青い壺

青い壺

小説・文芸
800円 (税込)

4pt

読めばハマる有吉佐和子。幻の名作長篇
無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時。人生の数奇な断面を描き出す名作、復刊!

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    青い壺
  • タイトルID
    :
    330492
  • ページ数
    :
    352ページ
  • 電子版発売日
    :
    2015年08月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

青い壺 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!おばあちゃんくらいの世代かな?その時代の雰囲気を想像しながら読んだ。
    小物や仕草など、実際にその時代を生きた人でないと書けないちょっとしたことが、現代との違いを生々しく感じさせてくれる。
    その反面、いまでも変わらない人間模様を丁寧に書いている。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    青い壺の持ち主が変わる毎に持ち主の周りの人間模様が描かれる。物語の最後には、最初の壺の持ち主(作った人)と御対面。
    昭和戦後の匂いがするあるある小説。面白かった。
    特におばあちゃん達の京都でのクラス会旅行の顛末は笑える。

    0
    2026年09月30日

    Posted by ブクログ

    これが 私が生まれる前昭和51年に初出誌とは。
    ‥昔も今も なんにも変わってないんだなぁ。良くも悪くも 人の気持ちや考え方は変わらないのか‥。

    どんなに家電が発達しても、どんなに美味しい食べ物があって、終戦後だろうとなんだろうと 変わらないなんて‥皮肉だ。

    0
    2026年09月11日

    Posted by ブクログ

    話題の本

    シンプルで読みやすい短編集のような本
    壺にまつわる様々な人生模様が展開される

    こういうことあるよな、とかこうなってしまうのか、という著者の観察眼に驚かされる
    解説を読むと本の仕掛けにさらに驚かされた

    美、という命題と人生の対比が秀逸
    万人にお勧め出来る本

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    ものごとはどのレイヤから見るかによって全く違って見える。人も物も。
    青い壺も高価なものと見られたり、\3,000と見られたり。
    個人的には、第二話が絶品と感じた。

    0
    2026年08月24日

    Posted by ブクログ

    青い壺をめぐる色んな人たちの話、最終的に終点があってスッキリした。壺のなかに物語がつまっている、青い壺2度目の完成!!
    物語一つ一つも平凡なものだけれど、その優しさが温かい。青い壺もそりゃきれいになるよ。

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    有吉佐和子『青い壺』文春文庫。

    昨年末にテレビで取り上げられてから、じわじわと売れているようだ。

    美しい青磁の壺をテーマに描かれる13話から成る連作集。

    1人の陶芸家が焼き上げた見事な出来栄えの青い経管型の壺。誰もが魅了される壺の持ち主は次々と変わり、様々な人間模様を見せてくれる。

    ストーリー的には、馳星周の傑作『少年と犬』にも似ている。もっとも馳星周の方がだいぶ後になるし、犬と青い壺では大きく異なる。何故、馳星周の『少年と犬』を思い出したのかと言えば、この『青い壺』という作品がそれほど面白かったのだ。


    『第一話』。才能や技量だけでなく、様々な偶然や運が重なり、芸術は成立する。なかなか思うような作品が作れないのが、陶芸の世界なのだろう。

    父親の後を継ぎ、青磁ひとすじに制作を続ける陶芸家の牧田省造。ある日、デパートの注文品とともに焼き上げた一点物の経管型の青い壺は見事な出来栄えで、見る者を魅了した。青い壺は道具屋が古色を付けたら買い取ると言ったのだが、デパートの社員が美術品コーナーに展示したいと引き取っていく。


    『第二話』。馬車馬のように50年間も働き続けた男が定年を迎えた時、やはり壊れていくのだろうか。自分自身60歳を超え、未だに普通に働いているが、65歳まで残り3年を切ったが、まだ定年後の暮らしなど想像も出来ない。

    定年後半年が過ぎても、家でぼんやりする夫の寅三を持て余した妻の千枝は、寅三が68歳まで世話になった副社長の原へのお礼にデパートで青い壺を買い、寅三に持たせた。


    『第三話』。生け花の世界も奥が深く、難しそうだ。ましてや青い経管型の壺となると難易度は上がるようだ。

    副社長夫人の芳江は青い壺に美しく花を生けようと悪戦苦闘していた。そんな中、で夫の部下の女性と甥っ子が見合いのために相次いでやって来る。見合いは不首尾に終わり、帰りしな甥っ子が言い残した言葉が気になる芳江。


    『第四話』。親族同士の財産争いは、時として醜い争いになるらしい。中には父親が亡くなり、母親に遺された遺族年金の果てまで寄越せという子どもが居るようだ。遺族年金の申請用紙に子どもたちが相続を放棄することに同意する欄があるのは、昔からそのような争いがあったということなのか。

    副社長夫人の芳江は、青い壺に美しく花を生けようと奮闘する。そんな時、孫を連れた娘の雅子が急に帰ってきて、婚家の醜い遺産争いを愚痴始める。芳江はその話を夫に伝えていると、青い壺を目にした夫は突然、青い壺を誰かにあげてしまえと言い出した。青い壺は次に誰の手に渡るのか。


    『第五話』。白内障は手術を受けると驚くほど回復するようだ。一昨年、自分の母親は両目の白内障の手術をしたが、日帰りで翌日には眼帯が外れ、驚くほど見えるようになった。

    東京の狭いマンションで1人暮らしを続ける千代子は老いて目が見えなくなった母親を引き取る。2人暮らしが始まり、生活に張り合いが出て来た千代子は、都内の老人病院を知り、母親を診察してもらうことにした。左目は緑内障でどうにもならなかったが、幸い右目は白内障で、手術をしてもらうと母親の右目は見えるようになった。目が見えるようになった母親が千代子の部屋で目にした綺麗な青い壺。あの青い壺は千代子の元にあった。


    『第六話』。今年は戦後80年だと言う。本作が書かれたのは50年前ということで、描いている時代は戦後30年である。戦後30年というと今よりは戦争の記憶が残っていたのだろう。

    夫婦2人で、戦後の焼け跡から始めたこぢんまりとしたバア。バアの客の医師の石田は『御礼』と書いた細長い荷物を置いて帰った。『第5話』で千代子の母親が白内障の手術を行った医師の石田に、あの青い壺を感謝の印に贈っていたのだ。

    『第七話』。物資や食糧が不足した戦時中に何とも粋なことをする人も居たものだ。

    医師の石田一朗の忘れ物だと言って、バアのマダムの梶谷洋子が届けてくれた青い壺を見た年老いた母親は、戦時中に外務官僚だった亡き夫との思い出が甦り、夫の粋な計らいについて饒舌に語り出した。そして、我々は千代子の母親の名が鈴木キヨであったことを知る。


    『第八話』。まさかの急展開に息を飲んだ。あの青い壺は一体何処へ……

    長女が嫁ぎ、長男はアメリカに留学。姑が他界し、夫と2人きりになった厚子は部屋を片付けていた。毎日、帰りの遅い夫を待つある日、上機嫌で帰ってきた夫から次の土曜日にレストランに行こうと誘われる。我々は夫の名を石田一朗であることを知り、鈴木キヨの白内障の手術を行った石田の手元にまだ青い壺があることを知り、安堵するのだが……


    『第九話』。なかなか青い壺は登場しないのだが、最後の最後に新たな持ち主の手に渡る。自分も数年前に中学校時代のサッカー部の仲間から同級会に誘われたが、残念ながら中国出張と重なり、欠席した。その後、新型コロナウイルス感染禍が始まり、再び集まる話は無かった。

    女学校の卒業から半世紀、弓香は同級生たちと久しぶりに京都で集まる。戦争を経て子育ても終えた彼女たちは、家庭の状況も経済状態も健康状態もそれぞれであったが、楽しい時を過ごす。


    『第十話』。青い壺の持ち主は目まぐるしく変わる。どうやら青い壺は持ち主に幾ばくかの幸運をもたらすようだ。弓香が京都旅行から戻り、骨董市で僅か三千円で手に入れた、あの青い壺を孫娘の悠子に土産に渡す。

    母校だったミッションスクールの初等科に栄養士として就職した弓香の孫娘の悠子は、子供たちに野菜を食べさせたいと工夫を凝らすが、ある日、真っ黒なほうれん草のスープを作るという大失敗してしまう。


    『第十一話』。青い壺は何処へ行ってしまうのか。肉親との別れほど悲しいものはない。昨年末、自分も父親を亡くしたが、涙こそ流しはしなかったが、心にポッカリと穴が空いたような気分が続いている。

    世話になったシスターが45年ぶりにスペインに帰郷すると聞いた悠子は、青い壺をプレゼントする。


    『第十二話』。スペインに渡った青い壺はどうなったのか。青い壺は1人の男性がスペインから日本に持ち帰っていた。

    スペイン旅行中に急性肺炎になったという入院患者の男は、病室に飾った青い壺に触られそうになると、怒鳴るのだった。


    『第十三話』。最終話。因果応報。人生とは人との繋がりで、与えた物、貰った物が、巡り巡る仕組みになっているのかも知れない。青い壺の運命は……

    スペイン旅行中に急性肺炎になった男は高名な美術評論家だった。その男に呼び出されて、家を訪ねた陶芸家の牧田省造は、男がスペインのバルセロナの骨董店で見付けた12世紀初頭の掘り出し物だと言う青い壺を見せられる。 

    本体価格770円
    ★★★★★

    0
    2026年10月09日

    Posted by ブクログ

    有吉佐和子さんの短編は初めて。どの話もごくごく短いものだが流石に読ませる。
    昭和の作品なので時代背景が各所に窺える。派手さはない。描かれているのは登場人物達の日常とそれにともなう細やかな喜怒哀楽。そしてそこに青い壺がある。

    第一話で生み出された壺が様々な人の手を経て最後の第十三話で生み出した省造のもとに戻ってくる。「いつの間にあんなにいい古色がついたのであろう」と省造は思う。素敵な終わりかただと思う。

    個人的には第九話の高齢女性達の同窓会の話が好きだった。高齢女性の心理描写とか登場人物に言わせる言葉とか有吉さんは本当にウマイ。その場面が目に浮かぶようだった。

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ短編集の中でもっとも好き。
    様々なひとのそれぞれの人生がよくも悪くリアルで人間らしく描かれているが、どこか憎めない。それらが青い壺よってつながりさらに愛着がわく。
    当時の時代を感じる場面のなかで人々の考えや時代の流れへの感想が、いまとほとんど変わらないのがおもしろい。

    0
    2026年10月09日

    Posted by ブクログ

    有吉作品は、そんなに前に執筆されたとは思えない、と感じます。人の本音は今も60年以上前も変わらないのかも。
    青磁を観に、美術館に行きたくなりました。

    0
    2026年10月05日

青い壺 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    青い壺
  • タイトルID
    :
    330492
  • ページ数
    :
    352ページ
  • 電子版発売日
    :
    2015年08月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

有吉佐和子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す