無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2022年06月05日
「人の心などわかるはずがない」と知り抜いているユング派心理学者の河合氏の講演録。
冒頭の言葉は河合氏の著書「こころの処方箋」からの引用だが、「わかるはずがない=諦める」ということではないのである。
分からないことについての講演だから「答え」はどこにも書いていないが、考えるヒントをたくさん受けとること...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月23日
コンステレーション、という考え方に初めて触れ、人の中で起こっていること、起こりつつあることなど、心理療法の奥深さを垣間見たように思いました。
アイデンティティの確立についても、断言するのではなく、それがどのようなものなのか、物語られることによって伝わってくる、考えが広がり深まっていく感覚が、読んで...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月29日
隠れキリシタンのお話がおもしろかった。
日本人の心象に合うように、
丸く丸く収めていったという。
読み終わり1週間経ち、こころに残ったのは、
カウンセリングの話。
すさまじい体験をしている患者に、こんなになってよく耐えられますねと河合先生が言ったら、
「だって最初に会ったとき先生に、なんで自分はこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月03日
1985年から1993年にわたって行われた講義・講座の記録。
京都大学の最終講義、『落窪物語』『とりかえばや物語』『日本霊異記』をとりあげた話、隠れキリシタンの話、最後の「アイデンティティの深化」の話、どれもみな読み応えあり。
河合隼雄さんがいて、こういう話(西洋思想と東洋思想の違いなど)をきくこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月11日
河合先生が京都大学における講義をまとめた内容であるが、やさしい言葉使いで、中学生でも聞くに堪える内容かと。
心理療法の話題を期待して紐解くも、いい意味で期待を裏切られる。
・思春期というのは魂がかわるときであり、「蛹の時代」
・アニマ(anima)男性の無意識人格の女性的な側面を元型と規定した。男性...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月21日
講演をまとめたものだが、時系列ではなく、最終章が最も古くのものである。そこには日本人と西洋人の自我に対する考えかた、想いの相違が述べられており、物語に関心をもつきっかけになったという。そもそも人に納得してもらうには科学的であることが大事であり、そうでなければ宗教家とみられる危険もある。著者が煩悶した...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。