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読めばハマる有吉佐和子。幻の名作長篇 無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時。人生の数奇な断面を描き出す名作、復刊!
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Posted by ブクログ
ものごとはどのレイヤから見るかによって全く違って見える。人も物も。 青い壺も高価なものと見られたり、\3,000と見られたり。 個人的には、第二話が絶品と感じた。
青い壺をめぐる色んな人たちの話、最終的に終点があってスッキリした。壺のなかに物語がつまっている、青い壺2度目の完成!! 物語一つ一つも平凡なものだけれど、その優しさが温かい。青い壺もそりゃきれいになるよ。
・実は原が結構ひどい。 ・マグダレナは壺を売ったってことですよね。 ・省造の刻印が消えたのが自分事のように悔しい。 ・たらい回しにされる過程で壺にいい感じの古色がついたという壮大な皮肉。 とても面白かった。
青い壺を巡り、様々な家庭の有り様がドラマを観ているようだった。 (p327)省造のあの壺がスペインまで行ったことが判明 古美術鑑定呪う人は800年前の物だと言っているあたり、最後に減刑というくだりでオチがついている漢字も凄い 2話の寅三の行動に、自分の中にある将来の '老い'への...続きを読む不安をし撃された
五十年も前の作品だが全然古臭くない。登場人物の心情がよく分かる。そうだよねえと共感したり、それは災難と同情したり。スキマ時間に読むのにとても良いです。
面白かった。かなり前の話のはずなのに、全く読みづらくなく、人間の感情の普遍性を思い知らされた。 青い壺がバトンのように様々な人生の物語に入り込んだ短編の連なりが、1冊の本に重厚感をもたらしていて、読後の満足度が高かった。
有吉さんといえば中学生の頃、笑っていいとも!の有名なコーナーをジャックした強烈な思い出が笑 (皆さんわかりますかね?) それから約40年後!に初めて作品に触れました 数年前に一度読みかけたのですが、退屈な昼ドラを見ているようで気持ちが入り込めず、2回目の挑戦でしたが、今回はすんなりと作品の世界に入り...続きを読む込む事ができました 今に比べると遥かに終戦から時間が経っていない時代背景を感じた点や、今と大して変わっていない感情の移り変わりの対比が面白かった
デパートの発注を堅実にこなす陶芸家が 3つだけ作った一点物。 そのうちのひとつが、たまたまの環境から素晴らしい発色をする。 その美に人が触れるときに生まれるあれやこれや。 立場。欲。生活。節目。 美が人生を反射して生まれるプリズムが物語になる。 これは本筋とは全く関係ないのだけれど、 昭和51年...続きを読むに上梓されている本作中で すでに「爆笑」が「一人で大笑いする様子」に使われているのが興味深かった。
有吉佐和子さんの短編は初めて。どの話もごくごく短いものだが流石に読ませる。 昭和の作品なので時代背景が各所に窺える。派手さはない。描かれているのは登場人物達の日常とそれにともなう細やかな喜怒哀楽。そしてそこに青い壺がある。 第一話で生み出された壺が様々な人の手を経て最後の第十三話で生み出した省造の...続きを読むもとに戻ってくる。「いつの間にあんなにいい古色がついたのであろう」と省造は思う。素敵な終わりかただと思う。 個人的には第九話の高齢女性達の同窓会の話が好きだった。高齢女性の心理描写とか登場人物に言わせる言葉とか有吉さんは本当にウマイ。その場面が目に浮かぶようだった。
8/30は有吉佐和子さんの命日、有吉忌。 『青い壺』は昭和51年(1976年)1月号から昭和52年(1977年)2月号まで、『文藝春秋』に連載された全13話の連作短編集。 単行本となり、文庫化され、2011年に新装版となり、私が購入したものは2025年の新装版、44刷。 半世紀前に書かれた、見...続きを読む事な連作短編集です。 今でこそ多種多様な連作短編が創作されていますが、一つの青い壺が、さまざまな家庭を巡りながら、それぞれの人間関係に緊張感を加えていくという仕掛けが鮮やかです。 雑誌連載ですから、各話限られたページ数の中に、それぞれの家庭の事情、家族の心情、そしてその時代の日本の世情までが収められています。 どの一話をとっても、それだけで一作品になりそうなほどの潤沢さ。それを13話。 そして、ラストとなる第13話での 青い壺を生み出した陶芸家の言葉、〜作品への刻印は、やめよう〜 には 作家・有吉佐和子さん自身が 創作への何かしらの思いがあったのではないかと思ってしまいます。
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