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文化人類学者で友人の畑中幸子が滞在する、数年前に発見されたシシミン族のニューギニアの奥地を訪ねた滞在記。想像を絶する出来事の連続と抱腹絶倒の二人の丁々発止。有吉ファン必読。
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Posted by ブクログ
めっちゃオススメです!学術的にも貴重な資料になるんじゃないか。でも、とにかく面白い。すごい人だな有吉佐和子さん!
2026年9冊目 約50年前の文章とは思えない軽やかさ 素晴らしい紀行文で今後も読み継がれるべき一冊 60年代の未開のニューギニアの描写がわかりやすくて、独自の文化・文明人としての振る舞いも興味深かった
素晴らしい紀行文であり、歴史の記録でもある。ニューギニアも今や未開とは言えないが、当時は本当に未開だったことが窺い知れる貴重な記録だ。 しかし、著者が自ら記したように、ニューギニアについて書くことは文化人類学者の畑中への冒涜であり、畑中と自分を描くことで、紀行文としての価値を高めている。 畑中幸子氏...続きを読むがとにかく凄い学者と感嘆。強い男性は聞かないが、強い女性は存在する。感服。
面白かったー。作家から見たニューギニアの未開?種族と研究者との丁々発止。現代的にはアウトだろう表現もあるけど、有吉さんは差別意識とかではなくてただ冷徹に事実を見て考えている感じ。パンツを履くようになったコックが人が変わったみたいに階級意識を持つようになったのが怖いというか罪深いというか。聖書のイチジ...続きを読むクの葉ってこういう意味かという。 畑中さんってまだお元気らしく、むちゃくちゃご丈夫。適材適所でいろんな生き方があるなあと。 呉服屋さんの言葉がさらっとしてるけど重かった。
最近、話題になっていて気になっていた本。 本の冒頭から有吉さんの、「なぜ、ニューギニア行きを誰も止めなかったのか!」と何度も書かれていて、切実さを物語る。 最後まで読むと、読者としては面白くてスリリングな内容なんだけど、筆者の↑「なぜ、誰も止めなかったのか!」が良くわかる。 人類学者の畑中さんの探究...続きを読む心には感服します。
面白すぎる。笑わせる文体で書いていないのにものすごい文章力だから、するする読める。PNG今もそんなに変わってなさそうでいいね。
表紙のお二人。明らかに後ろ向きな大柄な女性と、叱咤激励する小柄な女性。 「非色」「青い壺」からなんとなく想像していた有吉さんの人物像と、このイラストのギャップが大きすぎて、即買いしてしまいました。 当時30代の有吉さんが、50年くらい前に訪れたニューギニアのジャングル。未開の地。 いまでも、なかな...続きを読むか勇気のいる場所なのに、なんの前情報もなく、「ええところやし、遊びにおいで」の誘いに乗って軽い気持ちで行ってしまったそうで。 爪は剥がれ、虫に群がられ、茶色い水を飲むしかない。 都会ですらタクシーにのる私が、なぜいくつもの山を越えた?なぜ虫だらけのこんな場所にいる?なぜ誰も止めてくれなかった?と自問、いや、文句たらたらから始まります。 そんな飾らない声がリアルで面白くて仕方なくて、本を読みながら(挿絵も見ながら)つい笑ってしまいました。これが文章力かあ!私が書いたらただの愚痴になるだろうに。 いやー、面白かった。このお二人が大好きになったし、文明化とはなんだろうと考えさせられもした。 有吉さんの本を読み直してみよう。 人柄を知って読むとどう変わるだろう?
56年前の滞在記だが、時代を感じさせないエピソードに溢れた本。苦労話を笑いに変えるサービス精神に感服しきり。
1968年3月。有吉さんは十年来の親交がある同郷の文化人類学者 畑中幸子さんの 「ニューギニアは、ほんまにええとこやで、あんたも来てみない?歓迎するわよ」 という誘いに極めて軽い気持ちでのり彼女のフィールドワークの地 ニューギニアに行くことにした。 その後 何度となくこの選択を後悔することになると...続きを読むも知らずに… 面白かった。いや面白いと言ってはいけないのかもしれない。きっと想像を絶する過酷さだったのだろう。 それでも有吉さんの文章はやっぱり面白いし畑中さんの関西弁も笑える。 今から57年も前の未開の地に現地の護衛つきとはいえ30代後半の女二人…。 有吉さんもスゴイけれど本当にスゴイのは普段は一人でその地でフィールドワークをしている畑中さんだ。作中、畑中さんはとてもよく怒っていた。有吉さんにも怒っていた。強くなければ強く見せなければ原住民と女一人渡り合えなかったのだろうと思う。 本書で個人的に好きだったのは所々に挿まれる挿絵だ。力の抜けたタッチで動きがある。 特に行きに有吉さんが動けなくなってしまい、狩られた獲物のように木の棒にくくりつけられ原住民に運ばれる挿絵は何度見てもイイ。
紹介文に抱腹絶倒とあったけれど、抱腹はしなかったかなあ…。小さな子を残して考え無しにニューギニアに行ってしまう有吉氏には驚いたし、私の想像を大きく上回るほどの発展途上ぶりに有吉氏(と畑中氏)は本当に大丈夫だったのだろうかと少し怖くなりながら読んだ。いくらこの時代と現代で様々な価値観が異なっているとし...続きを読むても! 有吉氏と畑中氏の丁々発止なやりとりは面白かったけど。 およそ60年前の作品と知りさらに驚く。事細かに記され、情熱を持った文章から想像できる鮮明な景色が、古さをまったく感じさせない。 ニューギニアってどこ?というくらいこの国のことを知らなかったけれど、この本を読み終えたら今一体どんな国になっているのか気になるようになった。(お恥ずかしながら…パプア・ニューギニアの前身がニューギニアで合っているのだろうか…) この本が書かれた当時は戦後20年くらい。作中、まだ戦争の跡を感じさせる場面もあり、今わたしが生きているこの時代は決してパラレルなんかでもなく、こうして未開の地を侵しながらも闘い、時に理不尽に命を落としていった方達の犠牲のうえに成り立っているのだなと感じた。 逆の立場のことも考える。なんの正当な理由もなく、住む場所をある日突然戦場にされてしまった人たちがいたという事実を私たちは忘れてはならない。 この作品のニューギニアのように、発展途上国の奥地の部族がどのように現代文明に接し、彼らの生活に取り入れていったのか気になるところ。その良し悪しについても簡単には語れないだろうな。 60年前の作品がこうして50年以上も経って改めて文庫化されて若い世代にも届いているということは大きな意味があると思う。
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