有吉佐和子のレビュー一覧

  • 青い壺

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    有吉佐和子さんの本を初めて読みました。読んでいるとき、私が子どもの頃、母が有吉佐和子さんの「恍惚の人」本を読んでいたような場面を急に思い出しました。

    有吉佐和子さんは両親とほぼ同世代。この小説の登場人物は、両親が育った時代でした。当時の人たちの考え方・気持ちなど、郷愁を感じながら読んでいましたが、この作品で繰り広げられる会話の内容は、昭和ならではの考え方もありますが、例えば、相続問題・歳を取ってからの集団旅行など…は、現代でも変わっていないなぁと親近感を覚えました。

    また機会があれば、別の作品も読んでみたいと思いました。

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    2026年06月23日
  • 針女

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     ずっとずっと昔高校生の頃、紀ノ川という作品を読んだことがあります。内容はぜんぜん覚えていません。ここのとこと読んだ有吉さんの作品はどれも面白くて、すぐにズボッとはまってしまいます。気づいたら作品が終わってしまっている感じです。
     まるで人が違うほどの一変がどんなものか想像しながらでしたが思ったものとはちがう変わり方でした。この二人きっと世帯を持つのだな…と感じました。

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    2026年06月16日
  • 女二人のニューギニア

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    めっちゃオススメです!学術的にも貴重な資料になるんじゃないか。でも、とにかく面白い。すごい人だな有吉佐和子さん!

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    2026年06月12日
  • 非色

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    こころ揺さぶられた。
    主人公の笑子にとても好感もてた。差別主義者ではないけど、自分の中にある優越意識、劣等感を認識して、問いかけている。その姿が自分自身と重なった。
    私も人はみな平等と頭では思っているが、実際笑子の様に、差別し自分の方が優位であることに安心を感じている自分がいる。
    人間である以上、この感情を全て取り去ることは難しいのかなと実感した。
    この本を進めてくれた母は、人間の業だと。かなしいけど腑に落ちる。
    つい感情的になって、そういう思考に囚われてしまう時はずっとあると思うけど、笑子のように、その時はなぜそう感じるのか、思うのか、を無視せずに問いかけていきたい。例え答えが出なくても。

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    2026年06月06日
  • 恍惚の人

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    数十年前の小説なのに全く古びていないことに驚く。

    赤子から成長し、出来ることが増え、成熟し、年を取ることで出来ないことが増えていき、赤子に戻っていくような。

    時にユーモアを交えながら軽妙な筆致で目をそらしたい老化、死への道筋を丁寧に描き出す。

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    2026年05月31日
  • 有吉佐和子ベスト・エッセイ

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    屈託なく何でも知りたいトライするという部分と、やりたく無いのにそんなふうになっていたという人の良さも、これだと決めた事のみに絞るところも。
    書きたいものを見つけるとその取材や調査に没頭、説明者が嫌がるほど聞き、調べ、自分なりのものにしていく。
    インドネシアにいた幼少の頃は体が弱く、多読。有島武郎や夏目漱石全集も読破。高校では健康でバレーボールに打ち込む。岡本かのこにバイタリティーを学ぶ。
    複合汚染、紀ノ川、阿国、ニューギニア、カトリック、歌舞伎、大徳寺、歴史、どれもどれも深く広い熱心さと教養に圧倒される。

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    2026年05月29日
  • 恍惚の人

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    書かれてから40年以上経っているはずなのに、色褪せない。

    老人の介護問題がリアルに描かれている。
    自分が親の介護をする側にまわることも考えるが、自分自身が老いてどんな老後を送るのかも考え、怖くなってくる。

    茂造のケースで良い方なのか...。
    自分の祖母がボケてきたのを実感しており、時々遠くまで出歩いて帰って来られなくなり警察の世話になっているので、とても他人事とは思えない。

    祖母の様子を見て、父の老後も似たようなものかもしれないと覚悟していたけど、自分の人生の延長としては考えたことなかったな...。でも当たり前に自分も老いる。

    老人を抱えたら、誰かが犠牲にならなきゃいけないなんて、そん

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    2026年05月29日
  • 華岡青洲の妻

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    最近になって、有吉佐和子作品を読み始めた。
    そしてハマっている!
    「恍惚の人」を最初に読んだのがキッカケだが、どの作品も本当に面白く、何十年経った作品であるのに色褪せない感じがして、共感や感情移入するのは、人間模様はいつの時代もそんなに変化がなく同じようなものなのだからかと。

    あと、漢字の勉強にもなったし、語尾の「〜やのし」「〜かのし」「〜よし」が印象に残る作品だった。

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    2026年05月24日
  • 非色

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    色に非ずとはこういうことか。
    とラストで理解した。
    人間は誰かより優位であると感じられないと生きていけない生き物なのか。
    差別はいけないことと頭では分かっていても生きていてどこかで人と比べることのほうが多いと思う。
    それよりも、自分はどういう存在であるのか、自分の価値を自分で見出して抱えて歩くことが重要なことなのだとこの本を読んで理解した。

    60年以上前の本だとは思えないほど理解しやすい。
    他の作品も読みます。

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    2026年05月23日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    昭和の時代の一流商社の社宅。奥様方の嫉妬と羨望の蠢く世界。噂話や陰口など女性作家でしか描けないだろう。この作家の人間観察力は恐ろしい。人の醜い一面もあくまで冷静に描写している。

    中学生男子の成長と成績の低下、悩む母親とグチを聞くばかりの夫。

    社宅でもマンションでも、令和の今はここまで濃密な人間関係は良くも悪くもないだろう。

    終始社宅の中でのみ展開される密室劇。劇的な展開も少ない。

    近年再評価される有吉佐和子。松本清張と並び、一見平々凡々とした人間関係をここまでサスペンス調に描ける稀有な作家。

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    2026年05月23日
  • 悪女について

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    肉乃小路ニクヨさんのネーミングの由来にもなった、富小路公子が「悪女」として登場する小説。
    友人の勧めで読み始めました。

    第1章から展開は早く、ボリュームはあるのですがテンポよく読めました。
    賢くて、美しいものが好きな公子さん。
    「まああ」「ご免遊ばせ」使っていきたいですね。

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    2026年05月23日
  • 非色

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    60年以上前の本なのに全く古さを感じないのは未だに「差別」の問題が現存しているからだけど、「差別はいけないこと」とわかっていてもどこかでしてしまうのが人間。だから、認識しつつ、どう自分は向き合うかが大事。

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    2026年05月15日
  • 悪女について

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    どこがって言われると難しいけど、めっちゃおもしろかった。どれがほんとの君子さん?登場人物それぞれが接した見てきた君子さん、誰が騙されていたの?みんな??みたいな。有吉佐和子作品に最近ハマってます。

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    2026年05月10日
  • 恍惚の人

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    ネタバレ

    主人公の介護小説。最後に泣けるいい小説だった。家族の男共の無能、無責任ぶりにはイライラするが時代かな。

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    2026年05月07日
  • 華岡青洲の妻

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    何となく読み始めて
    時代背景の知識もないのに、ぐいぐいと引き込まれる。
    流石としか言いようのない
    再読したくなる貴重な作品でした。

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    2026年05月06日
  • 女二人のニューギニア

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    2026年9冊目

    約50年前の文章とは思えない軽やかさ
    素晴らしい紀行文で今後も読み継がれるべき一冊
    60年代の未開のニューギニアの描写がわかりやすくて、独自の文化・文明人としての振る舞いも興味深かった

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    2026年05月05日
  • 悪女について

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    彼女は、悪女だったのか?…
    こうして多数の人間の視点から1人の印象を聞き出していく文体がおもしろい。

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    2026年04月30日
  • 非色

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    人間ってこんなにも差別と序列をつけたがる生き物なんだろうか。国籍、人種、使う人と使われる人、誇り、負い目…などなど、いろいろなことが人と人の関係に序列をつける。

    自己認識とは?未来に向けて、主人公の目が急に開かれたような結末は爽快感があり、でもその先にまた、今現在のアメリカがあり、ヨーロッパも日本もあると思うと、人間は少しも進歩していない。

    戦後間もない時期の日米の間が舞台と思えないほど、現代的で進歩的なストーリーだった。

    気丈で、変わらない笑子に対して、帰国後トムの目の輝きがみるみる失われてしまったことの意味を考えると、希望を持てる社会に暮らすことの意味の大きさに気付かされる。一部のセ

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    2026年04月26日
  • 華岡青洲の妻

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    女流文学賞

    今さらながら有吉佐和子の不朽の名作というものを読むが、さすが素晴らしかった。
    一文一文、練り上げられたであろう文章。

    なのに!新潮文庫がそれを台無しに!
    巻末に17ページにもわたって注解というものがついているのだが、それを無視すればいいのに、いちいち巻末を見てしまう私。
    稽古事、刑死体、側室、仁術、写本、小姑、十八番、などなど、読者を馬鹿にしているのかっ!と思うような単語にまでいちいち解説しているのである。
    そのたびに流麗な文章が中断してしまう。
    途中で、数ページまとめて読む方法に切り替え、少しましになったが、これは国語の教科書なのか!
    その割に、最後の方で出てくる、華岡青洲が

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    2026年04月23日
  • 女二人のニューギニア

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    素晴らしい紀行文であり、歴史の記録でもある。ニューギニアも今や未開とは言えないが、当時は本当に未開だったことが窺い知れる貴重な記録だ。
    しかし、著者が自ら記したように、ニューギニアについて書くことは文化人類学者の畑中への冒涜であり、畑中と自分を描くことで、紀行文としての価値を高めている。
    畑中幸子氏がとにかく凄い学者と感嘆。強い男性は聞かないが、強い女性は存在する。感服。

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    2026年04月21日