有吉佐和子のレビュー一覧

  • 女二人のニューギニア

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    最高に面白い
    青い壺でこの作家にハマって2作目
    まったく異なった内容だが読者を飽きさせない
    人間への愛に満ちた冒険

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    2025年12月29日
  • 女二人のニューギニア

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    有吉佐和子ニューギニア滞在記。ニューギニアの独立3年前の頃である。インドネシア舞台の小説を書く機会があったので、地図でたった5cmだし(おい、縮尺は!?)行ってみようと思っちゃったのだ。誘ってくれた畑中さんは文化人類学の研究者で、ヨリアピというところに住み数年前に発見されたシシミン族を研究している。

    有吉佐和子は気楽に行ったところ、オクサプミンまではセスナで行けたのだが、そこからヨリアピは徒歩しかも2日。有吉佐和子さんがぶうぶう言ったから3日の旅程にしてもらえたものの、結局最後は足の指の爪が全部剥がれて歩けなくなり、豚の丸焼きのように棒に吊るされてみんなに担がれながら辿り着く有様になった。1

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    2025年12月23日
  • 青い壺

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    ツアー中の本屋で出会った
    青い壺を巡る人間模様
    今はほとんど使われていない漢字を振り返りながら楽しめた。
    面白かった。

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    2025年12月23日
  • 女二人のニューギニア

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    最高に面白かった。今から60年近くも前にニューギニアのネイティブが暮らす奥地への旅を記した滞在記。もちろん電気も水道も道さえもない未開の地で、文明に一切さらされていないシシミン族と生活した1か月間。そんなところに、東京では白木屋から三越までの数百メートルさえ歩かずタクシーに乗るお嬢様が、友人が呼んだというだけで下調べもほとんどせずに行ってしまう大胆さと好奇心。さすが作家です。私には1泊だってとても耐えられない環境に思えます。それをこれほど楽しそうに振り返ることができとは、有吉さんを心から尊敬します。

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    2025年12月22日
  • 恍惚の人

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    50年前に出版された本だが、認知症の行動、老人介護の家族の苦労は、昔も今も同じだと感じた。
    舅の茂造を介護する嫁の昭子の気持ちは痛いほどよく分かる、その反面夫の信利はずるいと思った。親の介護は嫁がするものといった封建的な風習だからだ。
    現在デイサービスなどがあるが、この本のなかでは健老会館での老人クラブが前身だったのか。
    茂造は最後、言葉を発さなくなった代わりにニコッと笑うのに可愛さを感じた。

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    2025年12月19日
  • 非色

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    とあるYouTubeでおすすめされていた本。予想を上回るほど面白くて、ページを捲る手が止まらない。とても悲惨な状況なのに、どことなくカラッとした明るさも感じるのは笑子の逞しさ故か。1964年に書かれたとは思えないほど読みやすいし、現代にもつながるテーマである。作者の他の本も読んでみたくなった。

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    2025年12月18日
  • 女二人のニューギニア

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    友人に勧められて読んだ

    まず文章のテンポがコミカルでいい

    そしてよく覚えているのが、
    女二人が同居して些細なことで軋轢が生まれつつもなんとかうまく過ごしていること。
    共同生活ってこんなもんでいいんだよね、とも思えた

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    2025年12月14日
  • 悪女について

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    めちゃくちゃ面白かった。
    成り上がっていく女性の、無垢に見えて、計算しつくされたように見える生き方。インタビュー形式で色んな側面が現れる。人によって、見え方も捉え方も全く違うよね。二人の息子でさえ、全く異なる。男性たちの半ば都合の良い解釈、捉え方。
    それにしても、小中学生の時分に、自分の出自についてストーリーを作っていて、それに基づいて生きていくなんてそら恐ろしい。妊娠出産のあたりは、こんな生活できる?って思ってしまったけれど。
    何にしても、あっぱれな人生。

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    2025年12月13日
  • 青い壺

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     ひとりの陶芸家が焼き上げた美しい「青い壺」をめぐる連作短編集でした。
     半世紀も前に書かれたのに、そこに描かれている人間模様や人生の悲哀・裏表などが、今の時代にも当てはまることばかり(いわゆる「あるある!」)で、全然古臭さ感じさせない小説でした。今でも広く読みつがれていることに納得です。
     この美しい青い壺は、人間世界の様々なドラマを目の当たりにし、登場人物たちのささやかな幸福に寄り添って、何を感じていたのかなあと思わずにはいられなかったです。
     有吉佐和子さんの作品に出会えて感謝しています。他の作品も読みたいです。

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    2025年12月12日
  • 華岡青洲の妻

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    以前、和歌山にある華岡青洲の里「春林軒」を訪れた事を思い出し、何気なく手に取った一冊。
    華岡青洲とは母親と妻を実験台にして初めて乳癌の手術をした人という認識しかなかったが、封建社会の時代の中、嫁姑の争いの上で「通仙散」という麻酔薬を完成させたということを知った。
    また杉田玄白が、年下の華岡青洲に教えを乞いたい手紙を送ってたことも驚いた。

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    2025年12月11日
  • 悪女について

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    肉の小路ニクヨ様のおすすめで読みました。
    成り上がっていく女性とは、どうゆうものか勉強になりました。
    ニクヨ様の言われた言葉で、「図太く生きるには上品というベールをまとうことが重要」
    これが、心に刺さりました。

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    2025年12月09日
  • 非色

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    高校生の課題図書にするべき作品。
    笑子の葛藤に共感を覚えながら、差別とは何か、を考えさせられる。あっという間に読み終えた。

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    2025年12月06日
  • 悪女について

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    敬愛する肉ノ小路ニクヨ氏が薦めていたこともあり、ずっと読みたいと思っていた。
    伝聞形式による小説。生前のさまざまな地点でかかわった人たちの視点を通じて、富小路公子という人が語られる。伝聞形式は好きだ。なにより読みやすい。伝聞形式で思い出すのが、『壬生義士伝』や『永遠のゼロ』。誰かが今はいない人について尋ね回ることにより、360℃ビューで照らし出され、人物像が立体像がうかびあがってくる。なのに唯一空っぽなのが当の本人の視点。本人が何を思っていたのか、意図していたのか、わからずじまい。それで、その本人への興味がますます募る。

    没落階級の「斜陽の人」、田園調布のシャンデリア付き豪邸、お金持ち奥様た

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    2025年12月01日
  • 青い壺

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    各所で評判になっているし、期待値Max!
    無駄な言葉や説明がひとつも無いのに、時代の雰囲気やひとりひとりの心情がありありと浮かぶこと、端々から覗くその博識に「さすが!有吉佐和子!」と何度唸らされたことか!
    「味覚というのは教養だからね」本当にもう、仰る通り!期待値を軽々超えて、おもしろかった。

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    2025年12月01日
  • 非色

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    終戦後アメリカの黒人兵と結婚した女性主人公。出産後日本で差別に遭い、希望を持ってアメリカに行くも、もっとひどい人種差別が待っていて‥。
    差別への反骨精神。

    当時のアメリカの人種差別と生活がリアルでとても引き込まれました。
    人種差別、同じ人種間の階級差別。
    差別は本当に人の心を傷つけ、自尊心を失わせたり憎しみを生むということを深く思い知らされました。

    ラストの主人公が清々しい。

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    2025年11月30日
  • 女二人のニューギニア

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    有吉佐和子さんと文化人類学者・畑中幸子さんによる、1968年のニューギニア滞在記。
    まだ海外旅行すらハードルの高かった時代に、未開のジャングルへ飛び込んでしまう行動力にまず圧倒される。

    「ニューギニアはほんまにええとこやで。あんたも来てみない?」という、畑中さんの信じられないくらいの気軽すぎる誘い文句は、まさに畑中さんの人柄をよく表している。
    畑中さんは好奇心と冒険心が桁外れで、誰もが躊躇するようなことを当たり前のようにやってしまう人。
    さらに強靭なメンタルと恐るべき体力オバケで、クレイジージャーニーの常連になれそうなすごい人だ。
    私はこういう人が大好きなので、畑中さんの尊敬するほどのクレイ

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    2025年11月29日
  • 非色

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    引き込まれる話の展開と考えさせられる深いテーマが盛り込まれていて一気読み。

    人種問題や差別はなくなることはない。この世に黒人しかいなくても、生まれや見た目などで差別するだろう。実際、この本の中でも黒人の肌の色が濃いか薄いかの会話が何度も出てくる。

    人間は、階級や違いを見つけては差別する生き物だ。「人種差別はしない、するべきではない」という素晴らしい信条を持っていても、「あの人は〇人だから」といった、偏見を少なからず持っている。

    黒人のトムが日本に駐在中、「ここには平和がある。そして何より素晴らしいものがあります。それは平等です。平等があるから、だから私は日本が大好きです。」と、笑子や笑子

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    2025年11月29日
  • 女二人のニューギニア

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    文化人類学者の畑中さんに軽く誘われ、軽いノリで出向いてしまったパプア・ニューギニア。しかしそこはとんでもない奥地で、ちょっとやそっとの好奇心で行ける場所ではなかった。完全なサバイバルである。それをライトにユーモアを交えて語られているので、とにかく面白い。相棒の畑中さんとのやりとりが漫才のよう。

    畑中さんの研究する奥地に辿り着くのまでの道のりが壮絶だ(なんせ、3日間歩きっぱなし)。さらに辿り着いてからの生活も「仕事の合間にリゾート地でのんびり」とは程遠い世界。

    そこは豚3匹と女一人が物々交換されるような文明なのである。一夫多妻制に児童婚・・・女の地位が低すぎる。女二人で生活できるような場所と

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    2025年11月28日
  • 非色

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    終戦直後、黒人のアメリカ兵と結婚し、ニューヨーク、マンハッタンのハアレムで逞しく暮らす日本人女性、笑子の物語。

    初版は1964年。少し古いので身構えたが、めちゃくちゃ面白い!美しく流れるように綴られる文章に引き込まれて一気読み。ところどころ、さくらももこのエッセイを読んでいるような、クスリと笑える皮肉もきいている。

    人は自分より下を見つけて優位に立ちたがるものなのだと、その無意識の傲慢さを見事に描いた作品だと思う。

    笑子の夫のトムがそれをわかりやすく具現化している。

    日本に兵士としている時は堂々としていて気前のいい男だったのに、ハアレムでは「愚鈍」で「無気力」な甲斐性なし亭主であった。

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    2025年11月26日
  • 非色

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    ネタバレ

    島国、日本。
    それを思い知らされる一冊だった。

    偏見をできる限り手放して皆を平等に映す目を持ちたいという思いは常々持ってきたけれど、この本と、初めての長期海外生活で差別とは、を人生で1番考えているかもしれない。
    それは、自分が差別を受けているとかでは全くなくて(移民国家オーストラリアにおいて、過去の旅行からの予想通り住み始めてもやはり明らかな差別は今のところ受けていない)、自分の中にある差別意識に向き合うこと。

    世界のニュース、時事に日本人が疎い傾向にあるのはやはり物理的に世界と切り離されている島国だからというのは大きな原因だと思う。
    日常に支障のある他国との衝突も実質的な影響が少なくて、

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    2025年11月16日