痴人の愛

痴人の愛

737円 (税込)

3pt

きまじめなサラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめて育てあげた美少女ナオミを妻にした。河合が独占していたナオミの周辺に、いつしか不良学生たちが群がる。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に河合は悩まされ、ついには愛欲地獄の底へと落ちていく。性の倫理も恥じらいもない大胆な小悪魔が、生きるために身につけた超ショッキングなエロチシズムの世界。

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痴人の愛 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月05日

    初谷崎!おもしれ〜文章がうまくて読みやすぅ〜
    ナオミみたいに愛されたいわ女だもの
    譲治の容姿とナオミの美が失われた後に起こりうる悲劇は置いといて

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    Posted by ブクログ 2024年02月27日

    読み進めていく内に、譲治もナオミも正常なんではないかと思えてくる。歪ではあるし周りからは理解されないだろうけれど、互いに足りないものを得ようとしているだけなのかも。ナオミは精神的な幸せを感じられるのか?現代に置き換えても考えれるし、色褪せることない名著ですね!

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    Posted by ブクログ 2023年12月16日

    初谷崎作品。反吐が出そうなほど不快で、美しかった。物語の運びも、心情描写も途中で描写もある通りずっと陶酔しているような、何か抜け出せない居心地のいいような悪いような状態。不思議。

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    Posted by ブクログ 2023年12月10日

    伯母からもらった古い講談社文庫版の『痴人の愛』。実は谷崎の長編を読むのは初。いくつか読んできた短編でもその淫靡な世界は堪能できてたけど、やはり長編だと全体の構成や描写される心情や行動の変化が細かくて倒錯的ではあっても共感や理解ができる描写はやはり天才的。

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    Posted by ブクログ 2023年11月16日

    後期の大学の授業で扱うので購入し、読みました。『刺青』『春琴抄』『卍』に続いて4冊目、久しぶりの谷崎でした。以前、先生が大学の授業で扱ったときに「こんな小説をわざわざ授業でやるなんて信じられない」と他学部の生徒に言われたという、『痴人の愛』。なるほど、かなり衝撃的だった。読めば読むほど、わがままで粗...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月30日

    あらすじだけ読んだ時は、ナオミは多くの男が憧れるような女なのだと思っていたけどそんなことはなかった。
    口は悪くて品がない、取り巻きの男友達からも誰とでも寝る共用の女と思われている。譲治もダンスの帰りにナオミを客観的に見てげんなりしている描写がある。
    だからこそ、それでもナオミから離れられない譲治の執...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月30日

    初めて読んだ谷崎潤一郎先生の作品でした。
    妖艶で美しくなっていくナオミは私の中では高貴な野良猫のように感じられました。
    現代でクズ男に沼っている女の子たちも譲治のように、頭ではわかっているけど心がついていかないような気持ちなのかななどと重ねて考えたりもしながら読み進めることができて面白かったです(^...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月23日

    無口で利巧そうに見えたナオミが成長するにつれ夫を心理的にも経済的にも支配する妖婦へと変わっていく様は実在のモデルがいるかのようにリアルだ。ナオミの策略が明らかになるところもミステリー風で面白い。

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    Posted by ブクログ 2023年08月12日

    今まで数多くの物語を触れてきたとは言わないが、多少なりとも触れてきたと思う。その中で淫乱な女、悪女が出て来た作品はあったがヒロインがそうだった事はなく新鮮だった。大正時代に書かれた小説なのに全く新しいものに感じた。当時のほうが今よりも自由だったのではというのがナオミの生き方を通して伝わってきた。

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    Posted by ブクログ 2023年07月23日


    凄い作品。
    ナオミという女性(ひと口に怪物)に、男が性倒錯を深めながら依存していってしまう話で、現代に至るまで本作をフォーマットに数え切れない作品が生み出されている。
    読んでいくうち読者は、いつの間にかナオミに振り回され悶々としてゆき恐怖を感じるわけだが、私はナオミの恐ろしさではなくカリスマ性に言...続きを読む

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