有吉佐和子のレビュー一覧

  • 華岡青洲の妻

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    最近になって、有吉佐和子作品を読み始めた。
    そしてハマっている!
    「恍惚の人」を最初に読んだのがキッカケだが、どの作品も本当に面白く、何十年経った作品であるのに色褪せない感じがして、共感や感情移入するのは、人間模様はいつの時代もそんなに変化がなく同じようなものなのだからかと。

    あと、漢字の勉強にもなったし、語尾の「〜やのし」「〜かのし」「〜よし」が印象に残る作品だった。

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    2026年05月24日
  • 非色

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    色に非ずとはこういうことか。
    とラストで理解した。
    人間は誰かより優位であると感じられないと生きていけない生き物なのか。
    差別はいけないことと頭では分かっていても生きていてどこかで人と比べることのほうが多いと思う。
    それよりも、自分はどういう存在であるのか、自分の価値を自分で見出して抱えて歩くことが重要なことなのだとこの本を読んで理解した。

    60年以上前の本だとは思えないほど理解しやすい。
    他の作品も読みます。

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    2026年05月23日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    昭和の時代の一流商社の社宅。奥様方の嫉妬と羨望の蠢く世界。噂話や陰口など女性作家でしか描けないだろう。この作家の人間観察力は恐ろしい。人の醜い一面もあくまで冷静に描写している。

    中学生男子の成長と成績の低下、悩む母親とグチを聞くばかりの夫。

    社宅でもマンションでも、令和の今はここまで濃密な人間関係は良くも悪くもないだろう。

    終始社宅の中でのみ展開される密室劇。劇的な展開も少ない。

    近年再評価される有吉佐和子。松本清張と並び、一見平々凡々とした人間関係をここまでサスペンス調に描ける稀有な作家。

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    2026年05月23日
  • 悪女について

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    肉乃小路ニクヨさんのネーミングの由来にもなった、富小路公子が「悪女」として登場する小説。
    友人の勧めで読み始めました。

    第1章から展開は早く、ボリュームはあるのですがテンポよく読めました。
    賢くて、美しいものが好きな公子さん。
    「まああ」「ご免遊ばせ」使っていきたいですね。

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    2026年05月23日
  • 青い壺

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    ネタバレ

    有吉さんの作品は2作目です。

    戦後の豊かになった日本の生活が
    とても面白く描かれている作品。

    青い壺が色んなところを転々として
    壺の周囲の人達の様子が書かれている。

    本屋さんで積まれていた書籍で
    気になっていたところ
    オーディオブックにあり読んでみた。
    (聞いてみた)

    戦争に行った人の話が
    所々で書かれており
    昭和の時代背景を感じる事ができる。

    全体的に明るい内容で
    小説としても面白みのある作品。

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    2026年05月19日
  • 非色

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    60年以上前の本なのに全く古さを感じないのは未だに「差別」の問題が現存しているからだけど、「差別はいけないこと」とわかっていてもどこかでしてしまうのが人間。だから、認識しつつ、どう自分は向き合うかが大事。

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    2026年05月15日
  • 悪女について

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    どこがって言われると難しいけど、めっちゃおもしろかった。どれがほんとの君子さん?登場人物それぞれが接した見てきた君子さん、誰が騙されていたの?みんな??みたいな。有吉佐和子作品に最近ハマってます。

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    2026年05月10日
  • 恍惚の人

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    ネタバレ

    主人公の介護小説。最後に泣けるいい小説だった。家族の男共の無能、無責任ぶりにはイライラするが時代かな。

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    2026年05月07日
  • 華岡青洲の妻

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    何となく読み始めて
    時代背景の知識もないのに、ぐいぐいと引き込まれる。
    流石としか言いようのない
    再読したくなる貴重な作品でした。

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    2026年05月06日
  • 女二人のニューギニア

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    2026年9冊目

    約50年前の文章とは思えない軽やかさ
    素晴らしい紀行文で今後も読み継がれるべき一冊
    60年代の未開のニューギニアの描写がわかりやすくて、独自の文化・文明人としての振る舞いも興味深かった

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    2026年05月05日
  • 青い壺

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    青い壺がたくさんの人の手に渡り、その度にそれぞれの人間模様が描かれている。昭和51年からの作品だが、物語は全く色褪せてない。

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    2026年05月03日
  • 悪女について

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    彼女は、悪女だったのか?…
    こうして多数の人間の視点から1人の印象を聞き出していく文体がおもしろい。

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    2026年04月30日
  • 青い壺

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    ネタバレ

    面白いかったです。壺が旅をしているようで。
    まさか10年の時を経て、作者の目の前に現れるとは思いもしなかった展開ですが。

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    2026年04月28日
  • 青い壺

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    青い壺が色んな人の人生を巡っていく。
    特に、悠子が給食のメニューを試行錯誤しているお話が印象に残った。お豆腐入りの掻き卵とすりおろし人参入りカレーライスはしっかり家でテストして上手く行った。ほうれん草スープも上手くいくだろうと、いきなり本番で出してしまった。傲慢だった、と悠子は泣く。マグダレナの優しさに救われた。
    マグダレナと母親の54年ぶりの再会は、私では想像もできないほど衝撃的だったんだろう。死に目に会えるように掟が変わったのは良いことだけど、同時に予想外の苦しみも生んでいた。でも、今後生きていくうえで後悔しないための意味のある痛みだと思う。

    最後、タクシー運転手の「人助けをした者は悪事

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    2026年04月28日
  • 非色

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    人間ってこんなにも差別と序列をつけたがる生き物なんだろうか。国籍、人種、使う人と使われる人、誇り、負い目…などなど、いろいろなことが人と人の関係に序列をつける。

    自己認識とは?未来に向けて、主人公の目が急に開かれたような結末は爽快感があり、でもその先にまた、今現在のアメリカがあり、ヨーロッパも日本もあると思うと、人間は少しも進歩していない。

    戦後間もない時期の日米の間が舞台と思えないほど、現代的で進歩的なストーリーだった。

    気丈で、変わらない笑子に対して、帰国後トムの目の輝きがみるみる失われてしまったことの意味を考えると、希望を持てる社会に暮らすことの意味の大きさに気付かされる。一部のセ

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    2026年04月26日
  • 華岡青洲の妻

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    女流文学賞

    今さらながら有吉佐和子の不朽の名作というものを読むが、さすが素晴らしかった。
    一文一文、練り上げられたであろう文章。

    なのに!新潮文庫がそれを台無しに!
    巻末に17ページにもわたって注解というものがついているのだが、それを無視すればいいのに、いちいち巻末を見てしまう私。
    稽古事、刑死体、側室、仁術、写本、小姑、十八番、などなど、読者を馬鹿にしているのかっ!と思うような単語にまでいちいち解説しているのである。
    そのたびに流麗な文章が中断してしまう。
    途中で、数ページまとめて読む方法に切り替え、少しましになったが、これは国語の教科書なのか!
    その割に、最後の方で出てくる、華岡青洲が

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    2026年04月23日
  • 女二人のニューギニア

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    素晴らしい紀行文であり、歴史の記録でもある。ニューギニアも今や未開とは言えないが、当時は本当に未開だったことが窺い知れる貴重な記録だ。
    しかし、著者が自ら記したように、ニューギニアについて書くことは文化人類学者の畑中への冒涜であり、畑中と自分を描くことで、紀行文としての価値を高めている。
    畑中幸子氏がとにかく凄い学者と感嘆。強い男性は聞かないが、強い女性は存在する。感服。

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    2026年04月21日
  • 非色

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    1964年に出版されたとは思えない。アメリカの差別の状況を詳細に描いており、また妊娠中絶の禁止や住宅事情など作者はその環境で生活していたのかと思うほどだ。実際に作者は1年弱留学していたそうだが。

    差別は構造。色にあらず。

    戦後笑子は駐留軍相手のウェイトレスとして働き黒人のトーマスジャクソン伍長と結婚、メアリイを授かる。国に帰った夫とは離婚したものと思い日本で生活するが、黒い肌をもつ娘を日本では育てられないと感じ渡米する。

    有吉さんの描く作品らしい、一本筋が通っていて聡明、気骨ある女性があらゆる差別構造のなかでも懸命に生きる。

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    2026年04月20日
  • 恍惚の人

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    今のように認知症が世に広まっておらず、老人性痴呆と言われていた時代。徘徊や失禁、弄便など人格を失った義父の行動やその義父の介護に奮闘する女性の様子が詳らかに描かれていて、この時代において革新的だと思う。

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    2026年04月19日
  • 複合汚染

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    古い本上下巻でよんだ
    今話題のカルフォルニア米や古古米など書いてあって驚いた。
    もちろん予想と現代がちがうところもあるが
    (老人に対して手厚くすれば若者が疲弊する未来になってしまうに対し作者は子供が死ななくなったからそんなことにはならない等)
    家の本棚に置いておきたい本

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    2026年04月19日