有吉佐和子のレビュー一覧

  • 青い壺

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    面白かった。かなり前の話のはずなのに、全く読みづらくなく、人間の感情の普遍性を思い知らされた。

    青い壺がバトンのように様々な人生の物語に入り込んだ短編の連なりが、1冊の本に重厚感をもたらしていて、読後の満足度が高かった。

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    2026年07月18日
  • 華岡青洲の妻

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    この時代における女性の価値観 女の業のようなものが文体にあちこちに散りばめられていて、私も 小陸のような存在としてこの二人を見ていた ! 亡くなる前の子陸の言葉に集約されていると思った。

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    2026年07月18日
  • 悪女について

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    おもしろかった!ヒロインは実際には出てこないし関わりのあった27人がそれぞれの視点で語るから、同じ人物でも立場が変わればこんなに見方がかわるのも飽きなかった。特に息子2人で見方が全然違うのとかはなるほどなーていう
    公子自体、自分のことわかってないくらい虚言癖なんかなと思ったり、ただただ美しいものがすきなだけやったんかなて思ったり、ほんとのところはわからないけど
    次男がもしかしたらいちばん理解してたのかも

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    2026年07月18日
  • 恍惚の人

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    どぎついセリフを吐くものの、献身的な介護にまずは驚き、医療用語にオヤッと思いながらも、窒息蘇生の場面では見事な処置でさらに驚きました。救急医療に従事する者として、机上の言葉遊びに振り回されないように努めたい。

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    2026年07月15日
  • 青い壺

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    有吉さんといえば中学生の頃、笑っていいとも!の有名なコーナーをジャックした強烈な思い出が笑
    (皆さんわかりますかね?)
    それから約40年後!に初めて作品に触れました
    数年前に一度読みかけたのですが、退屈な昼ドラを見ているようで気持ちが入り込めず、2回目の挑戦でしたが、今回はすんなりと作品の世界に入り込む事ができました
    今に比べると遥かに終戦から時間が経っていない時代背景を感じた点や、今と大して変わっていない感情の移り変わりの対比が面白かった

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    2026年07月14日
  • 青い壺

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    デパートの発注を堅実にこなす陶芸家が
    3つだけ作った一点物。
    そのうちのひとつが、たまたまの環境から素晴らしい発色をする。

    その美に人が触れるときに生まれるあれやこれや。
    立場。欲。生活。節目。
    美が人生を反射して生まれるプリズムが物語になる。

    これは本筋とは全く関係ないのだけれど、
    昭和51年に上梓されている本作中で
    すでに「爆笑」が「一人で大笑いする様子」に使われているのが興味深かった。

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    2026年07月14日
  • 悪女について

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    ネタバレ

    まだ7月だが今年一の作品といっていいくらい素晴らしいものだった。ずっと間接描写であるからこそ1人の女性の人生がこうも様々な面を持ち色んな世界を作り出していくことができるのかと感嘆した。公子は悪女ではあるものの、この27人と同じく私も彼女に魅了されてしまった。

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    2026年07月11日
  • 非色

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    差別や偏見、自分とちがうものと区別したり見下したりすること。余裕がなくて生きるだけで精一杯のとき、人間を支えるもののひとつになり得てしまう。
    後半、高学歴、高収入、高階層の日本人とユダヤ人夫婦が登場し、特に奥さんの日本人が、国連職員という色々な人種の人々と仕事したりしている人なのにやっぱり差別的なことを言ってるのを考えると、余裕のありなしも関係なく、だれもが、差別や偏見からは逃れられない。
    しかも自分のその考えは差別的なものということに気づいてない。主人公の笑子は差別的な言葉を言われたり、自分が言った時にそれってなんでなのか、どういうことなのか考えている。
    差別や偏見から逃れるには、自分が言っ

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    2026年07月10日
  • 女二人のニューギニア

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    ネタバレ

    文化人類学者の畑中幸子氏のフィールドワーク先であったニューギニアの奥地へ、旅行気分で訪ねてしまって大変な思いをしたという滞在記。
    異国のジャングルの、過酷な環境のなかで繰り広げられる女二人の会話が面白かった。ご友人でもある畑中氏の、怒りっぽいけれどカラッとした雰囲気がよかった。
    ジャングルが文明によって開拓されて、否応なく文化や価値観が移り変わっていくことにはやはり懸念があり、現地の人々を心配する記述があった。1ヶ月の滞在期間のあいだにも人々の変化はある。
    狩猟民族シシミンの人々は今ごろどうしているだろうか。
    冒頭で「なぜ誰も止めてくれなかったのか」といった叫びが綴られていて笑ってしまったのだ

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    2026年07月08日
  • 青い壺

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    ネタバレ

    主人公は青い壺
    というと語弊がありそうだが、壺が人から人の手へ渡っていくなかでの、それぞれの人たちのものがたり
    昭和という時代もあいまって、しかも、時代が大きく変化してきた後(高度経済成長後)ということもあって、新旧の相違がおもしろい
    とはいえ、今でも十分楽しめるお話で、普遍的なものがたりだからだなぁと思う

    青い壺目線で見たら、またおもしろそう

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    2026年07月06日
  • 非色

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    色に非ず
    偏見や差別は世の中にあるのではなく己の中にある
    今の世上では皆平等同等を意識するべしと枷をはめられていて
    核心には触らない
    実は内面に感じたこと思うことがマグマのようにふつふつ熟している
    有吉佐和子の言葉が気持ちよく辛辣のようでありながら
    相手を傷つけることなくまっすぐで受け止められる
    戦後の日本 アメリカでの生活 二グロの体臭
    目の前に見えてくる 
    読み始めると本を閉じることが出来なかった

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    2026年07月05日
  • 悪女について

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    他のことをしていても「早く続きが読みたい!」と思ってしまうほど、のめり込んで読んでしまった。
    謎の死を遂げた女実業家・富小路公子。
    公子の関係者へのインタビューという形で彼女の輪郭が少しずつ浮かび上がってくるが、悪女のようにも女神のようにも思えて、どんどん富小路公子について知りたくなる。
    この中に公子が本当に愛した男もいるのだろうか...なんて考えたりもする。

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    2026年07月02日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    親として何度か刺さる場面がありました。子供からみたら、こんな騒がしい親だと疲れそう。でも、何とかうまくいけばそれでいい。

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    2026年06月26日
  • 役者廃業・三婆(新潮文庫)

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    中でも「亀遊の死」が秀逸で
    語り部として進むうちに
    場面が見えてきます
    「ふるあめりかに袖はぬらさじ」
    すで芝居を観るような体験ができます

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    2026年06月23日
  • 青い壺

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    有吉佐和子さんの本を初めて読みました。読んでいるとき、私が子どもの頃、母が有吉佐和子さんの「恍惚の人」本を読んでいたような場面を急に思い出しました。

    有吉佐和子さんは両親とほぼ同世代。この小説の登場人物は、両親が育った時代でした。当時の人たちの考え方・気持ちなど、郷愁を感じながら読んでいましたが、この作品で繰り広げられる会話の内容は、昭和ならではの考え方もありますが、例えば、相続問題・歳を取ってからの集団旅行など…は、現代でも変わっていないなぁと親近感を覚えました。

    また機会があれば、別の作品も読んでみたいと思いました。

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    2026年06月23日
  • 針女

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     ずっとずっと昔高校生の頃、紀ノ川という作品を読んだことがあります。内容はぜんぜん覚えていません。ここのとこと読んだ有吉さんの作品はどれも面白くて、すぐにズボッとはまってしまいます。気づいたら作品が終わってしまっている感じです。
     まるで人が違うほどの一変がどんなものか想像しながらでしたが思ったものとはちがう変わり方でした。この二人きっと世帯を持つのだな…と感じました。

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    2026年06月16日
  • 女二人のニューギニア

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    めっちゃオススメです!学術的にも貴重な資料になるんじゃないか。でも、とにかく面白い。すごい人だな有吉佐和子さん!

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    2026年06月12日
  • 青い壺

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    初の有吉佐和子さん作品。
    読んでよかった。
    この手間のかかるまわり道みたいな流れが、なんだかすごく懐かしい気がした。とはいえ、緻密に組み立てられた作品に接することで、楽しみだけの読者タイムではない、なんというか、背筋を伸ばして本を読むというか、ちゃんと本と向き合うというような貴重な時間を過ごした。(実際はいつものように寝る前の読書タイムではあったのですが…)

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    2026年06月08日
  • 青い壺

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    良い物語を読んだ満足感がある。

    たまたま焼き上がった奇跡のように美しい壺がたくさんの人の手に渡りながら、様々な人の生活が短編として描かれる。

    一つ一つの短編は、なんだかやけにリアルで、ほっこりしたりギスギスしたり、色んな感情になる。

    でも、人生ってそんなものだと思う。

    自分の目線からでは毎日が大変でいっぱいいっぱいだとしても、その脇に置いてある一つの壺には、数多くの物語が内包されているかもしれない。

    人一人の人生など小さく短いものだなあと考える。

    この物語の時代は、戦争の面影を残している。

    > 「男だけが戦争したような顔をしてもらいたくないわ。女にとっても、戦争は生涯を変え

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    2026年06月05日
  • 非色

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    こころ揺さぶられた。
    主人公の笑子にとても好感もてた。差別主義者ではないけど、自分の中にある優越意識、劣等感を認識して、問いかけている。その姿が自分自身と重なった。
    私も人はみな平等と頭では思っているが、実際笑子の様に、差別し自分の方が優位であることに安心を感じている自分がいる。
    人間である以上、この感情を全て取り去ることは難しいのかなと実感した。
    この本を進めてくれた母は、人間の業だと。かなしいけど腑に落ちる。
    つい感情的になって、そういう思考に囚われてしまう時はずっとあると思うけど、笑子のように、その時はなぜそう感じるのか、思うのか、を無視せずに問いかけていきたい。例え答えが出なくても。

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    2026年06月06日