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文化人類学者で友人の畑中幸子が滞在する、数年前に発見されたシシミン族のニューギニアの奥地を訪ねた滞在記。想像を絶する出来事の連続と抱腹絶倒の二人の丁々発止。有吉ファン必読。
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Posted by ブクログ
最高に面白い 青い壺でこの作家にハマって2作目 まったく異なった内容だが読者を飽きさせない 人間への愛に満ちた冒険
有吉佐和子ニューギニア滞在記。ニューギニアの独立3年前の頃である。インドネシア舞台の小説を書く機会があったので、地図でたった5cmだし(おい、縮尺は!?)行ってみようと思っちゃったのだ。誘ってくれた畑中さんは文化人類学の研究者で、ヨリアピというところに住み数年前に発見されたシシミン族を研究している。...続きを読む 有吉佐和子は気楽に行ったところ、オクサプミンまではセスナで行けたのだが、そこからヨリアピは徒歩しかも2日。有吉佐和子さんがぶうぶう言ったから3日の旅程にしてもらえたものの、結局最後は足の指の爪が全部剥がれて歩けなくなり、豚の丸焼きのように棒に吊るされてみんなに担がれながら辿り着く有様になった。1週間のつもりで来たが、爪が生えそろうまで動けない。その間の滞在記である。 なんと帰国後にはマラリアを発症。 笑ってはいけないし、滞在中わりとツラそうだったりもしたけれど、面白く楽しめた。
最高に面白かった。今から60年近くも前にニューギニアのネイティブが暮らす奥地への旅を記した滞在記。もちろん電気も水道も道さえもない未開の地で、文明に一切さらされていないシシミン族と生活した1か月間。そんなところに、東京では白木屋から三越までの数百メートルさえ歩かずタクシーに乗るお嬢様が、友人が呼んだ...続きを読むというだけで下調べもほとんどせずに行ってしまう大胆さと好奇心。さすが作家です。私には1泊だってとても耐えられない環境に思えます。それをこれほど楽しそうに振り返ることができとは、有吉さんを心から尊敬します。
友人に勧められて読んだ まず文章のテンポがコミカルでいい そしてよく覚えているのが、 女二人が同居して些細なことで軋轢が生まれつつもなんとかうまく過ごしていること。 共同生活ってこんなもんでいいんだよね、とも思えた
有吉佐和子さんと文化人類学者・畑中幸子さんによる、1968年のニューギニア滞在記。 まだ海外旅行すらハードルの高かった時代に、未開のジャングルへ飛び込んでしまう行動力にまず圧倒される。 「ニューギニアはほんまにええとこやで。あんたも来てみない?」という、畑中さんの信じられないくらいの気軽すぎる誘い...続きを読む文句は、まさに畑中さんの人柄をよく表している。 畑中さんは好奇心と冒険心が桁外れで、誰もが躊躇するようなことを当たり前のようにやってしまう人。 さらに強靭なメンタルと恐るべき体力オバケで、クレイジージャーニーの常連になれそうなすごい人だ。 私はこういう人が大好きなので、畑中さんの尊敬するほどのクレイジーっぷりを有吉さんのユーモアたっぷりの文章で味わえるこの体験記は、本でしか得られない貴重でとても楽しい時間だった。 文明の影響を受けていなかったシシミン族の生活に触れられるのも大きな魅力。家にいながら、自分までジャングルに同行したような体験を味わえる。 想像を絶する旅の過酷さや、帰国後の衝撃的な報告など、どのエピソードも読み応え抜群。 現地女性の地位の低さや人種問題など、文化や価値観の違いも興味深かった。 そして何より、遠慮なしに言いたいことを言い合える2人の関係が心地いい。口ではズケズケ言い合うのに、芯の部分では深く相手を思い合っていて、その絆は友情を超えて家族のように感じられた。 読んでいるうちに、クリスティの中東発掘旅行記『さあ、あなたの暮らしぶりを話して』を思い出した。その時のレビューを読み返すと、「思い切りがよく、ユーモアがあり、型にはまらない魅力的なところ」がやっぱり共通していて、ますます人としての有吉さんに惹かれてしまった。 あれから60年近くたった今、シシミン族はどう暮らしているのだろう。叶うことなら、有吉さんによるその後のシシミン族の旅行記も読んでみたかった。
文化人類学者の畑中さんに軽く誘われ、軽いノリで出向いてしまったパプア・ニューギニア。しかしそこはとんでもない奥地で、ちょっとやそっとの好奇心で行ける場所ではなかった。完全なサバイバルである。それをライトにユーモアを交えて語られているので、とにかく面白い。相棒の畑中さんとのやりとりが漫才のよう。 畑...続きを読む中さんの研究する奥地に辿り着くのまでの道のりが壮絶だ(なんせ、3日間歩きっぱなし)。さらに辿り着いてからの生活も「仕事の合間にリゾート地でのんびり」とは程遠い世界。 そこは豚3匹と女一人が物々交換されるような文明なのである。一夫多妻制に児童婚・・・女の地位が低すぎる。女二人で生活できるような場所とは思えない。 現地の使用人(前だけ葉っぱで隠している裸族)に木綿のパンツを贈ったら、急にえらくなった気がしたのか、それまで温和でオドオドしていた使用人が怠けるようになる話など唸ってしまった。 「文明がどんどん流入することで、果たして彼らは幸福になるのだろうか」という有吉さんの疑問。今はどうなっているのか外務省のHPで調べてみたら、治安はかなり悪い。娘が行くといったら全力で止めるレベル。あの頃と比べてどうなのかは分からないが、あの頃の有吉さんと畑中さん、よくぞまあご無事で・・と思わずにはいられなかった。
『週刊朝日』に連載後、1969.1朝日新聞社より刊行 鈴木保奈美の番組で紹介されていたのだが、面白いの一言! 私的には、『青い壺』より数段よかった。 言葉遣いも的確で、情景や心情がユーモアをもって、かつ、過酷さも感じられる滞在記。 使われている言葉もそれほど古くなく、若い人が読んでもそれほど違和感...続きを読むないのでは? なにより、文化人類学者の畑中幸子さんが強すぎる。wikiによると、現在も95歳でご存命。金沢大学の教授などもされていたようで、講義受けてみたかったなあ。 有吉佐和子が畑中さんの学問に対する姿勢に畏敬の念を抱いているのもよくわかった。ある事柄や言葉についても、決して決めつけるのではなく、いろいろ裏をとって初めて結論づける地道な学問。「私ら、作家のように当てずっぽうは書けません」みたいに、いつも作家を下に見て暴言を吐いているのがおかしい。 そして、ニューギニアの奥地に、いつもは女一人で住んでフィールドワークをしているのが驚き。彼の地では、女なんて、野豚三匹と交換されるほど人扱いされていないのにだ。 はたして、今現在、シシミン族はどう文明化されているのだろうか?
元気をもらえる一冊。とても面白い。 有吉佐和子さんの1ヶ月のニューギニア滞在記。 あの時代に未開社会のニューギニアで研究していた畑中さんと畑中さんの元を訪れた有吉さんのパワフルさがとても心地よく、二人の会話や現地の人たちとの出来事にクスクス笑ってしまう。 驚くことも沢山あり、新しい世界を少し知れ...続きを読むたような気がした。
ニューギニアの知識ゼロで読んだ。 いやぁこんな本はきっと他にないなぁ。 様々な感染症や病気の怖れや死の恐怖がある環境での日々を、こんなにもおもしろくパワフルに描いてくれたことがすごい。畑中さんパワフルすぎる。 いかに自分が知らないことが多くて、狭い視野で安全な世界で生きてるのかを感じさせられた。
面白い!1968年の話なのに、とても生き生きしてつい最近の話のように引き込まれてしまう。文化人類学者の畑中さんに遊びにおいでと言われて、気軽に出かけたニューギニアで信じられないような山登りをしてたどり着いた奥地で、種族長に少し気に入られたり、少ない食材で料理をしたり。日々の生活を書いているのに、あま...続きを読むりにも信じられない経験をしているから、思わず笑ってしまう。そして畑中女子の豪快さ!
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