有吉佐和子のレビュー一覧

  • 悪女について

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    肉小路ニクヨさんとか色んな人がおすすめの一冊にあげてて気になってた本。
    女の私が読むとキィーーーとなりますな。男性だと感想違うのかな。
    今の時代だとどこかの段階でバレそうだけど、近いことしてる女性はいるんだろうな。

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    2026年01月11日
  • 恍惚の人

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    ネタバレ

    50年以上前、自分の両親が生まれた頃のお話。
    認知症ではなく「痴呆症」と呼ばれた時代で、それが進行すると、便を食べるなどの「人格崩壊(表現が違うかも)」に至るそう。
    この時代、認知症をもつ方への理解も進んでいない中、仕事もしながらつきっきりで舅の世話をする昭子の献身ぶりには心を打たれた。その息子である敏も学業の傍ら、徘徊した祖父を探すなどの行動をとっていて偉いなと思った。

    反面、昭子の夫の信利やその妹の京子は、自分の父が認知症になっても他人事で、世話を昭子に押し付けている態度が気になった。しかしこれは、「女が家庭を守るもの」という当時の価値観によるものだろう。また、老人福祉に関する専門家から

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    2026年01月11日
  • 青い壺

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    ネタバレ

    しかし、いつの間に、あんないい古色がついたのだろう。

    往時の陶工が決して作品に自分の名など彫らなかったように、自分もこれから作品に刻印するのはやめておこう、と。

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    2026年01月06日
  • 青い壺

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    今年最初の作品として手にとったのは、時代を超えて話題になった『青い壺』。

    古き良き昭和の風情だったり、家父長制の名残りが色濃く残る時代背景は、どこか懐かしさを感じさせる。幼少期の記憶が蘇ってきて感慨深い。

    物語は、無名の陶芸家が作った青磁の壺が、十余年の歳月を経て人から人へと巡り、作者と再会するまでの軌跡を描いたもの。
    この壺に関わる人物たちの複雑な人間関係や繊細な感情が深く掘り下げられていて、上質で深い読み味を残す作品だった。

    壺と共に不思議な縁が織りなす、紆余曲折の旅路。
    そこで出会う人物のそれぞれの苦悩や喜びなど、様々な人生の一部に触れることができた。そして、壺がその時々の持ち主た

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    2026年01月04日
  • 非色

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    1967年、角川文庫から出版されていた作品で、
    2020年、河出文庫から再文庫化された作品。

    人種のサラダボウルと比喩されるアメリカ社会。
    かつては人種のるつぼと言われていた。

    性別・宗教・階級・出身。

    人種/民族のほかにも
    数々の差別が渦巻く世界。

    色に非ず。

    どんな見た目をしていても思想は様々。

    確かにある「傾向」を、
    しかし、万人に当てはめてはいけない。

    熱意をもって再出版にあたってくださった
    河出書房新社には、最上の感謝を。

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    2026年01月04日
  • 恍惚の人

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    ネタバレ

    『恍惚の人』は、認知症という言葉がまだ一般的でなかった時代に、「老い」と「介護」を真正面から描いた作品です。
    舞台はごく普通の家庭。特別な不幸が起きるわけではありません。ただ、年を重ねた父が少しずつ変わっていく。その変化に、家族がどう向き合わされていくのかが、淡々と、しかし容赦なく描かれます。

    印象的なのは、誰かが明確に「悪者」になるわけではないことです。
    介護する側も、される側も、みな必死に「正しく」あろうとする。
    それでも、苛立ち、疲弊し、思ってもいない言葉が口をついて出る。その現実が、非常に生々しい。

    この作品が突きつけてくるのは、
    「家族だから支えられる」という理想と、
    「家族だか

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    2026年01月03日
  • 非色

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    ネタバレ

    戦後、進駐軍として日本に来た黒人軍人と結婚し、ニューヨークに移り住んだ笑子の物語。
    黒人の子どもを日本で産み、疎まれ、アメリカでも貧困層として生きることを強いられる。
    この小説で印象的だったのは、笑子が感情的ではない女性として描かれていることだ。
    妬みや怒りがあってもおかしくない状況なのに、有吉佐和子はそれを内面描写として強調しない。
    怒りは行動として表れることはあっても、心情としては淡々としている。
    その距離感があるからこそ、この物語は
    「差別される女性の悲劇」ではなく、
    差別の構造そのものを描いているように感じた。
    笑子は、黒人差別の本質は色ではなく「階級」だという考えに行き着く。
    白人の

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    2026年01月03日
  • 女二人のニューギニア

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    56年前の滞在記だが、時代を感じさせないエピソードに溢れた本。苦労話を笑いに変えるサービス精神に感服しきり。

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    2026年01月02日
  • 非色

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     タイトル「非色(ひしょく)」=「色に非ず」とは、どういう意味なのかなあ・・・と疑問を抱きながら読み進めて、最後のところで笑子の気づきとともに、ようやく分かりました。アメリカの人種差別は、肌の色ではなく「階級闘争」なのだということでした。
     笑子は、戦後、黒人の米兵・トムと結婚し幼子を連れてニューヨークに渡りました。アメリカには、様々な人種が存在し、笑子のような「戦争花嫁(ワーブライド)」は、結婚相手の人種によって社会的な差別や圧力を受けていました。初対面の人に「夫はニグロだ」と告白した瞬間から蔑みの対象にされてしまいます。
     しかしながら、ニグロとして社会から差別の対象とされているトムは、プ

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    2025年12月29日
  • げいしゃわるつ・いたりあの

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    面白かった!!!
    さくさく読めました。
    シスターフッドも感じられる。
    東京にはほとんどなくなった、花街のお話。
    アメリカ、ブロードウェイを目指すって夢ある!

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    2025年12月29日
  • 女二人のニューギニア

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    最高に面白い
    青い壺でこの作家にハマって2作目
    まったく異なった内容だが読者を飽きさせない
    人間への愛に満ちた冒険

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    2025年12月29日
  • 女二人のニューギニア

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    有吉佐和子ニューギニア滞在記。ニューギニアの独立3年前の頃である。インドネシア舞台の小説を書く機会があったので、地図でたった5cmだし(おい、縮尺は!?)行ってみようと思っちゃったのだ。誘ってくれた畑中さんは文化人類学の研究者で、ヨリアピというところに住み数年前に発見されたシシミン族を研究している。

    有吉佐和子は気楽に行ったところ、オクサプミンまではセスナで行けたのだが、そこからヨリアピは徒歩しかも2日。有吉佐和子さんがぶうぶう言ったから3日の旅程にしてもらえたものの、結局最後は足の指の爪が全部剥がれて歩けなくなり、豚の丸焼きのように棒に吊るされてみんなに担がれながら辿り着く有様になった。1

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    2025年12月23日
  • 青い壺

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    ツアー中の本屋で出会った
    青い壺を巡る人間模様
    今はほとんど使われていない漢字を振り返りながら楽しめた。
    面白かった。

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    2025年12月23日
  • 女二人のニューギニア

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    最高に面白かった。今から60年近くも前にニューギニアのネイティブが暮らす奥地への旅を記した滞在記。もちろん電気も水道も道さえもない未開の地で、文明に一切さらされていないシシミン族と生活した1か月間。そんなところに、東京では白木屋から三越までの数百メートルさえ歩かずタクシーに乗るお嬢様が、友人が呼んだというだけで下調べもほとんどせずに行ってしまう大胆さと好奇心。さすが作家です。私には1泊だってとても耐えられない環境に思えます。それをこれほど楽しそうに振り返ることができとは、有吉さんを心から尊敬します。

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    2025年12月22日
  • 恍惚の人

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    50年前に出版された本だが、認知症の行動、老人介護の家族の苦労は、昔も今も同じだと感じた。
    舅の茂造を介護する嫁の昭子の気持ちは痛いほどよく分かる、その反面夫の信利はずるいと思った。親の介護は嫁がするものといった封建的な風習だからだ。
    現在デイサービスなどがあるが、この本のなかでは健老会館での老人クラブが前身だったのか。
    茂造は最後、言葉を発さなくなった代わりにニコッと笑うのに可愛さを感じた。

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    2025年12月19日
  • 非色

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    とあるYouTubeでおすすめされていた本。予想を上回るほど面白くて、ページを捲る手が止まらない。とても悲惨な状況なのに、どことなくカラッとした明るさも感じるのは笑子の逞しさ故か。1964年に書かれたとは思えないほど読みやすいし、現代にもつながるテーマである。作者の他の本も読んでみたくなった。

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    2025年12月18日
  • 女二人のニューギニア

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    友人に勧められて読んだ

    まず文章のテンポがコミカルでいい

    そしてよく覚えているのが、
    女二人が同居して些細なことで軋轢が生まれつつもなんとかうまく過ごしていること。
    共同生活ってこんなもんでいいんだよね、とも思えた

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    2025年12月14日
  • 悪女について

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    めちゃくちゃ面白かった。
    成り上がっていく女性の、無垢に見えて、計算しつくされたように見える生き方。インタビュー形式で色んな側面が現れる。人によって、見え方も捉え方も全く違うよね。二人の息子でさえ、全く異なる。男性たちの半ば都合の良い解釈、捉え方。
    それにしても、小中学生の時分に、自分の出自についてストーリーを作っていて、それに基づいて生きていくなんてそら恐ろしい。妊娠出産のあたりは、こんな生活できる?って思ってしまったけれど。
    何にしても、あっぱれな人生。

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    2025年12月13日
  • 青い壺

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     ひとりの陶芸家が焼き上げた美しい「青い壺」をめぐる連作短編集でした。
     半世紀も前に書かれたのに、そこに描かれている人間模様や人生の悲哀・裏表などが、今の時代にも当てはまることばかり(いわゆる「あるある!」)で、全然古臭さ感じさせない小説でした。今でも広く読みつがれていることに納得です。
     この美しい青い壺は、人間世界の様々なドラマを目の当たりにし、登場人物たちのささやかな幸福に寄り添って、何を感じていたのかなあと思わずにはいられなかったです。
     有吉佐和子さんの作品に出会えて感謝しています。他の作品も読みたいです。

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    2025年12月12日
  • 華岡青洲の妻

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    以前、和歌山にある華岡青洲の里「春林軒」を訪れた事を思い出し、何気なく手に取った一冊。
    華岡青洲とは母親と妻を実験台にして初めて乳癌の手術をした人という認識しかなかったが、封建社会の時代の中、嫁姑の争いの上で「通仙散」という麻酔薬を完成させたということを知った。
    また杉田玄白が、年下の華岡青洲に教えを乞いたい手紙を送ってたことも驚いた。

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    2025年12月11日