飢餓海峡(下)
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飢餓海峡(下)

990円 (税込)

4pt

波濤荒れ狂う荒涼とした海峡で発生した殺人事件を執拗に追い続けた、函館署の弓坂吉太郎。そして十年の後、杉戸八重殺人犯の捜索にあたることになった舞鶴東署の味村時雄。両刑事の執念が実を結んだ時、謎の人物、犬飼多吉こと樽見京一郎の実像が浮かび上がる……。青函連絡洞爺丸沈没の海難事故に想を得て、雄大な構想で人間の宿命を描き切った長編ミステリー小説。

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飢餓海峡 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 飢餓海峡(上)
    990円 (税込)
    樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、功なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。
  • 飢餓海峡(下)
    990円 (税込)
    波濤荒れ狂う荒涼とした海峡で発生した殺人事件を執拗に追い続けた、函館署の弓坂吉太郎。そして十年の後、杉戸八重殺人犯の捜索にあたることになった舞鶴東署の味村時雄。両刑事の執念が実を結んだ時、謎の人物、犬飼多吉こと樽見京一郎の実像が浮かび上がる……。青函連絡洞爺丸沈没の海難事故に想を得て、雄大な構想で人間の宿命を描き切った長編ミステリー小説。

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飢餓海峡(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    二桁年振りの再読。なんと言ったらいいのか、ストーリーがゆったりというか堂々というか壮大?ちょっと違うかもしれないけど、そんな感じ。

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    号泣。
    全人類読んで。

    八重ちゃん殺されたのがあまりにもショックすぎて
    「作者許すまじ手紙にカミソリ入れてやる!!!」
    って思ったし、犯人絶対バチゴリに追いつめられて欲しいって思ったの。

    でも、どんどん犯人の過去や想いが明かされて、
    だからといって罪が消えるわけではないんだけど、
    あんなつらい境

    0
    2022年01月15日

    Posted by ブクログ

    地元の大作家でありながら未だに読んでいなかった自分が恥ずかしい。
    戦後の混沌とした世界の中に実在したであろうと錯覚すら陥る登場人物の描き方。当時は貧しかった。貧しさが当たり前だった。こんなに引き込まれたのは久しぶりだ。
    さあ明日から水上作品を読まねば…

    0
    2024年06月24日

    Posted by ブクログ

    昭和の傑作ミステリーが完結。昭和二十年代。当時としては珍しく、日本列島の北から南を舞台にし、二人の刑事が執念で、一人の男の犯罪を暴く。犬飼多吉こと樽見京一郎の犯罪がついに暴かれるが、背景にあったのは哀しい京一郎の半生だった。

    当時を思えば、これだけのスケールのミステリーを描いた努力は並々ならぬもの

    0
    2015年06月23日

    Posted by ブクログ

    飢餓海峡。標題がこんなに内容に合う著作は少ないのでは。餓えているのは行きつ戻りつの人間たちなのか、
    その業なのか。
    ネタバレを恐れ書けませんが、もう少し思いやる余裕があれば、八重も京一郎も違う人生があったはず。
    どちらの人生も泣けます。自分の良く知る地名が舞台で感無量です。

    0
    2014年09月05日

    Posted by ブクログ

    八重の心が、犯人の心を溶かし、自白するシーンは、どこか物悲しい。当初の犯行に至った経緯、そこで得た資金を元手に、守りたかった人々。決して、私利私欲のための犯行ではなく、歯車がそちらに動いてしまった宿命の悲しさを感じる。小説の最後は、これ以上ない終わり方だと思う。

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    戦後すぐ、台風が迫る中青森を出航した青函連絡船層雲丸が転覆する。この事故で何百名という乗員と乗客が海に投げ出され、帰らぬ人となった。
    そして、この遭難で回収された遺体の中で二体だけは引き取り手が現れなかった。
    この二名は一体誰なのか。

    一方で同じ日、海峡を挟んだ北海道の岩内では大火が起き、街が灰燼

    0
    2025年04月09日

    Posted by ブクログ

    老刑事の執念の捜査は、主人公の犬飼多吉こと樽見京一郎とヒロインの杉戸八重の人生が交錯し、悲劇へと至る過程を明らかにする。悲惨な境遇にめげず生きようとする樽見と、明るく純真な気持ちを失わない八重の姿は、社会と人生の明暗を際立たせる。雄大な社会派推理小説は、津軽海峡の壮麗な夕景で終幕を迎えた。

    0
    2023年08月28日

    Posted by ブクログ

     1963(昭和38)年刊、昭和のミステリの名作ということなので、読んでみた。作者の水上勉はミステリ作家というより普通小説の作家のイメージで、以前読んだものにはあまり魅力を感じなかったので興味を抱けない作家だった。
     本作は全体としてミステリの大枠を持つ。殺人等の犯人は最初から分かっているが、具体的

    0
    2021年11月28日

    Posted by ブクログ

    弓坂元刑事と味村刑事の執念の捜索が続き、実を結ぶ。推理小説とは違った人間小説と著者は言うが、そのとおりだと思う。ユゴーの「レ・ミゼラブル」や清朝の「砂の器」と似た匂いを感じる。樽見の最期はあっけなく、ややさみしい感があった。2016.3.19

    0
    2016年03月19日

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