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きまじめなサラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめて育てあげた美少女ナオミを妻にした。河合が独占していたナオミの周辺に、いつしか不良学生たちが群がる。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に河合は悩まされ、ついには愛欲地獄の底へと落ちていく。性の倫理も恥じらいもない大胆な小悪魔が、生きるために身につけた超ショッキングなエロチシズムの世界。
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Posted by ブクログ
純文学にしては非常に読みやすくスラスラ読めてまるで映画を見ているようだった。 ナオミに対する描写があまりにも繊細でリアルスティックで谷崎潤一郎の筆の巧さを全身で感じ、戦慄さえも走った。 一言で表すと女性の肉体は男にとって蜜であり毒であるのだ。一度舐めてしまったら毒とは気づかず君主の体は蝕まれていく。...続きを読む 実際にそれは武器となり現代社会では欠かせないものになってる。
出版された時、ナオミズムという言葉が流行るくらいには強烈な女性像だったらしい 現代でも強烈だと思うが。
再読。色々とそれらしい解説はあるんだろうけど、素人としては、谷崎潤一郎の性癖大公開スタイルはほんと愛せるワ〜って感じ。潔い。 「己は絶対無条件で彼女の前に降伏する」 やっぱり格が違うというか、ホンモノすぎてちょっと笑ってしまう。ほんとうにすべてを捧げて崇拝する感じ。愚かだと鼻で笑ってやりたい気もする...続きを読むけれど、愚かさに抗えない感じがこの作品のすきなところだなあ。歪んだもの同士でも、くっつけたらぴったりはまっていい感じになるかもしれない。この場合は、ぴったりはまるように片方が努力しなきゃいけないんだけど、でもたぶんそれさえも悪くないはず。それにしたって、谷崎潤一郎はほんとうに文章が読みやすくてきれいだねええ。
女性崇拝、恋愛弱者の愚かな物語でした。 男なら共感できる部分はあるのではないでしょうか。 俺はめちゃくちゃありました。 こうはならんように気をつけようと思います。
君、君、盲人蛇に怖じずとは君のことだよ。そりゃあ成る程、君に取ってはこの女は世界一の宝だろう。だがその宝を晴れの舞台へ出したところはどんなだったい?虚栄心と己惚れの集団!君は巧いことを云ったが、その集団の代表者はこの女じゃあなかったかね?自分独りで偉がって、無闇に他人の悪口を云って、ハタで見ていて一...続きを読む番鼻ッ摘まみだったのは、一体君は誰だったと思う?西洋人に淫売と間違えられて、しかも簡単な英語一つしゃべれないで、ヘドモドしながら相手になったのは、菊子嬢だけではなかったようだぜ。
有名だから読んでみたかった。谷崎潤一郎そんなに読んだことないけど、まさに谷崎ワールドなんだろうなと。 解説の 女、悪、愚、白のワードに納得。ここで黒じゃなく白なのが耽美だよな〜と思いました。 あと見たことない差別用語がチラホラ出てきてビックリした… 女性差別はまあ時代だからな…と思ったけど、外国人差...続きを読む別もひどかったんだなこの時代は…… 主人公は西洋人に憧れているのにバカにしてもいる気がした あと谷崎潤一郎が脚フェチってこと注釈に何回も出てきてワロタ
以前はまだ日本語ができなかったので、研究のために翻訳版を一度読んだことがあります。そのときは、正直あまり高く評価していなくて、周りでも「読んでいてなんとなく気持ち悪さを感じる作品だ」とよく言われていました。 でも、最近、研究のためにもう一度、日本語の原文で読んでみました。やはり原文で読むと、翻訳版...続きを読むとはかなり違う印象を受けました。あの妖艶で、どこか不気味で、歪んでいながらも艶やかな美しさは、原文でなければ味わえないものだと思いました。 それから、男女の「見る/見られる」、そして「支配する/支配される」という関係について考えるのも、やはり面白いと思います。
昔の話だけど面白くてずんずん読んじゃった ナオミも譲治も、お互い規格外な性格でキモかった!ナオミみたいな淫乱どこがいいねん…
確かにとっても面白い。けれど、恋人の愚痴を周りに披露しまくるわりに、こっちが心配したり、別れた方がいいよ!とアドバイスしたら「でもいいところもあってぇ〜」って絶対に別れることはしない友だちと話してるみたいな時間(笑)もう好きにして(笑)
河合は自分の事を「君主」と言ったり、女性に対しても勉強が出来ることや品行方正を求めている割に ナオミの性格や下品な言動に不平不満を漏らしつつナオミの美しい容姿や魅力的な肉体に翻弄されてしまい、ナオミにお金を使われたり数多の男と不倫されても離れられないところになんだか 男 を感じた ナオミも自分の魅力...続きを読むが男にとって魔力になると理解していて、自由奔放に我儘に生きながら時には猫みたいに擦り寄って非常に打算的で女として良い生き方だなーと思った 男に憎まれれば憎まれるほど女は美しくなるという一節が印象的。その通りだと思う ナオミは色んな男と関係を持っているけど、そこに関して性描写も無いし、そういう表現が苦手な人でも読みやすいと思う
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