有吉佐和子の作品一覧
「有吉佐和子」の「青い壺」「恍惚の人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「有吉佐和子」の「青い壺」「恍惚の人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
有吉佐和子ってストーリーテラーなんだなぁと改めて思った。
1964年に刊行された本であるが、古くささを感じることなく一気読み。
差別という難しいテーマを扱っているのだが、終始、重苦しくなることなく、読み終えた。
戦後、GHQの黒人兵と結婚して幼い子メアリイを連れて、ニューヨークに渡った笑子(えみこ)だが、待っていたのは貧民街ハアレムの半地下アパートでの生活だった。
そんな最底辺のような生活を送る黒人だが、プエルトリコ人を激しく差別する。
白人の間にも、イタリア人差別、ユダヤ人差別などがあり、戦争花嫁(ウォーブライド)として日本から渡ってきた日本人女性はアメリカに来て初めてそれに気づくのだった
Posted by ブクログ
色んな人の人生を覗いて体験した気持ち!その場に居合わせているみたいな臨場感!すごい。
主婦が主役の話が多く、みんなああ嫌だ嫌だと悩みながらも(姑嫁、老い、戦争など)生活に追われてない明るい感じがいいなぁ。防空壕でのディナー、同窓会へ行く心配性老婆、病院の掃除婦が作るバラの花弁の枕が特に自分と違う世界で、わくわくしながら読んだ。
それと話の終わり方がどれもすごく良い!お気に入りはバラ枕の
「極楽だな」シメは呟き、間もなく健康な寝息を立てていた。シメは寝入りばなに鼾をかく。
のところ!シメがいびきをかく幸せな光景が目に浮かぶ。すごい。寝息を立てていた。で終わるならわかるけど、その後にこの文章持っ
Posted by ブクログ
ちょっとびっくりな面白さ。単なる犯人探しではなく、人間の多面性や相対性、その中にある芯の深さと強さを考えさせられる。
証言が増えるほど「人物像」は崩れるのに、
最後に残る人物は、むしろ 強度を増して立ち上がってくる。
多面性は、弱さではなく生存の知性。
相対性は、流されることではなく現実理解の深さ。
結論として、芯がなければ幸せにはなれない。
これは、有吉佐和子自身が、才能と劣等感の中で努力し成功し、思いがけず強く批判されながらも生き抜いてきた結果として得られた人生論が骨格になっているのであろう。わたし自身が50過ぎてるから最高に楽しめる作品なのかも。