土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―

693円 (税込)

3pt

著者は少年の頃、京都の禅寺で精進料理のつくり方を教えられた。畑で育てた季節の野菜を材料にして心のこもった惣菜をつくる――本書は、そうした昔の体験をもとに、著者自らが包丁を持ち、一年にわたって様様な料理を工夫してみせた、貴重なクッキング・ブックである。と同時に、香ばしい土の匂いを忘れてしまった日本人の食生活の荒廃を悲しむ、異色の味覚エッセーでもある――。 ※新潮文庫に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

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  • 映画化

    「土を喰らう十二ヵ月」

    2022年11月11日公開
    出演:沢田研二、松たか子、西田尚美

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土を喰う日々―わが精進十二ヵ月― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『雁の寺』、『飢餓海峡』、『金閣炎上』などの社会の現実を重厚に描く小説でよく知られている著者は、数多くのエッセイも残していますが、それらのエッセイの中でもこの本は少し異質で、十二ヶ月の章立てで構成され、執筆時、軽井沢に居を構えていた著者の生活を描いたものです。雪に覆われる冬には秋に貯蔵した芋などの穀

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    こういう暮らしを良いなあと感じるけど、それは要は何を良いと思ってるのか
    ほんの数十年で気候も暮らしのあり方も変わった、数十年前もそれより前からずっと変わってきた、
    あるタイミングの生活を、特段良いなあと感じるのは、懐かしさ以外に何か?とか思う
    時代性がこの生活が素敵である本質ではないけど

    芋、梅干

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    土の匂い、手触りが伝わってくるような文章。四季の食材を実体験を通してじっくりと描いてくれる。とにかく野菜が食べたくなる。

    0
    2024年11月26日

    Posted by ブクログ

    幼い頃に京都の禅寺で精進料理の作り方を教えられた著者の暮らしと料理のエッセイ。
    貧乏寺だったと表現される少年時代はそこにある物で食事を作るしかなく、工夫を重ね作り上げた料理は文章からでも美味しさが伝わってきます。
    今のように何でもかんでも手に入ることはもちろんなく、逆に今の時代の方が豊かではないと感

    0
    2024年10月16日

    Posted by ブクログ

    自然の恵みをいただいて、調理をして食べるということ。頭でわかっていても日々の忙しさに、調理することと食べることそのものが雑になりがちだけど、丁寧に向き合おうと思わせてくれる本。定期的に読みたい。

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    水上勉氏は、少年自宅に禅寺に預けられ、そこにて修行体験をする。16歳からは、京都の等持院にて老師の隠侍、すなわち食事、洗濯、掃除などをおこない、数々の教えと共に精進料理について学ぶ事となった。
    スーパーやネット販売などなく、何もない台所から絞り出し、料理をするのが、精進料理。旬なもの、畑から出ていり

    0
    2024年08月08日

    Posted by ブクログ

    映画『土を喰らう十二ヵ月』のDVDを観て(映画の料理監修が、土井善晴先生なので、ちょっと気になっていたのだ)気に入り、原作を読みたいと思った。
    元の本はけっこう昔に出版されていたらしいけれど、映画の情報が出た頃に再版されたのだと思う。
    令和3年12月10日 32刷の本。
    長く読まれているのだなと思う

    0
    2023年11月04日

    Posted by ブクログ

    月毎に違う食材が書かれているので、どの月から読んでも楽しめる。

    食を通した人との交流が丹念に紹介されているのが良い。個人的には、六月の章の梅干しの話がジンときた。

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    子供時代に禅寺で修行していた著者が、その教えを活かし、毎月様々な料理を作る本。
    「美味しんぼ」で知った人も多いと思います(自分もその一人)。

    この本には高級料理なんて一品も出てきません。
    粗末なお惣菜ばかりです。
    けれど、どれもこれも最高に美味しそうです。

    畑で取れた旬の野菜を、手間ひまかけて丁

    0
    2021年01月26日

    Posted by ブクログ

    日経の春秋で「五十三年も生きていた梅干し」の話が引用されて興味を惹かれて購入。なるほど少年時代に京都の禅寺で奉公した経験を元に軽井沢で隠遁生活?をしている食と料理を中心とした月ごとのエッセイ。
    『めしを喰い、その菜のものを調理するということは、自分のなりわい、つまり「道」をふかめるためだということが

    0
    2024年05月24日

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月― の詳細情報

  • 映画化

    「土を喰らう十二ヵ月」

    2022年11月11日公開
    出演:沢田研二、松たか子、西田尚美

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