有吉佐和子のレビュー一覧
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あぁ、面白かった!
ほぼ一気読みくらいの勢い。
青い壺で有吉佐和子を知り、その後非色を読んでさらにはまった。このかたの本は続きを早く読みたいと思わせる吸引力のある小説が多い。
様々な人が亡くなった富小路公子という女性について語る。ある人はとても優しい人、ある人はとんでもない詐欺師、など正反対のことを言う。こういった色々な面から一人の人物を見ていくスタイル大好きである。
最後の彼女の息子についての証言が結構彼女という人物の核心をついているのかな、と私には思えた。自分のことを美しい人、愛でる対象と思ってもらいたくて、美しいものが何よりも好きで、そしてなにより自分の人生を美しい物語に仕上げたい -
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めちゃくちゃ良かった。今年度暫定トップだ。
『Page Turners』で竹下隆一郎さんがお勧めしていたこの作品を手に取って、本当に恵まれていた。
物凄い事実を学び、落とし込み、痛い思いをするが、本の世界線上で抉られていて良かった。
この物語を読まなければきっと、現実世界で痛い思いをしてもっと酷い経験になったかもしれないから。
色の違いじゃなく、階級闘争だということ。
笑子が最終的に、自分を「日本人」ではなく「ニグロ」だと真に受け止めたことにより、現実世界の見方を180度変えるシーンは圧巻だ。
「差別とは何か?」という問いを、日本人目線から、アメリカ白人目線から、白人の中でもイタリア人目線から -
Posted by ブクログ
ネタバレ有吉佐和子の名著にとうとう突入!いや、どれも名著なんだけども。
これまで読んできたのは、青い壺と紀ノ川。特に順番を考えて読んでるわけではなく、本屋で見つけたものから読んでる気がする。
で、そういえばこの有名な「華岡青洲の妻」もあるやん!ということで、見かけて即買いしたのだった。そういえば前読んだ2冊は創作だったけど、これは華岡青洲をモデルにした伝記みたいなもので、ちょっと違うか。
華岡青洲は自分でもさすがに知っている。麻酔をなんやかんやした人!
でもその妻を主人公にしたということと、物語の上手さからいわゆる伝記感は全くなく、これまでの小説と同様一気に読めてしまった。
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主人公っぽい -
Posted by ブクログ
ネタバレ青磁の経管が作り手の手元を離れ、様々な人の手に行き来する。壺の持ち主を通じて読者は、他者との交流の中で、共感したり反発したり、必ずしも綺麗ではない真実が露わになる様を目の当たりにする。劇的なドラマがあるわけではない。それでも、青い壺のような美術品が時を経て残り続けるように、今ここに在る人がここまで生きてこれたということは奇跡であると思わせてくれる。
真実であることと美しいことは独立である。どんな人にも出来事にも光と影がある。修道院でのエピソードは、人と人が喋ることで「やさしさ」や「思いやり」が表出する場合もあれば、知らなくてよかった「分かりあえなさ」に気づいてしまうことも露わにする。
この -
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読み終えて、浮かんだ言葉は「毀誉褒貶」だった。
一人の女性、富小路公子について、周囲の人たちがそれぞれに語っていく。
「あの方は善人でした」 「心が美しくて透明な方だった」 と語る人がいる一方で、 「女としては恥ずかしいほど、悪徳の持ち主だった」 と語る人もいる。
息子でさえもちがった見方。
本当の富小路公子はどんな人だったのか。
読み進めるうちに、そもそもそんなふうに「この人はこういう人だ」と決めること自体がおかしいのではないかと思うようになった。
同じ人でも、相手によって見せる顔は違う。 本人だって、いつも同じではない。機嫌のいい日もあれば、悪い日もある。 そして見る側にも、その人へ -
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ネタバレなんて面白い本なんだー!と思いながらするりと読んだ。
ひとつの青い壺が生まれ、人から人へと渡っていき、携わる人たちの生き様が豊かに描かれる。普段は「生き様」という字面が好きではないのだけれど、何故か使ってみたくなった。壺と一緒に覗き見ているよう。
10年で青い壺に古色がつく。箱にしまわれ忘れ去られることなく、あんなに様々な家や国を渡り歩けば古色もつくはずだ。
青い壺をどう評価するか、人生で何を最上とするか、皆それぞれ。そんな当たり前のことが話が移るごとに鮮やかに展開されていき本当に素晴らしい。
ラスト、焼き物に銘を入れぬ決心とは。
一度手を離れれば何らかの評価の対象となってしまうことが -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公本人の語りが登場せず他者それぞれの視点での語りで完結するこのスタイル!
(ちょっと前に『オパールの炎』を読んで、こんな描き方があるのか!と衝撃だった)
人間って本当に自分の見たいものしか見ないし、信じたいものしか信じないんだなとつくづく思わされた。
全方位を自分の味方につけるキミコトークの巧みさ…男はほとんど全員騙されてるのもすごい。声量までコントロール…
本命は輝彦だけだったんだろうね、唯一避妊せず金も引っ張らず(アラン・ドロンは顔と若さ要員)
初恋の人と最後まで添い遂げたようなもの、なのは、ある意味では純真な女なのかもしれないと思った。