飢餓海峡(上)

飢餓海峡(上)

649円 (税込)

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3.8

樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、功なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。

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飢餓海峡 のシリーズ作品

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  • 飢餓海峡(上)
    649円 (税込)
    樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、功なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。
  • 飢餓海峡(下)
    649円 (税込)
    波濤荒れ狂う荒涼とした海峡で発生した殺人事件を執拗に追い続けた、函館署の弓坂吉太郎。そして十年の後、杉戸八重殺人犯の捜索にあたることになった舞鶴東署の味村時雄。両刑事の執念が実を結んだ時、謎の人物、犬飼多吉こと樽見京一郎の実像が浮かび上がる……。青函連絡洞爺丸沈没の海難事故に想を得て、雄大な構想で人間の宿命を描き切った長編ミステリー小説。

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飢餓海峡(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年10月18日

    時代は戦後間もない昭和29年。舞台は「もはや戦後ではない」の言葉には程遠い、荒涼たる北海道・函館。実際に起こった青函連絡船 洞爺丸沈没の海難事故に想を得て描く、上下巻合わせて1000ページの壮大なミステリー。

    今や立志伝中の人物となった主人公の完全犯罪を老練な刑事が足を使った執念の捜査で切り崩して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月28日

    1954年9月26日に起きた洞爺丸沈没事故と同日の岩内の大火を結びつけた雄大な社会派推理小説。しかし、推理には重きを置かず、主人公とヒロインの人物描写に紙幅を割く。やがて浮かび上がる壮絶な過去。津軽海峡は、まさしく飢餓の海峡だった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月07日

    映画が気に入った流れで原作も、ということで比較しながら楽しめた。台風が引き起こした大火と旅客船転覆を元に戦後の混乱と貧困を組み合わせてこれを創作したひらめきがすばらしい。更にこの小説からあの映画が作られたのもすごいと思うし、それぞれ違った良さがある。八重さんは原作の方が怜悧な人で映画のように極端に一...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月15日

    中身もいいんですが、水上さんの文体が好きですね~。短いセンテンスが続く感じがフィットします。たぶん、今時ではないのでしょうが・・・

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    Posted by ブクログ 2017年02月13日

    古い作品なのでかなりまどろっこしい。
    えっ?!その程度の証拠で逮捕しちゃうの?と今から考えるとかなり杜撰。冤罪もかなりあっただろうなと想像できる。
    登場人物の心情表現が多く、地理的な説明も多いため、無駄と思える部分に耐えられれば楽しめる

    0

    Posted by ブクログ 2010年02月07日

    水上作品はわりと好きでだいぶ前に読んだ作品ですが‥
    上下巻。名作ですね。
    水上作品では女性の描写がいつも印象に残るな~と思います

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年10月10日

    水上勉の視点が大変に好きだ。その土地に根付いたような、寄り添うような視点で描いてくれる。車窓から田畑を眺めて土地の生活を想起するような、僕の理想としている見方に近い。まだもう少し書きたいが未だ興奮さめやらぬ
    越後つついし親不知に続いて2作品目。北国らしさがひしひしと伝わる。北海道に下北に舞鶴、近畿に...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年10月20日

    「砂の器」からの流れで絶賛されていたので、初水上。
    下巻になってイッキに面白さが増しましたが、
    最後、なにかどんでん返しあるのかな~思ってたら、
    何も無いまま終了でした。
    ミステリーや推理じゃなくて、人間ドラマ小説ですね。

    古い小説ですが、読みやすくってよかったです。

    0

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