有田川

有田川

1,980円 (税込)

9pt

3.9

私は川上のどことも知れぬところで誰とも知れぬ親に産んでもらった――けれども人間はいずれ生れて川に流されるものではないのか。どんな人でも多かれ少なかれ水に流されながら生きて行くのではないのか――。有田川の氾濫のたびに出自を失いながら、流れ着いた先で新たな生を掴み取る紀州女、千代の数奇な生涯。『紀ノ川』『日高川』に並ぶ、有吉文学における紀州三部作。

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有田川 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ようやく紀州川三部作の二つ目を手に取りました。
    物語に抑制が効いていて、それでいていかにも大衆小説というか大河物語。結末の爽やかさ然り、今の小説家には見られない得も言われぬ品の良さ、しかもさくさくと読める。
    川シリーズと言いながら、本作は蜜柑が影の主役かと。それに絡めた時代と土地の説明がさらりと行わ

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    有田の正月は顔が黄色い

    星月夜に川あかりの中歩く

    舌の賢い京都、見てくれ大事の東京市場

    ストーリーの面白さに加えて、方言が心地よかったし、ちょっとした表現に心をつかまれた。

    0
    2020年11月14日

    Posted by ブクログ

    紀ノ川が大好きだったので期待して読んだ。美しい紀州弁とそこで生きる様々な人々と生活の描写、さすが有吉佐和子。

    二度も氾濫した川に流されその都度運命が変わった千代の一生。それでも彼女は自分で進むべき人生を切り開いて行った。好きなみかん作りに一生携わり、家庭も築き、劇的に変わる時代を生き抜く様は爽快。

    0
    2015年11月25日

    Posted by ブクログ

    紀伊半島の南西を走り、和歌山湾(淡路島の南島)に流れ込む有田川。その両岸には今もところどころでみかん畑が山肌を埋めている。
    時は明治の初め、有田川の上流からタンスの引き出しに乗せられ流れてきた女の子が御霊(ごりょう)の山持ちの家に拾われ大切に育てられた。が、自分が拾われた子だと知り、有田川の氾濫で

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    主人公の千代が人懐っこい愛嬌のある面から、頑固で意地の悪い面まで、彼女の一代記を通して様々な面を見せてくれるのが面白かった。有田川の流れのように、穏やかに流れることもあれば、荒れ狂うこともある。人間の深みを見ることが出来た。

    0
    2020年10月02日

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