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NYの日本料理店で成功をおさめた芦田夫妻は、三十年ぶりに帰国。老後をふるさと若狭で暮らしたいと考えたからだった。だが、美しかった里は、原発銀座へと変容し、過疎化の問題を抱えていた。大自然につつまれて安らかに逝きたいと願う夫婦が、ふるさととの再会で見たものは――。急激に変貌する日本に戸惑いながらも、安息の地を探し求める一族の物語。
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Posted by ブクログ
1997年に刊行された水上勉晩年の長編。もともとは、1987年から京都新聞や福井新聞などに連載されていたとのこと。水上の故郷・若狭が舞台であり、原子力発電所の林立とともに大きく変貌した故郷への愛憎が描かれている。
水上作品3作目ですが本作が最も心打たれました。 「人間はどこの空を飛んでも死ぬときは地面、故郷に帰ってくる」というテーマ。 約25年前に、変わっていく原発銀座から鳴らされた警鐘が、今も変わらずどころかさらに重みを持ったものになっています。 自分に故郷がある幸せと責任を感じさせたくれました。 美しい文...続きを読む章で自然と人間が魅力的に描かれています。 良い本と出会えました。
若狭出身の作者が、原発銀座となってしまった故郷を舞台に描く小説。 原発が、いかにその町に、その町の人々に、深く深く関係してきたかがよく分かる。 原発を受け入れてきた町の人々の気持ちがやっと少し理解できた気がする。そして、その故郷を離れなければならないつらさも。
人の、生まれ育った故郷への郷愁の念と、その地へ林立する原発のこと、人が生きること、死ぬこと、親から子へ、孫へ、受け継いでいくもの。変わらぬ風景と時の流れと人の心、そこへ容赦なく影響を及ぼす国や社会の変化。この時期だから尚更、、色々考えさせられました。
「カス笑い」って言葉初めて。 自分の心をごまかすときにする何とも嫌な作り笑いのことだそうだ。 確かにこれをする人が私のまわりにもいる。 「男はあまり笑顔を売るものではない」 こういうこと言ってくれる女性、素敵です。
作品を読む時は、刊行年と著者の刊行時の年齢を確認し、その時代背景を思い浮かべながら読み始めています。(時代物は、作品の舞台になっている時代ですがw)。水上勉「故郷」612頁、1997.6刊行、2004.11文庫。小林一茶は年老いてから故郷(信州)に帰った。山も川も森も谷も、すべての虫や草木もが、故...続きを読む郷は生きている。故郷の有難さ。若狭の最西端、冬の浦。原発による辺境の近代化、経済発展、働き口、補償金・・・。一方で、昔ながらの風習や行事の変質。でも、いちばん肝心なのは「人間」人間の考え方であり、故郷への思い。
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