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Posted by ブクログ
有吉佐和子さんの小説、最近ものすごく惹かれている。たおやかだけどきびきびした緩急のある文体、豊富な語彙で選ばれた言葉たち、様々な登場人物の人間味(一瞬しか出てこない人物ですら目に浮かぶ!)、現実を映し出したような予定調和ではないストーリー…。
今作も一気読み。
前作から更に強くなった秋子、ラストの打ち合わせでの采配、大会での口上でのかっこよさは痺れた。
したたかになったことを、「変わったのではない、育ったのだ」というのも素敵。こんな大人になりたい。
そしてこのラスト、満足ではあるけど、風と共に去りぬのような置いてけぼり感!本当は続編もあったんだろうか。母親も妹も必要なものではなくなった壮年期の秋子のその後を読みたかった。
Posted by ブクログ
『連舞』の続編。家元夫人となった秋子が、家元の突然の死後、次期家元を決める際の活躍を描く。
日本舞踊の世界観・価値観が門外漢にとっては新鮮だった。どうしても千春の夫・崎山の視点で読んでしまう。それが本質を突いているように思えるから。
「日本舞踊のように消費経済を基盤としている世界」
「切符はプレイガイドでは売れないのだ。出演者には割り当てられた切符をさばく義務がある限り、金持には胡麻をする風習は消えてなくならないだろう」
家元とは何か、特殊な人間の集団で、人をまとめていくとはどういうことか、について考えさせられる。日本舞踊の世界がこうも簡単に分家・分派を認めるとは・・・。
どんな人間の集団(組織)にもその集団の中だけで通用する内在的論理が存在すると思うが、世間一般の価値観と違っていればいるほど、その集団から距離を置いて見ているひとにとっては、楽しいし、集団内にいる人にとってもそうではないだろうか。
Posted by ブクログ
『連舞』の続編
家元が交通事故で急逝。そこから話はいっきに跡目争いのお家騒動に移行してゆく。 あちこちで天一坊的なものが湧いて出て ひと昔前のサスペンスのようだ。
秋子と千春の直接対決的なものを期待していたので正直少し残念だった。
秋子は終盤 「私は変わったのではない、育ったのだ。」と自分に言いきかせているが、一番の要因は“梶川 月”の名跡を継いだことだと思う。 “月”の名跡が秋子を育てたのだ。
それに比べて寿々と千春のなんと変わらないことか…。
最後 このまま秋子のひとり勝ちで終わるのかと思いきや何もかも思い通りというわけにはいかなかった。
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