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日本人が今では当たり前の存在として受け入れている「象徴天皇」。それは、「戦犯」と「現人神」の間で揺れ動いていた天皇の存在を、戦後社会の中に正しく位置づけるべく、関係者が苦心して「血肉化」した結果だった。戦後巡幸、欧米歴訪、沖縄への関与、そして続く鎮魂の旅──。これまで明かされなかった秘蔵資料と独自取材によって、二代の天皇と日本社会の関わりを描いた戦後70年史。
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Posted by ブクログ
象徴天皇制がどのように発展して今に至るのかを辿った本。終戦後の昭和天皇の言行についての記録や、アメリカやヨーロッパのかつての敵国との関係、平成天皇の目指そうとした姿など、いろいろ勉強になった。昭和天皇は敗戦後も国際政治に関心を持って報告させようとしたり、いろいろしてたというのが面白かった。
本書は、平成27年4月に放送された2日本のNHKスペシャル(―日本人と象徴天皇―『第1回 〝戦後”はこうして誕生した』及び『第2回 平和を願い続けて』)をもとに、新たな資料や証言を加えて書き下ろしたものである。昭和、平成の2代の天皇の歩みの中でどのように「象徴天皇」が形作られてきたか、また、天皇と国...続きを読む民との関係が変化していったのかをたどっている。 本書を読んで、「象徴天皇」と一口にいっても、昭和天皇と平成の天皇で、大きくその在り方が変わっていったのだということがよくわかった。「象徴」となっても国家元首意識が抜けきれなかった昭和天皇に対して、平成の天皇は、国民との距離を近づけ、ある種の中立性をもった「象徴」としての立場を作り上げたのだといえる。本書で紹介されている昭和と平成の2代の天皇と深く接してきた渡邉允氏の次の言葉が非常に印象的だった。「昭和天皇と今の天皇の一番の違いは、普通の人に普通に話すことができるかどうかだと思います。昭和天皇はそういう意味では普通の人ではなかった。何か尋ねるときに、『どう?』とかおっしゃるけど、今の陛下は『いかがですか?』と尋ねます。それは表面的な言葉だけでなく、その奥にある対人関係、極端に言えば国民との関係が違うのです。昭和天皇は若い頃から人と距離があったから、それがなかなか抜けなかったのでしょう。だから、お二人の一番違うところといえば、そういうところではないかと思いますね」 また、残念ながら病没された元NHKプロデューサーの林新氏が「あとがき」で、以前は「天皇」を否定していたが、日本の近現代史を見つめてきて「日本に天皇はむしろ必要なのではないか」という結論を出さざるを得なくなったと述べていることが心に残った。「天皇の役割は、合理的なものの間を豊かに埋め尽くしていく非合理性にこそあるのではないか」という林氏の指摘は、現代の天皇の本質を突いているように感じた。
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