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大手商社の宣伝部に勤める浅井義雄は結婚して15年。だが、妻・道子との間に子供はなかった。過去二度も、浅井に浮気された経験を持つ道子は、夫の愛情をつなぎとめようと必死だった。そんな折、取引業者の小柳と銀座で飲み歩くうち、浅井はマチ子というホステスに誘われるまま一夜を共にした。それが自滅へ至る第一歩だとも知らずに――。男の浮気に対する女の非情な復讐を描いた問題作。
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Posted by ブクログ
面白かったー!昔の話だから女の人に感情移入はできないかと思ったんだけど、浮気されても泣きすがるわけではなく、「私は一人でも生きられるがお前はどうなのか」と夫に問いただす女性二人がかっこいい。44年前の話だけど、いまでも十分に通じる話。有吉作品は二作品めだけど、完全にハマりました!次は「非色」を読む予...続きを読む定♪
大手商社の宣伝部に勤める浅井義雄は結婚して15年。だが、妻・道子との間に子供はなかった。過去二度も浅井に浮気された経験を持つ道子は夫の愛情をつなぎとめようと必死だった。そんな折、取引業者の小柳と銀座で飲み歩くうち、浅井はマチ子というホステスに誘われるまま一夜を共にした。それが自滅へ至る第一歩だとも知...続きを読むらずに―。男の浮気に対する女の非情な復讐を描いた問題作。 うーん。 ちょいと自分の行動にはあまりない行動ですが、おそらくそういう行動を取れば様々な結果は当然出てきますよね。 原因と結果? 行動と結果? いい意味でその結果がついてくるのが一番ですけれどね♪
ドラマではあまりにもきれいごとのように描かれていて非常につまらなくなってしまいました。やっぱり原作の方が面白いです。
上巻のハイライトは「あのとき離婚しなくて本当によかったわ。私のいまの幸せは、あなたが卑怯だったお陰で掴めたのだと思っているのよ、浅井さん」という千鶴子の台詞。こんな復讐の台詞、機会があったら言ってみたいものです!そして下巻は、なんといっても道子&マチ子鉢合わせシーン!怖いです、怖すぎです!マチ子「そ...続きを読むりゃ奥さんから見れば、たった一人の大事な方でしょうし、他の男と較べたこともないでしょうね。でも私たちは、一流の方々とのお相手で、それが仕事ですから、どうしても男を見る目は肥えてきますわ」うぎゃあぁぁぁ!ホステス怖いよ、汚いよぉぉぉ!!!
今年は有吉佐和子(1931-1984)さんの生誕90年であります。若くしての病死でしたが、「笑っていいとも」での奇行から僅か二か月後の訃報に、当時は死因が色色取沙汰されたものです。 ここで登場する『不信のとき』は、1967(昭和42)年に日本経済新聞にて連載されたもの。主人公の浅井義雄くんは、...続きを読む大手商社の宣伝部に勤めるサラリーマン。結婚して15年が経つが、妻の道子との間には子供はゐません。過去に二度、浮気をして大騒ぎになつた事はありますが、近年は落ち着いてをり、女と遊ぶにも慎重に慎重を重ねてゐるため、発覚はしてゐません。 ところが、ある時知り合つた銀座のホステス・マチ子に惚れてしまひ、関係を持ちます。彼女は浅井くんの子供が欲しいと云ひ出し、身籠ります。浅井には迷惑をかけない約束で出産するのですが、何とその直後に、妻の道子が妊娠したとの連絡が...... 云つてみれば、順調に出世コースを歩んでゐた男が、女で失敗して転落の詩集を綴る物語であります。簡単に言へば自業自得なのですが、作中での、ほとんどの男は結婚したことを後悔してゐる、との指摘には困りますな。かかる事を言はれて、既婚男性はどのやうに反応して良いのか、途方に暮れるではありませんか。 ただ、読み進むうちに、男としては浅井くんに感情移入して、いつ妻にバレるかヒヤヒヤするのであります。そして遂にその時はやつて来た! 道子とマチ子の対決! 月並みですが、女性の怖さをまざまざと見せつける会話です。本当に男つてのは、陰でどんなことを言はれてゐるか分つたもんぢやない。 世の女性たちから、男社会に対する復讐とも云へる小説でせう。ところで、道子が生んだ子供は、本当に人工授精なのか、弟が勝手に代理に同意書にサインできるのか、疑問が色色疑問で終つてしまひました。まあ探偵小説ではないから、それは本質ぢやないのでせうが、気になるところでした。 尚、この小説は大映で映画化されてゐます。田宮二郎がポスタアの序列を巡つて異議を唱へ、結果的に映画界を去るきつかけとなつた作品でした。でも、どうみても田宮が主演だよねえ。全く永田つて奴は......
この本は社会人になったころに先輩からいただいたものだけど 恋愛まっただ中の私は読もうとしていなかった 30になり、久しぶりにこの本を開いてみて 今この本を読んで良かったと思った。 最近じゃ「昼顔」とか主婦の不倫をネタにしたドラマもやってるけど 昔に書かれたものなのに、今にも通じるな~と作品の力に感動...続きを読むした。 しかし、先輩はなんで20そこそこの私にこの本くれたのでしょう(笑)
「男の浮気に対する女の非常な復讐を描いた問題作」 女ってこえぇ~、と思わず言ってしまう 状況も年齢も異なる2人の浮気男と、それにかかわる4人の女性が描かれている 「女は怖い」と思いつつ 子ども生んだ強さと、腹を据えたときの怖いほどの潔さは、どの女性もみな持っているものではないだろうか
これはドラマにもなった有吉佐和子の名本ですな。 不倫話ですが、ただの不倫話ではござりませぬ。 この人の文章は本当にぐいぐい引っ張られていきますわ。 この本も例外ではありませぬぞ。 男性にも女性にもおすすめですな! 最後の大曇天返しは予想の斜め上を行くものでしたわ! しかし、ちょっとモヤっと感...続きを読むが残ったので★4つ!
男の浮気に対する女の非情な復讐を描いた問題作。 昼ドラみたいにドロドロしていて、男と女の恐ろしい怖さを知った。
2月14日付日経新聞土曜日夕刊の文学周遊で、本書がとりあげられていたのと、「悪女について」が面白く、引き続き有吉佐和子の本が読みたかったので読んでみた。 「悪女について」でも書いたが、有吉佐和子は社会派のイメージがあったので、本作も華やかな銀座や、アンダーグランドな匂いのする新宿2丁目などを舞台とし...続きを読むた小説というのが意外だった。上下2巻というのが、ややボリューム過多なような、、。以下、下巻にてコメント。
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