恍惚の人

恍惚の人

935円 (税込)

4pt

文明の発達と医学の進歩がもたらした人口の高齢化は、やがて恐るべき老人国が出現することを予告している。老いて永生きすることは果して幸福か? 日本の老人福祉政策はこれでよいのか? 老齢化するにつれて幼児退行現象をおこす人間の生命の不可思議を凝視し、誰もがいずれは直面しなければならない《老い》の問題に光を投げかける。空前の大ベストセラーとなった書下ろし長編。

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恍惚の人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    毎日の楽しみだった。
    主人公は立派だったから楽しく読めた。
    本来ならそんな事を言ってはいけないのだが。

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    昭和47年に刊行され、昭和57年に文庫化されたこの本だが、古いと感じることなく響いてくるのは、誰もが老いに直面するからだろう。


    仕事帰りに買物をして帰る途中に義父を見かける昭子。
    何処へ行くのか呼び止めて一緒に帰宅するのだが、離れに住んでいる義父は家が見えてくるなり一足先に中に入る。
    そのあと再

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    認知症になってしまった義父の介護や避けては通れない身内の葬式などを描いた小説。

    何もしない夫への不満とか、義父から虐められた過去の思い出とか一筋縄ではいかない感情が描かれていて良かったです。

    高校生の息子がすごくよかったです。斜に構えた若者なのですが、不器用ながらに母へも祖父へも愛情のある態度が

    0
    2025年05月26日

    Posted by ブクログ

     この本『恍惚の人』は、1972年に刊行された作品である。実に50年余前の作品。発表当時、「恍惚」という言葉が流行し、この時代はまだ認知症という言葉が広く普及していなかった。日本では、「痴呆」と呼ばれており、2004年に厚生労働省の用語検討会により、「認知症」への言い換えが求められる報告がまとめられ

    0
    2025年05月18日

    Posted by ブクログ

    40年も前の本ですが、現代にも通じる介護の話。
    介護をしていく主人公のエネルギッシュさには感心しました。まだ若いからできることかも。寿命が延び、介護をする人の年齢が上がると、介護の負担も一段と大きくなるなぁと思いました。

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    若い頃読んだ時も大変だなあ、と思いながら読みましたが、今読み返してみて、とてもリアルだし自分ごととして胸に迫ってきました。昭子さんはとても立派で、なかなかここまでできないよなあーと思ってしまいますが、昭和の主婦は皆こんな感じだったのかも…とも思います。
    同じ本でも読む時期によって感じ方が変わってくる

    0
    2025年04月06日

    Posted by ブクログ

    2025.2.3
    茂造の老いも凄まじかったが、昭子の何十年後かの自分の老いを意識する内容が、身につまされた。
    昭子の人物像、心模様を鋭く書き上げている。
    名作でをあり、ファンになった。

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    姑の突然死をきっかけに、舅の認知症に気づく立花一家。舅・茂造の世話をするのはもちろん嫁の昭子で、夫は役に立たない。
    本書は、1970年代初頭を舞台にしながらも、家族の役割や介護など現代に通じる問題を鋭く描き出した作品です。

    携帯電話はもちろん無く、和式トイレや火鉢が当たり前の時代ではあるけれど、昭

    0
    2025年01月20日

    Posted by ブクログ

    老いの先にある壮絶な人生を垣間見た気がした。認知症の介護というのはこれほどまでに大変なものなのかと圧倒された。主人公の昭子の「茂造を生かせるだけ生かしてやろう」という肝に据えたところは、圧巻だった。今、自分にできることに向き合うことの大切さを考えた。昭和のベストセラーで名著。読んでよかった。

    0
    2024年12月22日

    Posted by ブクログ

    主人公である昭子が今の自分の立場に似ていることが共感が持てた。もちろんすべて似ているわけではないが、老いを看る側や看られる側の感情のもつれを有吉佐和子らしい文章でつづっている。「彼は終わった人間なのかもしれない。ガンも高血圧も心臓病もくぐりぬけ、長生きした果てに、精神病が待ち構えているとは。」という

    0
    2025年11月25日

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