水上勉の作品一覧
「水上勉」の「飢餓海峡」「石よ哭け」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「水上勉」の「飢餓海峡」「石よ哭け」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
『雁の寺』、『飢餓海峡』、『金閣炎上』などの社会の現実を重厚に描く小説でよく知られている著者は、数多くのエッセイも残していますが、それらのエッセイの中でもこの本は少し異質で、十二ヶ月の章立てで構成され、執筆時、軽井沢に居を構えていた著者の生活を描いたものです。雪に覆われる冬には秋に貯蔵した芋などの穀物、春になれば山菜・筍、夏には茄子・大根、年の瀬には栗・根菜など、手に入る食材と、自らの「料理の心」に従って作られた料理が、鮮やかに描き出されているのです。◆この本で特に学ぶべきは、作者が若き日に京都の禅寺で学んだ食材に対する慈しみの心です。食材に上下の差などないと考える、その根底にあるのが、禅の教