Posted by ブクログ 2022年02月20日
本書は、1991年1月~6月まで、読売新聞の夕刊に110回にわたって連載されたものの書籍化である。だから、1つのコラムはとても短い。しかしながら、その短いコラムの中で、いや短いコラムだからこそ、河合先生の投げたボールは、びしっとど真ん中ストライクで決まっている。
連載からもう30年も経っているのに、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月17日
河合さんが読売新聞夕刊に110回連載したエッセイ集。自分が老いること、老いた人との付き合い方、社会のありかたなど、老いをテーマにした現実感たっぷりのエッセイには、ハッと気づかされる指摘が多い。
最後に免疫学の多田教授との対談が掲載されているが、これも秀逸。免疫的にみた老いとはそれぞれの人生における...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月22日
とにかく、読みやすい。
そして、すっきりとした言葉が真っ直ぐに考えることにたどり着く。
きっと時とともに、その理解は変わるのだろうな。
また読み返してみようと思う。
さて、老いるとは自分にとってどういうことなのか?
どういうこととするのか?
今だから考えるのではなく、生きることに精いっぱいだっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月29日
"老いるとはどういうことか" は入試の小論文で私が出された課題そのものでした。参考になるかもしれないと本を購入したものの、読むことによって影響を受け、自分自身の考えを書くことができなくなるんじゃないかという不安から、結局今まで読むことができませんでした。いざ読んでみると、11...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月28日
物足りない。軽く読めてしまう新聞の連載。執筆時、河合さんは何歳だったのかな。ちっと「老い」との距離を感じる。的外れの文が多いが、なるほど豆知識もある。
・「いい年をして」
・視野を広げて心配事を増やす。
・おとなはみんなおなじことをいう。
・「ちっと」心配りを
・アイヌの「神用語」
・-してあげる...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月30日
付録の多田富雄さんとの対談が示唆に富む内容だった。
「入舞」という概念。河合さんの「入舞」はフルートを吹いてCDをだすことだったんじゃないかなー?奏者の河合隼雄。
私も、入舞、他人には無駄と思える終焉の舞を舞いたくなった。
以下、傍線を引いたとこの紹介です。
p88 「お水持ってきてあげまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月23日
河合隼雄先生の「老い」に関するエッセイ。河合先生の本は、読みやすい、分かりやすい、示唆に富んでいる。いつものことながら「自分は本をあまり読まない」と言われながら、非常に幅広く深い読書をされており、先生の文章の中から、また多くの人を知る機会となる。
今回も、聖路加病院の日野原重明氏の「老いてはじめる...続きを読む