水上勉の作品一覧
「水上勉」の「一休伝」「P+D BOOKS 五番町夕霧楼」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
昭和22年9月20日、青函連絡船「層雲丸」は颱風の影響を受けて転覆。854名の乗員乗客のうち半数が死亡する大惨事となった。対策本部がある函館警察署の弓坂吉太郎警部補は、乗客名簿に該当しない男性2名の遺体があることに注目する……。
同日の朝、函館から20㎞ほど離れた岩幌町にて全町の⅔が焼失する大火災が発生。火元と見られる質店の一家強殺犯による放火が原因と推定された。警察は同年3ヶ月前に仮釈放された受刑者2名と、彼らと行動を共にしていた大男“犬飼多吉”による犯行と断定。その行方を追うも捜査はなかなか進展しなかった……。
青森県大湊の娼婦 杉戸八重は軌道車で知り合った関西訛りの大男を客に取った
Posted by ブクログ
『櫻守』と『凩(こがらし)』の中編二作を収録。どちらも、死場所を求めて旅を重ねる物語のように思える。
「死にたい」という意味ではない。
どちらの主人公も、己の生業(なりわい)に真摯に生きた人生の「上がり」の場所を定め、そこで静かに眠りに就きたいのだ。
変わってゆく世の中への嘆きや不満はある。しかし、自分の人生を生ききればそこで潔く終わる。
作者の死生観があらわれている。
どちらも自然の描写がとても美しく、葉ずれの音、その色、風や光、水の流れを近くに感じる。
【櫻守】
木樵であった祖父について小さな頃から毎日のように山に入っていた、北弥吉(きた やきち)。
山桜の散る中で見た、母と祖父の姿が目
Posted by ブクログ
映画『土を喰らう十二ヵ月』のDVDを観て(映画の料理監修が、土井善晴先生なので、ちょっと気になっていたのだ)気に入り、原作を読みたいと思った。
元の本はけっこう昔に出版されていたらしいけれど、映画の情報が出た頃に再版されたのだと思う。
令和3年12月10日 32刷の本。
長く読まれているのだなと思う。
文章のテンポがまさに映画での沢田研二さんの語り口で、いい気持ちで読み進める。
映像も目に浮かび、またDVDを見たくなる。
原作はエッセイなので、女性編集者との関係などのストーリーは無い。
けれど、映画での物語は原作の雰囲気を壊していないし、おばあさんと山椒の佃煮のエピソードなどは人物の続柄を少