわからなければそれを理解することは出来ない。絵画、文学、音楽、仏教など、知識よりも情操の教育の重要性を説く

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    漠然とした研究者としてのイメージや実際の刊行時に比べると文体に関しては一切の古臭い部分がなく整然と読みやすい。
    それでいてエピソードや周辺の人物を見るにやはり時代の隔たりを感じずにはという感覚にもなる。

    主義主張の筋に関しては、現代にも尚交わされる議論であるために賛否があるものだろうが、一つの道を

    0
    2022年09月02日

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