有吉佐和子のレビュー一覧

  • 女二人のニューギニア

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    2026年9冊目

    約50年前の文章とは思えない軽やかさ
    素晴らしい紀行文で今後も読み継がれるべき一冊
    60年代の未開のニューギニアの描写がわかりやすくて、独自の文化・文明人としての振る舞いも興味深かった

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    2026年05月05日
  • 青い壺

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    青い壺がたくさんの人の手に渡り、その度にそれぞれの人間模様が描かれている。昭和51年からの作品だが、物語は全く色褪せてない。

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    2026年05月03日
  • 悪女について

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    彼女は、悪女だったのか?…
    こうして多数の人間の視点から1人の印象を聞き出していく文体がおもしろい。

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    2026年04月30日
  • 青い壺

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    ネタバレ

    面白いかったです。壺が旅をしているようで。
    まさか10年の時を経て、作者の目の前に現れるとは思いもしなかった展開ですが。

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    2026年04月28日
  • 青い壺

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    青い壺が色んな人の人生を巡っていく。
    特に、悠子が給食のメニューを試行錯誤しているお話が印象に残った。お豆腐入りの掻き卵とすりおろし人参入りカレーライスはしっかり家でテストして上手く行った。ほうれん草スープも上手くいくだろうと、いきなり本番で出してしまった。傲慢だった、と悠子は泣く。マグダレナの優しさに救われた。
    マグダレナと母親の54年ぶりの再会は、私では想像もできないほど衝撃的だったんだろう。死に目に会えるように掟が変わったのは良いことだけど、同時に予想外の苦しみも生んでいた。でも、今後生きていくうえで後悔しないための意味のある痛みだと思う。

    最後、タクシー運転手の「人助けをした者は悪事

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    2026年04月28日
  • 非色

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    人間ってこんなにも差別と序列をつけたがる生き物なんだろうか。国籍、人種、使う人と使われる人、誇り、負い目…などなど、いろいろなことが人と人の関係に序列をつける。

    自己認識とは?未来に向けて、主人公の目が急に開かれたような結末は爽快感があり、でもその先にまた、今現在のアメリカがあり、ヨーロッパも日本もあると思うと、人間は少しも進歩していない。

    戦後間もない時期の日米の間が舞台と思えないほど、現代的で進歩的なストーリーだった。

    気丈で、変わらない笑子に対して、帰国後トムの目の輝きがみるみる失われてしまったことの意味を考えると、希望を持てる社会に暮らすことの意味の大きさに気付かされる。一部のセ

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    2026年04月26日
  • 華岡青洲の妻

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    女流文学賞

    今さらながら有吉佐和子の不朽の名作というものを読むが、さすが素晴らしかった。
    一文一文、練り上げられたであろう文章。

    なのに!新潮文庫がそれを台無しに!
    巻末に17ページにもわたって注解というものがついているのだが、それを無視すればいいのに、いちいち巻末を見てしまう私。
    稽古事、刑死体、側室、仁術、写本、小姑、十八番、などなど、読者を馬鹿にしているのかっ!と思うような単語にまでいちいち解説しているのである。
    そのたびに流麗な文章が中断してしまう。
    途中で、数ページまとめて読む方法に切り替え、少しましになったが、これは国語の教科書なのか!
    その割に、最後の方で出てくる、華岡青洲が

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    2026年04月23日
  • 女二人のニューギニア

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    素晴らしい紀行文であり、歴史の記録でもある。ニューギニアも今や未開とは言えないが、当時は本当に未開だったことが窺い知れる貴重な記録だ。
    しかし、著者が自ら記したように、ニューギニアについて書くことは文化人類学者の畑中への冒涜であり、畑中と自分を描くことで、紀行文としての価値を高めている。
    畑中幸子氏がとにかく凄い学者と感嘆。強い男性は聞かないが、強い女性は存在する。感服。

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    2026年04月21日
  • 非色

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    1964年に出版されたとは思えない。アメリカの差別の状況を詳細に描いており、また妊娠中絶の禁止や住宅事情など作者はその環境で生活していたのかと思うほどだ。実際に作者は1年弱留学していたそうだが。

    差別は構造。色にあらず。

    戦後笑子は駐留軍相手のウェイトレスとして働き黒人のトーマスジャクソン伍長と結婚、メアリイを授かる。国に帰った夫とは離婚したものと思い日本で生活するが、黒い肌をもつ娘を日本では育てられないと感じ渡米する。

    有吉さんの描く作品らしい、一本筋が通っていて聡明、気骨ある女性があらゆる差別構造のなかでも懸命に生きる。

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    2026年04月20日
  • 恍惚の人

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    今のように認知症が世に広まっておらず、老人性痴呆と言われていた時代。徘徊や失禁、弄便など人格を失った義父の行動やその義父の介護に奮闘する女性の様子が詳らかに描かれていて、この時代において革新的だと思う。

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    2026年04月19日
  • 複合汚染

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    古い本上下巻でよんだ
    今話題のカルフォルニア米や古古米など書いてあって驚いた。
    もちろん予想と現代がちがうところもあるが
    (老人に対して手厚くすれば若者が疲弊する未来になってしまうに対し作者は子供が死ななくなったからそんなことにはならない等)
    家の本棚に置いておきたい本

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    2026年04月19日
  • 悪女について

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    本当に美しいものだけが好きな人なんだなと思った。
    なにが真実なのかわからないけど、まあ人間そんなもんかなー。これが何十年も前に書かれているのが不思議。有吉佐和子さんの作品って、昭和の時代を描いてるのに現代でも通じるので読みやすくて好きです。

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    2026年04月16日
  • 非色

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    戦後の日本で逞しく生きる笑子。
    戦災で家を亡くし、貧乏生活の中自ら働き口を見つける。そこは黒人の進駐軍御用達のキャバレー。もっと稼げるようになるために、英会話を勉強したり、闇市に品物を流したりして稼ぎを増やし、母、妹を養う。

    そしてそこで出会ったニグロのトムと結婚。
    娘を産むが彼女はトム似のニグロ。日本でのニグロへの風当たりは強い。好奇の目で見られ、娘メアリーは虐められるばかりで友達が出来ない。

    トムが指令でニューヨークに帰国し、笑子もメアリーに友達ができる環境を求めてニューヨークへ旅立つ。

    ニューヨークでのトムは、日本にいた頃と違い、ニグロへの差別から碌な仕事に就けず、ハアレムの半地下

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    2026年04月14日
  • 紀ノ川

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    ネタバレ

    有吉佐和子の著作、自分にとって、青い壺から二冊目。
    ネタバレなしで読み始める。こういう古い小説って、帯や裏表紙にあらすじという名のゴリゴリネタバレ書いてありがちだからな…

    花という新婦、その祖母の豊乃の、昭和どころか明治のやりとりから始まる。
    ものすごい量の嫁入り道具を持って紀の川を船で下って、六十谷に嫁入りしていく。この時代でもさすがにここまでの嫁入りはそうそうないらしいが、今はそもそも嫁入り道具というものすら存在しないんだもんな。明治三十年と今でここまで変わるのかぁ、と思ったけど、明治三十年って1897年、もう100年以上余裕で前なんだな。100年経てばさすがに変わるか。でもまあ、ここ1

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    2026年04月12日
  • 恍惚の人

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    耄確している父親は、信利がこれから生きて行く人生の行きつく彼方に立っている自分自身の映像なのだという考えが、払っても払っても頭の中から消えない。老いるということの極は、これか、と思う。それは死よりも昏く、深い絶望に似ている。

    「昭子さん、小便が出ますよォ、小便をしたいですよオ」いつものように起されて、庭で用を足させながら、こうなるのは嫌やだなあとつくづく思った。現在こうして面倒を見ていることよりも、三十年、四十年先に自分がこうなるのは嫌やだという思いの方が遥かに強い。

    もともと老人は、希望とも建設とも無縁な存在なのかもしれない。が、しかし、長い人生を営々と歩んで来て、その果てに老耄が待ち受

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    2026年04月09日
  • 女二人のニューギニア

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    面白かったー。作家から見たニューギニアの未開?種族と研究者との丁々発止。現代的にはアウトだろう表現もあるけど、有吉さんは差別意識とかではなくてただ冷徹に事実を見て考えている感じ。パンツを履くようになったコックが人が変わったみたいに階級意識を持つようになったのが怖いというか罪深いというか。聖書のイチジクの葉ってこういう意味かという。
    畑中さんってまだお元気らしく、むちゃくちゃご丈夫。適材適所でいろんな生き方があるなあと。
    呉服屋さんの言葉がさらっとしてるけど重かった。

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    2026年04月03日
  • 女二人のニューギニア

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    最近、話題になっていて気になっていた本。
    本の冒頭から有吉さんの、「なぜ、ニューギニア行きを誰も止めなかったのか!」と何度も書かれていて、切実さを物語る。
    最後まで読むと、読者としては面白くてスリリングな内容なんだけど、筆者の↑「なぜ、誰も止めなかったのか!」が良くわかる。
    人類学者の畑中さんの探究心には感服します。

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    2026年04月01日
  • 女二人のニューギニア

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    面白すぎる。笑わせる文体で書いていないのにものすごい文章力だから、するする読める。PNG今もそんなに変わってなさそうでいいね。

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    2026年03月31日
  • 悪女について

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    言葉遣いは古臭いがのめり込んで読めた。
    人の心を見抜き操るのが上手な女性、富小路公子のはなし。
    良い女性だったのか悪女だったのか、人を利用するのが上手な嘘つきだったのか、ただ美しい物が好きな女性だったのか…
    只々逞しい女性であることは間違いない。

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    2026年03月25日
  • 悪女について

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    有吉佐和子、3冊目。謎の死を遂げた実業家富小路公子について、あらゆる人物からのインタビューで構成されている。物語が進むにつれ、誰が嘘をついているのか、嘘をつかれてるのか真相が分からなくなる。何回か前のページに戻って読み直した。特に公子の男女関係はどうやって成立(同時進行)していたのか。謎は多いけど、最後まで公子に翻弄されながら楽しく読めた。

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    2026年03月22日